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プロローグ
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陽光煌めく昼下がり。
リグループ魔法学園入学試験会場では多くの受験者で溢れ返っていた。
彼らの目の前に置かれるはやや大仰なサイズのオーブ。
中央に鎮座するそれは、日の光に煌めき近寄りがたい雰囲気を醸し出す。
これは入学試験用の魔力鑑定オーブ。
特殊素材で出来た水晶玉で魔法を放つと魔力に応じて様々な反応を見せる。
その変化や反応を見て魔力強度を測定するのに用いられる代物だ。
そんなオーブを前に相対する一人の少年の姿があった。
「ふむ……」
やや赤みがかった髪に静観な顔立ち。
達観したような優しい眼差し、口元は不敵な笑みを浮かべている。
若さ故の自信に満ちた顔つきのように見えて、どこか老成した雰囲気さえも醸し出している……そんな不思議な少年だった。
「さて……と」
自信ありげにオーブを前にする彼を見て一部の教師陣はニヤニヤと笑っているものさえいた。
実はこのオーブにはちょっとした細工が施されている。
アンチマジック……魔力強度を測定する物ではなく反射させる防衛素材が組み込まれているのだ。
いくら魔力を込めたところで色が変わるなどの反応はしない。それどころか下手したら跳ね返った自分の魔力で意識を失う危険性さえある。
そのような危険を孕んでいるというのに、なぜ学園側はそんなオーブを用意したのか……
答えは単純である、「平民の入学者を可能な限り減らす」ただそれだけだった。
数年前までは分け隔てなく学べる学び舎として多くの人に門戸を開いていたリグループ魔法学園。
しかし先代の学園長ニコライ=ヴァンレッドが失踪し、現学園長バルザック=モグロに変わってから、金払いの良い貴族偏重主義となってしまったのは誰の目にも明かだった。
この下らない方針を守るため平民側の試験場には、偽の測定器を用意して意図的に落としているのだ。
そんな謀略渦巻く中、先陣を切って一番槍と言わんばかりに名乗りを上げたのがこの少年である。
「元気があってよろしいですなぁ」
「まったくです」
調子に乗って意気揚々と出てきた人間が愕然とする姿を想像しているのか、笑いを堪える教師陣が少年の目の端に映る。
彼は小さく嘆息する。
「……まったく、性格の悪い教師がいるな。数年前には居なかったぞ、誰が採用したんだ?
人事もバルザック君に掌握されたのか?」
まるで内部事情を知っているかのような少年の呟きは誰の耳にも届かなかった。
「……」
一方、真摯な眼差しで彼を見ている一部の教師陣も。
前途有望な若者がこんなふざけたことで振り落とされるかと心を痛めている教師もいれば、名乗り出た少年に底知れない何かを感じているのか、静かに彼の動向を見守っている教師もいた。
「そろそろ始めなさい」
試験官はオーブに魔法を放つよう少年に促した。
しかし彼は一切動こうとはしない。
「……君、ただただ突っ立っているだけじゃ試験不合格になるぞ。魔法を唱えるんだ」
しびれを切らした試験官が試験に挑むよう語気を強める。
少年は惚けたような笑顔を返した。
「魔法ですか?」
「あぁそうだ。まさか魔法を一つも唱えられないとかあるまいな」
少年はクツクツ笑う。
年寄りのような不気味な含み笑いだった。
「まさか、壊してしまったらどうしよう……と、思っていただけです」
この一言に失笑するもさえいた。
だが、そんな周囲を見ても少年は表情を変えない。
精悍な顔に似合わない、飄々とした老獪な笑みを浮かべ続ける。
口元を押さえ、含み笑いをする少年に審判はとうとう怒りを露わにする。
「君、本当に退場させるぞ。受験料だって安くないというのに、無駄にするつもりか?」
彼は不敵な笑みを浮かべ、こう答えた。
「いえ、もう終わってますが?」
「何?」
強がりかハッタリか、そのどちらとも取れない口調に、周囲には不穏な空気が漂いだしていた。
その空気を楽しむように少年は前方へと歩き出すとオーブをチョンと指で突いてみせる。
すると――
ガッシャァァン……
頑強なオーブがガラガラと音をたて崩れてしまったではないか。
「なぁ!?」
何が起こったのかわからない状況に周囲の人間は唖然呆然。アンチマジックを施した不正オーブであることを知っている人間はなおのこと驚きを隠せないでいる。
「どういうことだ?」
「なぜあのオーブが!?」
一同、呆気にとられている状況など意に介さず少年は涼しげに「合格ですか?」と問う。
「これでよろしいですか?」
周囲の反応を楽しむような少年。
「まさか! あのオーブが!? そんな、そんな!?」
あざ笑う態度から一転して動揺を隠せない一部の教師に対し、少年は見透かしたかのように尋ねる。
「あの、「まさか」とおっしゃっていますがどうしてでしょう? 魔力測定オーブが壊れることありますよね。あ、もしや別の物だったとか?」
「な、何を!?」
「例えばアンチマジック……魔力を反射させる防衛用のオーブと取り違えたとか? いや、高名なリグループ魔法学園の教師様がそのようなミスは犯しませんよね」
「そ、そ、そんなわけあるまい!」
あざ笑っていた教師が上擦った声で反論している。
その挙動に少年はクツクツと笑った。
「あの、早く代わりのオーブを用意しないと他の受験生が困りますよ」
「あ、あたりまえだろう……言われるまでもない! よ、用意しろ!」
虚勢を張るので精一杯の教師はすぐに指示を出した。
が、係の人間は困った表情で首を横に振っている。
「あの、例のオーブを割られるとは思っていなかったのでスペアは……」
「チィ、やむを得ん……貴族用の測定オーブを用意しろ」
このやり取りを少年は聞き逃さなかった。
「……貴族偏重派の拝金主義者め」
不敵な笑みを携えながら、少年は苦々しい言葉を口にする。
およそ十代とは思えない凄みのある口調だった。
一方、受験生を含めた周囲の人間はいまだに混乱のさなかにある。
「おいおい、何が起きたかわからねぇ」
「詠唱もない……まさか無属性魔法?」
無属性魔法。
その言葉を聞き、周囲のざわめきはさらに大きくなった。
「無属性!? まさかそんなハズは!?」
「純粋な魔力だけでオーブを割ったと? 普通はできて薄い木の板をやっと割れるかどうか」
「もし無属性ならあのオーブを割るレベルなんて……いるとしたらニコライ元学園長くらいのものだぞ」
「学園長の再来……だと?」
ざわめく周囲を尻目に少年はその場を後にしようとする。
だが、一人の女性が彼の前に立ちはだかった。
切れ長の目に強気な顔立ち。
軽装の上に魔獣の皮を織り込んだローブを羽織るその姿は、戦場帰りの傭兵のような雰囲気を醸し出している。
先ほどからずっと彼を真摯に見てた教師の一人だった。
「何か御用ですか?」
「レニィ=ブルーム、戦場実技の担当をしている。君の名前は」
少年は笑みを携え名乗った。
「ニコラ……おっと、すみません。ニコですニコ=ブラウンです」
「ブラウン? 学園都市の外れにある胡散臭い雑貨店の店主のファミリーネームも、たしかブラウンだったが」
「姉、です、一応……」
そう言ったニコ少年は俯いて小さく呟いた。
「あんなトラブルメーカーが身内なんて嘘でも勘弁ですよ」
「ん? なんだ?」
「いえ、ではこれで」
「!? オイ待て! まだ聞きたいことが――」
誰にも聞こえない言葉を漏らし、少年はその場を後にした。
彼の名前はニコ=ブラウン。
だが、それは「今」の戸籍上での名前だ。
彼の本当の名前はニコライ=ヴァンレッド。
三年前、学園を追放され失踪した学園長その人である。
気がつかないのも無理はないだろう、年齢はどう見ても十代そこそこの若者。
しかも幻術でもなければましてや変装の類いでもない。
正真正銘の若返り、見抜くのは容易ではないだろう。
試験会場から外に出た彼は柔和な笑みを引っ込め、厳しい表情で学園を睨む。
「やれやれ、わたしがいなくなって三年間でこんなふうになってしまうとはな。この責任は取ってもらうぞ……現学園長のバルザック君」
三年前まで働いていた学園長室を忌々しげに見上げ、ニコライは試験会場から姿を消したのだった。
「しかし、自分の創立した学園に受験生として挑むことになるとは、世の中わからんなぁ。長生きはするものだな」
そう口にするニコライの表情は、どこか楽しげであった。
「この歳になって学生か……良い機会だ、学び直させてもらうよ。バルザック君に「再教育」しながら、ね」
容姿に似合わぬ老獪な笑みを浮かべ、去りゆく少年ニコライ。ぱっと見は試験に満足した一回の受験生にしか見えない。
そんな彼が追放された学園長「ニコライ・ヴァンレッド」であることに気がつく者はいないだろう。
これは数々の魔術を発展させ「近代魔法の祖」と呼ばれし元学園長ニコライが若返り、一般学生として自分の創立した魔法学園に入学する「再教育譚」である。
リグループ魔法学園入学試験会場では多くの受験者で溢れ返っていた。
彼らの目の前に置かれるはやや大仰なサイズのオーブ。
中央に鎮座するそれは、日の光に煌めき近寄りがたい雰囲気を醸し出す。
これは入学試験用の魔力鑑定オーブ。
特殊素材で出来た水晶玉で魔法を放つと魔力に応じて様々な反応を見せる。
その変化や反応を見て魔力強度を測定するのに用いられる代物だ。
そんなオーブを前に相対する一人の少年の姿があった。
「ふむ……」
やや赤みがかった髪に静観な顔立ち。
達観したような優しい眼差し、口元は不敵な笑みを浮かべている。
若さ故の自信に満ちた顔つきのように見えて、どこか老成した雰囲気さえも醸し出している……そんな不思議な少年だった。
「さて……と」
自信ありげにオーブを前にする彼を見て一部の教師陣はニヤニヤと笑っているものさえいた。
実はこのオーブにはちょっとした細工が施されている。
アンチマジック……魔力強度を測定する物ではなく反射させる防衛素材が組み込まれているのだ。
いくら魔力を込めたところで色が変わるなどの反応はしない。それどころか下手したら跳ね返った自分の魔力で意識を失う危険性さえある。
そのような危険を孕んでいるというのに、なぜ学園側はそんなオーブを用意したのか……
答えは単純である、「平民の入学者を可能な限り減らす」ただそれだけだった。
数年前までは分け隔てなく学べる学び舎として多くの人に門戸を開いていたリグループ魔法学園。
しかし先代の学園長ニコライ=ヴァンレッドが失踪し、現学園長バルザック=モグロに変わってから、金払いの良い貴族偏重主義となってしまったのは誰の目にも明かだった。
この下らない方針を守るため平民側の試験場には、偽の測定器を用意して意図的に落としているのだ。
そんな謀略渦巻く中、先陣を切って一番槍と言わんばかりに名乗りを上げたのがこの少年である。
「元気があってよろしいですなぁ」
「まったくです」
調子に乗って意気揚々と出てきた人間が愕然とする姿を想像しているのか、笑いを堪える教師陣が少年の目の端に映る。
彼は小さく嘆息する。
「……まったく、性格の悪い教師がいるな。数年前には居なかったぞ、誰が採用したんだ?
人事もバルザック君に掌握されたのか?」
まるで内部事情を知っているかのような少年の呟きは誰の耳にも届かなかった。
「……」
一方、真摯な眼差しで彼を見ている一部の教師陣も。
前途有望な若者がこんなふざけたことで振り落とされるかと心を痛めている教師もいれば、名乗り出た少年に底知れない何かを感じているのか、静かに彼の動向を見守っている教師もいた。
「そろそろ始めなさい」
試験官はオーブに魔法を放つよう少年に促した。
しかし彼は一切動こうとはしない。
「……君、ただただ突っ立っているだけじゃ試験不合格になるぞ。魔法を唱えるんだ」
しびれを切らした試験官が試験に挑むよう語気を強める。
少年は惚けたような笑顔を返した。
「魔法ですか?」
「あぁそうだ。まさか魔法を一つも唱えられないとかあるまいな」
少年はクツクツ笑う。
年寄りのような不気味な含み笑いだった。
「まさか、壊してしまったらどうしよう……と、思っていただけです」
この一言に失笑するもさえいた。
だが、そんな周囲を見ても少年は表情を変えない。
精悍な顔に似合わない、飄々とした老獪な笑みを浮かべ続ける。
口元を押さえ、含み笑いをする少年に審判はとうとう怒りを露わにする。
「君、本当に退場させるぞ。受験料だって安くないというのに、無駄にするつもりか?」
彼は不敵な笑みを浮かべ、こう答えた。
「いえ、もう終わってますが?」
「何?」
強がりかハッタリか、そのどちらとも取れない口調に、周囲には不穏な空気が漂いだしていた。
その空気を楽しむように少年は前方へと歩き出すとオーブをチョンと指で突いてみせる。
すると――
ガッシャァァン……
頑強なオーブがガラガラと音をたて崩れてしまったではないか。
「なぁ!?」
何が起こったのかわからない状況に周囲の人間は唖然呆然。アンチマジックを施した不正オーブであることを知っている人間はなおのこと驚きを隠せないでいる。
「どういうことだ?」
「なぜあのオーブが!?」
一同、呆気にとられている状況など意に介さず少年は涼しげに「合格ですか?」と問う。
「これでよろしいですか?」
周囲の反応を楽しむような少年。
「まさか! あのオーブが!? そんな、そんな!?」
あざ笑う態度から一転して動揺を隠せない一部の教師に対し、少年は見透かしたかのように尋ねる。
「あの、「まさか」とおっしゃっていますがどうしてでしょう? 魔力測定オーブが壊れることありますよね。あ、もしや別の物だったとか?」
「な、何を!?」
「例えばアンチマジック……魔力を反射させる防衛用のオーブと取り違えたとか? いや、高名なリグループ魔法学園の教師様がそのようなミスは犯しませんよね」
「そ、そ、そんなわけあるまい!」
あざ笑っていた教師が上擦った声で反論している。
その挙動に少年はクツクツと笑った。
「あの、早く代わりのオーブを用意しないと他の受験生が困りますよ」
「あ、あたりまえだろう……言われるまでもない! よ、用意しろ!」
虚勢を張るので精一杯の教師はすぐに指示を出した。
が、係の人間は困った表情で首を横に振っている。
「あの、例のオーブを割られるとは思っていなかったのでスペアは……」
「チィ、やむを得ん……貴族用の測定オーブを用意しろ」
このやり取りを少年は聞き逃さなかった。
「……貴族偏重派の拝金主義者め」
不敵な笑みを携えながら、少年は苦々しい言葉を口にする。
およそ十代とは思えない凄みのある口調だった。
一方、受験生を含めた周囲の人間はいまだに混乱のさなかにある。
「おいおい、何が起きたかわからねぇ」
「詠唱もない……まさか無属性魔法?」
無属性魔法。
その言葉を聞き、周囲のざわめきはさらに大きくなった。
「無属性!? まさかそんなハズは!?」
「純粋な魔力だけでオーブを割ったと? 普通はできて薄い木の板をやっと割れるかどうか」
「もし無属性ならあのオーブを割るレベルなんて……いるとしたらニコライ元学園長くらいのものだぞ」
「学園長の再来……だと?」
ざわめく周囲を尻目に少年はその場を後にしようとする。
だが、一人の女性が彼の前に立ちはだかった。
切れ長の目に強気な顔立ち。
軽装の上に魔獣の皮を織り込んだローブを羽織るその姿は、戦場帰りの傭兵のような雰囲気を醸し出している。
先ほどからずっと彼を真摯に見てた教師の一人だった。
「何か御用ですか?」
「レニィ=ブルーム、戦場実技の担当をしている。君の名前は」
少年は笑みを携え名乗った。
「ニコラ……おっと、すみません。ニコですニコ=ブラウンです」
「ブラウン? 学園都市の外れにある胡散臭い雑貨店の店主のファミリーネームも、たしかブラウンだったが」
「姉、です、一応……」
そう言ったニコ少年は俯いて小さく呟いた。
「あんなトラブルメーカーが身内なんて嘘でも勘弁ですよ」
「ん? なんだ?」
「いえ、ではこれで」
「!? オイ待て! まだ聞きたいことが――」
誰にも聞こえない言葉を漏らし、少年はその場を後にした。
彼の名前はニコ=ブラウン。
だが、それは「今」の戸籍上での名前だ。
彼の本当の名前はニコライ=ヴァンレッド。
三年前、学園を追放され失踪した学園長その人である。
気がつかないのも無理はないだろう、年齢はどう見ても十代そこそこの若者。
しかも幻術でもなければましてや変装の類いでもない。
正真正銘の若返り、見抜くのは容易ではないだろう。
試験会場から外に出た彼は柔和な笑みを引っ込め、厳しい表情で学園を睨む。
「やれやれ、わたしがいなくなって三年間でこんなふうになってしまうとはな。この責任は取ってもらうぞ……現学園長のバルザック君」
三年前まで働いていた学園長室を忌々しげに見上げ、ニコライは試験会場から姿を消したのだった。
「しかし、自分の創立した学園に受験生として挑むことになるとは、世の中わからんなぁ。長生きはするものだな」
そう口にするニコライの表情は、どこか楽しげであった。
「この歳になって学生か……良い機会だ、学び直させてもらうよ。バルザック君に「再教育」しながら、ね」
容姿に似合わぬ老獪な笑みを浮かべ、去りゆく少年ニコライ。ぱっと見は試験に満足した一回の受験生にしか見えない。
そんな彼が追放された学園長「ニコライ・ヴァンレッド」であることに気がつく者はいないだろう。
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