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第4章 スコウキャッタ・ターミナル
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もうどのくらいこうしているでしょうか。エレンは少し不安になってきました。
ヘンテコな二人組に追われて逃げこんで以来、エレンとレネと思われる猫はずっとこのトラムに揺られてきました。
普通でないことは、宙に浮かんだときから分かっていましたが、やはりこのトラムは変わっていて、運転手はもちろん、エレンたちのほかには誰も客がいないのでした。
あとひとつ分かったのは、レネと思しき猫がそっけなくなったということ。変な二人組から逃走するときは協力してくれましたが、いまはもう呼んでも反応してくれません。エレンはこの奇妙なトラムに乗っているのが不安だったので、傍にいてほしかったのですけれど。
そんなことを考えているうちに、エレンはうつらうつらと船を漕ぎ出しました。考えてみれば当然です。いつもはぐっすり寝ている時間なのに、とんでもないことが次々と起こって、休めるはずの身体をこれでもかと動かしたのです。トラムの中の電灯も、エレンを誘っているかのように、もともとほの暗いその光を、ぼわ、ぼわっと点いたり消えたりさせます。エレンは最後に、自分が深い寝息を立てはじめたのを聞いたような気がしました。
プシュー、ガタ、ガタタタタン。
心地よい音の連続が唐突に切り替わって、エレンは目を覚ましました。どうやらトラムがどこかの駅に到着したようです。
重いドアをぐっと引き開けると、駅全体を覆っている霧がすうっと入り込んできます。このままここにいた方が温かそうです。エレンは降りずに顔だけ突き出してみました。と、突然何かが肩に舞い降りて、ただちに踏み切ってホームに飛び出していきました。それはあの猫でした。
気がつきませんでしたが、ずっと網棚にでもいたのでしょう。エレンは仕方なく猫の消えた方に向かって歩き出しました。
誰もいないプラットホームに降り立ってしばらく経った頃、エレンは急に胸騒ぎを覚えました。だってそのホームには出口がなかったです。
普通は階段を上るか下るか、あるいはある程度ホームを歩きすすめると、どこかに通じる出口があるものです。しかしこのプラットホームには、どこかにつながるものが一切ありません。ただまっすぐなホームが七本、ずっと大きな隔たりを保ちながら、平行に続いているのです。エレンはいっそのこと、ホームから飛び降りようかとも思いました。しかし濃い霧のせいで、ホームから地面の間に、どれだけの深さがあるのか検討もつきません。
やっぱりトラムに戻ろう、トラムがまた動き出すかもしれないもの。そう考えていたエレンは、戻ってきてすぐ絶句しました。あるはずのトラムが忽然と消えています。
見間違いをしているだけで、別のところに停まっているんだ。エレンはあちこち見てまわりましたが、目に入るのは切れかかった裸電球と古ぼけたベンチだけ。
「レーネー!」
エレンはありったけの声を絞り出しました。しかしエレンの声が反響するばかりで、猫の足音も鳴き声もまったく聞こえません。
エレンは突然足が震え出しました。ベンチ以外は何もないこのホームに一晩中、いえずっとひとりきりかもしれないのです。涙がぼとぼと落ちて、靴を濡らします。どうしてこんなことになってしまったのでしょう。つい数時間前まで、エレンは両親のいる安全な家の中にいました。それなのにいまは誰もいない、どこかも分からない場所で、ただじっとしているしかないのです。エレンは不安の波に飲み込まれて、大声で泣きました。泣き声がやまびこになって、寂しい輪唱になっていきます。
ひとしきり泣いてしまうと、エレンは仕方なくベンチに座りました。あたりがひんやりしているので、やはりエレンに冷たいベンチでしたが、それ以外は特筆することのない、いたって普通のベンチです。ただそのまわりには、少しは気を紛らわせてくれるものがありました。
たばこの吸い殻と途中で折れたマッチ。銀の笛に、金貨の形をしたチョコレート。それから使いかけの瞬間接着剤。このベンチの修理にでも使ったのでしょうか。
どれも特に欲しいものではありませんでしたが、エレンは念のため、できるだけ持っていくことにしました。たばこだけは子どもなので拾いませんでしたけどね。
寝るには寒すぎたので、エレンは足をぶらぶらさせながら、気の向くままに歌を歌いました。すると不思議なことに、少しずつ気分が晴れてきたではありませんか。エレンは次から次に、知っている曲を歌いました(『線路は続くよ』だけは歌い出してすぐ、後悔しましたが)。
次は何を歌おうかしら。エレンがそう考えていたそのとき、誰か、それも大勢が歌っているのが聞こえてきました。
エレンは他に誰かいると分かって飛び上がるほど嬉しくなりました。しかし同時に、さっきの二人組のような危険な人物かもしれないとも思いました。だって歌声は低い、よく響く男たちの声だったのです。
そっとベンチの後ろにまわり込むと、エレンは息を潜めて歌声の主たちが近づいてくるのを待ちました。
ベンチの板と板の間から見えたのは、霧のカーテンをかき分けて近づいてくる船の一団。なんと、エレンが知らない間に、ホームのまわりにはなんと川ができていたのです。ちゃぷんちゃぷんという水の音が歌の合間に聞こえて、まるで合いの手を入れているよう。
先頭の船がベンチの前を通過するとき、エレンは瞬きもしないで目を凝らしました。
裸電球の光が届かないところを船は進んでいましたが、さいわい船首にランプが灯っていたので、ぼんやりとその持ち主たちを照らし出します。
深さのある船体に乗っているのは十数人の男たち。顔はみな癖の強いもじゃもじゃの赤毛で覆われていて、どこまでが髪でひげだか分からないほど。鎧と角のある兜を身につけていて一見近寄り難い雰囲気ですが、お酒を飲んでいるらしく、みな陽気に歌っています。
エレンはピンとくるものがあって、船首に視線を移しました。天に向かって伸びた船首と、そこに彫られた特徴的な渦巻模様。それに山盛りの荷物。彼らは歴史の教科書で見たことのあるヴァイキングたちです!
先頭の船に続くのは、老人や子どもも混じった小舟群。これらに乗っているのも全員男でしたが、先ほどの男たちに比べると幾分愛嬌があります。そしてそれは彼らの個性的で「ヘアアレンジ」のせいでした。
エレンが特に気に入ったのは、生まれてから一度も切ったことがないのではないかという、身長を有に越える長さの白ひげのおじいさん。それから髪の毛もひげもきれいに編み込んで、すだれみたいにしている若者。目以外ほとんど毛という人もなかなかパンチが効いていました。
ヴァイキングたちのヘアアレンジショーをまったり楽しんでいると、次々と現れる船団の一艘に思わぬものが現れました。それはヴァイキング船にちゃっかり乗った猫でした。
猫が乗っていたのは、進行方向に背を向けて漕ぐ若者と、彼に向かい合っているその父親らしき男の船。猫は父親の陰に隠れるように船尾でのんびり横たわっています。
エレンは思わず、「レネったら!」と声を出してしまいました。しかし父親がちょっと振り返っただけで、すぐにまた前を向いてくれたので大事には至りませんでした。
だいぶ船数が減ってきたので、強面な男たちの船を二、三艘を見送ると、エレンは一か八か、近くまできた船のひとつに声をかけてみました。ヴァイキング船に乗った猫が、すまし顔で目の前を通り過ぎていったのが悔しかったのです。それにこのままでは、二度とここを出るチャンスがないかもしれませんから。
「こんばんは」
突然現れたエレンに驚いたのか、乗組員の男の子たちは息の合った甲斐さばきを止めて、顔を見合わせました。二人ともエレンと同じ年頃で、鼻のところに傷がある眉毛の太い子と、そばかすに出っ歯の子でした。
「僕はエレン。君たちは?」
二人はまた顔を見合わせましたが、肩をすくめて名乗りました。
「オレグ」
「ロロだよ」
鼻に傷があるのがオレグで、オレグより小さい出っ歯がロロです。
「お前の服、変なの!」
ロロが目をぱちぱちさせて言いました。エレンはそのときになって初めて、自分がパジャマを着ていることを思い出しました。
「ちょっと色々あってパジャマなんだ」
オレグは不思議そうに眉をひそめました。
「僕、遠いところから来たんだよ」
「ふうん。お前の国では変わった服を着るんだな。どういう染料を使っているんだ」
「さぁ。母さんがくれたから。それより君たち、僕のこと、乗せていってくれない」
兄弟はまた顔を見合わせましたが、やがて船を寄せてくれました。
オレグとロロの船捌きは素晴らしいものでした! 二人の船は、はほとんど波を立てることなく、まるで水鳥が湖を泳ぐようにすいすいと進みます。エレンは途中からロロと代わって漕がせてもらいましたが、全然オレグのペースについていくことができません。それどころか、せっかくオレグが作った流れを打ち消すような漕ぎ方をして、ロロを大笑いさせました。
それでもなんとか大船団を見失わずに―びりっけつではありましたが―一生懸命漕いでいると、ふいにロロが立ち上がって、もう手をとめていい、と言いました。
「僕だとあまり進まないよね」
エレンがしょんぼりすると、オレグは大笑いしました。
「違うよ。もうすぐ港に着くんだ」
進行方向に背を向けて座っていたエレンは、初めて後ろを振り返りました。小高い丘の上に石造りの城を戴いた、こんもりと茂った緑の島が見えます。エレンはおもわず歓声を上げました。するとロロが得意気に指笛を吹きました。「いいだろ?」とでも言うように。
ヘンテコな二人組に追われて逃げこんで以来、エレンとレネと思われる猫はずっとこのトラムに揺られてきました。
普通でないことは、宙に浮かんだときから分かっていましたが、やはりこのトラムは変わっていて、運転手はもちろん、エレンたちのほかには誰も客がいないのでした。
あとひとつ分かったのは、レネと思しき猫がそっけなくなったということ。変な二人組から逃走するときは協力してくれましたが、いまはもう呼んでも反応してくれません。エレンはこの奇妙なトラムに乗っているのが不安だったので、傍にいてほしかったのですけれど。
そんなことを考えているうちに、エレンはうつらうつらと船を漕ぎ出しました。考えてみれば当然です。いつもはぐっすり寝ている時間なのに、とんでもないことが次々と起こって、休めるはずの身体をこれでもかと動かしたのです。トラムの中の電灯も、エレンを誘っているかのように、もともとほの暗いその光を、ぼわ、ぼわっと点いたり消えたりさせます。エレンは最後に、自分が深い寝息を立てはじめたのを聞いたような気がしました。
プシュー、ガタ、ガタタタタン。
心地よい音の連続が唐突に切り替わって、エレンは目を覚ましました。どうやらトラムがどこかの駅に到着したようです。
重いドアをぐっと引き開けると、駅全体を覆っている霧がすうっと入り込んできます。このままここにいた方が温かそうです。エレンは降りずに顔だけ突き出してみました。と、突然何かが肩に舞い降りて、ただちに踏み切ってホームに飛び出していきました。それはあの猫でした。
気がつきませんでしたが、ずっと網棚にでもいたのでしょう。エレンは仕方なく猫の消えた方に向かって歩き出しました。
誰もいないプラットホームに降り立ってしばらく経った頃、エレンは急に胸騒ぎを覚えました。だってそのホームには出口がなかったです。
普通は階段を上るか下るか、あるいはある程度ホームを歩きすすめると、どこかに通じる出口があるものです。しかしこのプラットホームには、どこかにつながるものが一切ありません。ただまっすぐなホームが七本、ずっと大きな隔たりを保ちながら、平行に続いているのです。エレンはいっそのこと、ホームから飛び降りようかとも思いました。しかし濃い霧のせいで、ホームから地面の間に、どれだけの深さがあるのか検討もつきません。
やっぱりトラムに戻ろう、トラムがまた動き出すかもしれないもの。そう考えていたエレンは、戻ってきてすぐ絶句しました。あるはずのトラムが忽然と消えています。
見間違いをしているだけで、別のところに停まっているんだ。エレンはあちこち見てまわりましたが、目に入るのは切れかかった裸電球と古ぼけたベンチだけ。
「レーネー!」
エレンはありったけの声を絞り出しました。しかしエレンの声が反響するばかりで、猫の足音も鳴き声もまったく聞こえません。
エレンは突然足が震え出しました。ベンチ以外は何もないこのホームに一晩中、いえずっとひとりきりかもしれないのです。涙がぼとぼと落ちて、靴を濡らします。どうしてこんなことになってしまったのでしょう。つい数時間前まで、エレンは両親のいる安全な家の中にいました。それなのにいまは誰もいない、どこかも分からない場所で、ただじっとしているしかないのです。エレンは不安の波に飲み込まれて、大声で泣きました。泣き声がやまびこになって、寂しい輪唱になっていきます。
ひとしきり泣いてしまうと、エレンは仕方なくベンチに座りました。あたりがひんやりしているので、やはりエレンに冷たいベンチでしたが、それ以外は特筆することのない、いたって普通のベンチです。ただそのまわりには、少しは気を紛らわせてくれるものがありました。
たばこの吸い殻と途中で折れたマッチ。銀の笛に、金貨の形をしたチョコレート。それから使いかけの瞬間接着剤。このベンチの修理にでも使ったのでしょうか。
どれも特に欲しいものではありませんでしたが、エレンは念のため、できるだけ持っていくことにしました。たばこだけは子どもなので拾いませんでしたけどね。
寝るには寒すぎたので、エレンは足をぶらぶらさせながら、気の向くままに歌を歌いました。すると不思議なことに、少しずつ気分が晴れてきたではありませんか。エレンは次から次に、知っている曲を歌いました(『線路は続くよ』だけは歌い出してすぐ、後悔しましたが)。
次は何を歌おうかしら。エレンがそう考えていたそのとき、誰か、それも大勢が歌っているのが聞こえてきました。
エレンは他に誰かいると分かって飛び上がるほど嬉しくなりました。しかし同時に、さっきの二人組のような危険な人物かもしれないとも思いました。だって歌声は低い、よく響く男たちの声だったのです。
そっとベンチの後ろにまわり込むと、エレンは息を潜めて歌声の主たちが近づいてくるのを待ちました。
ベンチの板と板の間から見えたのは、霧のカーテンをかき分けて近づいてくる船の一団。なんと、エレンが知らない間に、ホームのまわりにはなんと川ができていたのです。ちゃぷんちゃぷんという水の音が歌の合間に聞こえて、まるで合いの手を入れているよう。
先頭の船がベンチの前を通過するとき、エレンは瞬きもしないで目を凝らしました。
裸電球の光が届かないところを船は進んでいましたが、さいわい船首にランプが灯っていたので、ぼんやりとその持ち主たちを照らし出します。
深さのある船体に乗っているのは十数人の男たち。顔はみな癖の強いもじゃもじゃの赤毛で覆われていて、どこまでが髪でひげだか分からないほど。鎧と角のある兜を身につけていて一見近寄り難い雰囲気ですが、お酒を飲んでいるらしく、みな陽気に歌っています。
エレンはピンとくるものがあって、船首に視線を移しました。天に向かって伸びた船首と、そこに彫られた特徴的な渦巻模様。それに山盛りの荷物。彼らは歴史の教科書で見たことのあるヴァイキングたちです!
先頭の船に続くのは、老人や子どもも混じった小舟群。これらに乗っているのも全員男でしたが、先ほどの男たちに比べると幾分愛嬌があります。そしてそれは彼らの個性的で「ヘアアレンジ」のせいでした。
エレンが特に気に入ったのは、生まれてから一度も切ったことがないのではないかという、身長を有に越える長さの白ひげのおじいさん。それから髪の毛もひげもきれいに編み込んで、すだれみたいにしている若者。目以外ほとんど毛という人もなかなかパンチが効いていました。
ヴァイキングたちのヘアアレンジショーをまったり楽しんでいると、次々と現れる船団の一艘に思わぬものが現れました。それはヴァイキング船にちゃっかり乗った猫でした。
猫が乗っていたのは、進行方向に背を向けて漕ぐ若者と、彼に向かい合っているその父親らしき男の船。猫は父親の陰に隠れるように船尾でのんびり横たわっています。
エレンは思わず、「レネったら!」と声を出してしまいました。しかし父親がちょっと振り返っただけで、すぐにまた前を向いてくれたので大事には至りませんでした。
だいぶ船数が減ってきたので、強面な男たちの船を二、三艘を見送ると、エレンは一か八か、近くまできた船のひとつに声をかけてみました。ヴァイキング船に乗った猫が、すまし顔で目の前を通り過ぎていったのが悔しかったのです。それにこのままでは、二度とここを出るチャンスがないかもしれませんから。
「こんばんは」
突然現れたエレンに驚いたのか、乗組員の男の子たちは息の合った甲斐さばきを止めて、顔を見合わせました。二人ともエレンと同じ年頃で、鼻のところに傷がある眉毛の太い子と、そばかすに出っ歯の子でした。
「僕はエレン。君たちは?」
二人はまた顔を見合わせましたが、肩をすくめて名乗りました。
「オレグ」
「ロロだよ」
鼻に傷があるのがオレグで、オレグより小さい出っ歯がロロです。
「お前の服、変なの!」
ロロが目をぱちぱちさせて言いました。エレンはそのときになって初めて、自分がパジャマを着ていることを思い出しました。
「ちょっと色々あってパジャマなんだ」
オレグは不思議そうに眉をひそめました。
「僕、遠いところから来たんだよ」
「ふうん。お前の国では変わった服を着るんだな。どういう染料を使っているんだ」
「さぁ。母さんがくれたから。それより君たち、僕のこと、乗せていってくれない」
兄弟はまた顔を見合わせましたが、やがて船を寄せてくれました。
オレグとロロの船捌きは素晴らしいものでした! 二人の船は、はほとんど波を立てることなく、まるで水鳥が湖を泳ぐようにすいすいと進みます。エレンは途中からロロと代わって漕がせてもらいましたが、全然オレグのペースについていくことができません。それどころか、せっかくオレグが作った流れを打ち消すような漕ぎ方をして、ロロを大笑いさせました。
それでもなんとか大船団を見失わずに―びりっけつではありましたが―一生懸命漕いでいると、ふいにロロが立ち上がって、もう手をとめていい、と言いました。
「僕だとあまり進まないよね」
エレンがしょんぼりすると、オレグは大笑いしました。
「違うよ。もうすぐ港に着くんだ」
進行方向に背を向けて座っていたエレンは、初めて後ろを振り返りました。小高い丘の上に石造りの城を戴いた、こんもりと茂った緑の島が見えます。エレンはおもわず歓声を上げました。するとロロが得意気に指笛を吹きました。「いいだろ?」とでも言うように。
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