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第6話 揺らぐ心
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仕事が終わり、時計を見る。
「うぇ!?もうこんな時間!?」
時計の針は22時43分を指していた。
「やば、終電!!」
急いで帰る支度をし、走って職場を出る。
なんとかギリギリで終電に乗ることが出来た。
木曜だから人は少なくて輪廻以外には3人しか乗客は居ない。
「あ…。」
運転席には紅紀の姿があった。
(き、気まずい…。)
たった3駅とはいえ、気まずい。
乗車客は2駅目で居なくなって乗客は輪廻だけになった。
「毎度、ご乗車ありがとうございます、次は終点です。」
「あ…ボーッとして降りそびれた。」
ドアが開き降りる時に紅紀はようやく、輪廻に気づいた。
「あ…輪廻。」
「っ!!ご、ごめんなさい!!」
「いや、なんで謝るの?ていうか謝るのは私の方で…この前は悪かったよ。いきなりあんなことして…。歯止めが効かなくなって…あれじゃ、痴漢と一緒だ。」
「私こそ…助けて貰ったのに、逃げたりして…。」
「というか、降りるのこの駅じゃないよね?」
「あはは、降りるの忘れて…。」
「…嫌じゃないのなら、送るけど、どうする?」
「…じゃ、じゃあ…いつも降りる駅の近くのスーパーまでお願いします。」
「うん、じゃあ準備してくるから待っててくれる?」
そう言って紅紀は急いで着替えにいった。
しばらくして赤い車が輪廻を迎えにくる。
「…怒ってないの?」
車内に入ると紅紀がそう言う。
「怒る?どうして?」
きょとんとしている輪廻に紅紀は驚く。
「だって私は無理矢理したんだよ?」
「…少し怖かったし、戸惑いはしました。だけど私は心の何処かでそれを受け入れていた。このままされるのも悪くないんじゃないかって。…仮とはいえ恋人がいるのに、おかしいですよね。」
「恋人?」
「まだモニター期間なので仮ですけど。臆病な私にモニター期間をくれたんですよ。優しいですよね。」
「どんな奴か知らないけど、きっと輪廻ちゃんが大事で本当に好きで優しい人なんだね。」
「はい、…本当に…何で私なんかに…。」
「輪廻ちゃん?」
「不安なんです。どうして私なのかって。私はそんな好かれる様な人間なんかじゃないのにって。」
「…私は好きだよ。なんかさ、ほっとけないんだよね。愛嬌があるというかさ。庇護欲をかられるんだよ。」
「まあ、私よく痴漢に襲われてますしね。」
「そういう事じゃないんだけど…あ、着いたよ。」
希望した通り、スーパーで下ろしてくれる紅紀。
「ありがとうございます。」
お礼を言って降りるとスーパーに入る。
野菜や魚等をカートに入れていく。
「ま、こんなもんかな。」
ある程度品を入れるとレジに向かう。
と、レジがガヤガヤ騒がしい。
「こまります、お客様…。」
凛とした綺麗な声。
声の方を見ると清楚系な美女がレジから出ようとしたところ、男に囲まれて困っていた。
(怖い…でも助けなきゃ。)
グッと拳を握り声をあげる。
「あ、あの…こ、困ってるみたいなので…やめてください!!」
震える声でそう叫ぶと男は一斉に輪廻の方へ向く。
「何だお前?」
「っ!!」
「お前胸はでかいが色気ねえな、興味ないわー。邪魔しないでくれねえか?じゃないとお前から」
「良いんですか、手を出して?」
「あん? どういう意味だ?」
「さっき私の知り合いの警察に電話したんです。営業妨害してる人がいるから来てくださいって。ちなみにその人は警部で偉い人ですよ。」
電話をかけたのはハッタリだ。
そもそも、輪廻は誠の連絡先を知らない。
「ちっ、このアマっ!!」
「っ!!」
男の一人に思いっきり殴られる。
その後慌てて男達は店を飛び出して行った。
「だ、大丈夫ですか!?」
レジの女性が慌てかけよってくる。
「……。」
(似合わない事をした…。)
本当は男性が怖くて怖くて仕方ないのに、気づいたら助ける事で頭が一杯で…。
「血が出てます!」
女性はそう言って白いハンカチを当ててくれる。
「あ…」
暖かい手が頬に触れ、遅れて今まで耐えていた恐怖心が今頃の様に襲ってきて意思とは正反対に震えが出る。
「…やだ、かっこ悪…」
震えを止めようと自身を抱きしめるが震えは止まるどころか悪化する。
「かっこ悪くなんてないです。ごめんなさい、痛いでしょ?私を庇って…。」
「勝手に私がした事だから…。」
「とても困っていたのです。皆見て見ぬフリで…だからありがとう。」
優しく抱きしめられ次第に震えは止まる。
その後、会計を済ませると助けた女性に耳打ちで「少し待ってて」と言われる。
しばらくして、着替えて女性は輪廻の元へ走ってきた。
「ごめんなさいね、名乗りもしないで待たせてしまって。私は白樺撫子といいます。先程はありがとうございました。」
「いえ…あ、私は海月輪廻って言います。」
「この後、時間あるならうちに寄っていきませんか?是非、お礼を…あ」
撫子は顔を背けていた輪廻の顔を両手で包むと自分の方を向かせる。
「は、腫れてるじゃないですか!!」
「べ、別に大丈夫」
「駄目ですよ!悪化したらどうするんです!ほら、行きますよ。」
撫子は問題無用という感じで輪廻の手を引っ張っていく。
そのまま、薄ピンク色の車に乗せられ車は走り出す。
さほど時間もかからずにマンションに着く。
「ここって…。」
(どうして家が分かったの?…いや、違う。この人は自分の家に連れて行こうとしてた。なら双葉先生と同じ様にここの住人?)
輪廻の思考回路は間違っておらず、輪廻の家の真下の階扉鍵がさされ、ドアが開く。
「さ、上がって。」
「お、お邪魔します。」
別に上の階だし帰ってもよかったのだが、それでは撫子が納得しないと輪廻は思い、お邪魔することにした。
リビングに案内され、ソファに座るよう促される。
撫子はバタバタと奥の部屋へ走って行き、救急箱を持って現れる。
慣れた手付きで輪廻の頬の怪我を消毒し、絆創膏を貼る。
「これで大丈夫。…腫れてきたらちゃんと冷やして下さいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「お礼なんていいのよ。私を助けてくれたの嬉しかったけど…無茶はしないで欲しかったな。」
「ごめん、なさい。でも…どうしてか身体が勝手に…ううん、頭が助けなきゃって一杯で。きっと私は知っていたから。見て見ぬ振りされるのって苦しいって。」
「え?」
「…私もよく、変な人に絡まれるんですよ。だから…。」
言葉を紡ぎ出している途中、優しく抱きしめられる。
「え?あの…?」
「っ!!お辛かったでしょう、大丈夫ですよ。辛い時は私がこうして側に居ますから…また、私と会って頂けますか?」
「べ、別に良いですけど…?」
「よ、良かった。お恥ずかしい話、私は寂しかったんです。ずっと一人で…。」
撫子は悲しそうに目を伏せる。
「…少し前までは2人で住んでたんですよ。でも…色々あって一人になっちゃいました。」
「…あ。」
よく見ると、袖の隙間から覗く撫子の白く透き通った肌には痛々しい傷や痣があった。
「…DV?」
思わず言葉に出すと撫子は慌てて手首を握り隙間を隠す。
「ごめんなさい、見えたからつい…。」
撫子はゆっくりと顔を横に振る。
「…私が駄目だからお仕置きされたんです。彼は私のこと…行動が鬱陶しいって。」
「っ、い、言わなくてもいいです。辛いなら…忘れましょう。」
「…忘れられないから、寂しくて苦しいの。それとも…」
今までの様子からは想像出来ない強い力で押し倒される。
「貴女がこの傷を癒してくれるの?」
「っ、わ、分かり…ました。私でよければ…。」
輪廻は返答に迷いそう答えた。
仮とはいえ付き合ってる人がいる。
しかし、目の前の弱っている人を拒むことが輪廻にはできなくて…揺らぐ心の中そう答えたのだった。
「…いいの?」
「駄目なら付き飛ばして帰ってますよ。」
そう困った様に笑う輪廻に「ありがとう」と言い、上から離れる。
「え?」
てっきりそのまま身体を触られると思っていた輪廻は思わず驚く。
「輪廻ちゃん、少し待っててね。」
そう言われてリビングに一人取り残される。
30分経過して輪廻は落ち着かずソワソワしだした頃、「お待たせ」と言いながら湯気の立つお皿を持って撫子が戻ってきた。
「えっと…?」
思考回路が追いつかない輪廻。
「晩御飯作ったの。お口に合うと良いんだけど…。」
そう言って置かれた皿にはビーフシチュー、シーザーサラダ、バケットが賑やかに並んでいた。
「良い匂い、美味しそう。」
でも何故いきなりご飯なのだろうか。
「しばらく一人でご飯食べてたから一緒に食べてくれる相手が欲しくて…。」
「いただきます。」
エッチな想像をしていた自分が恥ずかしくてそれを忘れる様にと、輪廻は慌ててビーフシチューを頬張った。
「ん、美味しい!!」
お高いレストランとかにでも出せるレベルだと思うくらい美味しいビーフシチューに輪廻は驚き思わず声に出す。
「白樺さん、料理上手いですね。」
「駄目、撫子って呼んで。」
そう言い子どもの様にむくれてみせる撫子に輪廻は微笑む。
「ふふ、分かりました、撫子さん。」
それから2人でご飯を食べて一緒に洗い物して、和やかな時間が過ぎていく。
「ご馳走さまでした。私、今日は帰りますね。」
そう言って荷物を持とうとする輪廻の手を撫子は慌てて止める。
「ま、待って、最後に1つだけお願い聞いて欲しいの。」
「今日、ですか?ちなみに言っておきますが私、この上の階に住んでますよ。いつでも会えると思いますが…。」
「今日が良いの。」
「分かりました。」
了承すると撫子は嬉しそうに戸棚から赤ワインを取り出す。
「一緒に飲んで欲しいの。」
「…分かりました。」
本当は赤ワインが苦手な輪廻だがどうも撫子に頼まれるとつい了承してしまう。
グラスに注がれ、カチンと音を鳴らし乾杯をする。
「ん」
(やっぱり渋くて少し苦手…。)
と、ー。
「へ?」
いつの間にか撫子が横にいてフワリと抱きしめられる。
甘い匂いが鼻を満たして頭を麻痺させる。
「撫子さん?どうかし…っ!?」
両手で顔を包まれ、口が重なる。
「んん、っ…ふ、ん」
撫子の舌が輪廻の口腔内で暴れまわる。
「は…ちょ、ま…ん!!」
口が離れて間もなく喋る余裕も無く、輪廻の服をたくし上げその胸の先端に舌を絡ませる撫子。
「やめ、ふあっ…これ、変にな、ちゃ…」
しかし撫子は止まるどころかスルリと輪廻の下の服を脱がして濡れそぼったソコへ指を這わせる。
「ひゃ!?だ、駄目です!ソコ、汚い…。」
「汚くなんてないですよ。綺麗です。ほら、もっと私で感じて下さい。」
先程の子どもの様な表情とは打って変わって妖艶な笑みで輪廻を見る撫子。
「っ!!」
そのギャップが余計にゾクリとさせる。
ツプー。
「んんっ、や、やめ」
撫子の細くて長い指が中にゆっくりと入ってくる。
一気に快感の波が押し寄せてきて溺れそうになる。
「まだ一本しか入れてないですよ?こんなに締め付けて…ふふ、可愛い。」
「撫子さんっ、どうしたんです?酔ってるんですかっ?」
「酔ってますね、貴女に。」
「何処ぞのタラシみたいですよ。お酒に酔ってますか?」
輪廻はわざわざ聞き直す。
「さあ、どっちでしょう?ふふ、下のお口がお留守ですよ。」
そう笑うと撫子は指を2本、3本と増やしていく。
「んあっ!?」
再び襲ってくる快感の波に必死に流されまいと撫子の服の袖をきゅっと握りしめると更に撫子はヒートアップする。
「感じやすいんですね。…もう1本、入っちゃいそう。」
「へ?や、やめ…ひああっっ!!!」
4本目がゆっくりとナカへ侵入してくる。
「あら、4本目も入っちゃた。」
と、ー。
プシャー。
耐えきれず、輪廻のソコは潮をふく。
「あう…ご、ごめん、なさ…。」
「どうして謝るの?」
「だって…床、汚しちゃ…」
息が切れながらも輪廻は自分が潮をふいて床が汚れてしまったことが気になり謝罪をする。
「ふふ、気にしなくて良いのに。」
「でも…」
「それだけ感じてくれているのでしょう?嬉しいわ。」
撫子はそう優しく笑うと入れた指をゆっくりと動かしながら唇を輪廻の耳元へ持っていく。
ふーっと息を吹きかけると輪廻の身体が小さく跳ねる。
「…もしかして耳、弱いんですか?」
「ふ…っ」
声を我慢するのに必死な輪廻。
「ん…」
「やあっっっっ!?み、耳はらめえ!!」
「やっぱり耳、弱いんですね。可愛い声…。」
撫子は耳が弱いと分かるや否や耳を舌でチロチロと責め立てながら指を動かす。
「や、これえ!!おかひく、なるっ!!」
ガクガクと腰が激しく揺れて絶頂が近いのだと知る。
「ふ、あ…も、駄目…んあっ!!!」
輪廻の身体が大きく跳ねる。
「イっちゃったのですね、可愛い…。」
そう妖艶に笑いながら撫子は指を抜いて輪廻の愛液を舐めとる。
「…あら?」
輪廻の反応がないのを不思議に思い、撫子は輪廻を揺さぶる。
「ん…」
少ししかめっ面にはなったが起きる様子がない。
「…もしかして失神、しちゃった?」
撫子は少し驚いた後、優しく笑う。
「可愛くて愛しい人…。」
自身の膝に輪廻の頭を乗せ額にキスを落とす。
優しく髪を撫で、そのまま眠りへと落ちた。
「…んう?ここ…は…っ!!」
目が覚め、頭から伝わる体温に一気に頭が覚醒する。
昨日の出来事を思い出し周知に駆られる。
時計を見ると、11時半。
「あ…今日は」
水曜日。
仮のだけど恋人との…夏姫との時間。
「おはようございます。目、覚めたんですね。」
撫子は優しく笑っている。
「私…途中から記憶が…。後、今日は用事があるので失礼します…。」
そう言ってドアに手をかけた。
が、その手を撫子に止められる。
「…ちょっと、撫子さん?」
「いかないで…。」
弱々しい声音で撫子は言う。
「…私は…」
その声、姿に輪廻はドアから手をはなし、撫子を抱きしめる。
「どうしたんですか?」
「そのまま…あの人みたいに帰って来ないんじゃないかって…。」
「え?」
「あの人は…私に言いました。お前の愛は重すぎる、もう無理だって。それっきり彼はずっと帰って来なくて私は一人ぼっち…。」
「…大丈夫です、私は帰ってきますから…。一人にしないと約束します。」
そう笑うと撫子の手はゆっくりはなれる。
「ごめんなさい、私ったら。昨日会ったばかりでこんな…でも好きになってしまって…。」
「用事、終わったら此処に寄ります。」
「ええ、私も今日はパート休みなので待ってますね。ご飯も用意します。だから…ここにまた来て下さい。」
身体を引き寄せられ、深く口づけられる。
「…ん、は……あ、ご、ごめんなさい、用事があるんでしたよね。行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
輪廻はドアを閉めると急いで花咲精神科病院へ向かった。
「っ!!そう…だよね…。」
いつも鍵が開いててそこから入る様に言われてた裏口の鍵は閉まっていて中も電気が消えている。
「そうだ、携帯!!」
ここに来るのに夢中で携帯を開かず来た事に気付き慌てて携帯のメッセージをチェックする。
夏姫からの不在着信が3件とメールが2件来ていた。
まずメールを開いてみる。
ー待ち合わせ時間に遅刻なんて珍しいわね。ふふ、お仕置きね。ー
ー大丈夫?何かあったの?連絡して。ー
不在着信の一番最後には留守電が入っていた。
ー『輪廻ちゃん?大丈夫なの?時間過ぎても連絡もないなんて…。又変な人に絡まれてる?もしかして事故とかじゃないわよね!?貴女に何かあったら私は…。』ー
留守電を聞いてすぐ、輪廻は夏姫に電話する。
「輪廻ちゃん!?」
かけてすぐ、3秒内に繋がった。
「せ、先生…。ごめんなさい…ごめん、なさ…」
何故だか涙が溢れていく。
「今どこ?」
「病院の前…。」
「今から行くから動いちゃ駄目よ。」
電話が切れて7分。
見慣れた車が近くに止まり、中から夏姫が降りて輪廻の元へ走ってきた。
「輪廻ちゃん!!」
輪廻は夏姫に抱きしめられる。
強く、強くー。
「良かった…貴女に何かあったんじゃないかって気が気でなかったわ。」
「ごめん、なさい…。」
「どうして謝るの?」
「わた、私っ、どうして良いか分からない…。」
輪廻の目から大粒の涙が溢れ落ちる。
「落ち着いて…何かあった、のね?話せる?」
輪廻はしばらく黙っていたがやがてポツリと口を開いた。
「私…夏姫さんと付き合う資格…ない。…ううん、なくなっちゃった。」
「…ごめんなさい、、意味がちょっと分からないわ。ゆっくりで良いから説明してくれる?」
「私…私は…」
輪廻は一度深呼吸をし、ゆっくりと話始めた。
「私は…また…いえ、自ら別の人に抱かれました。」
「え?」
「とあるスーパーで助けた人。その人は前の…夏姫先生と会う前の私…。孤独に押し潰されそうな…。私は放って置けなかった。心が抉られるような悲しそうな顔で懇願されて…。慰めにればって…抱かれて…さっきまでその人の家で寝てました。また会う約束までして…。」
「っ!!」
重い空気が静寂を産む。
そんな中ただ一つ、心が軋む音がした。
「うぇ!?もうこんな時間!?」
時計の針は22時43分を指していた。
「やば、終電!!」
急いで帰る支度をし、走って職場を出る。
なんとかギリギリで終電に乗ることが出来た。
木曜だから人は少なくて輪廻以外には3人しか乗客は居ない。
「あ…。」
運転席には紅紀の姿があった。
(き、気まずい…。)
たった3駅とはいえ、気まずい。
乗車客は2駅目で居なくなって乗客は輪廻だけになった。
「毎度、ご乗車ありがとうございます、次は終点です。」
「あ…ボーッとして降りそびれた。」
ドアが開き降りる時に紅紀はようやく、輪廻に気づいた。
「あ…輪廻。」
「っ!!ご、ごめんなさい!!」
「いや、なんで謝るの?ていうか謝るのは私の方で…この前は悪かったよ。いきなりあんなことして…。歯止めが効かなくなって…あれじゃ、痴漢と一緒だ。」
「私こそ…助けて貰ったのに、逃げたりして…。」
「というか、降りるのこの駅じゃないよね?」
「あはは、降りるの忘れて…。」
「…嫌じゃないのなら、送るけど、どうする?」
「…じゃ、じゃあ…いつも降りる駅の近くのスーパーまでお願いします。」
「うん、じゃあ準備してくるから待っててくれる?」
そう言って紅紀は急いで着替えにいった。
しばらくして赤い車が輪廻を迎えにくる。
「…怒ってないの?」
車内に入ると紅紀がそう言う。
「怒る?どうして?」
きょとんとしている輪廻に紅紀は驚く。
「だって私は無理矢理したんだよ?」
「…少し怖かったし、戸惑いはしました。だけど私は心の何処かでそれを受け入れていた。このままされるのも悪くないんじゃないかって。…仮とはいえ恋人がいるのに、おかしいですよね。」
「恋人?」
「まだモニター期間なので仮ですけど。臆病な私にモニター期間をくれたんですよ。優しいですよね。」
「どんな奴か知らないけど、きっと輪廻ちゃんが大事で本当に好きで優しい人なんだね。」
「はい、…本当に…何で私なんかに…。」
「輪廻ちゃん?」
「不安なんです。どうして私なのかって。私はそんな好かれる様な人間なんかじゃないのにって。」
「…私は好きだよ。なんかさ、ほっとけないんだよね。愛嬌があるというかさ。庇護欲をかられるんだよ。」
「まあ、私よく痴漢に襲われてますしね。」
「そういう事じゃないんだけど…あ、着いたよ。」
希望した通り、スーパーで下ろしてくれる紅紀。
「ありがとうございます。」
お礼を言って降りるとスーパーに入る。
野菜や魚等をカートに入れていく。
「ま、こんなもんかな。」
ある程度品を入れるとレジに向かう。
と、レジがガヤガヤ騒がしい。
「こまります、お客様…。」
凛とした綺麗な声。
声の方を見ると清楚系な美女がレジから出ようとしたところ、男に囲まれて困っていた。
(怖い…でも助けなきゃ。)
グッと拳を握り声をあげる。
「あ、あの…こ、困ってるみたいなので…やめてください!!」
震える声でそう叫ぶと男は一斉に輪廻の方へ向く。
「何だお前?」
「っ!!」
「お前胸はでかいが色気ねえな、興味ないわー。邪魔しないでくれねえか?じゃないとお前から」
「良いんですか、手を出して?」
「あん? どういう意味だ?」
「さっき私の知り合いの警察に電話したんです。営業妨害してる人がいるから来てくださいって。ちなみにその人は警部で偉い人ですよ。」
電話をかけたのはハッタリだ。
そもそも、輪廻は誠の連絡先を知らない。
「ちっ、このアマっ!!」
「っ!!」
男の一人に思いっきり殴られる。
その後慌てて男達は店を飛び出して行った。
「だ、大丈夫ですか!?」
レジの女性が慌てかけよってくる。
「……。」
(似合わない事をした…。)
本当は男性が怖くて怖くて仕方ないのに、気づいたら助ける事で頭が一杯で…。
「血が出てます!」
女性はそう言って白いハンカチを当ててくれる。
「あ…」
暖かい手が頬に触れ、遅れて今まで耐えていた恐怖心が今頃の様に襲ってきて意思とは正反対に震えが出る。
「…やだ、かっこ悪…」
震えを止めようと自身を抱きしめるが震えは止まるどころか悪化する。
「かっこ悪くなんてないです。ごめんなさい、痛いでしょ?私を庇って…。」
「勝手に私がした事だから…。」
「とても困っていたのです。皆見て見ぬフリで…だからありがとう。」
優しく抱きしめられ次第に震えは止まる。
その後、会計を済ませると助けた女性に耳打ちで「少し待ってて」と言われる。
しばらくして、着替えて女性は輪廻の元へ走ってきた。
「ごめんなさいね、名乗りもしないで待たせてしまって。私は白樺撫子といいます。先程はありがとうございました。」
「いえ…あ、私は海月輪廻って言います。」
「この後、時間あるならうちに寄っていきませんか?是非、お礼を…あ」
撫子は顔を背けていた輪廻の顔を両手で包むと自分の方を向かせる。
「は、腫れてるじゃないですか!!」
「べ、別に大丈夫」
「駄目ですよ!悪化したらどうするんです!ほら、行きますよ。」
撫子は問題無用という感じで輪廻の手を引っ張っていく。
そのまま、薄ピンク色の車に乗せられ車は走り出す。
さほど時間もかからずにマンションに着く。
「ここって…。」
(どうして家が分かったの?…いや、違う。この人は自分の家に連れて行こうとしてた。なら双葉先生と同じ様にここの住人?)
輪廻の思考回路は間違っておらず、輪廻の家の真下の階扉鍵がさされ、ドアが開く。
「さ、上がって。」
「お、お邪魔します。」
別に上の階だし帰ってもよかったのだが、それでは撫子が納得しないと輪廻は思い、お邪魔することにした。
リビングに案内され、ソファに座るよう促される。
撫子はバタバタと奥の部屋へ走って行き、救急箱を持って現れる。
慣れた手付きで輪廻の頬の怪我を消毒し、絆創膏を貼る。
「これで大丈夫。…腫れてきたらちゃんと冷やして下さいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「お礼なんていいのよ。私を助けてくれたの嬉しかったけど…無茶はしないで欲しかったな。」
「ごめん、なさい。でも…どうしてか身体が勝手に…ううん、頭が助けなきゃって一杯で。きっと私は知っていたから。見て見ぬ振りされるのって苦しいって。」
「え?」
「…私もよく、変な人に絡まれるんですよ。だから…。」
言葉を紡ぎ出している途中、優しく抱きしめられる。
「え?あの…?」
「っ!!お辛かったでしょう、大丈夫ですよ。辛い時は私がこうして側に居ますから…また、私と会って頂けますか?」
「べ、別に良いですけど…?」
「よ、良かった。お恥ずかしい話、私は寂しかったんです。ずっと一人で…。」
撫子は悲しそうに目を伏せる。
「…少し前までは2人で住んでたんですよ。でも…色々あって一人になっちゃいました。」
「…あ。」
よく見ると、袖の隙間から覗く撫子の白く透き通った肌には痛々しい傷や痣があった。
「…DV?」
思わず言葉に出すと撫子は慌てて手首を握り隙間を隠す。
「ごめんなさい、見えたからつい…。」
撫子はゆっくりと顔を横に振る。
「…私が駄目だからお仕置きされたんです。彼は私のこと…行動が鬱陶しいって。」
「っ、い、言わなくてもいいです。辛いなら…忘れましょう。」
「…忘れられないから、寂しくて苦しいの。それとも…」
今までの様子からは想像出来ない強い力で押し倒される。
「貴女がこの傷を癒してくれるの?」
「っ、わ、分かり…ました。私でよければ…。」
輪廻は返答に迷いそう答えた。
仮とはいえ付き合ってる人がいる。
しかし、目の前の弱っている人を拒むことが輪廻にはできなくて…揺らぐ心の中そう答えたのだった。
「…いいの?」
「駄目なら付き飛ばして帰ってますよ。」
そう困った様に笑う輪廻に「ありがとう」と言い、上から離れる。
「え?」
てっきりそのまま身体を触られると思っていた輪廻は思わず驚く。
「輪廻ちゃん、少し待っててね。」
そう言われてリビングに一人取り残される。
30分経過して輪廻は落ち着かずソワソワしだした頃、「お待たせ」と言いながら湯気の立つお皿を持って撫子が戻ってきた。
「えっと…?」
思考回路が追いつかない輪廻。
「晩御飯作ったの。お口に合うと良いんだけど…。」
そう言って置かれた皿にはビーフシチュー、シーザーサラダ、バケットが賑やかに並んでいた。
「良い匂い、美味しそう。」
でも何故いきなりご飯なのだろうか。
「しばらく一人でご飯食べてたから一緒に食べてくれる相手が欲しくて…。」
「いただきます。」
エッチな想像をしていた自分が恥ずかしくてそれを忘れる様にと、輪廻は慌ててビーフシチューを頬張った。
「ん、美味しい!!」
お高いレストランとかにでも出せるレベルだと思うくらい美味しいビーフシチューに輪廻は驚き思わず声に出す。
「白樺さん、料理上手いですね。」
「駄目、撫子って呼んで。」
そう言い子どもの様にむくれてみせる撫子に輪廻は微笑む。
「ふふ、分かりました、撫子さん。」
それから2人でご飯を食べて一緒に洗い物して、和やかな時間が過ぎていく。
「ご馳走さまでした。私、今日は帰りますね。」
そう言って荷物を持とうとする輪廻の手を撫子は慌てて止める。
「ま、待って、最後に1つだけお願い聞いて欲しいの。」
「今日、ですか?ちなみに言っておきますが私、この上の階に住んでますよ。いつでも会えると思いますが…。」
「今日が良いの。」
「分かりました。」
了承すると撫子は嬉しそうに戸棚から赤ワインを取り出す。
「一緒に飲んで欲しいの。」
「…分かりました。」
本当は赤ワインが苦手な輪廻だがどうも撫子に頼まれるとつい了承してしまう。
グラスに注がれ、カチンと音を鳴らし乾杯をする。
「ん」
(やっぱり渋くて少し苦手…。)
と、ー。
「へ?」
いつの間にか撫子が横にいてフワリと抱きしめられる。
甘い匂いが鼻を満たして頭を麻痺させる。
「撫子さん?どうかし…っ!?」
両手で顔を包まれ、口が重なる。
「んん、っ…ふ、ん」
撫子の舌が輪廻の口腔内で暴れまわる。
「は…ちょ、ま…ん!!」
口が離れて間もなく喋る余裕も無く、輪廻の服をたくし上げその胸の先端に舌を絡ませる撫子。
「やめ、ふあっ…これ、変にな、ちゃ…」
しかし撫子は止まるどころかスルリと輪廻の下の服を脱がして濡れそぼったソコへ指を這わせる。
「ひゃ!?だ、駄目です!ソコ、汚い…。」
「汚くなんてないですよ。綺麗です。ほら、もっと私で感じて下さい。」
先程の子どもの様な表情とは打って変わって妖艶な笑みで輪廻を見る撫子。
「っ!!」
そのギャップが余計にゾクリとさせる。
ツプー。
「んんっ、や、やめ」
撫子の細くて長い指が中にゆっくりと入ってくる。
一気に快感の波が押し寄せてきて溺れそうになる。
「まだ一本しか入れてないですよ?こんなに締め付けて…ふふ、可愛い。」
「撫子さんっ、どうしたんです?酔ってるんですかっ?」
「酔ってますね、貴女に。」
「何処ぞのタラシみたいですよ。お酒に酔ってますか?」
輪廻はわざわざ聞き直す。
「さあ、どっちでしょう?ふふ、下のお口がお留守ですよ。」
そう笑うと撫子は指を2本、3本と増やしていく。
「んあっ!?」
再び襲ってくる快感の波に必死に流されまいと撫子の服の袖をきゅっと握りしめると更に撫子はヒートアップする。
「感じやすいんですね。…もう1本、入っちゃいそう。」
「へ?や、やめ…ひああっっ!!!」
4本目がゆっくりとナカへ侵入してくる。
「あら、4本目も入っちゃた。」
と、ー。
プシャー。
耐えきれず、輪廻のソコは潮をふく。
「あう…ご、ごめん、なさ…。」
「どうして謝るの?」
「だって…床、汚しちゃ…」
息が切れながらも輪廻は自分が潮をふいて床が汚れてしまったことが気になり謝罪をする。
「ふふ、気にしなくて良いのに。」
「でも…」
「それだけ感じてくれているのでしょう?嬉しいわ。」
撫子はそう優しく笑うと入れた指をゆっくりと動かしながら唇を輪廻の耳元へ持っていく。
ふーっと息を吹きかけると輪廻の身体が小さく跳ねる。
「…もしかして耳、弱いんですか?」
「ふ…っ」
声を我慢するのに必死な輪廻。
「ん…」
「やあっっっっ!?み、耳はらめえ!!」
「やっぱり耳、弱いんですね。可愛い声…。」
撫子は耳が弱いと分かるや否や耳を舌でチロチロと責め立てながら指を動かす。
「や、これえ!!おかひく、なるっ!!」
ガクガクと腰が激しく揺れて絶頂が近いのだと知る。
「ふ、あ…も、駄目…んあっ!!!」
輪廻の身体が大きく跳ねる。
「イっちゃったのですね、可愛い…。」
そう妖艶に笑いながら撫子は指を抜いて輪廻の愛液を舐めとる。
「…あら?」
輪廻の反応がないのを不思議に思い、撫子は輪廻を揺さぶる。
「ん…」
少ししかめっ面にはなったが起きる様子がない。
「…もしかして失神、しちゃった?」
撫子は少し驚いた後、優しく笑う。
「可愛くて愛しい人…。」
自身の膝に輪廻の頭を乗せ額にキスを落とす。
優しく髪を撫で、そのまま眠りへと落ちた。
「…んう?ここ…は…っ!!」
目が覚め、頭から伝わる体温に一気に頭が覚醒する。
昨日の出来事を思い出し周知に駆られる。
時計を見ると、11時半。
「あ…今日は」
水曜日。
仮のだけど恋人との…夏姫との時間。
「おはようございます。目、覚めたんですね。」
撫子は優しく笑っている。
「私…途中から記憶が…。後、今日は用事があるので失礼します…。」
そう言ってドアに手をかけた。
が、その手を撫子に止められる。
「…ちょっと、撫子さん?」
「いかないで…。」
弱々しい声音で撫子は言う。
「…私は…」
その声、姿に輪廻はドアから手をはなし、撫子を抱きしめる。
「どうしたんですか?」
「そのまま…あの人みたいに帰って来ないんじゃないかって…。」
「え?」
「あの人は…私に言いました。お前の愛は重すぎる、もう無理だって。それっきり彼はずっと帰って来なくて私は一人ぼっち…。」
「…大丈夫です、私は帰ってきますから…。一人にしないと約束します。」
そう笑うと撫子の手はゆっくりはなれる。
「ごめんなさい、私ったら。昨日会ったばかりでこんな…でも好きになってしまって…。」
「用事、終わったら此処に寄ります。」
「ええ、私も今日はパート休みなので待ってますね。ご飯も用意します。だから…ここにまた来て下さい。」
身体を引き寄せられ、深く口づけられる。
「…ん、は……あ、ご、ごめんなさい、用事があるんでしたよね。行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
輪廻はドアを閉めると急いで花咲精神科病院へ向かった。
「っ!!そう…だよね…。」
いつも鍵が開いててそこから入る様に言われてた裏口の鍵は閉まっていて中も電気が消えている。
「そうだ、携帯!!」
ここに来るのに夢中で携帯を開かず来た事に気付き慌てて携帯のメッセージをチェックする。
夏姫からの不在着信が3件とメールが2件来ていた。
まずメールを開いてみる。
ー待ち合わせ時間に遅刻なんて珍しいわね。ふふ、お仕置きね。ー
ー大丈夫?何かあったの?連絡して。ー
不在着信の一番最後には留守電が入っていた。
ー『輪廻ちゃん?大丈夫なの?時間過ぎても連絡もないなんて…。又変な人に絡まれてる?もしかして事故とかじゃないわよね!?貴女に何かあったら私は…。』ー
留守電を聞いてすぐ、輪廻は夏姫に電話する。
「輪廻ちゃん!?」
かけてすぐ、3秒内に繋がった。
「せ、先生…。ごめんなさい…ごめん、なさ…」
何故だか涙が溢れていく。
「今どこ?」
「病院の前…。」
「今から行くから動いちゃ駄目よ。」
電話が切れて7分。
見慣れた車が近くに止まり、中から夏姫が降りて輪廻の元へ走ってきた。
「輪廻ちゃん!!」
輪廻は夏姫に抱きしめられる。
強く、強くー。
「良かった…貴女に何かあったんじゃないかって気が気でなかったわ。」
「ごめん、なさい…。」
「どうして謝るの?」
「わた、私っ、どうして良いか分からない…。」
輪廻の目から大粒の涙が溢れ落ちる。
「落ち着いて…何かあった、のね?話せる?」
輪廻はしばらく黙っていたがやがてポツリと口を開いた。
「私…夏姫さんと付き合う資格…ない。…ううん、なくなっちゃった。」
「…ごめんなさい、、意味がちょっと分からないわ。ゆっくりで良いから説明してくれる?」
「私…私は…」
輪廻は一度深呼吸をし、ゆっくりと話始めた。
「私は…また…いえ、自ら別の人に抱かれました。」
「え?」
「とあるスーパーで助けた人。その人は前の…夏姫先生と会う前の私…。孤独に押し潰されそうな…。私は放って置けなかった。心が抉られるような悲しそうな顔で懇願されて…。慰めにればって…抱かれて…さっきまでその人の家で寝てました。また会う約束までして…。」
「っ!!」
重い空気が静寂を産む。
そんな中ただ一つ、心が軋む音がした。
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