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第57章「灼熱の火山都市で爆死!? 溶岩リゾートの噴火ショー」
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「海上に街を浮かべるのはやったし、地下や空も開拓したけど……まだ“火山”というスリル満点の大自然を利用してないだろ? だったら火口の近くにリゾート都市を作って、灼熱の観光名所を作れば、他の国にはない魅力をアピールできるはずだ!」
黒峰銭丸は、遠くに赤い噴煙を上げる活火山を望みながら、いつものように力強く語った。周囲には水無瀬ひかりやバルド、メルティナなど、いつもの仲間がそろっている。だが、誰もがその火口から吹き出すマグマを見つめ、背筋に冷たいものを感じていた。
「確かに火山は独特の地熱や温泉資源があるかもしれませんけど、噴火が起きたらリゾートどころじゃありませんよ。そもそも危険区域に人を集めるなんて――」
「そこを魔導技術と防災設備でカバーすればいいのさ。火山を逆手に取り、“溶岩の絶景”や“火山の地熱プール”を目玉にすれば、大勢が集まるに違いない!」
◇
銭丸は複数の出資者や観光ギルドを巻き込み、**「火山都市リゾート計画」**を打ち出す。活火山の火口付近に強力なバリアと遮熱魔導を敷き、周辺に宿泊施設や商業区を作るという壮大な企画だ。温泉や地熱を利用したスパや温室農園などで収益を上げ、さらに“噴火ショー”を安全に楽しめるという触れ込みで観光客を呼ぶ狙いである。
バルドが安全管理と工事警備を担当し、メルティナは火山ガスやマグマ流の調整に使う魔導装置を研究。ひかりは、大規模建設費と観光事業の契約を取りまとめる。
「火口近くまで人を呼ぶのって……熱と火山弾の危険があるのでは?」
「大丈夫、魔導バリアを張れば噴石も止められるし、熱だって遮断できるはずだ。爆死なんてもうウンザリだよ」
「今までの歴史を自分で振り返ってください……」
◇
建設がスタートすると、山麓から火口付近まで道を整備し、何本もの魔導バリア発生塔を立てて“防災結界”を張り巡らせる。赤い溶岩流が迫る場所には遮熱ブロックを組み込み、宿泊エリアの床下に地熱パイプを通して温度を快適に保つ。
銭丸は現場を視察しながら「すげえ迫力だろ!」と興奮し、作業員や研究者も「やりがいはある」と頑張るが、すでに大量の魔石や資金がつぎ込まれており、投資家からの圧も強い。ひかりは「今度こそ手堅くやってほしい」と念を押すばかり。
「もし暴噴火でもしたらどうするんです? バリアで全部防げるんですか?」
「魔導研究所が“深刻な噴火は当面ない”と予測してるさ。慎重に観測してるし、平気平気」
◇
やがて“火山都市”の骨格が完成し、溶岩を間近に眺められる展望テラスや地熱スパが整備される。グランドオープン前には試験的に社員や冒険者を呼んで試泊し、高評価を得る。炎と真っ赤なマグマの光景をすぐそばで見られる非日常感は強烈で、「こんな観光地は他にない」と噂が広まり、王都などから予約が相次ぐ。
銭丸は「やった、また大成功だ!」と踊り、バルドやメルティナも「想定外の噴火は今のところない」と一安心。ひかりが「最後まで油断しないで」と警戒を強めるが、盛り上がりは最高潮に達していた。
「もう爆死と無縁の未来が来たんじゃない?」
「それを言うとフラグになるけど……まあ、今回こそは信じたいですよ」
◇
いよいよ開業日、全国から好奇心旺盛な富裕層や冒険者が押し寄せ、リゾートは大盛況。灼熱の空気や赤い夜景を背景に温泉を楽しむ者や、溶岩流を隔てたバーで飲み物を嗜む者など、皆が笑顔で火山都市を堪能している。
しかし、開業初日の夜になって、火山観測班が「深部の圧力が急上昇している」と慌てて報告。メルティナが走って確認すると、どうやら予想外の地下水脈が火口に流れ込み、マグマと大規模反応を起こしているらしい。
「噴火規模が上がるかもしれない! バリアで全部防げるの?」
「くそ……とりあえず警報を出せ!」
◇
バルドがリゾート内で「緊急避難」を呼びかけるが、宿泊客は「そんなバカな」「大丈夫だろう」と半信半疑。銭丸は「落ち着いて行動を」とマイクで呼びかけるが、その直後、火口付近の地面が激しく振動。高温のガスと噴煙がバリアの外側で吹き荒れる。
魔導バリアは一時的に耐えるが、マグマ圧力の上昇が半端なく、割れ目から追加の溶岩が吹き出す形でドォンという衝撃音が響く。
「うわああっ、こんなの耐えられるのか!?」
「バリア出力を上げろ! 急げ!」
◇
メルティナがバリアの出力を最大にするが、大量の魔石を消費するため、数分も維持できない状態。激しい噴火が起きるとともに火山弾が周囲へ降り注ぎ、観光施設の屋根や通路に衝突。客が悲鳴を上げて逃げ回り、火の手があちこちに上がる。
さらに山体の一部が崩壊し、マグマの流れがリゾート中心へと向かう形に。遮熱ブロックや堤防も焼け石に水で、道を溶かしながらどんどん赤い流れが迫る。
「くそ……こんなのどうしろってんだ……!」
「みんな下がれ! 噴火が直撃するぞ!」
◇
最終的に魔導バリアがオーバーロードを起こし、塔が爆発的に壊れる。赤熱したマグマが噴き上がり、施設の根幹が失われたリゾートはあっという間に焦熱地獄と化す。銭丸は瓦礫を超えて逃げようとするが、爆炎に巻き込まれ、倒れ込む。
いつものように絶望の叫びを漏らす声が、火山雷の轟音にかき消される中、辛うじて聞こえたという。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。火山都市は……爆死ッ……!!」
その直後、巨大な火砕流が施設全体を覆い尽くし、銭丸を飲み込む。そこかしこで連鎖的に爆発が起き、マグマの炎に焼かれた建物はすべて溶け落ちるように崩れていく。
◇
翌日、嵐のような噴火がようやく落ち着いた頃、山麓からリゾートの跡地を眺める人々は、ただひたすら火山灰と溶岩で埋もれた廃墟を見て絶句する。わずか数日だけ輝いた“灼熱の観光都市”は、文字通り焼き尽くされてしまったのだ。
出資者や観光客、働いていた従業員が安否不明で、甚大な被害を残し、例によって銭丸の姿はどこにも見つからない。「あのマグマじゃ助かるわけがない」と思いつつ、「あの男だから」と苦々しく呟くのが関の山。
こうして“火山都市リゾート”という壮大な夢も、わずかな期間の盛況を見せた末、最終的には噴火の破壊力に抗えず爆死へと転落した。何度も懲りずに巨大事業を起こしては爆発的に散っていく銭丸の姿――それもまた大自然の前ではただの人間という象徴なのかもしれない、と人々は力なく笑うしかなかった。
黒峰銭丸は、遠くに赤い噴煙を上げる活火山を望みながら、いつものように力強く語った。周囲には水無瀬ひかりやバルド、メルティナなど、いつもの仲間がそろっている。だが、誰もがその火口から吹き出すマグマを見つめ、背筋に冷たいものを感じていた。
「確かに火山は独特の地熱や温泉資源があるかもしれませんけど、噴火が起きたらリゾートどころじゃありませんよ。そもそも危険区域に人を集めるなんて――」
「そこを魔導技術と防災設備でカバーすればいいのさ。火山を逆手に取り、“溶岩の絶景”や“火山の地熱プール”を目玉にすれば、大勢が集まるに違いない!」
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銭丸は複数の出資者や観光ギルドを巻き込み、**「火山都市リゾート計画」**を打ち出す。活火山の火口付近に強力なバリアと遮熱魔導を敷き、周辺に宿泊施設や商業区を作るという壮大な企画だ。温泉や地熱を利用したスパや温室農園などで収益を上げ、さらに“噴火ショー”を安全に楽しめるという触れ込みで観光客を呼ぶ狙いである。
バルドが安全管理と工事警備を担当し、メルティナは火山ガスやマグマ流の調整に使う魔導装置を研究。ひかりは、大規模建設費と観光事業の契約を取りまとめる。
「火口近くまで人を呼ぶのって……熱と火山弾の危険があるのでは?」
「大丈夫、魔導バリアを張れば噴石も止められるし、熱だって遮断できるはずだ。爆死なんてもうウンザリだよ」
「今までの歴史を自分で振り返ってください……」
◇
建設がスタートすると、山麓から火口付近まで道を整備し、何本もの魔導バリア発生塔を立てて“防災結界”を張り巡らせる。赤い溶岩流が迫る場所には遮熱ブロックを組み込み、宿泊エリアの床下に地熱パイプを通して温度を快適に保つ。
銭丸は現場を視察しながら「すげえ迫力だろ!」と興奮し、作業員や研究者も「やりがいはある」と頑張るが、すでに大量の魔石や資金がつぎ込まれており、投資家からの圧も強い。ひかりは「今度こそ手堅くやってほしい」と念を押すばかり。
「もし暴噴火でもしたらどうするんです? バリアで全部防げるんですか?」
「魔導研究所が“深刻な噴火は当面ない”と予測してるさ。慎重に観測してるし、平気平気」
◇
やがて“火山都市”の骨格が完成し、溶岩を間近に眺められる展望テラスや地熱スパが整備される。グランドオープン前には試験的に社員や冒険者を呼んで試泊し、高評価を得る。炎と真っ赤なマグマの光景をすぐそばで見られる非日常感は強烈で、「こんな観光地は他にない」と噂が広まり、王都などから予約が相次ぐ。
銭丸は「やった、また大成功だ!」と踊り、バルドやメルティナも「想定外の噴火は今のところない」と一安心。ひかりが「最後まで油断しないで」と警戒を強めるが、盛り上がりは最高潮に達していた。
「もう爆死と無縁の未来が来たんじゃない?」
「それを言うとフラグになるけど……まあ、今回こそは信じたいですよ」
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いよいよ開業日、全国から好奇心旺盛な富裕層や冒険者が押し寄せ、リゾートは大盛況。灼熱の空気や赤い夜景を背景に温泉を楽しむ者や、溶岩流を隔てたバーで飲み物を嗜む者など、皆が笑顔で火山都市を堪能している。
しかし、開業初日の夜になって、火山観測班が「深部の圧力が急上昇している」と慌てて報告。メルティナが走って確認すると、どうやら予想外の地下水脈が火口に流れ込み、マグマと大規模反応を起こしているらしい。
「噴火規模が上がるかもしれない! バリアで全部防げるの?」
「くそ……とりあえず警報を出せ!」
◇
バルドがリゾート内で「緊急避難」を呼びかけるが、宿泊客は「そんなバカな」「大丈夫だろう」と半信半疑。銭丸は「落ち着いて行動を」とマイクで呼びかけるが、その直後、火口付近の地面が激しく振動。高温のガスと噴煙がバリアの外側で吹き荒れる。
魔導バリアは一時的に耐えるが、マグマ圧力の上昇が半端なく、割れ目から追加の溶岩が吹き出す形でドォンという衝撃音が響く。
「うわああっ、こんなの耐えられるのか!?」
「バリア出力を上げろ! 急げ!」
◇
メルティナがバリアの出力を最大にするが、大量の魔石を消費するため、数分も維持できない状態。激しい噴火が起きるとともに火山弾が周囲へ降り注ぎ、観光施設の屋根や通路に衝突。客が悲鳴を上げて逃げ回り、火の手があちこちに上がる。
さらに山体の一部が崩壊し、マグマの流れがリゾート中心へと向かう形に。遮熱ブロックや堤防も焼け石に水で、道を溶かしながらどんどん赤い流れが迫る。
「くそ……こんなのどうしろってんだ……!」
「みんな下がれ! 噴火が直撃するぞ!」
◇
最終的に魔導バリアがオーバーロードを起こし、塔が爆発的に壊れる。赤熱したマグマが噴き上がり、施設の根幹が失われたリゾートはあっという間に焦熱地獄と化す。銭丸は瓦礫を超えて逃げようとするが、爆炎に巻き込まれ、倒れ込む。
いつものように絶望の叫びを漏らす声が、火山雷の轟音にかき消される中、辛うじて聞こえたという。
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。火山都市は……爆死ッ……!!」
その直後、巨大な火砕流が施設全体を覆い尽くし、銭丸を飲み込む。そこかしこで連鎖的に爆発が起き、マグマの炎に焼かれた建物はすべて溶け落ちるように崩れていく。
◇
翌日、嵐のような噴火がようやく落ち着いた頃、山麓からリゾートの跡地を眺める人々は、ただひたすら火山灰と溶岩で埋もれた廃墟を見て絶句する。わずか数日だけ輝いた“灼熱の観光都市”は、文字通り焼き尽くされてしまったのだ。
出資者や観光客、働いていた従業員が安否不明で、甚大な被害を残し、例によって銭丸の姿はどこにも見つからない。「あのマグマじゃ助かるわけがない」と思いつつ、「あの男だから」と苦々しく呟くのが関の山。
こうして“火山都市リゾート”という壮大な夢も、わずかな期間の盛況を見せた末、最終的には噴火の破壊力に抗えず爆死へと転落した。何度も懲りずに巨大事業を起こしては爆発的に散っていく銭丸の姿――それもまた大自然の前ではただの人間という象徴なのかもしれない、と人々は力なく笑うしかなかった。
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