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第19章「賭場を握れ! ギャンブル民営化が招いた大炎上」
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「公営でやってるギャンブルなんて、どう考えても伸びしろがあるはずだろ。そこを民営化してしまえば、一気に儲かるに決まってる」
黒峰銭丸は、都市郊外にある闘技場の石段で語気を強めた。彼が今回目をつけたのは、王国が管理する競馬や闘技場などの“公営ギャンブル”だった。収益が見込めるのに運営が非効率で、赤字に近い施設もあるらしい。
「運営権を買い取って、民営化する。独自の賭けシステムを導入して、参加者も観客も増やす。最終的には、胴元が丸ごと儲ける仕組みを整えるんだ」
銭丸は拳を握り、闘技場の広い中央に目をやる。今日は獣相手の小規模な試合が行われているが、客席はまばらで活気がない。
「これを派手に仕切れれば、もっと大勢の客を呼べそうだ。地元民だけじゃなく、他国からの集客だって狙える」
水無瀬ひかりは手元のノートを開き、賭け金や配当率についてのメモを確認している。数字が非常に大きくなりそうだが、その分危険もある。
「胴元になる以上、八百長や不正が横行すれば大問題ですよ。大丈夫ですか?」
「そこはルールを厳格にして、監査体制を整える。絶対に不正がないとは言い切れないが、利益が出れば多少のリスクには目をつぶれるだろ」
銭丸はさらりと言うが、ひかりは何か言いたげに黙り込んだ。
◇
翌日、銭丸は王国の役人やギルド関係者を訪ね、闘技場と競馬場の民営化を提案する。最近は競技数が減り、収益も落ちているという話を知っていたため、改革の口実にはちょうどいい。
「公営のままでは予算の制約が厳しく、設備も老朽化している。そこを民間の資本でリニューアルし、大きな利益を再分配する形にするんです」
「本当にうまくいくのか? 競馬や闘技を広域から集客するには、派手な宣伝や設備投資が要るだろう」
「そこはお任せあれ。わたしの商会が出資者を集め、改装費用や宣伝費を用意します。客が増えれば、王国も税収で潤う。ウィンウィンですよ」
役人たちは迷いつつも、赤字まみれの施設を抱えるよりはマシという考えに傾いた。数度の折衝を経て、銭丸の提案は承認されることになり、闘技場と競馬場の経営権を獲得する運びとなった。
◇
さっそく銭丸は資金を投じ、老朽化したスタンドや馬場を改修する。特に競馬場はコースを拡張し、観客席には飲食スペースや特設イベントブースを作る。闘技場も衛生環境を改善し、試合以外の余興を取り入れ、滞留時間を伸ばして賭け金を増やす仕組みを作った。
「見ろよ、この新しいスタンド。客が快適に見物できれば、賭けの売上も上がる。副業としてグッズ販売や飲食も展開するから、一石二鳥さ」
銭丸は完成したばかりのスタンドを歩きながら、ひかりに説明する。バルドは警備責任者として場内を巡回し、メルティナは配下のスタッフと薬物や魔導具の“禁止リスト”をチェックしている。試合でのドーピングや魔法による不正を防ぐためだ。
◇
ついに運営初日。先ずは競馬場がグランドオープンし、新装スタンドに多くの客が詰めかけた。銭丸は出資者たちとVIP席に陣取り、初日の売上を見守る。
「すごい……客席が埋まってますね。これなら売店も賭け金も期待できそう」
ひかりが驚くほどの盛況ぶり。馬や騎手たちも新しい環境に不安を抱えつつレースへ挑むが、競技が始まれば観客が大声援を送り、熱気に包まれていた。
結果、初日は大きなトラブルもなく、順当に終わる。賭け金の総額は予想を上回り、銭丸はガッツポーズを見せた。
「見ろよ、やっぱり胴元は儲かる。最初の一日だけで莫大な利益が出たぞ。闘技場も同じノリで盛り上げれば、合わせて倍以上の収益になるはずだ」
周囲の出資者も上機嫌だった。
◇
続いて開幕した闘技場は、さらに観客を沸かせた。人対人の武闘大会や、魔物との戦い、チームバトルなどの演目をそろえ、観衆が飽きないように工夫する。賭けの対象も多岐にわたり、連日熱狂が続いた。
「これで完全に軌道に乗ったな。王国の公営時代とは比べものにならない売上だぞ」
銭丸は満足そうに集計表を眺める。一方、ひかりが規約管理の書類を捲りながら、ある不安を口にした。
「賭博が盛り上がりすぎると、やっぱり不正が入り込むんじゃないかと思うんですが。八百長や内部の裏取り引き、選手への買収――そういう噂はないんですか?」
「そこは厳しくチェックしてる。運営スタッフにバルドやメルティナも加わって取り締まりをしてる。まあ、絶対ないとは言わないが、ここまで表立った問題は出てない」
銭丸はそう言い切るが、内情では多くの関係者が水面下で動いていた。結果を操ろうとする勢力、騎手や闘士を買収してレースや試合で八百長を狙う者、組織に潜り込んだ裏ギルドの取り立て屋……。兆しは少しずつ積み重なっていた。
◇
ある日、競馬場で大きなレースが予定されていた。メインイベントに名馬たちが集い、多額の賭け金が動いている。スタンドは満員で熱気に沸いていた。
レースが始まる直前、銭丸は警備員から厳戒態勢を強化してほしいとの連絡を受ける。
「不審人物が場内にいるっていう通報がありました。裏ギルドかもしれません」
「わかった。大事なレースだし、念のため注意してくれ」
銭丸はそう言いながらも、スタンドのVIP席で出資者たちと談笑を続ける。大穴馬に大金をかけた者も多く、大騒ぎとなっていた。
◇
レースがスタートすると、序盤から様子がおかしかった。先頭を走るはずの人気馬が突然失速し、まったく期待されていなかった馬が猛烈なスピードを出し始める。観客がどよめく中、特定の馬券を大量購入していた客たちが狂喜乱舞。
同時に、騎手の動きがおかしいと疑う声が上がり、別のスタンドでは八百長だと騒ぐ客が揉み合いを起こす。警備員が対応しようとするが、混乱が広がる。
「なんだこれは……」
銭丸がモニター(魔導映像)を見つめる。馬や騎手の動きが不自然すぎる。もしかすると何らかの魔導薬や裏工作が行われている可能性が高い。
「八百長か? それとも騎手が何か脅されているのか?」
ひかりが走り寄り、状況を聞く。場内はどこも騒然となっている。押し合いへし合いになる客や、払い戻し窓口に殺到する者まで出始め、さらに混乱が増す。
そのとき、スタンドの一角で謎の爆発が起こった。もしかすると火薬か魔導具が仕掛けられていたのか、観客が悲鳴を上げて逃げ惑う。
「うわっ、爆発だ! みんな逃げろ!」
連鎖的に複数の箇所でも火が上がり、負傷者が出る。スタンドの柱が崩れ始め、施設全体がパニックに陥った。
◇
銭丸は中央の通路を走りながら、建物の揺れを感じる。暴動が広がり、客と警備員が乱闘状態になっている場所もある。払い戻し窓口が破壊され、周囲に硬貨や紙券が散乱する様子は、まさに阿鼻叫喚だった。
「くそ……ここまで一気に崩壊するとは……!」
上から落下してきた鉄骨に驚き、銭丸は横に飛びのく。次の瞬間、観客席の一部が魔導火薬の誘爆らしき衝撃で吹き飛び、建物の骨組みが崩落。大規模な崩壊が始まった。
「ぐあああっ!」
銭丸は瓦礫と爆風に巻き込まれ、床を転がり落ちる。周囲には逃げ遅れた人々の叫びが渦巻いているが、それを耳にする余裕もない。
破壊された構造材が火に包まれ、建物全体で大爆発が連鎖した。
◇
翌日、そこに残されていたのは瓦礫と火の跡だけだった。かつて賑わいを見せた競馬場や闘技場は崩壊し、付近一帯が惨状と化している。民営化で期待をかけていた出資者たちは途方に暮れ、あれほどの売上を上げるはずのビジネスも一夜で蒸発した形となった。
あちこちで死傷者が確認される中、黒峰銭丸はなぜか行方不明とされる。同じ場所にいたはずの仲間たちも「あれだけの爆発じゃ助かるまい」と口を濁すが、どこかでいつものように生き延びているかもしれないと囁かれていた。
ただ、廃墟に崩れたスタンド近くの瓦礫から、小さなうめき声が聞こえたと人々は言う。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。公営ギャンブルは……爆死ッ……!!」
その声が本当に銭丸本人かどうかは定かではない。だが結果として、胴元を握って大儲けするはずの民営化事業は、大混乱と爆発事故を経て一瞬で吹き飛んだ。莫大な損失を抱えた出資者は大いに嘆き、翌日からは誰もが「またあいつが死にかけたらしい」と噂するばかりだった。
黒峰銭丸は、都市郊外にある闘技場の石段で語気を強めた。彼が今回目をつけたのは、王国が管理する競馬や闘技場などの“公営ギャンブル”だった。収益が見込めるのに運営が非効率で、赤字に近い施設もあるらしい。
「運営権を買い取って、民営化する。独自の賭けシステムを導入して、参加者も観客も増やす。最終的には、胴元が丸ごと儲ける仕組みを整えるんだ」
銭丸は拳を握り、闘技場の広い中央に目をやる。今日は獣相手の小規模な試合が行われているが、客席はまばらで活気がない。
「これを派手に仕切れれば、もっと大勢の客を呼べそうだ。地元民だけじゃなく、他国からの集客だって狙える」
水無瀬ひかりは手元のノートを開き、賭け金や配当率についてのメモを確認している。数字が非常に大きくなりそうだが、その分危険もある。
「胴元になる以上、八百長や不正が横行すれば大問題ですよ。大丈夫ですか?」
「そこはルールを厳格にして、監査体制を整える。絶対に不正がないとは言い切れないが、利益が出れば多少のリスクには目をつぶれるだろ」
銭丸はさらりと言うが、ひかりは何か言いたげに黙り込んだ。
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翌日、銭丸は王国の役人やギルド関係者を訪ね、闘技場と競馬場の民営化を提案する。最近は競技数が減り、収益も落ちているという話を知っていたため、改革の口実にはちょうどいい。
「公営のままでは予算の制約が厳しく、設備も老朽化している。そこを民間の資本でリニューアルし、大きな利益を再分配する形にするんです」
「本当にうまくいくのか? 競馬や闘技を広域から集客するには、派手な宣伝や設備投資が要るだろう」
「そこはお任せあれ。わたしの商会が出資者を集め、改装費用や宣伝費を用意します。客が増えれば、王国も税収で潤う。ウィンウィンですよ」
役人たちは迷いつつも、赤字まみれの施設を抱えるよりはマシという考えに傾いた。数度の折衝を経て、銭丸の提案は承認されることになり、闘技場と競馬場の経営権を獲得する運びとなった。
◇
さっそく銭丸は資金を投じ、老朽化したスタンドや馬場を改修する。特に競馬場はコースを拡張し、観客席には飲食スペースや特設イベントブースを作る。闘技場も衛生環境を改善し、試合以外の余興を取り入れ、滞留時間を伸ばして賭け金を増やす仕組みを作った。
「見ろよ、この新しいスタンド。客が快適に見物できれば、賭けの売上も上がる。副業としてグッズ販売や飲食も展開するから、一石二鳥さ」
銭丸は完成したばかりのスタンドを歩きながら、ひかりに説明する。バルドは警備責任者として場内を巡回し、メルティナは配下のスタッフと薬物や魔導具の“禁止リスト”をチェックしている。試合でのドーピングや魔法による不正を防ぐためだ。
◇
ついに運営初日。先ずは競馬場がグランドオープンし、新装スタンドに多くの客が詰めかけた。銭丸は出資者たちとVIP席に陣取り、初日の売上を見守る。
「すごい……客席が埋まってますね。これなら売店も賭け金も期待できそう」
ひかりが驚くほどの盛況ぶり。馬や騎手たちも新しい環境に不安を抱えつつレースへ挑むが、競技が始まれば観客が大声援を送り、熱気に包まれていた。
結果、初日は大きなトラブルもなく、順当に終わる。賭け金の総額は予想を上回り、銭丸はガッツポーズを見せた。
「見ろよ、やっぱり胴元は儲かる。最初の一日だけで莫大な利益が出たぞ。闘技場も同じノリで盛り上げれば、合わせて倍以上の収益になるはずだ」
周囲の出資者も上機嫌だった。
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続いて開幕した闘技場は、さらに観客を沸かせた。人対人の武闘大会や、魔物との戦い、チームバトルなどの演目をそろえ、観衆が飽きないように工夫する。賭けの対象も多岐にわたり、連日熱狂が続いた。
「これで完全に軌道に乗ったな。王国の公営時代とは比べものにならない売上だぞ」
銭丸は満足そうに集計表を眺める。一方、ひかりが規約管理の書類を捲りながら、ある不安を口にした。
「賭博が盛り上がりすぎると、やっぱり不正が入り込むんじゃないかと思うんですが。八百長や内部の裏取り引き、選手への買収――そういう噂はないんですか?」
「そこは厳しくチェックしてる。運営スタッフにバルドやメルティナも加わって取り締まりをしてる。まあ、絶対ないとは言わないが、ここまで表立った問題は出てない」
銭丸はそう言い切るが、内情では多くの関係者が水面下で動いていた。結果を操ろうとする勢力、騎手や闘士を買収してレースや試合で八百長を狙う者、組織に潜り込んだ裏ギルドの取り立て屋……。兆しは少しずつ積み重なっていた。
◇
ある日、競馬場で大きなレースが予定されていた。メインイベントに名馬たちが集い、多額の賭け金が動いている。スタンドは満員で熱気に沸いていた。
レースが始まる直前、銭丸は警備員から厳戒態勢を強化してほしいとの連絡を受ける。
「不審人物が場内にいるっていう通報がありました。裏ギルドかもしれません」
「わかった。大事なレースだし、念のため注意してくれ」
銭丸はそう言いながらも、スタンドのVIP席で出資者たちと談笑を続ける。大穴馬に大金をかけた者も多く、大騒ぎとなっていた。
◇
レースがスタートすると、序盤から様子がおかしかった。先頭を走るはずの人気馬が突然失速し、まったく期待されていなかった馬が猛烈なスピードを出し始める。観客がどよめく中、特定の馬券を大量購入していた客たちが狂喜乱舞。
同時に、騎手の動きがおかしいと疑う声が上がり、別のスタンドでは八百長だと騒ぐ客が揉み合いを起こす。警備員が対応しようとするが、混乱が広がる。
「なんだこれは……」
銭丸がモニター(魔導映像)を見つめる。馬や騎手の動きが不自然すぎる。もしかすると何らかの魔導薬や裏工作が行われている可能性が高い。
「八百長か? それとも騎手が何か脅されているのか?」
ひかりが走り寄り、状況を聞く。場内はどこも騒然となっている。押し合いへし合いになる客や、払い戻し窓口に殺到する者まで出始め、さらに混乱が増す。
そのとき、スタンドの一角で謎の爆発が起こった。もしかすると火薬か魔導具が仕掛けられていたのか、観客が悲鳴を上げて逃げ惑う。
「うわっ、爆発だ! みんな逃げろ!」
連鎖的に複数の箇所でも火が上がり、負傷者が出る。スタンドの柱が崩れ始め、施設全体がパニックに陥った。
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銭丸は中央の通路を走りながら、建物の揺れを感じる。暴動が広がり、客と警備員が乱闘状態になっている場所もある。払い戻し窓口が破壊され、周囲に硬貨や紙券が散乱する様子は、まさに阿鼻叫喚だった。
「くそ……ここまで一気に崩壊するとは……!」
上から落下してきた鉄骨に驚き、銭丸は横に飛びのく。次の瞬間、観客席の一部が魔導火薬の誘爆らしき衝撃で吹き飛び、建物の骨組みが崩落。大規模な崩壊が始まった。
「ぐあああっ!」
銭丸は瓦礫と爆風に巻き込まれ、床を転がり落ちる。周囲には逃げ遅れた人々の叫びが渦巻いているが、それを耳にする余裕もない。
破壊された構造材が火に包まれ、建物全体で大爆発が連鎖した。
◇
翌日、そこに残されていたのは瓦礫と火の跡だけだった。かつて賑わいを見せた競馬場や闘技場は崩壊し、付近一帯が惨状と化している。民営化で期待をかけていた出資者たちは途方に暮れ、あれほどの売上を上げるはずのビジネスも一夜で蒸発した形となった。
あちこちで死傷者が確認される中、黒峰銭丸はなぜか行方不明とされる。同じ場所にいたはずの仲間たちも「あれだけの爆発じゃ助かるまい」と口を濁すが、どこかでいつものように生き延びているかもしれないと囁かれていた。
ただ、廃墟に崩れたスタンド近くの瓦礫から、小さなうめき声が聞こえたと人々は言う。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。公営ギャンブルは……爆死ッ……!!」
その声が本当に銭丸本人かどうかは定かではない。だが結果として、胴元を握って大儲けするはずの民営化事業は、大混乱と爆発事故を経て一瞬で吹き飛んだ。莫大な損失を抱えた出資者は大いに嘆き、翌日からは誰もが「またあいつが死にかけたらしい」と噂するばかりだった。
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