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第1章
9話:止めてみせろ
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「え……? 何故ですか?」
「記述が見当たらない。何処を探してもだ。日向聡を探すのとは違う。あの男の情報は触れられないところに置かれているが、明日葉希來は、行方不明になった後から、その記述が途絶えている」
「そんな……」
涙を浮かべるみる。
虎太郎もまた、その言葉にはショックを隠せなかった。
「クソッ、何処行ったんだよ希來……」
虎太郎と希来が懇意になったのは、みるを通じてのことだった。
高校一年生のある日、みるの車椅子がなくなった。彼女は授業中は席に座ることを強いられているが、放課後車椅子に座ろうとすると見当たらない。同じクラスの虎太郎が学校中を探し回って、校庭の小さな池から顔を出す車椅子のハンドルを見つけた。
車椅子は悪意を持った何者かによって池に沈められていた。それを虎太郎は嫌な顔ひとつせずに池から引きずり出し、綺麗に汚れを拭って再び座れるようにした。
『虎太郎くん。妹が助かったよ、ありがとう』
虎太郎の奮闘を、希来はそんな風に認め感謝した。これまで人に必要とされることなどほとんどなかった虎太郎だが、気付けば自分を褒めてくれる希来のことを特別視するようになっていた。
この後、希来、聡、コウが結託、校内に手製の移動式スロープを用意し、希来は校内での評価を上げて生徒会長へと上り詰めることになる。
聡が現在生徒会長を務められるのも、彼女の人望の後押しが少なからずある。それだけにみるも虎太郎も、彼女のことを重要な人物として捉えていた。
ダフネは、空気を乱そうと言う想いでそのように言った訳ではない。寧ろ、先ほど志朗を助けたみるへ称賛する想いすらあった。
およそダフネにとっては脅威とばかりなっている一行であるが、これまでその葛藤に触れ、共闘を交わしたことで、彼女はすこしばかり感情移入していた。
しかしダフネは、みるに中途半端な励ましや同情の籠った発言をすることは逆効果であると感じていた。だからこそ一見冷徹に聞こえるような言い方で、ダフネは真実だけを述べた。
「そんな……お姉ちゃん……何処にいるの……?」
みるは、緊張の糸が切れたかのように涙を浮かべ、沈黙してしまった。
これ以上彼女が話に混ざることは難しい、そうダフネは解釈した。
「休め。この後はどうせ能力について話を進めるところだ。貴様は既にそれを持っている。今日はもう十分だ。貴様の元に着た日向聡からの通知の内容も、ジグコードから把握している」
「あ、じゃあ、客間が人数分空いているから使ってくれ……」
「不要だ」
「……ッ!?」
ダフネが言うと、世界が透けた。まるで万華鏡かのように異世界の重なりがその姿を現す。
一行は、この世界の見附家別荘から、この世界に並列して存在する見附家別荘へと移動した。異世界と異世界の間にはこの境界線が存在している。
およそ一行は、こうしてそれぞれの世界に存在している自分たちを、今日その身に統合したと言うことになる。
「これが異世界だ。この部屋のソファの居心地が良さそうなのでな。彼女にはここで眠って貰うことにする」
ただ異世界と言う割には、行き先はいま一行がいる虎太郎の部屋そのものであった。
「眠ったぞ」
一足先に元の世界に戻された一行が、ダフネのことを出迎えた。
「アンタ……別世界になんか寝かし付けて、スカベンジャーに狙われたらどうすんの?」
コウの一声で不穏な雰囲気の会話が再開した。
「馬鹿を言うな、お前たちもそうやって眠って貰う。この家の別室に眠るより断然近い。まさかこの後に及んで意味がわからないから嫌だ、などと言うまい」
「……ねぇ、アンタまさか能力だけあたしたちに教えたら、あたしたちの前からいなくなるつもりじゃないよね? あたし、信用できない人って嫌いなんだけど」
「……それは、貴様の父親が人殺しだからか?」
「そうだよ」
コウはその表情に一瞬怒りを燃え上がらせたが、すぐにいつもの調子に戻った。
「なッ……お前それマジか!?」
驚く虎太郎だが、コウは物怖じしない。
「なに? 別にみんな知ってることだと思ってたけど? ちなみにあたしなんか小学校もクラスまで一緒だったのにアンタから誕生会に呼ばれなかったのは、その所為だと思ってた」
「それは……なんつーか、みるとかお前とかはその……恥ずかしかっただけだけど……」
虎太郎が言葉を濁すので、コウは虎太郎が本当に知らなかったことを理解できたが、特にそれでコウの反応が変わる訳でもなかった。
「いいや。龍見工業の社長息子でしょ? アンタ。アンタがあたしのことを知らなかっただけで、アンタの親はあたしのことも糸田くんのことも知ってるはずだよ。少なくとも玄関のメイドはあたしと糸田くん見たら顔が曇ったし。ね? ヤクザの息子さん?」
今度は志朗に飛び火する。
とは言え志朗もまた、自分たちを見たメイドの表情が曇ったことはよく理解していた。
龍見工業と言えば日本有数の製薬企業だ。しかし虎太郎がその社長御曹司だと言うことは、あまり知られた話ではなかった。
虎太郎はそれをチヤホヤされたくないと言う理由で隠しており、知られていることについてまずは内心穏やかではなかったが、それよりも自分の周りにいる人物たちが気になった。
「……なんだよそれ。コウが殺人鬼の娘? 糸田がヤクザの息子……?」
「はぁ? 別にあたしだってなりたくて殺人鬼の娘になった訳じゃないんだけど」
「僕だって好きでヤクザの息子になった訳じゃないよ。ほんとはヒーローになりたいんだから」
「あ、いや、ごめん。そう言うつもりじゃない。ごめん。ほんとごめん」
虎太郎は心底申し訳ないと言う想いで謝まった。
「チッ……まぁ、だからあたしは信用できる人を探すのに必死なの。これで満足?」
コウは舌打ちするが、虎太郎が冷蔵庫から全員にジュースを配ったので、彼女はちゃんとありがとうと返した。乃乃佳は明らかに話したくなさそうに挙動不審な表情を浮かべるので、彼女へはあえてまだ誰も話を振らなかった。
「……でもなんでわざわざそんな話切り出したの?」
ジグコードやザグコードから個人情報を読み取ることができると言うことは、先ほどのダフネの説明から理解できる。当然コウも、ダフネに自信のことを知られていることは予想していた。
とは言えコウは、どうしてダフネがわざわざそのような話をし始めたのか気になっていた。
「先ほど言っていた日向聡から明日葉みるへ届いた通知だが……殺害予告だった」
「貴様たちになにか関係しているかと思ってな」
「ご活躍の女からは言い出しにくいかと思い、心臓の強そうな面々になったところで話そうと思っていた。なに、本当に心臓が強いかすこし試したまでだ」
とは言えいまこうして話すことも、あれだけ無駄話ばかりする乃乃佳が脅えてしまうほどであったので、ダフネには申し訳ない気持ちすら沸いていた。
「試すってレベルじゃねぇだろ……って、えっ? 殺害予告?」
虎太郎はダフネの悪趣味を噛み締めたが、それは次にコウが話す本題に飲み込まれた。
「試すってのは建前。本当はアンタ会長について話しにくいと思ってたんでしょ? あたしたちの利害がまだ一致していないから、これからみんなの目が会長に行くように、あたしたちが同じ境遇を持った似た者同士だってことをわからせたかったんでしょ?」
「……フン」
ダフネは鼻を鳴らした。
「嫌になるわ。よりにもよってそれを隠して生きているあたしを例に取るなんて。しかもそんなことを言う為のダシに使うとか。元々あたしらみんな会長に釘付けだっての。それだってほんとは意味わかんなすぎて嫌だけど」
「貴様は怒ったとしても一番俯瞰で物事を見ているな。だが本題はこれからだ」
ダフネが話す内容は、一行の葛藤を更に加速させる内容であった。
「日向聡から明日葉みるに、明日の午前七時半に一人の男を殺害すると言う予告がされた。これは味方を募っている訳ではない。単なる犯行予告だ。警察に言っても良いが犠牲者が増えるだけだ。つまり……」
「あたしたちに、会長を止めてみせろと」
「記述が見当たらない。何処を探してもだ。日向聡を探すのとは違う。あの男の情報は触れられないところに置かれているが、明日葉希來は、行方不明になった後から、その記述が途絶えている」
「そんな……」
涙を浮かべるみる。
虎太郎もまた、その言葉にはショックを隠せなかった。
「クソッ、何処行ったんだよ希來……」
虎太郎と希来が懇意になったのは、みるを通じてのことだった。
高校一年生のある日、みるの車椅子がなくなった。彼女は授業中は席に座ることを強いられているが、放課後車椅子に座ろうとすると見当たらない。同じクラスの虎太郎が学校中を探し回って、校庭の小さな池から顔を出す車椅子のハンドルを見つけた。
車椅子は悪意を持った何者かによって池に沈められていた。それを虎太郎は嫌な顔ひとつせずに池から引きずり出し、綺麗に汚れを拭って再び座れるようにした。
『虎太郎くん。妹が助かったよ、ありがとう』
虎太郎の奮闘を、希来はそんな風に認め感謝した。これまで人に必要とされることなどほとんどなかった虎太郎だが、気付けば自分を褒めてくれる希来のことを特別視するようになっていた。
この後、希来、聡、コウが結託、校内に手製の移動式スロープを用意し、希来は校内での評価を上げて生徒会長へと上り詰めることになる。
聡が現在生徒会長を務められるのも、彼女の人望の後押しが少なからずある。それだけにみるも虎太郎も、彼女のことを重要な人物として捉えていた。
ダフネは、空気を乱そうと言う想いでそのように言った訳ではない。寧ろ、先ほど志朗を助けたみるへ称賛する想いすらあった。
およそダフネにとっては脅威とばかりなっている一行であるが、これまでその葛藤に触れ、共闘を交わしたことで、彼女はすこしばかり感情移入していた。
しかしダフネは、みるに中途半端な励ましや同情の籠った発言をすることは逆効果であると感じていた。だからこそ一見冷徹に聞こえるような言い方で、ダフネは真実だけを述べた。
「そんな……お姉ちゃん……何処にいるの……?」
みるは、緊張の糸が切れたかのように涙を浮かべ、沈黙してしまった。
これ以上彼女が話に混ざることは難しい、そうダフネは解釈した。
「休め。この後はどうせ能力について話を進めるところだ。貴様は既にそれを持っている。今日はもう十分だ。貴様の元に着た日向聡からの通知の内容も、ジグコードから把握している」
「あ、じゃあ、客間が人数分空いているから使ってくれ……」
「不要だ」
「……ッ!?」
ダフネが言うと、世界が透けた。まるで万華鏡かのように異世界の重なりがその姿を現す。
一行は、この世界の見附家別荘から、この世界に並列して存在する見附家別荘へと移動した。異世界と異世界の間にはこの境界線が存在している。
およそ一行は、こうしてそれぞれの世界に存在している自分たちを、今日その身に統合したと言うことになる。
「これが異世界だ。この部屋のソファの居心地が良さそうなのでな。彼女にはここで眠って貰うことにする」
ただ異世界と言う割には、行き先はいま一行がいる虎太郎の部屋そのものであった。
「眠ったぞ」
一足先に元の世界に戻された一行が、ダフネのことを出迎えた。
「アンタ……別世界になんか寝かし付けて、スカベンジャーに狙われたらどうすんの?」
コウの一声で不穏な雰囲気の会話が再開した。
「馬鹿を言うな、お前たちもそうやって眠って貰う。この家の別室に眠るより断然近い。まさかこの後に及んで意味がわからないから嫌だ、などと言うまい」
「……ねぇ、アンタまさか能力だけあたしたちに教えたら、あたしたちの前からいなくなるつもりじゃないよね? あたし、信用できない人って嫌いなんだけど」
「……それは、貴様の父親が人殺しだからか?」
「そうだよ」
コウはその表情に一瞬怒りを燃え上がらせたが、すぐにいつもの調子に戻った。
「なッ……お前それマジか!?」
驚く虎太郎だが、コウは物怖じしない。
「なに? 別にみんな知ってることだと思ってたけど? ちなみにあたしなんか小学校もクラスまで一緒だったのにアンタから誕生会に呼ばれなかったのは、その所為だと思ってた」
「それは……なんつーか、みるとかお前とかはその……恥ずかしかっただけだけど……」
虎太郎が言葉を濁すので、コウは虎太郎が本当に知らなかったことを理解できたが、特にそれでコウの反応が変わる訳でもなかった。
「いいや。龍見工業の社長息子でしょ? アンタ。アンタがあたしのことを知らなかっただけで、アンタの親はあたしのことも糸田くんのことも知ってるはずだよ。少なくとも玄関のメイドはあたしと糸田くん見たら顔が曇ったし。ね? ヤクザの息子さん?」
今度は志朗に飛び火する。
とは言え志朗もまた、自分たちを見たメイドの表情が曇ったことはよく理解していた。
龍見工業と言えば日本有数の製薬企業だ。しかし虎太郎がその社長御曹司だと言うことは、あまり知られた話ではなかった。
虎太郎はそれをチヤホヤされたくないと言う理由で隠しており、知られていることについてまずは内心穏やかではなかったが、それよりも自分の周りにいる人物たちが気になった。
「……なんだよそれ。コウが殺人鬼の娘? 糸田がヤクザの息子……?」
「はぁ? 別にあたしだってなりたくて殺人鬼の娘になった訳じゃないんだけど」
「僕だって好きでヤクザの息子になった訳じゃないよ。ほんとはヒーローになりたいんだから」
「あ、いや、ごめん。そう言うつもりじゃない。ごめん。ほんとごめん」
虎太郎は心底申し訳ないと言う想いで謝まった。
「チッ……まぁ、だからあたしは信用できる人を探すのに必死なの。これで満足?」
コウは舌打ちするが、虎太郎が冷蔵庫から全員にジュースを配ったので、彼女はちゃんとありがとうと返した。乃乃佳は明らかに話したくなさそうに挙動不審な表情を浮かべるので、彼女へはあえてまだ誰も話を振らなかった。
「……でもなんでわざわざそんな話切り出したの?」
ジグコードやザグコードから個人情報を読み取ることができると言うことは、先ほどのダフネの説明から理解できる。当然コウも、ダフネに自信のことを知られていることは予想していた。
とは言えコウは、どうしてダフネがわざわざそのような話をし始めたのか気になっていた。
「先ほど言っていた日向聡から明日葉みるへ届いた通知だが……殺害予告だった」
「貴様たちになにか関係しているかと思ってな」
「ご活躍の女からは言い出しにくいかと思い、心臓の強そうな面々になったところで話そうと思っていた。なに、本当に心臓が強いかすこし試したまでだ」
とは言えいまこうして話すことも、あれだけ無駄話ばかりする乃乃佳が脅えてしまうほどであったので、ダフネには申し訳ない気持ちすら沸いていた。
「試すってレベルじゃねぇだろ……って、えっ? 殺害予告?」
虎太郎はダフネの悪趣味を噛み締めたが、それは次にコウが話す本題に飲み込まれた。
「試すってのは建前。本当はアンタ会長について話しにくいと思ってたんでしょ? あたしたちの利害がまだ一致していないから、これからみんなの目が会長に行くように、あたしたちが同じ境遇を持った似た者同士だってことをわからせたかったんでしょ?」
「……フン」
ダフネは鼻を鳴らした。
「嫌になるわ。よりにもよってそれを隠して生きているあたしを例に取るなんて。しかもそんなことを言う為のダシに使うとか。元々あたしらみんな会長に釘付けだっての。それだってほんとは意味わかんなすぎて嫌だけど」
「貴様は怒ったとしても一番俯瞰で物事を見ているな。だが本題はこれからだ」
ダフネが話す内容は、一行の葛藤を更に加速させる内容であった。
「日向聡から明日葉みるに、明日の午前七時半に一人の男を殺害すると言う予告がされた。これは味方を募っている訳ではない。単なる犯行予告だ。警察に言っても良いが犠牲者が増えるだけだ。つまり……」
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