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店の未来を託し、転職を決意 14
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店は予定通り午後8時に閉店し、私たちは後片付けをしていた。2号店も同じような状態だろうが、移動が無い分、時間的な余裕ができる。
ということで、私たちは片付け終わったら美津子と中村が来た時のための準備をすることにした。今晩は良い話であり、議論が白熱するようなことではない。今後の方針についてのミーティングのような内容になる。だからきちんと食事をとってもらおうという配慮だ。私は矢島と相談し、今ある食材も考え、メインを寿司にした。これなら全員揃う前に準備できるし、簡単に好きな量を食べることができる。時節柄、各自に小分けしておくこともできるので、それをメインの料理として、他には酒のおつまみ的なものにしようということになった。おつまみ的なメニューについては居酒屋のシステムですぐに用意できるし、この点は食べたいものが出てきた時に作ることになった。
私と矢島は2人で準備しながら、今晩の話の流れと今後のことなどを考えていた。実際にそれを口にするのは全員が揃ってからになるが、腹案を持っていなければ話が進まない。もっとも、先日2人に話した時にある程度伝えてはあるので、今晩ははその上での話になる。また、決心した後の話となると、詳細なところにも触れることになるだろうから、そういうところも意識しておかなくてはならない。私の頭の中ではそういう思いがいろいろ広がるが、手だけは寿司を握るということをやっていた。
午後9時近くになり、美津子と中村が1号店にやってきた。私たちは満面の笑みで2人を迎え、テーブルに案内した。椅子の間隔は十分に取り、メインの寿司は個別に用意してある。おつまみも定番の枝豆を個別に準備し、グラスも置いてある。飲み物はどうするかは決まっていなかったが、可能性としてはビールだろうということでのセッティングだ。
それぞれ着席したところで乾杯となるところだが、実際にはいきなりビールということにはならなかった。中村が大切な話だから最初はアルコール無しでやろうと提案したのだ。これまではそういったことは言わなかった中村が、この日は違っていた。こういうところもやはり自覚の表れだろうと私は思った。意識の違いが人の発言や行動も変える、ということを改めて実感したところだった。
ということで、乾杯はウーロン茶でということになったが、厨房のほうからジョッキに注いで4杯持ってくることになった。これは矢島の仕事になったが、それを見て美津子が言った。
「あら、新社長にそういうことをやらせて申し訳ないわ」
美津子は茶目っ気たっぷりに言った。
「副社長、今朝も店長からそういった感じで言われましたが、照れくさいので止めてください」
矢島は真顔で言ったが、朝と同様、まんざらでもない表情をしている。その直後、美津子は中村に向かっても言った。
「まだ正式には聞いていないけれど、矢島君とは話し合っていたようね。副社長、2人でうまく切り盛りして、この店を繁盛させてね。こんな時期に大変だと思うけれど、私たちも2人の邪魔にならないようにしながらできる限り手伝うし、決して君たちにすべてを押し付けるようなことしないから安心して。しばらくはこれまでと違うことで惑ったりするかもしれないけれど、私たちも2人の様子をきちんと見た上で話したわけだから心配はしていない。でも、何かあったら相談してもらいたいわ。頑張ってね」
美津子の言葉に中村は恐縮していたが、矢島同様、そういった初々しさはとても好感が持てた。
ということで、私たちは片付け終わったら美津子と中村が来た時のための準備をすることにした。今晩は良い話であり、議論が白熱するようなことではない。今後の方針についてのミーティングのような内容になる。だからきちんと食事をとってもらおうという配慮だ。私は矢島と相談し、今ある食材も考え、メインを寿司にした。これなら全員揃う前に準備できるし、簡単に好きな量を食べることができる。時節柄、各自に小分けしておくこともできるので、それをメインの料理として、他には酒のおつまみ的なものにしようということになった。おつまみ的なメニューについては居酒屋のシステムですぐに用意できるし、この点は食べたいものが出てきた時に作ることになった。
私と矢島は2人で準備しながら、今晩の話の流れと今後のことなどを考えていた。実際にそれを口にするのは全員が揃ってからになるが、腹案を持っていなければ話が進まない。もっとも、先日2人に話した時にある程度伝えてはあるので、今晩ははその上での話になる。また、決心した後の話となると、詳細なところにも触れることになるだろうから、そういうところも意識しておかなくてはならない。私の頭の中ではそういう思いがいろいろ広がるが、手だけは寿司を握るということをやっていた。
午後9時近くになり、美津子と中村が1号店にやってきた。私たちは満面の笑みで2人を迎え、テーブルに案内した。椅子の間隔は十分に取り、メインの寿司は個別に用意してある。おつまみも定番の枝豆を個別に準備し、グラスも置いてある。飲み物はどうするかは決まっていなかったが、可能性としてはビールだろうということでのセッティングだ。
それぞれ着席したところで乾杯となるところだが、実際にはいきなりビールということにはならなかった。中村が大切な話だから最初はアルコール無しでやろうと提案したのだ。これまではそういったことは言わなかった中村が、この日は違っていた。こういうところもやはり自覚の表れだろうと私は思った。意識の違いが人の発言や行動も変える、ということを改めて実感したところだった。
ということで、乾杯はウーロン茶でということになったが、厨房のほうからジョッキに注いで4杯持ってくることになった。これは矢島の仕事になったが、それを見て美津子が言った。
「あら、新社長にそういうことをやらせて申し訳ないわ」
美津子は茶目っ気たっぷりに言った。
「副社長、今朝も店長からそういった感じで言われましたが、照れくさいので止めてください」
矢島は真顔で言ったが、朝と同様、まんざらでもない表情をしている。その直後、美津子は中村に向かっても言った。
「まだ正式には聞いていないけれど、矢島君とは話し合っていたようね。副社長、2人でうまく切り盛りして、この店を繁盛させてね。こんな時期に大変だと思うけれど、私たちも2人の邪魔にならないようにしながらできる限り手伝うし、決して君たちにすべてを押し付けるようなことしないから安心して。しばらくはこれまでと違うことで惑ったりするかもしれないけれど、私たちも2人の様子をきちんと見た上で話したわけだから心配はしていない。でも、何かあったら相談してもらいたいわ。頑張ってね」
美津子の言葉に中村は恐縮していたが、矢島同様、そういった初々しさはとても好感が持てた。
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