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稽古停止、しかし・・・ 3
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颯玄にとっては2度目の組手だが、上原はそれなりに数をこなしている。そのためか、先手を取ったのは上原だった。
組手は両者とも左を前にした基本的な構えから始まった。上原はそこから前手による上段刻み突きで仕掛けてきた。颯玄は約束組手では何度も経験しているが、そこでは号令に合わせて攻撃される。しかし、自由組手ではそういうことは無い。だから今回のような感じでの突きは初めての経験だ。本能的に後方に下がったので当たることは無かったが、道場外で戦うことがこんなに緊張するものだとは思わなかった。
上原にとって先ほどの突きは様子見で、颯玄がどう反応するかを見る目的で放った技だ。もちろん、それで勝負が決まれはそれはそれで良い、と考えて突いたのだか、そう簡単に当たらないのが現実だ。
突きの場合は試したので、次は前蹴りを出した。構えの関係から奥足である右で蹴ったが、颯玄はその技をきちんと見極めて後ろに下がって躱し、結果的には当たらなかった。
この技は以前、颯玄が真栄田に放ち、手刀による下段払いで痛い目に遭った経験がある。上原が蹴ってきた時、その時の様子が脳裏に浮かんだ。そして、こういう時は自分がやられた時のように受けと攻撃が同時に行なえるような技で対応すれば良いのか、といったことを考えていた。
いずれの攻撃も空を切った上原だか、今度は本気で当てるつもりで仕掛けてきた。初撃は先ほど同様、左の上段刻み突きだ。ただ、今度は先ほどと違い、颯玄の斜め右から正拳が飛んでくる突きだった。この技も颯玄は稽古で経験していたが、上原にとってこれは牽制で、極めを意識していたのはその状態からの中段回し蹴りだった。
颯玄も連続技で仕掛けられた場合の稽古はしていたが、今度約束組手として行なったわけではない。技と技の間が短いのだ。
こういう拍子が実際の戦いなのだろうとその直後に感じた。それは蹴りがしっかり当たったからだ。
だが、これまでの基本稽古の賜物か、当たる瞬間に腹部を締め、その衝撃に備えることができた。客観的に見たら極まったように見えるだろうが、倒れることは無かった。
上原にしたらこの一撃で颯玄に負けを求めさせたかったが、勝負の判定はそれぞれが負けを認めた時と約束していたので、効いているように見えない技の場合、勝負はつかない。
その様子に上原は逆に心に焦りを感じていた。そして颯玄のほうは、あんなにきれいに当たったのに、痛手が無いことに驚いている自分を感じていた。
そういう自分の身体の様子を感じることで、颯玄の心には自信のようなものが芽生えてきた。
組手は両者とも左を前にした基本的な構えから始まった。上原はそこから前手による上段刻み突きで仕掛けてきた。颯玄は約束組手では何度も経験しているが、そこでは号令に合わせて攻撃される。しかし、自由組手ではそういうことは無い。だから今回のような感じでの突きは初めての経験だ。本能的に後方に下がったので当たることは無かったが、道場外で戦うことがこんなに緊張するものだとは思わなかった。
上原にとって先ほどの突きは様子見で、颯玄がどう反応するかを見る目的で放った技だ。もちろん、それで勝負が決まれはそれはそれで良い、と考えて突いたのだか、そう簡単に当たらないのが現実だ。
突きの場合は試したので、次は前蹴りを出した。構えの関係から奥足である右で蹴ったが、颯玄はその技をきちんと見極めて後ろに下がって躱し、結果的には当たらなかった。
この技は以前、颯玄が真栄田に放ち、手刀による下段払いで痛い目に遭った経験がある。上原が蹴ってきた時、その時の様子が脳裏に浮かんだ。そして、こういう時は自分がやられた時のように受けと攻撃が同時に行なえるような技で対応すれば良いのか、といったことを考えていた。
いずれの攻撃も空を切った上原だか、今度は本気で当てるつもりで仕掛けてきた。初撃は先ほど同様、左の上段刻み突きだ。ただ、今度は先ほどと違い、颯玄の斜め右から正拳が飛んでくる突きだった。この技も颯玄は稽古で経験していたが、上原にとってこれは牽制で、極めを意識していたのはその状態からの中段回し蹴りだった。
颯玄も連続技で仕掛けられた場合の稽古はしていたが、今度約束組手として行なったわけではない。技と技の間が短いのだ。
こういう拍子が実際の戦いなのだろうとその直後に感じた。それは蹴りがしっかり当たったからだ。
だが、これまでの基本稽古の賜物か、当たる瞬間に腹部を締め、その衝撃に備えることができた。客観的に見たら極まったように見えるだろうが、倒れることは無かった。
上原にしたらこの一撃で颯玄に負けを求めさせたかったが、勝負の判定はそれぞれが負けを認めた時と約束していたので、効いているように見えない技の場合、勝負はつかない。
その様子に上原は逆に心に焦りを感じていた。そして颯玄のほうは、あんなにきれいに当たったのに、痛手が無いことに驚いている自分を感じていた。
そういう自分の身体の様子を感じることで、颯玄の心には自信のようなものが芽生えてきた。
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