17 / 45
第17章 農村の扉を叩く ― 交渉と反発
しおりを挟む
独自市場を都市のど真ん中に叩き立て、民衆の生活権を確保した――だが、それは戦争の序章にすぎなかった。次の主戦場は、都市の外。豊かな土と風が吹きすさぶ、古くからの農村地帯である。
馬車の窓から見える景色は、都市とはまるで別世界だった。黄金色の畑がどこまでも広がり、古びた風車と、瓦屋根の家々が点在する。しかしその美しい景観の裏に、腐った現実が横たわっていた。
カストリア周辺の農村は長年、ギルドとの保護契約に縛られていた。収穫物の三割を納め、代わりに種子・肥料・護衛の提供を受ける――建前はそうだ。
だが実際は、
――種子の質は悪く、肥料は希釈され、護衛は滅多に来ず、収穫物の搾取だけが年々増えていく。農民たちは貧困に喘ぎ、搾取の輪から逃れられず、都市の繁栄をただ支える“土台”に過ぎなかった。そんな荒れた農道をきしませながら進む馬車の中。書類を膝に置いたリュシアが、長い睫の影を揺らしながら口を開いた。
「社長。農村を味方に引き込めれば、ギルドの兵糧攻めは完全に無力化できます。あの市場封鎖は、都市だけでなく――農村の協力がなければ成立しません」
声は静かだが、瞳は鋭い火を宿している。
「ただし……農民たちは保守的です。伝統と昔ながらの習慣が彼らの支えであり、同時に鎖でもあります。
長年ギルドに従属してきた彼らは、新しい仕組みに飛び込むことを極端に嫌うでしょう」
漣司は腕を組み、外の景色をじっと睨むように見つめた。
「……日本でも似たような光景を見てきた。地方は、合理性より前例を重んじる。利益より村の空気が支配する。未来を描けず、古い慣習にしがみつく……」
その声色には、過去の記憶と職業的な観察が混じっていた。
「だが――それを変えなければ、未来は永遠に来ない。都市を動かし、経済を動かし、次に変えるべきは……この土地そのものだ」
馬車が揺れ、乾いた土埃が窓の外で渦を巻く。次の戦場は、剣でも盾でもなく、銃声もない。――土と収穫を巡る、静かだが苛烈な経済戦争。
◇
黄金の麦畑が風に揺れ、ざわざわと波打っていた。陽光に照らされるその光景は穏やかだが、空気には緊張の匂いが漂っている。一行が向かったのは、ギルドの支配を最も強く受けている村の一つだった。
古びた木柵に囲まれ、瓦屋根の家が連なる、小さくも歴史ある村。そして村の入口で待ち構えていたのは――険しい皺を刻んだ老人だった。
杖を突き、まるで侵入者を追い払うように一歩前へ出る。
「二階堂商会だと……?ギルドに楯突くような不届き者を、この村に入れるわけにはいかん!」
老人の声は、麦畑を渡る風すらねじ曲げるほど鋭かった。背後では、農具を手にした村人たちが不安げにこちらを見ている。ガロウが反射的に口を開きかけたが――漣司が手で制した。
そのまま、静かに前に進む。老人の視線と真正面からぶつかり合う距離まで。
「俺たちは奪いに来たんじゃない。略奪でも、支配でもない。――取引をしに来た」
低く、だがよく通る声。老人のまぶたがぴくりと揺れた。
「……取引、だと?」
「そうだ。契約の話を聞くだけでも拒むのか?」
その一言は、まるで乾いた大地に落ちた種のように、村人たちの心に小さな芽を生んだ。ざわ……と後ろの人垣が揺れる。
「ギルドと結んだ契約は、長年続いてきたものだ。だが、それが本当に村を守ってきたのか……それを考える機会くらいはあっていいはずだ」
老人の目がわずかに泳いだ。その揺れを漣司は見逃さない。
「俺たちがもたらすのは支配じゃない。――選択肢だ」
沈黙が、麦畑よりも深く広がる。やがて老人は、ぐっと杖を突き、視線をそらした。
「……話くらいは聞いてやる。集会所に来い。村の者も集める」
その言葉は、頑なに閉ざされていた村の門が、きしみながら開いた瞬間だった。漣司は軽く頭を下げ、一行は村へと足を踏み入れた。
――農村攻略戦、その第一歩が刻まれた。
◇
集会所には村の長老たちが並び、壁際には不安そうな農民たちが立っていた。空気は、刀の刃の上に立つほど張り詰めていた。
「ギルドとの契約を破れば、我らは種子も肥料も失う。商会とやらにそれを補えるのか?」
長老の問いに、漣司は即座に答えた。
「できる。すでに独自の流通網を構築している。倉庫街に市場を持ち、保険で信用を補完している。農産物の価格も、市場より二割高で買い取る」
村人たちがどよめく。だが、長老は首を横に振った。
「言葉は立派だ。だが、そんな旨い話が長く続くものか!」
その瞬間、リュシアが静かに帳簿を広げた。
「こちらが商会の決算書です。税収効果、利益率、在庫推移。全て数字で裏付けされています。……感情ではなく、数字を見て判断してください」
普段数字を扱わぬ村人たちが、思わず息を呑んだ。紙に記された整然とした数字が、未来への道筋を確かに示していた。
◇
だが、村長の顔に浮かぶしわは深く、頑なさは揺るぎそうに見えなかった。
「だ、だがな……」
老人は震える指で髭を撫で、背後の村人たちをちらりと振り返る。
「わしらは――長い間、ギルドに守られてきたのだ。裏切れば、必ず報復される。あいつらはそういう連中だ。村が……村が焼かれるかもしれん!」
その言葉は恐怖そのものだった。火の匂い。悲鳴。焼け落ちる家々――村人たちの脳裏に染みついた過去が、沈黙を深くする。集会所は汗と不安の匂いで満ち、誰もが息を潜めた。
沈黙。重苦しい空気が集会所を包む。その時、ガロウが椅子から立ち上がり、空気が弾けた。
「テメェらが守りたいもんはなんだァ?」
彼は叫ぶというより、魂そのものを投げつけた。肩幅の広い巨体が、まるで炎を背負ったように立ち上がる。
「伝統か? それとも、腹の足しかァ!? どっちなんだヨォ!!」
怒号が雷みたいに響く。次の瞬間、彼は手にしていた斧を床へ――容赦なく振り下ろした。
ガァンッ!!
石畳が砕け、破片が跳ね、農民たちが思わず悲鳴を上げる。だが、ガロウの目は怒ってはいたが、暴れているのではなかった。その瞳は真剣で、真っすぐで、誰よりも彼らの暮らしを見ていた。
「社長は言ってんダ!」
ガロウは胸を拳で叩きつけた。
「守るってよォ! 力じゃねェ、血の誓いでもねェ! 紙と数字で――契約で、ナ!!」
言葉を吐くたび、彼の喉が震えていた。怒りではなく、不器用なほどの誠意で。
「アンタらがどれだけ汗流してんのカ、俺らは知ってル! 重い土を耕して、腰ぁぶっ壊して、それでもギルドに搾り取られテ、それが当たり前みてェなツラすんのを見てらんねェだけダ!!」
拳を握り締め、歯をギリッと噛みしめる。
「信じられねェなラ、それでいイ!ずっと搾り取られてナ!」
吐き捨てるような言葉なのに、ガロウの声は震えていた。
「だが――変わりてェって思ってんならヨ。」
彼は村人たちひとりひとりの目を見る。
「俺らはその手を掴ム! 絶対に離さねェ!!」
村人たちの胸に、鈍い石の塊みたいに詰まっていた恐怖が、少しずつ揺れ出した。粗暴で、怖くて、だけど――。ガロウの言葉だけは嘘じゃない、と誰もが直感した。重く沈んでいた空気に、初めて熱が混じった。その荒々しさに、かえって農民たちの胸が揺れた。
◇
静寂を破ったのは、一人の若い農夫だった。
「……俺はやる」
村人たちが振り返る。真っ直ぐに漣司を見据え、拳を握っていた。
「ギルドに従っても、村の子ども達に腹いっぱい食わせられない。だったら変わるしかないだろ!」
その言葉が火種となり、村人たちの中から次々に声が上がった。
「俺もだ!」
「二階堂商会と契約したい!」
「ギルドに搾られるのはもう嫌だ!」
長老たちは動揺した。村長の顔は青ざめていた。漣司はゆっくりと立ち上がり、宣言した。
「農村は企業と同じだ。守りに入れば衰退し、攻めれば成長する。俺は合理的な未来を提示する。それを選ぶのは――あなたたちだ」
◇
翌日、村は二階堂商会との契約に判を押した。干からびた麦袋しか残らなかった倉庫に、すぐさま商会の馬車が入り、銀貨と新しい流通の仕組みが流れ込む。村人たちの顔には、長く忘れていた「明日」という言葉の重みが、ゆっくり戻りつつあった。契約書に署名した村長は、まだ震えの残る指でそれを撫でながら、かすれた声で言う。
「……ギルドは必ず報復してくるだろう。わしらは……どうなる?」
不安を濁した空気の中で、漣司だけが静かだった。炎に耐える鉄のように、どこまでも冷静で――しかし芯は熱い。
「報復は必ず来る」
漣司はそれを恐れでも虚勢でもなく、事実として受け止める口調で続けた。
「だが、来るなら望むところだ。その瞬間こそ――我々武装法人の存在理由が証明される」
畑の中央に新しく掲げられた旗が、風を受けて翻る。剣と天秤――武力と契約、力と理を両立する者だけが掲げられる紋章。ギルドの支配に縛られた大地に、初めて異なる影が落ちた。それは反逆の印でも、破壊の前触れでもない。ただ静かに、しかし確かに世界を変えていく。
――新時代の風そのものだった。
馬車の窓から見える景色は、都市とはまるで別世界だった。黄金色の畑がどこまでも広がり、古びた風車と、瓦屋根の家々が点在する。しかしその美しい景観の裏に、腐った現実が横たわっていた。
カストリア周辺の農村は長年、ギルドとの保護契約に縛られていた。収穫物の三割を納め、代わりに種子・肥料・護衛の提供を受ける――建前はそうだ。
だが実際は、
――種子の質は悪く、肥料は希釈され、護衛は滅多に来ず、収穫物の搾取だけが年々増えていく。農民たちは貧困に喘ぎ、搾取の輪から逃れられず、都市の繁栄をただ支える“土台”に過ぎなかった。そんな荒れた農道をきしませながら進む馬車の中。書類を膝に置いたリュシアが、長い睫の影を揺らしながら口を開いた。
「社長。農村を味方に引き込めれば、ギルドの兵糧攻めは完全に無力化できます。あの市場封鎖は、都市だけでなく――農村の協力がなければ成立しません」
声は静かだが、瞳は鋭い火を宿している。
「ただし……農民たちは保守的です。伝統と昔ながらの習慣が彼らの支えであり、同時に鎖でもあります。
長年ギルドに従属してきた彼らは、新しい仕組みに飛び込むことを極端に嫌うでしょう」
漣司は腕を組み、外の景色をじっと睨むように見つめた。
「……日本でも似たような光景を見てきた。地方は、合理性より前例を重んじる。利益より村の空気が支配する。未来を描けず、古い慣習にしがみつく……」
その声色には、過去の記憶と職業的な観察が混じっていた。
「だが――それを変えなければ、未来は永遠に来ない。都市を動かし、経済を動かし、次に変えるべきは……この土地そのものだ」
馬車が揺れ、乾いた土埃が窓の外で渦を巻く。次の戦場は、剣でも盾でもなく、銃声もない。――土と収穫を巡る、静かだが苛烈な経済戦争。
◇
黄金の麦畑が風に揺れ、ざわざわと波打っていた。陽光に照らされるその光景は穏やかだが、空気には緊張の匂いが漂っている。一行が向かったのは、ギルドの支配を最も強く受けている村の一つだった。
古びた木柵に囲まれ、瓦屋根の家が連なる、小さくも歴史ある村。そして村の入口で待ち構えていたのは――険しい皺を刻んだ老人だった。
杖を突き、まるで侵入者を追い払うように一歩前へ出る。
「二階堂商会だと……?ギルドに楯突くような不届き者を、この村に入れるわけにはいかん!」
老人の声は、麦畑を渡る風すらねじ曲げるほど鋭かった。背後では、農具を手にした村人たちが不安げにこちらを見ている。ガロウが反射的に口を開きかけたが――漣司が手で制した。
そのまま、静かに前に進む。老人の視線と真正面からぶつかり合う距離まで。
「俺たちは奪いに来たんじゃない。略奪でも、支配でもない。――取引をしに来た」
低く、だがよく通る声。老人のまぶたがぴくりと揺れた。
「……取引、だと?」
「そうだ。契約の話を聞くだけでも拒むのか?」
その一言は、まるで乾いた大地に落ちた種のように、村人たちの心に小さな芽を生んだ。ざわ……と後ろの人垣が揺れる。
「ギルドと結んだ契約は、長年続いてきたものだ。だが、それが本当に村を守ってきたのか……それを考える機会くらいはあっていいはずだ」
老人の目がわずかに泳いだ。その揺れを漣司は見逃さない。
「俺たちがもたらすのは支配じゃない。――選択肢だ」
沈黙が、麦畑よりも深く広がる。やがて老人は、ぐっと杖を突き、視線をそらした。
「……話くらいは聞いてやる。集会所に来い。村の者も集める」
その言葉は、頑なに閉ざされていた村の門が、きしみながら開いた瞬間だった。漣司は軽く頭を下げ、一行は村へと足を踏み入れた。
――農村攻略戦、その第一歩が刻まれた。
◇
集会所には村の長老たちが並び、壁際には不安そうな農民たちが立っていた。空気は、刀の刃の上に立つほど張り詰めていた。
「ギルドとの契約を破れば、我らは種子も肥料も失う。商会とやらにそれを補えるのか?」
長老の問いに、漣司は即座に答えた。
「できる。すでに独自の流通網を構築している。倉庫街に市場を持ち、保険で信用を補完している。農産物の価格も、市場より二割高で買い取る」
村人たちがどよめく。だが、長老は首を横に振った。
「言葉は立派だ。だが、そんな旨い話が長く続くものか!」
その瞬間、リュシアが静かに帳簿を広げた。
「こちらが商会の決算書です。税収効果、利益率、在庫推移。全て数字で裏付けされています。……感情ではなく、数字を見て判断してください」
普段数字を扱わぬ村人たちが、思わず息を呑んだ。紙に記された整然とした数字が、未来への道筋を確かに示していた。
◇
だが、村長の顔に浮かぶしわは深く、頑なさは揺るぎそうに見えなかった。
「だ、だがな……」
老人は震える指で髭を撫で、背後の村人たちをちらりと振り返る。
「わしらは――長い間、ギルドに守られてきたのだ。裏切れば、必ず報復される。あいつらはそういう連中だ。村が……村が焼かれるかもしれん!」
その言葉は恐怖そのものだった。火の匂い。悲鳴。焼け落ちる家々――村人たちの脳裏に染みついた過去が、沈黙を深くする。集会所は汗と不安の匂いで満ち、誰もが息を潜めた。
沈黙。重苦しい空気が集会所を包む。その時、ガロウが椅子から立ち上がり、空気が弾けた。
「テメェらが守りたいもんはなんだァ?」
彼は叫ぶというより、魂そのものを投げつけた。肩幅の広い巨体が、まるで炎を背負ったように立ち上がる。
「伝統か? それとも、腹の足しかァ!? どっちなんだヨォ!!」
怒号が雷みたいに響く。次の瞬間、彼は手にしていた斧を床へ――容赦なく振り下ろした。
ガァンッ!!
石畳が砕け、破片が跳ね、農民たちが思わず悲鳴を上げる。だが、ガロウの目は怒ってはいたが、暴れているのではなかった。その瞳は真剣で、真っすぐで、誰よりも彼らの暮らしを見ていた。
「社長は言ってんダ!」
ガロウは胸を拳で叩きつけた。
「守るってよォ! 力じゃねェ、血の誓いでもねェ! 紙と数字で――契約で、ナ!!」
言葉を吐くたび、彼の喉が震えていた。怒りではなく、不器用なほどの誠意で。
「アンタらがどれだけ汗流してんのカ、俺らは知ってル! 重い土を耕して、腰ぁぶっ壊して、それでもギルドに搾り取られテ、それが当たり前みてェなツラすんのを見てらんねェだけダ!!」
拳を握り締め、歯をギリッと噛みしめる。
「信じられねェなラ、それでいイ!ずっと搾り取られてナ!」
吐き捨てるような言葉なのに、ガロウの声は震えていた。
「だが――変わりてェって思ってんならヨ。」
彼は村人たちひとりひとりの目を見る。
「俺らはその手を掴ム! 絶対に離さねェ!!」
村人たちの胸に、鈍い石の塊みたいに詰まっていた恐怖が、少しずつ揺れ出した。粗暴で、怖くて、だけど――。ガロウの言葉だけは嘘じゃない、と誰もが直感した。重く沈んでいた空気に、初めて熱が混じった。その荒々しさに、かえって農民たちの胸が揺れた。
◇
静寂を破ったのは、一人の若い農夫だった。
「……俺はやる」
村人たちが振り返る。真っ直ぐに漣司を見据え、拳を握っていた。
「ギルドに従っても、村の子ども達に腹いっぱい食わせられない。だったら変わるしかないだろ!」
その言葉が火種となり、村人たちの中から次々に声が上がった。
「俺もだ!」
「二階堂商会と契約したい!」
「ギルドに搾られるのはもう嫌だ!」
長老たちは動揺した。村長の顔は青ざめていた。漣司はゆっくりと立ち上がり、宣言した。
「農村は企業と同じだ。守りに入れば衰退し、攻めれば成長する。俺は合理的な未来を提示する。それを選ぶのは――あなたたちだ」
◇
翌日、村は二階堂商会との契約に判を押した。干からびた麦袋しか残らなかった倉庫に、すぐさま商会の馬車が入り、銀貨と新しい流通の仕組みが流れ込む。村人たちの顔には、長く忘れていた「明日」という言葉の重みが、ゆっくり戻りつつあった。契約書に署名した村長は、まだ震えの残る指でそれを撫でながら、かすれた声で言う。
「……ギルドは必ず報復してくるだろう。わしらは……どうなる?」
不安を濁した空気の中で、漣司だけが静かだった。炎に耐える鉄のように、どこまでも冷静で――しかし芯は熱い。
「報復は必ず来る」
漣司はそれを恐れでも虚勢でもなく、事実として受け止める口調で続けた。
「だが、来るなら望むところだ。その瞬間こそ――我々武装法人の存在理由が証明される」
畑の中央に新しく掲げられた旗が、風を受けて翻る。剣と天秤――武力と契約、力と理を両立する者だけが掲げられる紋章。ギルドの支配に縛られた大地に、初めて異なる影が落ちた。それは反逆の印でも、破壊の前触れでもない。ただ静かに、しかし確かに世界を変えていく。
――新時代の風そのものだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる