14 / 702
2
悪役令嬢は錦鯉が気になる
しおりを挟む
鹿王院くんと謎に友達になって3日。
ふと、カレンダーを見ると既にゴールデンウィークに突入しようとしていた。
私は首を小さく傾げた。
(……学校は?)
「えーっそれも言ってなかったっけ」
「敦子あんたほんと適当よね」
「八重子も忘れてたくせに」
「そうだけどでもさぁ」
2人はまたもやペチャクチャと話し出した。完全に蚊帳の外である。
「あっあの、結局私は学校はどうなっているのでしょう……?」
2人はピタリと会話を止め、にこりと笑った。
「一学期は休学よ。籍はあるけども」
「休学?」
「そう。あなた一応リハビリ中ってことだから」
「あー」
そういえば、未だにこちらの病院に通院しているのだった。カウンセリングなんかも受けている。
「病院の先生もね、まだあまり無理はするなと仰っているし」
「あらでも、勉強遅れちゃうかしら?」
「あっそうよね、失念してたわ」
敦子さんと八重子さんは手を叩いて顔を合わせた。
(テキストか何かもらえれば、いちおう大学まで出てるし遅れることもないと思うのだけど……そう言うわけにもいかないしなぁ)
五年生って勉強何するんだろ。
「塾とか行く? 先生の許可が下りたら、だけれど」
「そうね、華ちゃんそれがいいわよ」
2人はそう言ってくれたが、しかし塾代も高いと聞くしなぁ。いや屁でもないんだろうけど、使う必要のないところに使わせるのは気がひける。
「あの、テキストとかもらえたら、自分でなんとかします」
「自学でなんとかなるかしら?」
「なんともねぇ……半世紀前だから。小学生なんて」
(まぁ私も20年近く前なんですけどね)
心の中でそう呟く。算数はともかく、社会や理科は内容忘れていそうだ。
敦子さんたちはしばらく渋って、それから敦子さんが「ああ!」と嬉しそうに手を叩いた。
「そうだわ、じゃあとりあえず樹くんに教えてもらいましょう」
「……、は?」
「あら敦子名案ね」
「でしょう? 樹くん、結構成績良いみたいだし」
「えっでも、そんな、あの、」
ワタワタとしている間に敦子さんは静子さんに連絡を取ったらしい。あっと言う間に日取りまで決まってしまった。
(あー……どうなんだこの展開。読めない……)
呆然と、ご機嫌な敦子さんを眺めていると、敦子さんは「あっそうそう!」とまたもや手を叩いた。
「忘れてたわ」
「今度は何ですか?」
ちょっと口を尖らせながら聞き返す。
「あのね、あなたと樹くん、いわゆる許婚というものになったから。仲良くしてね」
「あーはい、……、はい!?」
爆弾発言すぎて、一度流しそうになった。
(………許婚っ!? 結局そうなるの!?)
「いっ、嫌です」
「ダメです」
敦子さんはにこりと笑いながら、ピシャリとそう言った。
その翌日、私は敦子さんと大きな日本家屋の前に立っていた。
(はえー、お屋敷ってかんじ)
常盤家もデカイけど。お庭から海とか見えちゃう系だけど。
(でもやっぱ、こう、でーんとお屋敷! ってかんじを出されると、こう、尻込みしちゃう)
敦子さんはそういう感情はないようで(当たり前か)ものすごく気楽にインターフォンを押していた。
『はい』
「常盤です」
『お待ちしておりました』
お庭の戸をカラカラと開けに来てくれたのは、50歳くらいのエプロン姿の女性だった。
「常盤様、お久しぶりでございます」
「吉田さん、お元気そうね」
(あ、お手伝いさんか)
だれか分からずまごついていたが、会話の内容からそう察しをつけた。ぺこりと頭を下げると、吉田さんも微笑んで頭を下げてくれた。優しそうな人。
「ふふ、おかげさまで……大奥様と樹さまは広間にいらっしゃいます」
「ありがとう」
門から玄関までも50メートルくらいあるのではないか。ちらりとしか見えてないが、いわゆる「立派な日本庭園」のようだった。
(絶対1000万くらいする錦鯉とかいる……)
妙な確信を得ていると、玄関の戸を勝手にガラリと敦子さんは開けた。来慣れている。
(げ、玄関、前世の私の部屋くらいあるぅ)
敦子さんは正に勝手知ったる他人の家、といった風情でお屋敷の奥へ進んで行く。
一応小声で「おじゃましまぁす」と告げて、私も後へ続いた。つもりだった。
「う、うそーん」
迷子だ。迷子になってしまった。
(敦子さんすごいサクサク行くんだもん)
どうしよう、と私は座り込んだ。
(他人の家で迷子とか……誰か来てくれないかな)
キョロキョロするが、人の気配はない。
(鹿王院くんのご両親とか、兄弟とかいないもんかしら。さっきの吉田さんとか)
しかし勝手に部屋を開けるのもなぁ、とまごついていると、後ろからスリッパの足音がした。
「華」
む、誰だ勝手に呼び捨てにして、と振り向くと鹿王院くんだった。
ホッとして思わず笑顔になってしまう。
「良かったぁ、迷子になってた」
「だろうと思って探しに来た」
鹿王院くんはちょっと変な顔をしたあと、そう言って苦笑いした。
「この家、ひたすら襖と障子の連続だろう。初めて来た人は大抵迷う」
「そうなんだ」
私だけでなくて、少し安心する。
「ていうか、ほんと、ごめんね。お休みの日に」
「構わない。今日はクラブもないから暇していた」
「遊びにとか行かないの?」
「友人たちは旅行なんかで不在だからな」
鹿王院くんは旅行とかいかないの、と言いかけて止めた。ご両親が会社を経営している、というのを敦子さんから聞いていたし、きっとご多忙なのだろう。
(さみしいの、我慢してるのかもしれないし)
一人で納得していると、ふと、脳裏にとあるシーンが浮かんできた。
ヒロインと寄り添う、鹿王院くん。
もちろん、例の乙女ゲームだ。
(あ。確か鹿王院くんって、ほとんどご両親と過ごしたことないんだっけ……)
それゆえ、しっかりして落ち着いているように見えて実は常に小さな不安を抱えているのだ。
"自分は誰にも必要とされていないのではないか"という。
(だからこそ、自分を全力で信頼してくれたヒロインちゃんに心惹かれて行くんだよね、確か)
この大人びた少年が、そんな悲しい寂しさと共に成長していくのはかなり忍びなく感じる。
(でも私にやれることってない気がするのよね……)
せめて「いい友達」であり続けよう、とそっと心に決めていると、鹿王院くんが言いにくそうに呟いた。
「それより、その、身体は大丈夫なのか。通院でしばらく学校を休んでいると聞いた」
鹿王院くんを見上げると、年の割に少し鋭い目が心配そうな気配を帯びていた。
「あ、聞いたの」
「聞かれたくなかっただろうか? すまない。デリカシーがないと祖母にも良く言われる」
「ううん、違うの。大丈夫。体調も良いし」
答えながら考える。
(どこまで知ってるのかなぁ。記憶ないとか知ってるのかな、リハビリ中なことだけ?)
うーん、と迷って思い切って告げる。
「聞いてるかもだけど、単にちょっと記憶ないだけだから。身体はピンピンしてるの」
「記憶……?」
(あっミスった)
知らなかったのか。やぶ蛇だった。
鹿王院くんの表情がさらに心配そうなものになる。
「いやあの、ちょっとだけね」
「ちょっと、とは?」
「えっとね、えーと」
(どうなのこれ。結局バレるのかな)
一応許婚とのことだし、折を見て言うつもりなのかもしれない。
(どうせいつか言うなら今言っちゃえばいいか)
「生まれてからこないだの3月まで」
「……まるまるじゃないか」
「まるまる、だねぇ」
でも元気だから、と笑ってみせると鹿王院くんは複雑そうな表情で「そうか」とだけ言った。
「……不便はないか」
「敦子さんも良くしてくれてるし、夏休み明けからは学校にも行けるみたいだし。大丈夫」
ありがと、と笑うと鹿王院くんは照れたように目をそらした。
「でも、友達がいないのはちょっと寂しいかも」
ふとそう思って言い添えた。
(まぁ精神的にはアラサーですから、そこまではないんだけどね)
アキラくんは友達だけど、遠距離友達だからなあ。
直接会って話す友達って、いま、鹿王院くんだけだもんな……。
ふと、カレンダーを見ると既にゴールデンウィークに突入しようとしていた。
私は首を小さく傾げた。
(……学校は?)
「えーっそれも言ってなかったっけ」
「敦子あんたほんと適当よね」
「八重子も忘れてたくせに」
「そうだけどでもさぁ」
2人はまたもやペチャクチャと話し出した。完全に蚊帳の外である。
「あっあの、結局私は学校はどうなっているのでしょう……?」
2人はピタリと会話を止め、にこりと笑った。
「一学期は休学よ。籍はあるけども」
「休学?」
「そう。あなた一応リハビリ中ってことだから」
「あー」
そういえば、未だにこちらの病院に通院しているのだった。カウンセリングなんかも受けている。
「病院の先生もね、まだあまり無理はするなと仰っているし」
「あらでも、勉強遅れちゃうかしら?」
「あっそうよね、失念してたわ」
敦子さんと八重子さんは手を叩いて顔を合わせた。
(テキストか何かもらえれば、いちおう大学まで出てるし遅れることもないと思うのだけど……そう言うわけにもいかないしなぁ)
五年生って勉強何するんだろ。
「塾とか行く? 先生の許可が下りたら、だけれど」
「そうね、華ちゃんそれがいいわよ」
2人はそう言ってくれたが、しかし塾代も高いと聞くしなぁ。いや屁でもないんだろうけど、使う必要のないところに使わせるのは気がひける。
「あの、テキストとかもらえたら、自分でなんとかします」
「自学でなんとかなるかしら?」
「なんともねぇ……半世紀前だから。小学生なんて」
(まぁ私も20年近く前なんですけどね)
心の中でそう呟く。算数はともかく、社会や理科は内容忘れていそうだ。
敦子さんたちはしばらく渋って、それから敦子さんが「ああ!」と嬉しそうに手を叩いた。
「そうだわ、じゃあとりあえず樹くんに教えてもらいましょう」
「……、は?」
「あら敦子名案ね」
「でしょう? 樹くん、結構成績良いみたいだし」
「えっでも、そんな、あの、」
ワタワタとしている間に敦子さんは静子さんに連絡を取ったらしい。あっと言う間に日取りまで決まってしまった。
(あー……どうなんだこの展開。読めない……)
呆然と、ご機嫌な敦子さんを眺めていると、敦子さんは「あっそうそう!」とまたもや手を叩いた。
「忘れてたわ」
「今度は何ですか?」
ちょっと口を尖らせながら聞き返す。
「あのね、あなたと樹くん、いわゆる許婚というものになったから。仲良くしてね」
「あーはい、……、はい!?」
爆弾発言すぎて、一度流しそうになった。
(………許婚っ!? 結局そうなるの!?)
「いっ、嫌です」
「ダメです」
敦子さんはにこりと笑いながら、ピシャリとそう言った。
その翌日、私は敦子さんと大きな日本家屋の前に立っていた。
(はえー、お屋敷ってかんじ)
常盤家もデカイけど。お庭から海とか見えちゃう系だけど。
(でもやっぱ、こう、でーんとお屋敷! ってかんじを出されると、こう、尻込みしちゃう)
敦子さんはそういう感情はないようで(当たり前か)ものすごく気楽にインターフォンを押していた。
『はい』
「常盤です」
『お待ちしておりました』
お庭の戸をカラカラと開けに来てくれたのは、50歳くらいのエプロン姿の女性だった。
「常盤様、お久しぶりでございます」
「吉田さん、お元気そうね」
(あ、お手伝いさんか)
だれか分からずまごついていたが、会話の内容からそう察しをつけた。ぺこりと頭を下げると、吉田さんも微笑んで頭を下げてくれた。優しそうな人。
「ふふ、おかげさまで……大奥様と樹さまは広間にいらっしゃいます」
「ありがとう」
門から玄関までも50メートルくらいあるのではないか。ちらりとしか見えてないが、いわゆる「立派な日本庭園」のようだった。
(絶対1000万くらいする錦鯉とかいる……)
妙な確信を得ていると、玄関の戸を勝手にガラリと敦子さんは開けた。来慣れている。
(げ、玄関、前世の私の部屋くらいあるぅ)
敦子さんは正に勝手知ったる他人の家、といった風情でお屋敷の奥へ進んで行く。
一応小声で「おじゃましまぁす」と告げて、私も後へ続いた。つもりだった。
「う、うそーん」
迷子だ。迷子になってしまった。
(敦子さんすごいサクサク行くんだもん)
どうしよう、と私は座り込んだ。
(他人の家で迷子とか……誰か来てくれないかな)
キョロキョロするが、人の気配はない。
(鹿王院くんのご両親とか、兄弟とかいないもんかしら。さっきの吉田さんとか)
しかし勝手に部屋を開けるのもなぁ、とまごついていると、後ろからスリッパの足音がした。
「華」
む、誰だ勝手に呼び捨てにして、と振り向くと鹿王院くんだった。
ホッとして思わず笑顔になってしまう。
「良かったぁ、迷子になってた」
「だろうと思って探しに来た」
鹿王院くんはちょっと変な顔をしたあと、そう言って苦笑いした。
「この家、ひたすら襖と障子の連続だろう。初めて来た人は大抵迷う」
「そうなんだ」
私だけでなくて、少し安心する。
「ていうか、ほんと、ごめんね。お休みの日に」
「構わない。今日はクラブもないから暇していた」
「遊びにとか行かないの?」
「友人たちは旅行なんかで不在だからな」
鹿王院くんは旅行とかいかないの、と言いかけて止めた。ご両親が会社を経営している、というのを敦子さんから聞いていたし、きっとご多忙なのだろう。
(さみしいの、我慢してるのかもしれないし)
一人で納得していると、ふと、脳裏にとあるシーンが浮かんできた。
ヒロインと寄り添う、鹿王院くん。
もちろん、例の乙女ゲームだ。
(あ。確か鹿王院くんって、ほとんどご両親と過ごしたことないんだっけ……)
それゆえ、しっかりして落ち着いているように見えて実は常に小さな不安を抱えているのだ。
"自分は誰にも必要とされていないのではないか"という。
(だからこそ、自分を全力で信頼してくれたヒロインちゃんに心惹かれて行くんだよね、確か)
この大人びた少年が、そんな悲しい寂しさと共に成長していくのはかなり忍びなく感じる。
(でも私にやれることってない気がするのよね……)
せめて「いい友達」であり続けよう、とそっと心に決めていると、鹿王院くんが言いにくそうに呟いた。
「それより、その、身体は大丈夫なのか。通院でしばらく学校を休んでいると聞いた」
鹿王院くんを見上げると、年の割に少し鋭い目が心配そうな気配を帯びていた。
「あ、聞いたの」
「聞かれたくなかっただろうか? すまない。デリカシーがないと祖母にも良く言われる」
「ううん、違うの。大丈夫。体調も良いし」
答えながら考える。
(どこまで知ってるのかなぁ。記憶ないとか知ってるのかな、リハビリ中なことだけ?)
うーん、と迷って思い切って告げる。
「聞いてるかもだけど、単にちょっと記憶ないだけだから。身体はピンピンしてるの」
「記憶……?」
(あっミスった)
知らなかったのか。やぶ蛇だった。
鹿王院くんの表情がさらに心配そうなものになる。
「いやあの、ちょっとだけね」
「ちょっと、とは?」
「えっとね、えーと」
(どうなのこれ。結局バレるのかな)
一応許婚とのことだし、折を見て言うつもりなのかもしれない。
(どうせいつか言うなら今言っちゃえばいいか)
「生まれてからこないだの3月まで」
「……まるまるじゃないか」
「まるまる、だねぇ」
でも元気だから、と笑ってみせると鹿王院くんは複雑そうな表情で「そうか」とだけ言った。
「……不便はないか」
「敦子さんも良くしてくれてるし、夏休み明けからは学校にも行けるみたいだし。大丈夫」
ありがと、と笑うと鹿王院くんは照れたように目をそらした。
「でも、友達がいないのはちょっと寂しいかも」
ふとそう思って言い添えた。
(まぁ精神的にはアラサーですから、そこまではないんだけどね)
アキラくんは友達だけど、遠距離友達だからなあ。
直接会って話す友達って、いま、鹿王院くんだけだもんな……。
41
あなたにおすすめの小説
ふたりの愛は「真実」らしいので、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしました
もるだ
恋愛
伯爵夫人になるために魔術の道を諦め厳しい教育を受けていたエリーゼに告げられたのは婚約破棄でした。「アシュリーと僕は真実の愛で結ばれてるんだ」というので、元婚約者たちには、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしてあげます。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍発売中
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる