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ギックリ腰 17
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夜、いつもの時間に美津子が帰ってきた。丸1日家にいて、仕事をしないまま美津子の帰宅を待っているということは先日熱を出した時以来だが、その時は終始ぐったりしていたため今日のように普通の感じで待っていたわけではない。しかも今日は昼、最近のことをいろいろ考え、これまでの自分のことを省みるようなことまでやっていた。その考えを美津子にも話し、どういう答えが返ってくるかと思っていたが、すぐにそういったことを話せる雰囲気はない。まずは今日のねぎらいからスタートする。
「お帰り。お疲れ様。今日はありがとう、そしてごめんね。何もできなくて」
私はいつになくしおらしく言った。男がしおらしくというのは変な感じではあるが、最近の流れからすればどうしてもそういった雰囲気になる。
だが、美津子としては夫婦だから何も気にしていない、という感じだ。
「嫌ぁね、変に改まって。随分他人行儀じゃない。大変な時にはお互い助け合うのが夫婦でしょう。気にしなくて良いわよ。それより腰の具合はどう? 痛みは治まった?」
そう美津子から尋ねられ、そう言えば、といった思いだった。昼、いろいろ考えていた時もそうだが、家でゆっくりしている分には腰の痛みは感じていない。私はその様子を美津子に告げたが、とても不思議そうな顔をしていた。
「あんなに痛がっていた昨日は何? 今の様子を見ているとまるで嘘みたい」
私も言われて初めて思い出したような感じであり、本当に魔法にかかったような気分だった。
美津子はいつものように冷蔵庫からビールを出し、店から持ってきた料理を並べ、おつまみとして飲みながら食べた。この感じはいつもと変わらないが、美津子として私の腰のことがあるので、そのことについてはずっと心配していたとのことだった。それはギックリ腰になった時の私の様子を見れば当然だろうし、まさか次の日にはケロッとしているとは思っていなかったからだ。
「でも、すごいね、奥田先生の技術。あんなに痛がっていたあなたの腰が1回でこんなに回復するなんて思ってもいなかったわ」
美津子の口からこの話が出たのは私が考えたことを話し出すきっかけになった。
「そうだね。・・・それで昼、1人でいた時にいろいろ考えていたんだけど、今やっている居酒屋って商売、どう思う?」
「何、突然。いきなりそんなこと言われても答えられないわ。何かあったの? いきなりそんな話をするなんて」
「いや、今日の昼、最近の体調のことと重ねて、いろいろ考えていたんだ。それでそのことで美津子の意見も聞きたくて」
「そう、最近続けて体調を壊したものね。それなら一人でいる時、そういったことを考えるも無理はないわね。ただ、私はそういったことを考えたことは無いので、きちんと答えられるかどうかは分からないけど、話しするね」
「お帰り。お疲れ様。今日はありがとう、そしてごめんね。何もできなくて」
私はいつになくしおらしく言った。男がしおらしくというのは変な感じではあるが、最近の流れからすればどうしてもそういった雰囲気になる。
だが、美津子としては夫婦だから何も気にしていない、という感じだ。
「嫌ぁね、変に改まって。随分他人行儀じゃない。大変な時にはお互い助け合うのが夫婦でしょう。気にしなくて良いわよ。それより腰の具合はどう? 痛みは治まった?」
そう美津子から尋ねられ、そう言えば、といった思いだった。昼、いろいろ考えていた時もそうだが、家でゆっくりしている分には腰の痛みは感じていない。私はその様子を美津子に告げたが、とても不思議そうな顔をしていた。
「あんなに痛がっていた昨日は何? 今の様子を見ているとまるで嘘みたい」
私も言われて初めて思い出したような感じであり、本当に魔法にかかったような気分だった。
美津子はいつものように冷蔵庫からビールを出し、店から持ってきた料理を並べ、おつまみとして飲みながら食べた。この感じはいつもと変わらないが、美津子として私の腰のことがあるので、そのことについてはずっと心配していたとのことだった。それはギックリ腰になった時の私の様子を見れば当然だろうし、まさか次の日にはケロッとしているとは思っていなかったからだ。
「でも、すごいね、奥田先生の技術。あんなに痛がっていたあなたの腰が1回でこんなに回復するなんて思ってもいなかったわ」
美津子の口からこの話が出たのは私が考えたことを話し出すきっかけになった。
「そうだね。・・・それで昼、1人でいた時にいろいろ考えていたんだけど、今やっている居酒屋って商売、どう思う?」
「何、突然。いきなりそんなこと言われても答えられないわ。何かあったの? いきなりそんな話をするなんて」
「いや、今日の昼、最近の体調のことと重ねて、いろいろ考えていたんだ。それでそのことで美津子の意見も聞きたくて」
「そう、最近続けて体調を壊したものね。それなら一人でいる時、そういったことを考えるも無理はないわね。ただ、私はそういったことを考えたことは無いので、きちんと答えられるかどうかは分からないけど、話しするね」
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