35 / 100
第35章「農地統合で爆死!? 貴族派と衝突の修羅場」
しおりを挟む
「王都付近だけじゃなく、この国にはまだまだ農地が点在しているよな? それを大規模にまとめて効率化すれば、農作物の生産力が一気にアップするってわけさ!」
黒峰銭丸は、地図をテーブルに広げながら得意げに語った。これまで農業関連のビジネスで何度も失敗してきたが、やはり“食”の分野にこだわり続けているようだ。彼の隣にいる水無瀬ひかりは、最近の大事故を思い出しながらも、淡々と彼の話を聞いている。
「農地を統合して効率化するのはいいですが、貴族が所有している領地をまとめるとなると、反発が大きくなりませんか?」
「そりゃ覚悟してる。でも、その抵抗を凌いで成功すれば、農家も貴族も儲かる可能性があるだろ? もっとも、一部の貴族が固執する古い仕組みを崩さないと難しいけどな」
◇
銭丸はすでに、農業ギルドの一部や王都の改革派官僚と話をつけており、地域ごとに点在する農地をまとめて“農地統合区画”を作り、より大きな区画で機械化や魔導化を進める構想を練っていた。公用の書類も取り付け、バルドは土木整備の下準備に、メルティナは肥料や魔導灌漑のシステムを点検する形で参加する。
「ここまで計画が進んでいるなら、あとは貴族たちの了承だけ、ってところですね」
「そうだ。まあ、一部は賛成してくれてるし、残りをどう説得するかが勝負さ。爆死なんてごめんだし、今回は丁寧に交渉していくぞ!」
◇
だが、実際に交渉を始めると、一筋縄ではいかない。昔から大土地を握る貴族派の中には、「統合で農民が自立したら損をする」「大きな機械化は伝統を壊す」などと反対意見を強硬に主張する者が少なくなかった。
銭丸は出資者を連れて説得し、「統合すれば収益が拡大し、地代や税収も増える」と説明するが、相手はあまり聞く耳を持たない。
「余計な改革だ。おまえの狙いは何だ?」
「俺の狙いは金儲けだが、そちらも儲かるはずだろ? ちゃんとやり方を見ればわかる」
「ふん、貴様に領地の在り方を指図されるいわれはない!」
感情論に発展し、膠着状態が続く。
◇
地元農家は「広い区画で一気に作業できるなら負担が減る」と賛成する人が多かったが、地主である貴族の許可なくは動きづらい。官僚の一部は「強制収用には抵抗が大きすぎる」と言い、結局、話し合いでどうにか合意を得るしか方法がなかった。
銭丸はあれこれ根回しをして、穏健派の貴族を中心に同意を取り付けていくが、強硬派がまだ残っているため、計画の実施は先延ばしになりつつあった。
「こいつら、なにか裏で妨害工作してる気がするな……」
「また内乱のようなことが起きなければいいのですが」
ひかりがため息をつき、銭丸は「何があっても成功させるんだ!」と気を吐く。
◇
そんな中、農地の一部で試験的に統合を始めた区画があり、そこでは順調に作業が進んでいた。広い畑に魔導灌漑システムを導入し、大型の農機(馬車改造+魔導エンジン)で耕作や収穫を効率化している。農家からは「こんなに楽に作業が進むとは」と感嘆の声が上がり、銭丸は「ほら見ろ」と鼻を高くする。
「この成功例を見せれば、残る貴族も渋々合意してくれるはずだ!」
「確かに良い実績ですね。今のところ事故も起きてないし、悪くないかも」
◇
だが、ある夜、その試験区画の機械庫で謎の放火未遂が起こる。何者かが油を撒き、火を点けようとした形跡があり、警備員が気づいて食い止めたため大事には至らなかった。バルドは「これは嫌がらせだ」と断言し、地元の村人も「貴族派の誰かがやったんじゃ」と噂する。
銭丸は一気に警戒を強め、「ここまで邪魔するなんて、よほど統合が都合悪いのか」と怒りを露わにする。ひかりが「トラブルの種がまた……」と青い顔をして言うが、彼は「面倒でも正面突破する!」と熱くなる。
◇
数日後、強硬派の貴族が会合を開き、「農地を勝手にいじるな」と声を荒らげる。銭丸が堂々と乗り込み、「成功例を見ろ」と反論するが、相手は聞く耳を持たない。口論がヒートアップし、危うく剣を抜きそうになる貴族もいるほど殺伐とする。
結局、話し合いが決裂し、相手側が「これ以上進めるなら実力で止める」と脅しをかける。騎士団の一部が動く雰囲気も漂い始め、ひかりは「また内乱みたいになるのでは」と不安でいっぱいだ。
◇
事態はさらに悪化し、ある朝、試験区画に向かう農家が「悪党に襲われた」と訴える。馬車が壊され、収穫物を踏み荒らされたというのだ。バルドが調査に出るが、証拠を掴む前に犯人は逃走。地元は騒然とする。
銭丸は「これ以上、ほっとけない」と決意し、まさに力尽くで農地を守る方向へ進みそうになるが、改革派官僚が「落ち着け。ここで衝突すれば大規模な争いになる」と止めに入る。
「くそ……でも黙ってたら相手がつけあがるんだ」
「どうにか円満に解決できませんか? 話し合いで……」
「奴らは話を聞く気がないだろう!」
◇
そうこうしているうちに、強硬派が動員した私兵が農地の入り口を封鎖し、「二度とこの土地に手を出すな!」と睨みを利かせる状態に。農家は畑に近づけず、収穫もできない。銭丸が交渉に行くと、罵声を浴びせられ、押し返される。
なんとか裏から回り込んで収穫しようとする農家もいたが、捕らえられてしまい、荒っぽい扱いを受けたとの話が飛び込んでくる。まさに戦火寸前の空気が漂い、バルドが「これじゃあ、マジで衝突するぞ」と危惧する。
◇
ついに小さな火花が散ったのは、夕刻に農家の一部が我慢できず私兵と揉め、乱闘に発展したときだった。銭丸は仲裁しようと現地へ駆け込むが、既に貴族派の騎士や私兵と農家&改革派が殴り合い、周囲の倉庫や機械庫にも火を放つ者が出る騒乱へと拡大する。
「ちょっと待て! こんなのやってたらダメージが大きすぎる!」
「どっちがやめる気ないんだから仕方ねえ! 引けるかよ!」
炎が倉庫の魔導燃料に引火し、小規模な爆発が起きる。踏み荒らされた畑は根こそぎ破壊され、逃げ惑う人々が叫び声を上げる。
◇
銭丸はバルドと一緒に消火活動に当たろうとするが、私兵が「こいつが元凶だ!」と突っ込んできて剣を振り下ろす。銭丸が避けようとするが、転倒してしまい、そこへ炎が迫る。さらに倉庫から二度目の連鎖爆発が響き、衝撃波が周囲を吹き飛ばす。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。農地統合は……爆死ッ……!!」
最後の力で叫んだ途端、瓦礫と炎に巻き込まれ、銭丸は土塊の中へ姿を消す。燃え上がる機械庫や魔導灌漑パイプが破裂し、修羅場と化した農地は夜の闇に大火柱を上げた。
◇
翌朝、農地は黒焦げの廃墟と化し、いくつかの建物や機械庫も跡形もない。私兵と農家の乱闘は収まったが、多数が負傷し、出資者やギルドは途方に暮れている。肝心の銭丸はいつも通り行方不明で、「あれだけの炎に巻き込まれたら生きてるはずがない」と誰もが思う一方、「あいつなら」と苦い顔をする者も少なくない。
「統合で楽になるどころか、農地がめちゃくちゃじゃないか」
「また爆死オチかよ……ほんとに懲りない男だな」
こうして“効率化で農家も貴族もウハウハ”というはずだった農地統合事業も、貴族派との衝突から内乱寸前の大炎上へ発展して幕を下ろした。土地は無残に荒らされ、重機は焼け落ち、最後はいつものように銭丸の爆死が疑われる形での悲惨な結末――どこまでもしぶといビジネスを挑む男の道は、今回も“爆死”で終わったのだった。
黒峰銭丸は、地図をテーブルに広げながら得意げに語った。これまで農業関連のビジネスで何度も失敗してきたが、やはり“食”の分野にこだわり続けているようだ。彼の隣にいる水無瀬ひかりは、最近の大事故を思い出しながらも、淡々と彼の話を聞いている。
「農地を統合して効率化するのはいいですが、貴族が所有している領地をまとめるとなると、反発が大きくなりませんか?」
「そりゃ覚悟してる。でも、その抵抗を凌いで成功すれば、農家も貴族も儲かる可能性があるだろ? もっとも、一部の貴族が固執する古い仕組みを崩さないと難しいけどな」
◇
銭丸はすでに、農業ギルドの一部や王都の改革派官僚と話をつけており、地域ごとに点在する農地をまとめて“農地統合区画”を作り、より大きな区画で機械化や魔導化を進める構想を練っていた。公用の書類も取り付け、バルドは土木整備の下準備に、メルティナは肥料や魔導灌漑のシステムを点検する形で参加する。
「ここまで計画が進んでいるなら、あとは貴族たちの了承だけ、ってところですね」
「そうだ。まあ、一部は賛成してくれてるし、残りをどう説得するかが勝負さ。爆死なんてごめんだし、今回は丁寧に交渉していくぞ!」
◇
だが、実際に交渉を始めると、一筋縄ではいかない。昔から大土地を握る貴族派の中には、「統合で農民が自立したら損をする」「大きな機械化は伝統を壊す」などと反対意見を強硬に主張する者が少なくなかった。
銭丸は出資者を連れて説得し、「統合すれば収益が拡大し、地代や税収も増える」と説明するが、相手はあまり聞く耳を持たない。
「余計な改革だ。おまえの狙いは何だ?」
「俺の狙いは金儲けだが、そちらも儲かるはずだろ? ちゃんとやり方を見ればわかる」
「ふん、貴様に領地の在り方を指図されるいわれはない!」
感情論に発展し、膠着状態が続く。
◇
地元農家は「広い区画で一気に作業できるなら負担が減る」と賛成する人が多かったが、地主である貴族の許可なくは動きづらい。官僚の一部は「強制収用には抵抗が大きすぎる」と言い、結局、話し合いでどうにか合意を得るしか方法がなかった。
銭丸はあれこれ根回しをして、穏健派の貴族を中心に同意を取り付けていくが、強硬派がまだ残っているため、計画の実施は先延ばしになりつつあった。
「こいつら、なにか裏で妨害工作してる気がするな……」
「また内乱のようなことが起きなければいいのですが」
ひかりがため息をつき、銭丸は「何があっても成功させるんだ!」と気を吐く。
◇
そんな中、農地の一部で試験的に統合を始めた区画があり、そこでは順調に作業が進んでいた。広い畑に魔導灌漑システムを導入し、大型の農機(馬車改造+魔導エンジン)で耕作や収穫を効率化している。農家からは「こんなに楽に作業が進むとは」と感嘆の声が上がり、銭丸は「ほら見ろ」と鼻を高くする。
「この成功例を見せれば、残る貴族も渋々合意してくれるはずだ!」
「確かに良い実績ですね。今のところ事故も起きてないし、悪くないかも」
◇
だが、ある夜、その試験区画の機械庫で謎の放火未遂が起こる。何者かが油を撒き、火を点けようとした形跡があり、警備員が気づいて食い止めたため大事には至らなかった。バルドは「これは嫌がらせだ」と断言し、地元の村人も「貴族派の誰かがやったんじゃ」と噂する。
銭丸は一気に警戒を強め、「ここまで邪魔するなんて、よほど統合が都合悪いのか」と怒りを露わにする。ひかりが「トラブルの種がまた……」と青い顔をして言うが、彼は「面倒でも正面突破する!」と熱くなる。
◇
数日後、強硬派の貴族が会合を開き、「農地を勝手にいじるな」と声を荒らげる。銭丸が堂々と乗り込み、「成功例を見ろ」と反論するが、相手は聞く耳を持たない。口論がヒートアップし、危うく剣を抜きそうになる貴族もいるほど殺伐とする。
結局、話し合いが決裂し、相手側が「これ以上進めるなら実力で止める」と脅しをかける。騎士団の一部が動く雰囲気も漂い始め、ひかりは「また内乱みたいになるのでは」と不安でいっぱいだ。
◇
事態はさらに悪化し、ある朝、試験区画に向かう農家が「悪党に襲われた」と訴える。馬車が壊され、収穫物を踏み荒らされたというのだ。バルドが調査に出るが、証拠を掴む前に犯人は逃走。地元は騒然とする。
銭丸は「これ以上、ほっとけない」と決意し、まさに力尽くで農地を守る方向へ進みそうになるが、改革派官僚が「落ち着け。ここで衝突すれば大規模な争いになる」と止めに入る。
「くそ……でも黙ってたら相手がつけあがるんだ」
「どうにか円満に解決できませんか? 話し合いで……」
「奴らは話を聞く気がないだろう!」
◇
そうこうしているうちに、強硬派が動員した私兵が農地の入り口を封鎖し、「二度とこの土地に手を出すな!」と睨みを利かせる状態に。農家は畑に近づけず、収穫もできない。銭丸が交渉に行くと、罵声を浴びせられ、押し返される。
なんとか裏から回り込んで収穫しようとする農家もいたが、捕らえられてしまい、荒っぽい扱いを受けたとの話が飛び込んでくる。まさに戦火寸前の空気が漂い、バルドが「これじゃあ、マジで衝突するぞ」と危惧する。
◇
ついに小さな火花が散ったのは、夕刻に農家の一部が我慢できず私兵と揉め、乱闘に発展したときだった。銭丸は仲裁しようと現地へ駆け込むが、既に貴族派の騎士や私兵と農家&改革派が殴り合い、周囲の倉庫や機械庫にも火を放つ者が出る騒乱へと拡大する。
「ちょっと待て! こんなのやってたらダメージが大きすぎる!」
「どっちがやめる気ないんだから仕方ねえ! 引けるかよ!」
炎が倉庫の魔導燃料に引火し、小規模な爆発が起きる。踏み荒らされた畑は根こそぎ破壊され、逃げ惑う人々が叫び声を上げる。
◇
銭丸はバルドと一緒に消火活動に当たろうとするが、私兵が「こいつが元凶だ!」と突っ込んできて剣を振り下ろす。銭丸が避けようとするが、転倒してしまい、そこへ炎が迫る。さらに倉庫から二度目の連鎖爆発が響き、衝撃波が周囲を吹き飛ばす。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。農地統合は……爆死ッ……!!」
最後の力で叫んだ途端、瓦礫と炎に巻き込まれ、銭丸は土塊の中へ姿を消す。燃え上がる機械庫や魔導灌漑パイプが破裂し、修羅場と化した農地は夜の闇に大火柱を上げた。
◇
翌朝、農地は黒焦げの廃墟と化し、いくつかの建物や機械庫も跡形もない。私兵と農家の乱闘は収まったが、多数が負傷し、出資者やギルドは途方に暮れている。肝心の銭丸はいつも通り行方不明で、「あれだけの炎に巻き込まれたら生きてるはずがない」と誰もが思う一方、「あいつなら」と苦い顔をする者も少なくない。
「統合で楽になるどころか、農地がめちゃくちゃじゃないか」
「また爆死オチかよ……ほんとに懲りない男だな」
こうして“効率化で農家も貴族もウハウハ”というはずだった農地統合事業も、貴族派との衝突から内乱寸前の大炎上へ発展して幕を下ろした。土地は無残に荒らされ、重機は焼け落ち、最後はいつものように銭丸の爆死が疑われる形での悲惨な結末――どこまでもしぶといビジネスを挑む男の道は、今回も“爆死”で終わったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる