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29話
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天王星の手には、青みがかった白色に光る、刃のような物が握られていた。
天王星の手の中の刃は、光の力が目に見える形に変えられた物だ。
だが、地球の操る蔓は伸ばす先から切られる。今は、天王星は海王星を解放していないが、海王星が自由になるのも時間の問題だろう。
「お前のせいだ」
突然、天王星が光る刃を地球に向けて言った。
「全部、お前のせいだ」
一瞬、何のことか、と思った地球は、すぐ心当たりに気付いた。
冥王星のことだろうか。そう思い、地球は、うつむいた。自分がしたことの何が悪かったのかは分からない。誰に、何をしたのか、それは分からなかった。だが、自分が、誰かに何かした、それが全ての原因になっている、それは分かった。
天王星の言葉により、全員動けなくなっていた中、1人だけ、音もなく、素早く、双子の元へ忍び寄った。
地球を睨んでいた天王星の腕を浅く切り、海王星には紙一重でよけられたのは、発光する刀を手に持った月だった。
月は攻撃をよけた海王星と向き合った。月と同じように海王星にも表情の変化は見られなかった。隣で双子の兄が倒されたというのに。
もはや正気ではないのか、それとも背後で別の誰かに操られているのだろうか。
天王星の手の中の刃は、光の力が目に見える形に変えられた物だ。
だが、地球の操る蔓は伸ばす先から切られる。今は、天王星は海王星を解放していないが、海王星が自由になるのも時間の問題だろう。
「お前のせいだ」
突然、天王星が光る刃を地球に向けて言った。
「全部、お前のせいだ」
一瞬、何のことか、と思った地球は、すぐ心当たりに気付いた。
冥王星のことだろうか。そう思い、地球は、うつむいた。自分がしたことの何が悪かったのかは分からない。誰に、何をしたのか、それは分からなかった。だが、自分が、誰かに何かした、それが全ての原因になっている、それは分かった。
天王星の言葉により、全員動けなくなっていた中、1人だけ、音もなく、素早く、双子の元へ忍び寄った。
地球を睨んでいた天王星の腕を浅く切り、海王星には紙一重でよけられたのは、発光する刀を手に持った月だった。
月は攻撃をよけた海王星と向き合った。月と同じように海王星にも表情の変化は見られなかった。隣で双子の兄が倒されたというのに。
もはや正気ではないのか、それとも背後で別の誰かに操られているのだろうか。
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