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ギックリ腰 13
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一通り施術が終わった。奥田から自分で立つように指示された。
うつ伏せから仰向けになった経験から、動く時の痛みについての恐怖心は消えていた。そのため、変な緊張もなく立つことができた。いつもよりも少々動きは鈍かったかもしれないが、気になることは消失していた。思わず腰を回してみたりしてみたが痛くない。
その様子を見ていた美津子は、ベッドで姿勢を変えた時以上に驚いた顔をしていた。
「美津子、痛くないよ。さっきまで痛くて動かせないといった状態だったのに、嘘みたいだ。施術中も痛い思いをしなかったし、先生の技術はすごいよ。どんな仕事も身体が資本だと思うけれど、そのメンテナンスが仕事というのは素晴らしいな」
この時の私の表情は驚きと共に大変な喜びで、来院時の時とは別人のようになっているであろうということは自分でも想像できた。
私たちは2人揃って奥田に心からお礼を言った。
「いえいえ、私はプロとして結果を出すことを意識してやっただけです。これまでは一般的な身体のメンテナンスであったり、疲れたからということでお越しになっていらしたと思いますが、今回のように具体的に、しかもはっきりしたトラブルであっても対応できる、ということがあるということもお分かりいただけたと思います。今、新型感染症といった大変な時代になっていますが、体調が悪いというのは今回のようなことも含みますので、だからこそやりがいもあるんですよ。私たちは感染症には無力ですが、いろいろな体調不良の改善のお手伝いができればということで頑張っています。今日の雨宮さんのようにギックリ腰はその典型で、そういうケースの回復のお手伝いができればと考えているんですよ」
私と美津子は立ったまま奥田の話に聞き入っていた。
その様子に気付いた奥田は施術の後にいつもお話ししているスペースに誘導した。
「すみません。つい立ち話になりました」
私たちが席に着くとすぐにスタッフの方が3人分のお茶を出してくれた。そこからまた奥田が話し始めた。
「雨宮さん、今の施術で普通に歩いて帰れると思いますが、2、3日は腰に大きな負荷をかけないようにし、また姿勢も変な風にならないように注意してください。劇的に好転した時にはつい嬉しくなり、以前と同じようなことをついやってしまう方がいらっしゃいますが、しばらく身体を休ませ、腰にかかったストレスをきちんと取らなければなりません。今回の原因になったビール瓶の入った箱を持ち上げるといったことはしばらく絶対に避けてください。ずっと立ち続けることも控えた方が良いと思いますので、もし明日、お店に出られる時にも仕事量はいつもの半分か3分の1くらいでやってください」
「はい、その点はもっと長引くと思っていましたので、スタッフにしばらく任せようと思っています。みんなもそのつもりでいると思いますので、ここは甘えたいと思っています」
「そうですか、それは良かった。できればここ数日の内、もう一度身体を整えておいた方が良いと思いますが、どうされますか?」
私の方から次回の予約を考えていたところだったので、奥田の話にスケジュールの空きを確認し、5日後に予約を入れた。もちろん、その前にまた痛くなったらその時にすぐに予約させてもらっても良いか、ということを確認し、家に帰った。もちろん、この時には一人でタクシーに乗れたし、帰ってからも一切の支えがいらず、いつもの感じで家の中に入っていった。
うつ伏せから仰向けになった経験から、動く時の痛みについての恐怖心は消えていた。そのため、変な緊張もなく立つことができた。いつもよりも少々動きは鈍かったかもしれないが、気になることは消失していた。思わず腰を回してみたりしてみたが痛くない。
その様子を見ていた美津子は、ベッドで姿勢を変えた時以上に驚いた顔をしていた。
「美津子、痛くないよ。さっきまで痛くて動かせないといった状態だったのに、嘘みたいだ。施術中も痛い思いをしなかったし、先生の技術はすごいよ。どんな仕事も身体が資本だと思うけれど、そのメンテナンスが仕事というのは素晴らしいな」
この時の私の表情は驚きと共に大変な喜びで、来院時の時とは別人のようになっているであろうということは自分でも想像できた。
私たちは2人揃って奥田に心からお礼を言った。
「いえいえ、私はプロとして結果を出すことを意識してやっただけです。これまでは一般的な身体のメンテナンスであったり、疲れたからということでお越しになっていらしたと思いますが、今回のように具体的に、しかもはっきりしたトラブルであっても対応できる、ということがあるということもお分かりいただけたと思います。今、新型感染症といった大変な時代になっていますが、体調が悪いというのは今回のようなことも含みますので、だからこそやりがいもあるんですよ。私たちは感染症には無力ですが、いろいろな体調不良の改善のお手伝いができればということで頑張っています。今日の雨宮さんのようにギックリ腰はその典型で、そういうケースの回復のお手伝いができればと考えているんですよ」
私と美津子は立ったまま奥田の話に聞き入っていた。
その様子に気付いた奥田は施術の後にいつもお話ししているスペースに誘導した。
「すみません。つい立ち話になりました」
私たちが席に着くとすぐにスタッフの方が3人分のお茶を出してくれた。そこからまた奥田が話し始めた。
「雨宮さん、今の施術で普通に歩いて帰れると思いますが、2、3日は腰に大きな負荷をかけないようにし、また姿勢も変な風にならないように注意してください。劇的に好転した時にはつい嬉しくなり、以前と同じようなことをついやってしまう方がいらっしゃいますが、しばらく身体を休ませ、腰にかかったストレスをきちんと取らなければなりません。今回の原因になったビール瓶の入った箱を持ち上げるといったことはしばらく絶対に避けてください。ずっと立ち続けることも控えた方が良いと思いますので、もし明日、お店に出られる時にも仕事量はいつもの半分か3分の1くらいでやってください」
「はい、その点はもっと長引くと思っていましたので、スタッフにしばらく任せようと思っています。みんなもそのつもりでいると思いますので、ここは甘えたいと思っています」
「そうですか、それは良かった。できればここ数日の内、もう一度身体を整えておいた方が良いと思いますが、どうされますか?」
私の方から次回の予約を考えていたところだったので、奥田の話にスケジュールの空きを確認し、5日後に予約を入れた。もちろん、その前にまた痛くなったらその時にすぐに予約させてもらっても良いか、ということを確認し、家に帰った。もちろん、この時には一人でタクシーに乗れたし、帰ってからも一切の支えがいらず、いつもの感じで家の中に入っていった。
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