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第51章「魔導スマホ普及で爆死!? 情報過多で世論炎上」
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「人間界でも魔王国でも、いまだに情報のやり取りが遅いだろ? だからこそ、“魔導スマホ”を普及させれば、誰でもどこでも瞬時にやり取りできる。市場はとんでもなく広がるに違いない!」
黒峰銭丸は、王都の一角にある魔導工房で胸を張って語った。毎度のように無謀とも思えるが、彼はこのところ情報分野へ進出する構想を練っていた。隣では水無瀬ひかりが、分厚い設計図や契約書を確認しつつ、眉をひそめている。
「魔導スマホって、魔石を核にして通話や簡易通信ができる端末ですよね……でも、まだ研究段階のはずですし、普及には設備もかかるし、みんながいっぺんに使ったら大混雑になるとか問題がありそうですけど」
「そこを俺が解決するのさ。専用の中継塔を各地に設置して、魔力回線を敷けば大量の通信を捌けるはずだ。世界中の人が手軽にコミュニケーションできるなんて、稼ぎ放題だろ?」
◇
銭丸はさっそく、魔導研究所や通信ギルドと提携して「魔導スマホ普及プロジェクト」を発足。端末を量産し、王都を皮切りに周辺都市や他国へ一気に売り込もうという狙いだ。出資者たちも「もし成功すれば情報革命だ」と期待し、バルドとメルティナは実際の機器開発や保守管理を担当。ひかりはいつものように財務と契約をまとめる。
「研究者によると、魔導端末は扱いが難しくて、使いこなすのに魔力が少し必要とか……大丈夫なんですか?」
「そこを魔石内蔵式にして、誰でも使えるようにするんだよ。爆死? そんなの今回はあり得ない。通信技術は火薬とは違うからな!」
「フラグにしか聞こえないんですけど……」
◇
やがて試作端末が完成し、王都を中心に魔導スマホを一部の貴族や商人に先行販売すると、瞬時に情報交換ができる利便性が好評を博した。誰かと“魔導通話”で話す、文字や映像を小さな画面でやりとりする、といった機能が斬新で、あっという間に「これさえあればビジネスが高速化する」と評判になる。
銭丸は「見ろ、やっぱり当たったろ?」と得意げに笑い、さらなる量産体制を敷く。中継塔を複数建設し、魔力回線を拡張することで、一気に普及を狙っている。
「でも魔石の供給は大丈夫ですか? 端末が増えるほど魔石が足りなくなるかもしれないですよ」
「心配無用、別のルートで魔石を買い集めてる。あとは売り切れ御免で価格をちょっと上げても問題ない!」
◇
案の定、魔導スマホは瞬く間に王都や周辺都市で爆発的に普及し始める。貴族だけでなく裕福な商人や冒険者ギルドの幹部たちも使い出し、出張中でも連絡が取れたり、仕事のやりとりを遠隔でこなせる利点に魅了される。
さらに「娯楽アプリ」的な魔導機能も開発され、ゲームや占い、映像通信などができるようになった結果、一般庶民の一部にも広がっていく。街のあちこちで人々が端末を覗き込み、新しい情報を収集する光景が見られるようになった。
「すごい……こんなに早く普及するんですね。利用料も結構高いのに」
「みんな便利には金を惜しまないのさ。これで俺たちもがっぽり稼げるぞ!」
◇
しかし、魔導スマホが急激に普及すると、情報過多やデマの拡散といった問題が一気に噴出し始める。誰もが端末を通じて瞬時に噂やフェイクニュースをやりとりし、混乱が広がる。とある町では「王都で疫病が流行ってる」という根拠のない報が流れてパニックになったり、他所では「魔王国が攻めてくる」と騒ぎ出す者が出るなど、混沌とした世論が形成されていく。
「なにこれ……嘘の情報が端末を通じて瞬時に広がって、人々が振り回されてるじゃない」
「便利すぎるがゆえにデマも同時に伝わるのか。だが、対応策を講じれば……」
銭丸は最初軽視していたが、デマによって一部の市場が混乱し、投資家が金を引き上げるなど経済に影響が出始めると焦りを感じるようになる。
◇
それだけではなく、“個人情報”という概念も存在しない世界で、魔導スマホを使って勝手に他人の会話やデータを覗き見る違法アプリが出回ったり、魔導的に端末をハッキングして金を奪う輩が現れたりという問題も起きる。バルドとメルティナが急いでセキュリティを強化しようとするが、攻撃者とのイタチごっこだ。
ひかりが「こんなことになるなんて、もっと時間をかけてテストすればよかったのに……」と漏らすが、銭丸は「ここで普及を止めるわけにはいかない」と言い張る。
「とにかく売上が伸び続けてるから、問題を一つずつ潰していけばいい」
「いつものパターンでは……」
◇
そんな中、要注意なのが**“世論の炎上”**だ。誰かが魔導スマホ上で「銭丸商会は端末の利用料を不当に高くしている」などと批判を始め、それが瞬く間に広がって大騒ぎになる。市民が端末を使って文句を発信し合い、みるみるうちに「これだけの儲けを銭丸が独占している」「欠陥だらけのシステム」などの攻撃が増える。
王都広場では日毎に抗議集会が開かれ、端末を集めて壊そうとする過激なデモまで起こる形になり、バルドが警備を敷くも抑えきれない気配だ。
「こんなふうに世論が炎上すると、一瞬で評判が落ちて売れなくなるんですね……」
「ちょ、ちょっと待てよ! なんで急にこんなことに……」
◇
さらに“魔導サイバー犯罪”の波が深刻化。複数のユーザーの端末が遠隔操作され、勝手に高額課金されたり、無実の人を誹謗中傷するメッセージがばらまかれたりする。混乱の中、「銭丸が意図的にやってる」など陰謀論まで出て、街は魔導スマホに対して敵意を向ける層が急増する。
そしてある夜、大規模なクラッキング(魔導ハッキング)が行われ、全中継塔に異常が走る。端末に干渉する形で暴走させる攻撃が発生し、端末が発火・爆発する事故が続出する。
「うわああっ! これじゃ、街中が小さな爆弾を抱えてるも同然じゃないの!」
「なんてこった……端末が勝手に火花を散らすなんて聞いてないぞ!」
◇
王都が阿鼻叫喚に包まれ、端末の爆発や火災が相次ぎ、バルドらが消火や避難を呼びかける。もはや手遅れで、街の至るところで小規模爆弾のごとく端末が破裂し、火の手があちこちに上がる。メルティナが魔導回線を止めようとするが、システムがハッキングされていて制御不能。
銭丸は中央の中継塔を止めるべく走り出すが、塔自体が暴走し始め、高エネルギーの魔導波を外部に放出し、周囲の建物を焼き払う形になっていく。
「くそっ、塔を落とせば止まるのか!?」
「いや、どうやって……爆弾だらけで近づけない……」
◇
最終的に中継塔が魔導暴走の限界に達し、大爆発が生じる。広範囲に火炎と衝撃波が拡散し、街全体が危機にさらされる中、銭丸も炎に巻き込まれて吹き飛ばされる。瓦礫が降ってきて身動きが取れない状況で、かすれ声を上げる。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。魔導スマホは……爆死ッ……!!」
その叫びと同時に、中継塔が轟音を立てて崩壊し、巨大な火柱が一帯を焼き尽くす。端末の連鎖爆発が街角ごとに起き、ここかしこで魔導の光が閃いては闇に消えていく。
◇
翌朝、王都はかつてない大混乱に見舞われ、街の何割かが火災や爆発の跡で廃墟と化していた。使用不能となった魔導スマホがあちこちに転がり、そのせいで被害を受けた住民たちが呆然と瓦礫を見つめる。
当然、銭丸の姿はなし。あれだけ大爆発と火炎が繰り返されたのだから助かるわけがない——と誰もが思う一方、「どうせまた」の囁きも絶えない。世界を“超便利”に変えるはずだった魔導スマホは、一夜で爆死ともいえる惨劇を引き起こし、最後にはいつもの燃え盛る光景だけを残す。
こうして情報を自由に扱う社会を生み出そうとした壮大なプロジェクトも、銭丸の手にかかればまた爆死の運命を辿る。あまりに多くの人が負傷し、多くの端末が爆弾と化した世界に、人々は呆れと虚しさを抱えて後片づけに追われるしかなかった。
黒峰銭丸は、王都の一角にある魔導工房で胸を張って語った。毎度のように無謀とも思えるが、彼はこのところ情報分野へ進出する構想を練っていた。隣では水無瀬ひかりが、分厚い設計図や契約書を確認しつつ、眉をひそめている。
「魔導スマホって、魔石を核にして通話や簡易通信ができる端末ですよね……でも、まだ研究段階のはずですし、普及には設備もかかるし、みんながいっぺんに使ったら大混雑になるとか問題がありそうですけど」
「そこを俺が解決するのさ。専用の中継塔を各地に設置して、魔力回線を敷けば大量の通信を捌けるはずだ。世界中の人が手軽にコミュニケーションできるなんて、稼ぎ放題だろ?」
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銭丸はさっそく、魔導研究所や通信ギルドと提携して「魔導スマホ普及プロジェクト」を発足。端末を量産し、王都を皮切りに周辺都市や他国へ一気に売り込もうという狙いだ。出資者たちも「もし成功すれば情報革命だ」と期待し、バルドとメルティナは実際の機器開発や保守管理を担当。ひかりはいつものように財務と契約をまとめる。
「研究者によると、魔導端末は扱いが難しくて、使いこなすのに魔力が少し必要とか……大丈夫なんですか?」
「そこを魔石内蔵式にして、誰でも使えるようにするんだよ。爆死? そんなの今回はあり得ない。通信技術は火薬とは違うからな!」
「フラグにしか聞こえないんですけど……」
◇
やがて試作端末が完成し、王都を中心に魔導スマホを一部の貴族や商人に先行販売すると、瞬時に情報交換ができる利便性が好評を博した。誰かと“魔導通話”で話す、文字や映像を小さな画面でやりとりする、といった機能が斬新で、あっという間に「これさえあればビジネスが高速化する」と評判になる。
銭丸は「見ろ、やっぱり当たったろ?」と得意げに笑い、さらなる量産体制を敷く。中継塔を複数建設し、魔力回線を拡張することで、一気に普及を狙っている。
「でも魔石の供給は大丈夫ですか? 端末が増えるほど魔石が足りなくなるかもしれないですよ」
「心配無用、別のルートで魔石を買い集めてる。あとは売り切れ御免で価格をちょっと上げても問題ない!」
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案の定、魔導スマホは瞬く間に王都や周辺都市で爆発的に普及し始める。貴族だけでなく裕福な商人や冒険者ギルドの幹部たちも使い出し、出張中でも連絡が取れたり、仕事のやりとりを遠隔でこなせる利点に魅了される。
さらに「娯楽アプリ」的な魔導機能も開発され、ゲームや占い、映像通信などができるようになった結果、一般庶民の一部にも広がっていく。街のあちこちで人々が端末を覗き込み、新しい情報を収集する光景が見られるようになった。
「すごい……こんなに早く普及するんですね。利用料も結構高いのに」
「みんな便利には金を惜しまないのさ。これで俺たちもがっぽり稼げるぞ!」
◇
しかし、魔導スマホが急激に普及すると、情報過多やデマの拡散といった問題が一気に噴出し始める。誰もが端末を通じて瞬時に噂やフェイクニュースをやりとりし、混乱が広がる。とある町では「王都で疫病が流行ってる」という根拠のない報が流れてパニックになったり、他所では「魔王国が攻めてくる」と騒ぎ出す者が出るなど、混沌とした世論が形成されていく。
「なにこれ……嘘の情報が端末を通じて瞬時に広がって、人々が振り回されてるじゃない」
「便利すぎるがゆえにデマも同時に伝わるのか。だが、対応策を講じれば……」
銭丸は最初軽視していたが、デマによって一部の市場が混乱し、投資家が金を引き上げるなど経済に影響が出始めると焦りを感じるようになる。
◇
それだけではなく、“個人情報”という概念も存在しない世界で、魔導スマホを使って勝手に他人の会話やデータを覗き見る違法アプリが出回ったり、魔導的に端末をハッキングして金を奪う輩が現れたりという問題も起きる。バルドとメルティナが急いでセキュリティを強化しようとするが、攻撃者とのイタチごっこだ。
ひかりが「こんなことになるなんて、もっと時間をかけてテストすればよかったのに……」と漏らすが、銭丸は「ここで普及を止めるわけにはいかない」と言い張る。
「とにかく売上が伸び続けてるから、問題を一つずつ潰していけばいい」
「いつものパターンでは……」
◇
そんな中、要注意なのが**“世論の炎上”**だ。誰かが魔導スマホ上で「銭丸商会は端末の利用料を不当に高くしている」などと批判を始め、それが瞬く間に広がって大騒ぎになる。市民が端末を使って文句を発信し合い、みるみるうちに「これだけの儲けを銭丸が独占している」「欠陥だらけのシステム」などの攻撃が増える。
王都広場では日毎に抗議集会が開かれ、端末を集めて壊そうとする過激なデモまで起こる形になり、バルドが警備を敷くも抑えきれない気配だ。
「こんなふうに世論が炎上すると、一瞬で評判が落ちて売れなくなるんですね……」
「ちょ、ちょっと待てよ! なんで急にこんなことに……」
◇
さらに“魔導サイバー犯罪”の波が深刻化。複数のユーザーの端末が遠隔操作され、勝手に高額課金されたり、無実の人を誹謗中傷するメッセージがばらまかれたりする。混乱の中、「銭丸が意図的にやってる」など陰謀論まで出て、街は魔導スマホに対して敵意を向ける層が急増する。
そしてある夜、大規模なクラッキング(魔導ハッキング)が行われ、全中継塔に異常が走る。端末に干渉する形で暴走させる攻撃が発生し、端末が発火・爆発する事故が続出する。
「うわああっ! これじゃ、街中が小さな爆弾を抱えてるも同然じゃないの!」
「なんてこった……端末が勝手に火花を散らすなんて聞いてないぞ!」
◇
王都が阿鼻叫喚に包まれ、端末の爆発や火災が相次ぎ、バルドらが消火や避難を呼びかける。もはや手遅れで、街の至るところで小規模爆弾のごとく端末が破裂し、火の手があちこちに上がる。メルティナが魔導回線を止めようとするが、システムがハッキングされていて制御不能。
銭丸は中央の中継塔を止めるべく走り出すが、塔自体が暴走し始め、高エネルギーの魔導波を外部に放出し、周囲の建物を焼き払う形になっていく。
「くそっ、塔を落とせば止まるのか!?」
「いや、どうやって……爆弾だらけで近づけない……」
◇
最終的に中継塔が魔導暴走の限界に達し、大爆発が生じる。広範囲に火炎と衝撃波が拡散し、街全体が危機にさらされる中、銭丸も炎に巻き込まれて吹き飛ばされる。瓦礫が降ってきて身動きが取れない状況で、かすれ声を上げる。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。魔導スマホは……爆死ッ……!!」
その叫びと同時に、中継塔が轟音を立てて崩壊し、巨大な火柱が一帯を焼き尽くす。端末の連鎖爆発が街角ごとに起き、ここかしこで魔導の光が閃いては闇に消えていく。
◇
翌朝、王都はかつてない大混乱に見舞われ、街の何割かが火災や爆発の跡で廃墟と化していた。使用不能となった魔導スマホがあちこちに転がり、そのせいで被害を受けた住民たちが呆然と瓦礫を見つめる。
当然、銭丸の姿はなし。あれだけ大爆発と火炎が繰り返されたのだから助かるわけがない——と誰もが思う一方、「どうせまた」の囁きも絶えない。世界を“超便利”に変えるはずだった魔導スマホは、一夜で爆死ともいえる惨劇を引き起こし、最後にはいつもの燃え盛る光景だけを残す。
こうして情報を自由に扱う社会を生み出そうとした壮大なプロジェクトも、銭丸の手にかかればまた爆死の運命を辿る。あまりに多くの人が負傷し、多くの端末が爆弾と化した世界に、人々は呆れと虚しさを抱えて後片づけに追われるしかなかった。
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