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・メイドのエマと堕落の罠
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日本の学校と大きく異なり、帝国学院の授業日程は年間最大180日と短い。
春、夏、秋の頭に30日間だけ通う生徒が半数で、彼らは残りの日程を他の学校や社交行事に傾ける。
もう半数の生徒は季節ごとに60日間通い、残り30日間を同様に使う者が多いようだ。
冬季になると帝国学院は閉鎖され、さらに90日間の長期休暇が訪れる。
つまりこの学校では入学から30日以内に、その季節の成績を付けることになる。
「成績順に名前を呼ぶ。呼ばれた者は取りにくるように。……アルヴェイグくん、前へ」
「はい」
俺はクラスでもかなり浮いていた。
その俺が席を立つと、バカにするような笑い声が俺を取り巻いた。
「そこっ、何を笑っておるっ、恥を知れっ、恥を!!」
「チェスター、先生……?」
その笑い声をチェスター先生が激高した大声で黙らせた。
ご機嫌斜めなチェスター先生の前に出て、小声で意図をうかがった。
「先生が俺をかばうなんて、珍しいですね……?」
「はぁぁぁ……っ、アル……ヴェイ……グ……ッ」
「はい?」
「不良が、満点を、取るな……っっ」
「だから、俺は不良じゃないですってば。……って、満点?」
歴史、神学、数学、政治学。全て満点で返ってきた答案を手に席へと戻った。
ちょっと誇らしい。
「早とちりのバカどもめっ、成績の悪い順とは一言も言っていないぞ!! 蛮族の子に負けるなどとっ、恥を知れっ、恥をっ!!」
小学校から大学までの勉強の経験があれば、俺は砂場で遊ぶ中学生のようになれた。全教科満点は想定外だったけれど。
「嘘だろ……アイツが満点……?」
「あ、頭はおかしい方ですが、頭はよいのですのね、彼……」
「こ、この俺が……属国の王子ごときに、破れた……? バカな、こんなものは不正だ!」
そう叫んで言って机に拳を叩き付ける生徒がいた。
彼はエルナンド・シグムント、12歳。この歳で身長180センチを超える超発育優良児。生まれは子爵家の顔立ち整った美形の貴公子様だった。
「エルナンドッ、お前は3教科赤点だっ!! このことはご両親に報告するからな!!」
「く……っ?! パ、パパに言うのは止めろぉぉ……っっ!!」
身体は大人、頭はまだ子供。その名は子爵令息エルナンド。剣術と数学の授業でだけ秀でた才能を見せる、少し残念なイケメンだ。
そいつにここ半月間ずっと、俺はなぜかライバル視されていた。
・
帝国学院から戻るとすぐに夕食になった。1人だけの肌寒い食堂で、1人で食べるには多すぎる夕飯を食べた。
屋敷の人間は誘っても食事に付き合ってくれない。1人で食べさせろと、そう命じられているようだった。
食事が終わると部屋に引きこもった。
今日中に庭師の枝切りバサミを分解して、サビを磨き、刃を研いで、新品同然に修復して道具箱に戻して驚かしたかった。
けれどついつい凝り性が出て、必要もないのに刃を鏡のように磨いてしまう。この白銀に輝く刃を見て庭師さんが仰天してくれるかと思うと、鏡面加工された刃に俺のニヤケ顔が映った。
「王子殿下、湯浴みの準備が整いました」
ところがそこに邪魔が入った。声に驚いて机から右手に振り返ると、メイドのエマさんが慎ましやかに立っていた。
そういえばさっき、ノックに似た音がしたような気も……。
「え……そんなの頼んでいませんよ……?」
「ゴルドー様のご命令です。明日は剣術の学期末テスト――だそうですね♪」
エマさんは俺から見て3つ上の15歳のお姉さんだ。髪は桃色のショート。アルヴェイグ王子を甘やかすのを仕事としている。
少し言い換えると『人質の祖国への帰属心を奪う役割』を担っている人だ。
「う、うん……そうだけど……?」
「マッサージをお手伝いするよう、仰せつかっております♪」
胸に興味が出てくる年頃の少年に、エマさんはKカップはありそうな大きな胸でしなを作って見せた。
「エ、エマさん……っ、俺はそういうの、いらないって言ってるじゃないか……っ」
失礼ながら彼女は彼女なりに、この仕事をとても楽しんでいるように見えた……。
「ご命令ですので、拒否権はございません♪ いいのですよ、私も年下の男の子にとても興味がございますので♪」
「そんな……1人で入れるのに……」
「大丈夫、マッサージするだけですから♪ ああ、かわいい王子様の裸が見られるなんて、私はなんて幸せ者なんでしょう……」
「本音、漏れてますよ……。はぁ……これにもう少し手を入れてからでもいいですか……?」
枝切りバサミを見せると、とびきりに胸の大きなメイドさんは『またか』と言いたそうに俺に眉をしかめた。
「あまりそういうことをされると、私たちが上に怒られてしまうのですけど……」
「上って具体的に誰?」
「ふふ……。では、早く終わらせて湯浴みにいたしましょう! 大事なところまで全部、お姉さんが洗ってあげますからねー♪」
「俺のお姉さんはシトリン姉さんだけだよ……」
研磨剤を布で拭き、仕上げ用の研磨剤で完璧に磨き上げた。まるで透けるように磨かれた銀の刃に、エマさんもうっとりと見とれてくれた。
「王子殿下はおやさしいですね。明日の朝、道具箱を開いた彼らが、銀色に輝くハサミにひっくり返る姿が目に浮かびます」
「違いますよ、これはただの趣味です。使い込まれた物に手を入れて、新品に生まれ変わらせるのが好きなだけなんです」
最後に分解したそれぞれを1つに組み直せば、怖いほどによく切れるアンティーク・枝切りバサミの完成だ。
完成すると霧のようなオーラが枝切りバサミから立ちこめ、すぐに消えた。
最近、こういった不思議な現象が目に見える。ある条件を満たした品を修復すると、ほぼ確実にこのオーラが発生する。
第一条件はその品が古いこと。
第二条件は人に長く使い込まれた品であること。
この2つの条件を持った品を修復すると、ほぼ確実にこれが観測できる。
転生前、天使がくれた【転生特典】とやらにまつわる何かなのだろうけど、これをどう応用するのか全くわからない……。
「痛……っ」
考えていたら枝切りバサミの切っ先で指を切っていた。
「お、王子殿下っっ、大丈夫ですかっ!?」
「う、うん……ちょっと研ぎ過ぎたみたいです。ほら、傷も浅いですし、全然大丈夫」
赤く血の滴る人差し指を清潔な布で拭った。布1つにしたって、ここ帝都では贅沢に使える。
綺麗になった指からはまだ血が滴っていた。
「失礼します……」
「え……? う、うわぁぁーっっ?!」
その指をエマさんがくわえて血を吸ってくれた。
女の子の舌と唇がねっとりとからんで、前歯が少し当たった。
エマさんは傷口の血が止まるまで、ずっと俺の人差し指をくわえて包み込んでくれた。
「ふふ……顔が赤いですよ、王子様?」
「だ、だって……っ」
「何を想像してしまったのでしょう……♪ お望みがあれば、このエマになんでもご命令下さって、よろしいのですよ……?」
エマさんは魅力的なお姉さんだった。家族と引き離されて寂しい俺は、とんでもないお願いを彼女に持ちかけそうになった。
「これも、君が上に命じられた、仕事ですか……?」
「さてどうでしょう。上に報告すれば、今月のお給金にボーナスが付くかと存じますが、ふふふ……っ」
「な、なんで楽しそうなんですか……っ!?」
「私、年上より年下が好みなんです♪ ではでは王子殿下、浴室に行って脱ぎ脱ぎしましょうか♪」
「ひ……っ!? じ、自分で脱げますよーっ!!」
俺はエマさんに手を引かれて屋敷1階の浴室に連れ込まれた。そしてそこで熱いバスタブに沈められた上に、外に伸ばした手足をマッサージされた。
「王子殿下のメイドになれて、エマは幸せ者にございます」
「俺の都合も、もう少し、考えて下さい……」
こういった退廃的な生活に慣れさせるのが、帝国の魂胆なのだろう。堕落をもたらす毒を少しずつ属国の王子に盛り、国を継いだ後はいいように利用する。
エマさんは正直者の年下好きの、セクハラメイドだった。
春、夏、秋の頭に30日間だけ通う生徒が半数で、彼らは残りの日程を他の学校や社交行事に傾ける。
もう半数の生徒は季節ごとに60日間通い、残り30日間を同様に使う者が多いようだ。
冬季になると帝国学院は閉鎖され、さらに90日間の長期休暇が訪れる。
つまりこの学校では入学から30日以内に、その季節の成績を付けることになる。
「成績順に名前を呼ぶ。呼ばれた者は取りにくるように。……アルヴェイグくん、前へ」
「はい」
俺はクラスでもかなり浮いていた。
その俺が席を立つと、バカにするような笑い声が俺を取り巻いた。
「そこっ、何を笑っておるっ、恥を知れっ、恥を!!」
「チェスター、先生……?」
その笑い声をチェスター先生が激高した大声で黙らせた。
ご機嫌斜めなチェスター先生の前に出て、小声で意図をうかがった。
「先生が俺をかばうなんて、珍しいですね……?」
「はぁぁぁ……っ、アル……ヴェイ……グ……ッ」
「はい?」
「不良が、満点を、取るな……っっ」
「だから、俺は不良じゃないですってば。……って、満点?」
歴史、神学、数学、政治学。全て満点で返ってきた答案を手に席へと戻った。
ちょっと誇らしい。
「早とちりのバカどもめっ、成績の悪い順とは一言も言っていないぞ!! 蛮族の子に負けるなどとっ、恥を知れっ、恥をっ!!」
小学校から大学までの勉強の経験があれば、俺は砂場で遊ぶ中学生のようになれた。全教科満点は想定外だったけれど。
「嘘だろ……アイツが満点……?」
「あ、頭はおかしい方ですが、頭はよいのですのね、彼……」
「こ、この俺が……属国の王子ごときに、破れた……? バカな、こんなものは不正だ!」
そう叫んで言って机に拳を叩き付ける生徒がいた。
彼はエルナンド・シグムント、12歳。この歳で身長180センチを超える超発育優良児。生まれは子爵家の顔立ち整った美形の貴公子様だった。
「エルナンドッ、お前は3教科赤点だっ!! このことはご両親に報告するからな!!」
「く……っ?! パ、パパに言うのは止めろぉぉ……っっ!!」
身体は大人、頭はまだ子供。その名は子爵令息エルナンド。剣術と数学の授業でだけ秀でた才能を見せる、少し残念なイケメンだ。
そいつにここ半月間ずっと、俺はなぜかライバル視されていた。
・
帝国学院から戻るとすぐに夕食になった。1人だけの肌寒い食堂で、1人で食べるには多すぎる夕飯を食べた。
屋敷の人間は誘っても食事に付き合ってくれない。1人で食べさせろと、そう命じられているようだった。
食事が終わると部屋に引きこもった。
今日中に庭師の枝切りバサミを分解して、サビを磨き、刃を研いで、新品同然に修復して道具箱に戻して驚かしたかった。
けれどついつい凝り性が出て、必要もないのに刃を鏡のように磨いてしまう。この白銀に輝く刃を見て庭師さんが仰天してくれるかと思うと、鏡面加工された刃に俺のニヤケ顔が映った。
「王子殿下、湯浴みの準備が整いました」
ところがそこに邪魔が入った。声に驚いて机から右手に振り返ると、メイドのエマさんが慎ましやかに立っていた。
そういえばさっき、ノックに似た音がしたような気も……。
「え……そんなの頼んでいませんよ……?」
「ゴルドー様のご命令です。明日は剣術の学期末テスト――だそうですね♪」
エマさんは俺から見て3つ上の15歳のお姉さんだ。髪は桃色のショート。アルヴェイグ王子を甘やかすのを仕事としている。
少し言い換えると『人質の祖国への帰属心を奪う役割』を担っている人だ。
「う、うん……そうだけど……?」
「マッサージをお手伝いするよう、仰せつかっております♪」
胸に興味が出てくる年頃の少年に、エマさんはKカップはありそうな大きな胸でしなを作って見せた。
「エ、エマさん……っ、俺はそういうの、いらないって言ってるじゃないか……っ」
失礼ながら彼女は彼女なりに、この仕事をとても楽しんでいるように見えた……。
「ご命令ですので、拒否権はございません♪ いいのですよ、私も年下の男の子にとても興味がございますので♪」
「そんな……1人で入れるのに……」
「大丈夫、マッサージするだけですから♪ ああ、かわいい王子様の裸が見られるなんて、私はなんて幸せ者なんでしょう……」
「本音、漏れてますよ……。はぁ……これにもう少し手を入れてからでもいいですか……?」
枝切りバサミを見せると、とびきりに胸の大きなメイドさんは『またか』と言いたそうに俺に眉をしかめた。
「あまりそういうことをされると、私たちが上に怒られてしまうのですけど……」
「上って具体的に誰?」
「ふふ……。では、早く終わらせて湯浴みにいたしましょう! 大事なところまで全部、お姉さんが洗ってあげますからねー♪」
「俺のお姉さんはシトリン姉さんだけだよ……」
研磨剤を布で拭き、仕上げ用の研磨剤で完璧に磨き上げた。まるで透けるように磨かれた銀の刃に、エマさんもうっとりと見とれてくれた。
「王子殿下はおやさしいですね。明日の朝、道具箱を開いた彼らが、銀色に輝くハサミにひっくり返る姿が目に浮かびます」
「違いますよ、これはただの趣味です。使い込まれた物に手を入れて、新品に生まれ変わらせるのが好きなだけなんです」
最後に分解したそれぞれを1つに組み直せば、怖いほどによく切れるアンティーク・枝切りバサミの完成だ。
完成すると霧のようなオーラが枝切りバサミから立ちこめ、すぐに消えた。
最近、こういった不思議な現象が目に見える。ある条件を満たした品を修復すると、ほぼ確実にこのオーラが発生する。
第一条件はその品が古いこと。
第二条件は人に長く使い込まれた品であること。
この2つの条件を持った品を修復すると、ほぼ確実にこれが観測できる。
転生前、天使がくれた【転生特典】とやらにまつわる何かなのだろうけど、これをどう応用するのか全くわからない……。
「痛……っ」
考えていたら枝切りバサミの切っ先で指を切っていた。
「お、王子殿下っっ、大丈夫ですかっ!?」
「う、うん……ちょっと研ぎ過ぎたみたいです。ほら、傷も浅いですし、全然大丈夫」
赤く血の滴る人差し指を清潔な布で拭った。布1つにしたって、ここ帝都では贅沢に使える。
綺麗になった指からはまだ血が滴っていた。
「失礼します……」
「え……? う、うわぁぁーっっ?!」
その指をエマさんがくわえて血を吸ってくれた。
女の子の舌と唇がねっとりとからんで、前歯が少し当たった。
エマさんは傷口の血が止まるまで、ずっと俺の人差し指をくわえて包み込んでくれた。
「ふふ……顔が赤いですよ、王子様?」
「だ、だって……っ」
「何を想像してしまったのでしょう……♪ お望みがあれば、このエマになんでもご命令下さって、よろしいのですよ……?」
エマさんは魅力的なお姉さんだった。家族と引き離されて寂しい俺は、とんでもないお願いを彼女に持ちかけそうになった。
「これも、君が上に命じられた、仕事ですか……?」
「さてどうでしょう。上に報告すれば、今月のお給金にボーナスが付くかと存じますが、ふふふ……っ」
「な、なんで楽しそうなんですか……っ!?」
「私、年上より年下が好みなんです♪ ではでは王子殿下、浴室に行って脱ぎ脱ぎしましょうか♪」
「ひ……っ!? じ、自分で脱げますよーっ!!」
俺はエマさんに手を引かれて屋敷1階の浴室に連れ込まれた。そしてそこで熱いバスタブに沈められた上に、外に伸ばした手足をマッサージされた。
「王子殿下のメイドになれて、エマは幸せ者にございます」
「俺の都合も、もう少し、考えて下さい……」
こういった退廃的な生活に慣れさせるのが、帝国の魂胆なのだろう。堕落をもたらす毒を少しずつ属国の王子に盛り、国を継いだ後はいいように利用する。
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