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犯罪です
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「ね、ねぇルイ君?流石にこれはヤバイんじゃ…」
ヒソヒソ声で隣を歩くルイ君に話しかけても、彼は一切悪びれた表情もなく言った。
「不当な扱いには、不法な方法ででも問題ないでしょ」
「いやいやっ!!あるって!」
思わずツッコんでしまったのも仕方ない。
ここは、屋敷のお庭の一角。今の私は入っちゃいけない場所。まぁつまりは、がっつり不法侵入ってやつですよ。
(これって下手したら警察もんじゃん?お縄になっちゃうよっ!?)
でも、今さら一人で引き返すことも出来なくて、上手く植木に隠れながら進んでいくルイ君の後ろについていく。
(マリアセット一式もだけど、こんな道があることもだし準備良すぎだよ…)
するすると誰にも会うことなく順調に進み、見慣れた所にたどり着いた。そこは、お庭で坊っちゃまと一緒にランチした木陰が気持ちいい大きな木のある場所。
そこには、つい昨日ぶりなのに懐かしいとまで感じてしまう可愛い後ろ姿が!
(ぼ、坊っちゃま!!)
メイドの一人に連れられ、心なしか寂しそうな顔の坊っちゃまは、専用の椅子にちょこんと腰掛けている。バスケットから出されたサンドイッチをモソモソと食べる坊っちゃまは小動物系の可愛ゆさがあるけど、やっぱり元気がない。
(あぁ!今すぐぎゅって抱き締めたいっ)
しょぼんという効果音が見えそうなその姿に駆け寄りたくなるが、ぐっと堪える。だって今行ったら、不法侵入者の現行犯だ。
坊っちゃまの側に控えているメイドさんを気にしていると、一人のがっしりした体格の人がそのメイドさんに声を掛けて何やら話し出す。
すると、困り顔のメイドさんは男性と坊っちゃまを置いて屋敷の方へ早足で去って行った。
「ほらマナちゃん!今がチャンスだよ!」
「え?でもまだ男の人が…」
「大丈夫。彼は協力お願いした仲間だから」
ほら!と促すルイ君に背中を押され、ゆっくりと愛しい後ろ姿に声を掛けた。
「…坊っちゃま」
ぴくん!と反応する坊っちゃま。
「マリア…?」
その心細く小さな呼び声に思わず駆け寄って抱き締めた。
「坊っちゃま!」
「マリア!どこ行ってたのっ?お仕事に行ったって、すっごく遠いところだからって…また帰って来ないかと思ったんだよ?僕、もうマリア居なくなるのやだよぅ…」
ぎゅうっと抱きついてくる坊っちゃまにつられて涙腺が緩んでくる。あのままだったら本当に坊っちゃまとも根性の別れだったかもしれない。そんなのあんまりだ。
再会を喜んでいるとルイ君が小声で話しかけてきた。
「坊っちゃま、マリアは内緒でこっそり来たんです。皆に見つかると大変だからこっちに隠れましょう?」
しーっと指を立てるルイ君に倣って静かに茂みの中へ。後ろを見れば、さっきメイドさんを追い払ってくれたコワモテ男性も追いかけてくる。
嬉しいを全身で表現してくれる坊っちゃまに癒されながら進んでいる途中で、突然胸の辺りがざわっとした。
(…あれ?私たちどこに向かってるんだっけ?なんか…何か変な感じする…)
これは女の直感ってやつだ。そんで大体当たるやつ。
私の手を握る坊っちゃまの小さな手が目に写る。その手を痛くない程度に引っぱって引き留めた。
「ルイ君。私たちどこに行こうとしてるの?」
ピタリと立ち止まったルイ君の先は、ちょうど裏道に沿った柵の前。一部が不自然に壊れて人が通れるくらいの穴が出来ていた。
そして、そのすぐ奥に黒い大きな車が見えたら流石の私でも気付く。
(これ、完全にヤバイやつだ)
そう思った時には遅いってのはお約束なんだよね。
ヒソヒソ声で隣を歩くルイ君に話しかけても、彼は一切悪びれた表情もなく言った。
「不当な扱いには、不法な方法ででも問題ないでしょ」
「いやいやっ!!あるって!」
思わずツッコんでしまったのも仕方ない。
ここは、屋敷のお庭の一角。今の私は入っちゃいけない場所。まぁつまりは、がっつり不法侵入ってやつですよ。
(これって下手したら警察もんじゃん?お縄になっちゃうよっ!?)
でも、今さら一人で引き返すことも出来なくて、上手く植木に隠れながら進んでいくルイ君の後ろについていく。
(マリアセット一式もだけど、こんな道があることもだし準備良すぎだよ…)
するすると誰にも会うことなく順調に進み、見慣れた所にたどり着いた。そこは、お庭で坊っちゃまと一緒にランチした木陰が気持ちいい大きな木のある場所。
そこには、つい昨日ぶりなのに懐かしいとまで感じてしまう可愛い後ろ姿が!
(ぼ、坊っちゃま!!)
メイドの一人に連れられ、心なしか寂しそうな顔の坊っちゃまは、専用の椅子にちょこんと腰掛けている。バスケットから出されたサンドイッチをモソモソと食べる坊っちゃまは小動物系の可愛ゆさがあるけど、やっぱり元気がない。
(あぁ!今すぐぎゅって抱き締めたいっ)
しょぼんという効果音が見えそうなその姿に駆け寄りたくなるが、ぐっと堪える。だって今行ったら、不法侵入者の現行犯だ。
坊っちゃまの側に控えているメイドさんを気にしていると、一人のがっしりした体格の人がそのメイドさんに声を掛けて何やら話し出す。
すると、困り顔のメイドさんは男性と坊っちゃまを置いて屋敷の方へ早足で去って行った。
「ほらマナちゃん!今がチャンスだよ!」
「え?でもまだ男の人が…」
「大丈夫。彼は協力お願いした仲間だから」
ほら!と促すルイ君に背中を押され、ゆっくりと愛しい後ろ姿に声を掛けた。
「…坊っちゃま」
ぴくん!と反応する坊っちゃま。
「マリア…?」
その心細く小さな呼び声に思わず駆け寄って抱き締めた。
「坊っちゃま!」
「マリア!どこ行ってたのっ?お仕事に行ったって、すっごく遠いところだからって…また帰って来ないかと思ったんだよ?僕、もうマリア居なくなるのやだよぅ…」
ぎゅうっと抱きついてくる坊っちゃまにつられて涙腺が緩んでくる。あのままだったら本当に坊っちゃまとも根性の別れだったかもしれない。そんなのあんまりだ。
再会を喜んでいるとルイ君が小声で話しかけてきた。
「坊っちゃま、マリアは内緒でこっそり来たんです。皆に見つかると大変だからこっちに隠れましょう?」
しーっと指を立てるルイ君に倣って静かに茂みの中へ。後ろを見れば、さっきメイドさんを追い払ってくれたコワモテ男性も追いかけてくる。
嬉しいを全身で表現してくれる坊っちゃまに癒されながら進んでいる途中で、突然胸の辺りがざわっとした。
(…あれ?私たちどこに向かってるんだっけ?なんか…何か変な感じする…)
これは女の直感ってやつだ。そんで大体当たるやつ。
私の手を握る坊っちゃまの小さな手が目に写る。その手を痛くない程度に引っぱって引き留めた。
「ルイ君。私たちどこに行こうとしてるの?」
ピタリと立ち止まったルイ君の先は、ちょうど裏道に沿った柵の前。一部が不自然に壊れて人が通れるくらいの穴が出来ていた。
そして、そのすぐ奥に黒い大きな車が見えたら流石の私でも気付く。
(これ、完全にヤバイやつだ)
そう思った時には遅いってのはお約束なんだよね。
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