イケメン執事に呼び止められた結果、美少年のお世話係となりました。

クリーム色

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ご馳走様でした!

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何事かと視線を上に向けると、頭に置いた手をポンポンとしたアルバートさんは、優しげに目を細めた。

「お前はよくやってくれてるよ。坊っちゃまの食欲が戻ったと、キッチンスタッフは大喜びだった。思った以上に坊っちゃまがお前にべったりで大変だとは思うが…もう少し、頑張ってくれ」

じゃあな、と部屋を出ていくアルバートさん。

「…………………………っ!」

(イ、イケメンからの頭ポンポンいただきましたぁ~!!)

さっきまでの疲れなんて吹っ飛んだ私は、目の前の資料とにらめっこを始める。今なら教科書一冊くらい丸暗記出来るかもしれない!そんくらいテンションアゲアゲなのだった。


▪▪▪


大きな木の下で、一瞬絨毯かと間違えるほど座り心地のよいシートを広げた。美味しそうな一口サイズのサンドイッチ達と焼き菓子が綺麗に並んだバスケット。ミルク、果物のジュース、紅茶と様々な飲み物…。目の前で輝く素敵なランチに、思わず出そうになったヨダレをさりげなく隠し、静かにシートへ横座りする。
すると、私の膝の上にちょこんと坊っちゃまが腰掛けてきた。あまりにも自然な動作に反応が少し遅れる。

「…坊っちゃま。こちらに坊っちゃま用のお椅子を準備しておりますよ?」

そう、私の斜め前には高級そうな木製のお子様用チェアが置いてあった。今の坊っちゃまの身長に合わせて作ってある特注品だったはずだけど…。

「今日はマリアのお膝で食べたいの。…だめ?」

きょるんと上目遣いで聞いてくる坊っちゃまに、心の中で鼻血を大噴射させる。

(くっ…。私のマリアスイッチを強制的に解除しようとするとはっ!恐るべし坊っちゃま!!)

しかし、負けじとアルバートさんお墨付きのマリアスマイルを浮かべる!

「本日だけ、ですよ?その代わりこちらのレタスを使ったサンドイッチも食べてくださいね?」

葉物野菜は坊っちゃまの苦手なものの一つだ。まさかの交換条件に、むむぅと一度悩む坊っちゃま。だが、ポソリと一言。

「マリアが食べさせてくれたら、がんばる…」

(なんだこの可愛い生き物は…。天使か、そうか天使なんだな)

その後、私の手から満面の笑みでパクパクとサンドイッチを食べる坊っちゃまを堪能し、僕も食べさせてあげる!と差し出されたサンドイッチを食べさせてもらい、なんかもう…本当に満たされた。お腹というより心が。

最後、坊っちゃまと一緒に手を合わせて言った「ご馳走様でした」は、心からの言葉だった。

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