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高校入学 8
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まだ入学して間がないので、午前中に下校となる。
そこで昼前、私と坂本は職員室に行った。
「天田が言ったことは本当か?」
担任の前で立っている私たちに言われた言葉だ。私が色目を使っているということを言われたので、まずその点をはっきり否定した。
「先生、誤解です。私は坂本君と話した時は普通の内容だったし、自己紹介の時、天田さんが私をからかいましたよね。その時坂本君が助け舟を出してくれました。それが天田さんたちは面白くなかったかもしれません。体力測定の時、疲れて座っていた時、坂本君がタオルを貸してくれた時も見ていたようで、それも面白くないのかもしれません」
「そうです。僕はクラスメートとして人をからかうような言葉は嫌いです。弟が小児まひで身体が変形していることで学校でからかわれる辛さを知っています。だから、そういうことを平気で言う人が許せないんです。高野さんは何も悪くありません」
「そうか、話は分かった。いろいろ誤解があるのかもしれない。先生も注意して見ておくので安心しなさい」
その言葉を聞いて私たちは一安心したが、いじめや中傷のようなことは継続する。これからのことが心配になるが、私は昨日の健康診断で校医の先生が保健の先生のところに行くように言っていたので、坂本とは職員室の前で分かれた。
私はその足で保健室に向かった。ドアを開けると先生が笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃい。昨日は大変だったわね。その後、何もなかった?」
今日のことを全部知っているような感じのセリフだった。
「・・・実は今日、教室で天田さんが私と坂本君のことを変な風に言ったんです」
「変な風というと?」
「私が坂本君に変な色目を使っていて、大学入試の勉強に支障が出るんじゃないのか、といったことです。それで今まで担任の先生のところに行って、そのことを説明してきました」
「そう、大変だったわね。あなたたちの年頃というのは恋愛について敏感ですからね。でも入学して日が浅い内からそんなことを言うなんてね・・・。これからが心配だわね」
保健の先生はため息をつきながら言った。
「それで先生、校医の先生は何ておっしゃっていらしたんですか?」
「そうそう、あなたにはこちらが大切ね。実は病院できちんと検査してもらってください、ということなのよ」
「私、何か病気なんですか?」
「いやいや、そうじゃなくて、今、体調に問題がないかどうか確認するためよ。これから3年間、頑張らなくちゃならないでしょう。もし何かあったら大変じゃない。先生はあなたが疲れやすいとか、体力測定の数字が中学生の時よりも落ちていることを心配されていたわ。いろいろなことを考えた上での検査よ。先生が紹介状を書いてくれた。ここに記されている病院に保護者の方と行ってね」
「はい、分かりました」
≪日記≫
『嫌なことがあった。私が坂本君に色目を使っているなんて言われた。
もちろん、そんなことはない。坂本君は弟君の経験があるから私をかばってくれただけ。
まだ高校生活が始まったばかりなのに、何でこんなことを言われなければならないの?
坂本君にも申し訳ないし、せっかく入った学校なのに、これじゃまだ中学生のままのほうが良かった。
保健室に行った。先生から病院で検査を受けるようにと言われた。明日、お母さんに話そう。
今日のことをミーちゃんに話した。何となく心配するな、と言ってるように思える。仕草や鳴き声、本当に癒される。ミーちゃん、ありがとう』
そこで昼前、私と坂本は職員室に行った。
「天田が言ったことは本当か?」
担任の前で立っている私たちに言われた言葉だ。私が色目を使っているということを言われたので、まずその点をはっきり否定した。
「先生、誤解です。私は坂本君と話した時は普通の内容だったし、自己紹介の時、天田さんが私をからかいましたよね。その時坂本君が助け舟を出してくれました。それが天田さんたちは面白くなかったかもしれません。体力測定の時、疲れて座っていた時、坂本君がタオルを貸してくれた時も見ていたようで、それも面白くないのかもしれません」
「そうです。僕はクラスメートとして人をからかうような言葉は嫌いです。弟が小児まひで身体が変形していることで学校でからかわれる辛さを知っています。だから、そういうことを平気で言う人が許せないんです。高野さんは何も悪くありません」
「そうか、話は分かった。いろいろ誤解があるのかもしれない。先生も注意して見ておくので安心しなさい」
その言葉を聞いて私たちは一安心したが、いじめや中傷のようなことは継続する。これからのことが心配になるが、私は昨日の健康診断で校医の先生が保健の先生のところに行くように言っていたので、坂本とは職員室の前で分かれた。
私はその足で保健室に向かった。ドアを開けると先生が笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃい。昨日は大変だったわね。その後、何もなかった?」
今日のことを全部知っているような感じのセリフだった。
「・・・実は今日、教室で天田さんが私と坂本君のことを変な風に言ったんです」
「変な風というと?」
「私が坂本君に変な色目を使っていて、大学入試の勉強に支障が出るんじゃないのか、といったことです。それで今まで担任の先生のところに行って、そのことを説明してきました」
「そう、大変だったわね。あなたたちの年頃というのは恋愛について敏感ですからね。でも入学して日が浅い内からそんなことを言うなんてね・・・。これからが心配だわね」
保健の先生はため息をつきながら言った。
「それで先生、校医の先生は何ておっしゃっていらしたんですか?」
「そうそう、あなたにはこちらが大切ね。実は病院できちんと検査してもらってください、ということなのよ」
「私、何か病気なんですか?」
「いやいや、そうじゃなくて、今、体調に問題がないかどうか確認するためよ。これから3年間、頑張らなくちゃならないでしょう。もし何かあったら大変じゃない。先生はあなたが疲れやすいとか、体力測定の数字が中学生の時よりも落ちていることを心配されていたわ。いろいろなことを考えた上での検査よ。先生が紹介状を書いてくれた。ここに記されている病院に保護者の方と行ってね」
「はい、分かりました」
≪日記≫
『嫌なことがあった。私が坂本君に色目を使っているなんて言われた。
もちろん、そんなことはない。坂本君は弟君の経験があるから私をかばってくれただけ。
まだ高校生活が始まったばかりなのに、何でこんなことを言われなければならないの?
坂本君にも申し訳ないし、せっかく入った学校なのに、これじゃまだ中学生のままのほうが良かった。
保健室に行った。先生から病院で検査を受けるようにと言われた。明日、お母さんに話そう。
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