23 / 702
3
悪役令嬢と学級会(side健)
しおりを挟む
転校生が来るという噂で、教室は朝から持ちきりだった。
「男かな女かな、可愛い子だといいな」
「どっちでもいいじゃねぇか」
すっかりテンションが上がっている秋月にそう返すと、秋月は少し不服そうに言った。
「えー、タケちゃんもう少しテンション上げようよ」
「なんで上げなきゃいけねえんだ」
「だってさ! 来るとしたらタケちゃんの横じゃん! 小川さんが転校しちゃったから」
1学期の終わりに転校していった女子の席は俺の隣で、確かに未だに空いていた。
「あー……そうかもな」
「気にならないの~?」
「いいヤツだといいなとは思う」
「タケちゃんつまんないー」
ちょうどそのタイミングだった。教室の扉が開かれて、先生と一緒にその女子が入ってきたのは。
一瞬で、教室のざわめきが止まった。
(……、人形みてぇのが来たな)
第一印象は、そうだった。細っこくて、肌も白くて、目もでかい。髪は黒くて肩までで、(後で秋月が「あのショートボブ似合うよね」と言っていたのでそちらが正式な名称なのかもしれない)白のワンピースを着ていて、ランドセルではなく、白い小さなお守りがついた、黒いカバンを背負っていた。
まるで、この世界で、この子だけがモノトーンで構成されているような。
その中で、形のいい唇だけが赤かった。
(……赤ぇな)
それだけが、やたらと印象に残った。
体育館での始業式が終わり、教室へ戻ると係、委員決めが始まった。
「今回はクジにしようかと思って」
えー、とかやだー、とか言う声も聞こえたが、これは先生も仕方なかったのだろうと思う。
1学期、係決めは大もめにもめたのだ。主に、転校していった小川が原因だったのだが。
「小川さんもういないから、立候補で決めちゃえばいいのにね」
秋月も振り向いてこっそりと言ってくる。
「そう言うわけにもいかねーんだろ。つかどうせ、生き物係と体育委員に人気集まるからクジが早ぇよ」
「まぁねー」
生き物係は普通に普段の活動が面白いし(うちの教室には金魚とハムスターがいる)体育係は月に一度の委員会の日、話し合いが早く終わるとドッジボールやバスケであそべるので人気があるのだ。
そしてもちろん、ダントツ不人気は学級委員だ。
クラスの話し合いは仕切らなくてはいけないし、イベントがあるたびに何かと作業も多い。特に二学期はイベントごとも多いので、遠慮しておきたいところだ。
なのに。
「……副委員長」
教卓まで行って、先生が持っているダンボールから引いたその紙には、確かにそう書かれていた。
「えータケちゃん大変だねっ! 俺、体育委員~」
嬉しそうに紙を見せてくる秋月に軽く舌打ちをしてみせた。
その時、小さな声が聞こえた。
「え、委員長」
設楽だった。
「えっ華ちゃんいきなり学級委員?」
秋月が反応する。
「大変じゃない? いきなりは」
先生もこれはちょっとどうかと思ったようで「どうしようか? もう一度だけ引く?」と話しかけている。
クラスの雰囲気的にも「いきなりはかわいそう」というものがあり、引き直しは全く問題なさそうだった。
しかし、設楽は首をふった。
「やってみます。委員長とかしたほうが、皆の名前とか早く覚えるかもしれないし」
にこりと笑ってそう言うと、さっさと先に戻ってしまった。
「かっこいー」
秋月は感心したように言って、そのあと「タケちゃんフォロー頑張ってね」と笑った。
正直、その時は(副委員長とはいえ、俺がメインでやるべきか)と思っていたが、その必要はなかった。
設楽は、そのあとすぐ始まった学級会で見事に場をまわしたのだ。
議題は翌日のレクレーションについてだった。
「体育館だから、ドッジボールか、バスケか、バレーで決めようと思うのだけど」
先生がそう言うと、設楽は軽く頷いて「とりあえず多数決にしましょう」と言って黒板に3つの競技名を書いた。
「ドッジボールがいい人、はいまだ手を下げないで、……はい大丈夫です、次バスケ。……はい、下げてください。じゃあバレー。はい、大丈夫です」
(案外でかい声出るんだな)
こういう女子は恥ずかしがって大声を出さない、と勝手に思っていたが、設楽の声はきっちり後ろまで聞こえる声量だった。
それぞれの人数を、黒板の競技名の下に書き込む。
ドッジボール13、バスケ12、バレー5。ちなみに俺はドッジボールに上げた。設楽はバレー。
(よっしゃドッジボール)
好きな競技なのでちょっと嬉しい。
設楽は少し残念そうな顔をした後「バレー5」の文字を黒板消しでサッと消した。
「ではもう一度、今度は決選投票をします」
「……決選投票?」
思わず聞き返すと、「だってバレーの5人がどちらをしたいか分からないでしょう?」と首をこてんと倒して言った。
「……なるほど」
今までの多数決でその方式が取られたことはなかったが、しかし納得できたので、俺は「よっしゃもう一回手ぇ上げてくれよ」と皆に向かって言った。はぁい、と返ってきた答えに、設楽は少し驚いたように俺を見た。
「……なんだよ」
「や、人望あるんだなと思って。ふふ。じゃあ皆さんもう一度お願いします」
その決選投票の結果、13と17でバスケがドッジボールを上回った。少し残念に思ったが、多数決なら仕方ない。
「じゃあ今回はバスケットボールで。もし時間が余ったらドッジボールもしましょう」
にこり、と笑ってそう告げると、皆も異論はないらしくすんなりとレクレーション内容が決まった。
(……人形みたいとか思ったけど、全然違ったな)
どちらかというと、やることはキッチリやるタイプのようだった。意外だ。
そう思いながらチラリと目をやると、少し首を傾げつつ、手を顎に当てて何かを考えているようだった。やがて、何かを決めたように口を開いた。
「……あとひとつ、記録係を何人か決めましょうか」
「記録係?」
先生が口を挟む。
「はい。競技にはあまり参加せず、写真を撮ったり、競技記録をとったりする係です。後でそれを学級新聞にするのはどうでしょうか」
「写真ね」
先生は微笑む。おそらく意図が分かったのだろう。
「いいわよ。先生のカメラ使って大丈夫」
(運動嫌いな奴、何人かいるもんな)
そういう奴にとっては、レクレーションとはいえ運動は苦痛でしかないだろう。多数決の間も、しぶしぶ手を上げていたのが見えた。
(初対面のやつばっかなのに、よく気づいたな)
チラリと目をやると、微笑み返された。余裕がある。
(ことごとくイメージと違う奴)
設楽が微笑みながら「今回は私も記録係に立候補します。早く皆の名前覚えたいし」と言うと「手伝います」「やりたいです」と他に3人が手を上げた。
「ではこのメンバーで。先生、以上でよろしいでしょうか」
「大丈夫です」
先生が拍手しながら頷くと、「では学級会を終わります」と設楽が言い、学級会はお開きになった。
「俺が消すわ」
設楽より先に黒板消しを手に取る。ほとんど何もしてないので、これくらいはさせて欲しい。
「ありがとう。……あ、学級会中も」
「あ? 俺何もしてねえぞマジで」
「や、決選投票の時。黒田くんがああ言ってくれてなかったら、ドッジボール派の人たちから不満が出てたかもだし。助かりました」
そう言ってにこりと笑う。
「……つか、すげえな。なんか慣れてるな」
妙に気恥ずかしくなりはぐらかすと、設楽はなぜか苦笑いして「あー、昔取った杵柄?」と呟いた。
「キネヅカ?」
「前やったことがあるって感じ」
「あー、前の学校でか」
「ん、まあね」
そう言ってはにかむ設楽に、俺の心臓が一瞬どくんと大きく鳴った。
(なんだこれ?)
不思議に思って首をひねると、それを見た設楽も不思議そうに首をひねった。
それを見て自然に(あー、こいつ、なんかいいな)と思った。
何がいいんだろうな?
俺にもそれは、まだちょっと、分かりそうにない。
「男かな女かな、可愛い子だといいな」
「どっちでもいいじゃねぇか」
すっかりテンションが上がっている秋月にそう返すと、秋月は少し不服そうに言った。
「えー、タケちゃんもう少しテンション上げようよ」
「なんで上げなきゃいけねえんだ」
「だってさ! 来るとしたらタケちゃんの横じゃん! 小川さんが転校しちゃったから」
1学期の終わりに転校していった女子の席は俺の隣で、確かに未だに空いていた。
「あー……そうかもな」
「気にならないの~?」
「いいヤツだといいなとは思う」
「タケちゃんつまんないー」
ちょうどそのタイミングだった。教室の扉が開かれて、先生と一緒にその女子が入ってきたのは。
一瞬で、教室のざわめきが止まった。
(……、人形みてぇのが来たな)
第一印象は、そうだった。細っこくて、肌も白くて、目もでかい。髪は黒くて肩までで、(後で秋月が「あのショートボブ似合うよね」と言っていたのでそちらが正式な名称なのかもしれない)白のワンピースを着ていて、ランドセルではなく、白い小さなお守りがついた、黒いカバンを背負っていた。
まるで、この世界で、この子だけがモノトーンで構成されているような。
その中で、形のいい唇だけが赤かった。
(……赤ぇな)
それだけが、やたらと印象に残った。
体育館での始業式が終わり、教室へ戻ると係、委員決めが始まった。
「今回はクジにしようかと思って」
えー、とかやだー、とか言う声も聞こえたが、これは先生も仕方なかったのだろうと思う。
1学期、係決めは大もめにもめたのだ。主に、転校していった小川が原因だったのだが。
「小川さんもういないから、立候補で決めちゃえばいいのにね」
秋月も振り向いてこっそりと言ってくる。
「そう言うわけにもいかねーんだろ。つかどうせ、生き物係と体育委員に人気集まるからクジが早ぇよ」
「まぁねー」
生き物係は普通に普段の活動が面白いし(うちの教室には金魚とハムスターがいる)体育係は月に一度の委員会の日、話し合いが早く終わるとドッジボールやバスケであそべるので人気があるのだ。
そしてもちろん、ダントツ不人気は学級委員だ。
クラスの話し合いは仕切らなくてはいけないし、イベントがあるたびに何かと作業も多い。特に二学期はイベントごとも多いので、遠慮しておきたいところだ。
なのに。
「……副委員長」
教卓まで行って、先生が持っているダンボールから引いたその紙には、確かにそう書かれていた。
「えータケちゃん大変だねっ! 俺、体育委員~」
嬉しそうに紙を見せてくる秋月に軽く舌打ちをしてみせた。
その時、小さな声が聞こえた。
「え、委員長」
設楽だった。
「えっ華ちゃんいきなり学級委員?」
秋月が反応する。
「大変じゃない? いきなりは」
先生もこれはちょっとどうかと思ったようで「どうしようか? もう一度だけ引く?」と話しかけている。
クラスの雰囲気的にも「いきなりはかわいそう」というものがあり、引き直しは全く問題なさそうだった。
しかし、設楽は首をふった。
「やってみます。委員長とかしたほうが、皆の名前とか早く覚えるかもしれないし」
にこりと笑ってそう言うと、さっさと先に戻ってしまった。
「かっこいー」
秋月は感心したように言って、そのあと「タケちゃんフォロー頑張ってね」と笑った。
正直、その時は(副委員長とはいえ、俺がメインでやるべきか)と思っていたが、その必要はなかった。
設楽は、そのあとすぐ始まった学級会で見事に場をまわしたのだ。
議題は翌日のレクレーションについてだった。
「体育館だから、ドッジボールか、バスケか、バレーで決めようと思うのだけど」
先生がそう言うと、設楽は軽く頷いて「とりあえず多数決にしましょう」と言って黒板に3つの競技名を書いた。
「ドッジボールがいい人、はいまだ手を下げないで、……はい大丈夫です、次バスケ。……はい、下げてください。じゃあバレー。はい、大丈夫です」
(案外でかい声出るんだな)
こういう女子は恥ずかしがって大声を出さない、と勝手に思っていたが、設楽の声はきっちり後ろまで聞こえる声量だった。
それぞれの人数を、黒板の競技名の下に書き込む。
ドッジボール13、バスケ12、バレー5。ちなみに俺はドッジボールに上げた。設楽はバレー。
(よっしゃドッジボール)
好きな競技なのでちょっと嬉しい。
設楽は少し残念そうな顔をした後「バレー5」の文字を黒板消しでサッと消した。
「ではもう一度、今度は決選投票をします」
「……決選投票?」
思わず聞き返すと、「だってバレーの5人がどちらをしたいか分からないでしょう?」と首をこてんと倒して言った。
「……なるほど」
今までの多数決でその方式が取られたことはなかったが、しかし納得できたので、俺は「よっしゃもう一回手ぇ上げてくれよ」と皆に向かって言った。はぁい、と返ってきた答えに、設楽は少し驚いたように俺を見た。
「……なんだよ」
「や、人望あるんだなと思って。ふふ。じゃあ皆さんもう一度お願いします」
その決選投票の結果、13と17でバスケがドッジボールを上回った。少し残念に思ったが、多数決なら仕方ない。
「じゃあ今回はバスケットボールで。もし時間が余ったらドッジボールもしましょう」
にこり、と笑ってそう告げると、皆も異論はないらしくすんなりとレクレーション内容が決まった。
(……人形みたいとか思ったけど、全然違ったな)
どちらかというと、やることはキッチリやるタイプのようだった。意外だ。
そう思いながらチラリと目をやると、少し首を傾げつつ、手を顎に当てて何かを考えているようだった。やがて、何かを決めたように口を開いた。
「……あとひとつ、記録係を何人か決めましょうか」
「記録係?」
先生が口を挟む。
「はい。競技にはあまり参加せず、写真を撮ったり、競技記録をとったりする係です。後でそれを学級新聞にするのはどうでしょうか」
「写真ね」
先生は微笑む。おそらく意図が分かったのだろう。
「いいわよ。先生のカメラ使って大丈夫」
(運動嫌いな奴、何人かいるもんな)
そういう奴にとっては、レクレーションとはいえ運動は苦痛でしかないだろう。多数決の間も、しぶしぶ手を上げていたのが見えた。
(初対面のやつばっかなのに、よく気づいたな)
チラリと目をやると、微笑み返された。余裕がある。
(ことごとくイメージと違う奴)
設楽が微笑みながら「今回は私も記録係に立候補します。早く皆の名前覚えたいし」と言うと「手伝います」「やりたいです」と他に3人が手を上げた。
「ではこのメンバーで。先生、以上でよろしいでしょうか」
「大丈夫です」
先生が拍手しながら頷くと、「では学級会を終わります」と設楽が言い、学級会はお開きになった。
「俺が消すわ」
設楽より先に黒板消しを手に取る。ほとんど何もしてないので、これくらいはさせて欲しい。
「ありがとう。……あ、学級会中も」
「あ? 俺何もしてねえぞマジで」
「や、決選投票の時。黒田くんがああ言ってくれてなかったら、ドッジボール派の人たちから不満が出てたかもだし。助かりました」
そう言ってにこりと笑う。
「……つか、すげえな。なんか慣れてるな」
妙に気恥ずかしくなりはぐらかすと、設楽はなぜか苦笑いして「あー、昔取った杵柄?」と呟いた。
「キネヅカ?」
「前やったことがあるって感じ」
「あー、前の学校でか」
「ん、まあね」
そう言ってはにかむ設楽に、俺の心臓が一瞬どくんと大きく鳴った。
(なんだこれ?)
不思議に思って首をひねると、それを見た設楽も不思議そうに首をひねった。
それを見て自然に(あー、こいつ、なんかいいな)と思った。
何がいいんだろうな?
俺にもそれは、まだちょっと、分かりそうにない。
41
あなたにおすすめの小説
傷物令嬢は魔法使いの力を借りて婚約者を幸せにしたい
棗
恋愛
ローゼライト=シーラデンの額には傷がある。幼い頃、幼馴染のラルスに負わされた傷で責任を取る為に婚約が結ばれた。
しかしローゼライトは知っている。ラルスには他に愛する人がいると。この婚約はローゼライトの額に傷を負わせてしまったが為の婚約で、ラルスの気持ちが自分にはないと。
そこで、子供の時から交流のある魔法使いダヴィデにラルスとの婚約解消をしたいと依頼をするのであった。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍発売中
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした
珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。
色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。
バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。
※全4話。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる