214 / 702
分岐・鹿王院樹
カフェテリアにて(会話文一部共通)
しおりを挟む
「ご挨拶うまくいったの?」
「それがね」
顔合わせの2日後、塾がお休みの日。行きつけのカフェで、私は千晶ちゃんとおしゃべりしていた。
窓の外は晴天、というか暑すぎて蝉すら鳴いていない。アスファルトで目玉焼き焼けそう。
カフェオレを飲みながら、私は昨日のことについて話していた。
「なにそれー! 最低男じゃんっ」
「でしょ!?」
成田とかいうやつの所業について私は憤懣やる方なく語る。
「とりあえず弁護士さんが入ってくれることにはなったみたいなんだけど」
「その女の人の納得いく形になるといいよねぇ……」
中身大人2人はしんみりしてしまう。
「でもさ」
気分を変えるように千晶ちゃんは笑う。
「ほーんと、しっかりしてるよねぇ、樹くん」
「あは」
私は笑った。
「ね、ほんと私なんかより、よっぽど」
「え、なんか暗いんだけど……」
どうしたの? と心配気にみてくる千晶ちゃんに、ついぽろりと弱音を吐いてしまう。
「釣り合ってないよなー、って」
「誰が?」
「私と樹くん」
「え」
ぽかん、と千晶ちゃんはした後に、ふふふ、と笑った。
「なになに? ついに素直になった?」
「え、素直ってなに」
聞き返す私に、にこりと笑って千晶ちゃんは言う。
「だって、"どうせ婚約破棄する"んなら、そんなこと気にする必要ないじゃない」
「え、あ」
そっか。
どうせそうなるなら、そんな心配しなくていいんだ。
「だよね」
私は笑いながら首を振った。
「そんな必要ないんだった」
なのに。
(どうしてこんなに、胸が痛いんだろう)
いつか樹くんが別の人を選ぶだろうという予感が、こんなに辛いんだろう。
「そうじゃなくて」
千晶ちゃんは口をとがらせた。
「華ちゃん、ほんとに樹くんのこと何とも思ってないの?」
「何とも、って……相手中学生だよ?」
「前も言ったけど、いつか大人になるんだよ、子供のままじゃない」
「そうだけど」
でも、と言葉を濁す私に、千晶ちゃんは続ける。
「華ちゃんはさ、いきなり大人だったから」
「ん?」
いきなり大人?
首をかしげる私に、千晶ちゃんは笑って続けた。
「わたしなんかはさ、前世の記憶もあるけど、千晶自身の小さい頃からの記憶もある感じじゃん。だから、周りが子供だとかさ、思うこともあるけどそこまで違和感はないんだよね」
そこで一度切って、千晶ちゃんはアイスミルクティーを少し口に含む。
「でも華ちゃんは、いきなり大人の意識のまま、子供として過ごさなきゃいけなくなったでしょ? そのせいで、変に自分は大人だっていう意識が強いんだと思う」
私は首をかしげる。そう言われても、大人なのは大人なのだし。
「華ちゃんの身体も、その脳味噌も」
千晶ちゃんはこつん、と私のおでこを叩く。
「14歳の女の子なんだよ? 同じ年の男の子に、恋して何が悪いの?」
私はおでこを両手で抑えたまま、千晶ちゃんの言葉を呆然と聞く。
(恋、していい、って)
しても、いいの?
「華ちゃん、無自覚すぎ。人の気持ちも、自分の気持ちも。一回良く考えて……ううん、考えなくていいや。一度フラットに過ごしてみて。普通の、女の子として」
にこり、と千晶ちゃんは綺麗に笑った。
「……さすが先生だっただけあるね」
「もー、なんでそこに感心してるの」
千晶ちゃんはぷう、とまたも口をとがらせて、それから「あ、ひよりちゃん」とカフェの入り口を見た。
「ごめーん!」
カフェの入り口から、元気な声。テニスですっかり日焼けした、スポーティな美少女。ひよりちゃんだ。
今日はひよりちゃんは部活がお休みで(合宿明けだかららしい)、でもピアノのレッスンがあったらしい。
(忙しいよね~)
私なんか塾だけで精一杯、って感じなのにね。
「先生がなんかうるさくってさー」
私の横にストンと座る。
「お疲れさま」
そう言いって笑うと、ひよりちゃんも笑う。終業式以来だ。
「あっアイスレモンティお願いします!」
ひよりちゃんは近づいてきた店員さんにそう伝えると「聞いてよ!」と少し大きめの声で言った。
「先生ったら、わたしが恋してないなんていうの!」
「……ん?」
私も千晶ちゃんも、首を傾げた。ピアノの話だよね?
ひよりちゃんは持っていたカバンから楽譜をとりだす。
「あ、なるほど」
「なにがなるほど?」
千晶ちゃんの言葉に、私は首を傾げた。
「この曲はね、叶わぬ恋をしたベートーヴェンが、その恋の相手に贈った曲なの。身分違いの恋。通称、月光ソナタ」
「へえ」
私は千晶ちゃんの言葉に頷いた後、楽譜を覗き込む。
「わ、すごっ、ひよりちゃんこんなの弾けるの!?」
両手で足りるの……? って、ピアノどころか楽器をしたことがないから、何も分からないんだけど。
「これね、上手く弾けたら青百合の音楽科の推薦もらえるかもなの」
「え、そうなの?」
私は驚いてひよりちゃんを見た。
(え、青百合行きたいの?)
しかも音楽科、とは。
千晶ちゃんを見ると頷いていたので、きっとゲームでもそうだったのだろうと思う。
「わたしの先生、青百合で講師もしてるから、上手く弾けたら来年推薦してあげるって。なのに全然! 切ない恋が足りてないって! してるのに、わたし、切ない恋!」
私と千晶ちゃんは、死んだ目になって顔を見合わせる。
「あ、あのね、ひよりちゃん」
おそるおそる、話しかける。
「それって、やっぱり、その、真さん……?」
「他に誰が誰いるのっ!?」
「や、他の人に恋してくれてないかなー、っていう希望的観測?」
「なんで2人とも応援してくれないの!?」
ぷうぷうと頬を膨らませるひよりちゃん。
「ひよりちゃん、前も言ったけど、あの人年下はキョーミないんだって」
千晶ちゃんも援護射撃してくれた。
(説得は難しそうだけど……)
ううん諦めたらダメ!
(あの真さん、あの真さんだよ!?)
私は結構本気で冷や汗をかく。
(少しでもひよりちゃんに興味を示す前になんとかしなくちや)
そうしなくては、いじめどころではないトラウマになるのではないでしょうか……!?
「そうはいうけどね?」
可愛らしく首をかしげて、ひよりちゃんは続けた。レモンティーが置かれ、店員さんにひよりちゃんは会釈する。
「そりゃ、今はまだ中学生だけど、もう少し大きくなったらさ、振り向いてもらえるかもじゃない?」
「それに女癖悪いの」
千晶ちゃんの言葉にもひよりちゃんは怯まない。
「その頃には治ってるかも」
にっこり、と笑い、アイスレモンティーにストローをさした。
「おいし」
喉が渇いていたらしく、半分くらい一気に飲む。
(しかし、ポジティブ……)
半ば感心してしまう、が。
ちょうど、お水を淹れにきてくれた店員さんが、楽譜を見て「あら、月光ですか」と笑う。
「そうなんですー、ピアノの課題で」
「良ければお掛けしましょうか?」
今は店内は、それが何なのか分からないけど弦楽器(ヴァイオリン?)の聞いたことがあるような、ないような音楽だが、どうやら変えてくれるらしい。
店員さんの微笑みに、千晶ちゃんは「ぜひ!」と頷いた。
「次のレッスンまでに見返してやらなきゃなんですっ」
「ふふ、頑張ってください」
店員さんが奥へ引っ込んで行って、じきにBGMがピアノに切り替わる。
静かな旋律が、響いた。
「それがね」
顔合わせの2日後、塾がお休みの日。行きつけのカフェで、私は千晶ちゃんとおしゃべりしていた。
窓の外は晴天、というか暑すぎて蝉すら鳴いていない。アスファルトで目玉焼き焼けそう。
カフェオレを飲みながら、私は昨日のことについて話していた。
「なにそれー! 最低男じゃんっ」
「でしょ!?」
成田とかいうやつの所業について私は憤懣やる方なく語る。
「とりあえず弁護士さんが入ってくれることにはなったみたいなんだけど」
「その女の人の納得いく形になるといいよねぇ……」
中身大人2人はしんみりしてしまう。
「でもさ」
気分を変えるように千晶ちゃんは笑う。
「ほーんと、しっかりしてるよねぇ、樹くん」
「あは」
私は笑った。
「ね、ほんと私なんかより、よっぽど」
「え、なんか暗いんだけど……」
どうしたの? と心配気にみてくる千晶ちゃんに、ついぽろりと弱音を吐いてしまう。
「釣り合ってないよなー、って」
「誰が?」
「私と樹くん」
「え」
ぽかん、と千晶ちゃんはした後に、ふふふ、と笑った。
「なになに? ついに素直になった?」
「え、素直ってなに」
聞き返す私に、にこりと笑って千晶ちゃんは言う。
「だって、"どうせ婚約破棄する"んなら、そんなこと気にする必要ないじゃない」
「え、あ」
そっか。
どうせそうなるなら、そんな心配しなくていいんだ。
「だよね」
私は笑いながら首を振った。
「そんな必要ないんだった」
なのに。
(どうしてこんなに、胸が痛いんだろう)
いつか樹くんが別の人を選ぶだろうという予感が、こんなに辛いんだろう。
「そうじゃなくて」
千晶ちゃんは口をとがらせた。
「華ちゃん、ほんとに樹くんのこと何とも思ってないの?」
「何とも、って……相手中学生だよ?」
「前も言ったけど、いつか大人になるんだよ、子供のままじゃない」
「そうだけど」
でも、と言葉を濁す私に、千晶ちゃんは続ける。
「華ちゃんはさ、いきなり大人だったから」
「ん?」
いきなり大人?
首をかしげる私に、千晶ちゃんは笑って続けた。
「わたしなんかはさ、前世の記憶もあるけど、千晶自身の小さい頃からの記憶もある感じじゃん。だから、周りが子供だとかさ、思うこともあるけどそこまで違和感はないんだよね」
そこで一度切って、千晶ちゃんはアイスミルクティーを少し口に含む。
「でも華ちゃんは、いきなり大人の意識のまま、子供として過ごさなきゃいけなくなったでしょ? そのせいで、変に自分は大人だっていう意識が強いんだと思う」
私は首をかしげる。そう言われても、大人なのは大人なのだし。
「華ちゃんの身体も、その脳味噌も」
千晶ちゃんはこつん、と私のおでこを叩く。
「14歳の女の子なんだよ? 同じ年の男の子に、恋して何が悪いの?」
私はおでこを両手で抑えたまま、千晶ちゃんの言葉を呆然と聞く。
(恋、していい、って)
しても、いいの?
「華ちゃん、無自覚すぎ。人の気持ちも、自分の気持ちも。一回良く考えて……ううん、考えなくていいや。一度フラットに過ごしてみて。普通の、女の子として」
にこり、と千晶ちゃんは綺麗に笑った。
「……さすが先生だっただけあるね」
「もー、なんでそこに感心してるの」
千晶ちゃんはぷう、とまたも口をとがらせて、それから「あ、ひよりちゃん」とカフェの入り口を見た。
「ごめーん!」
カフェの入り口から、元気な声。テニスですっかり日焼けした、スポーティな美少女。ひよりちゃんだ。
今日はひよりちゃんは部活がお休みで(合宿明けだかららしい)、でもピアノのレッスンがあったらしい。
(忙しいよね~)
私なんか塾だけで精一杯、って感じなのにね。
「先生がなんかうるさくってさー」
私の横にストンと座る。
「お疲れさま」
そう言いって笑うと、ひよりちゃんも笑う。終業式以来だ。
「あっアイスレモンティお願いします!」
ひよりちゃんは近づいてきた店員さんにそう伝えると「聞いてよ!」と少し大きめの声で言った。
「先生ったら、わたしが恋してないなんていうの!」
「……ん?」
私も千晶ちゃんも、首を傾げた。ピアノの話だよね?
ひよりちゃんは持っていたカバンから楽譜をとりだす。
「あ、なるほど」
「なにがなるほど?」
千晶ちゃんの言葉に、私は首を傾げた。
「この曲はね、叶わぬ恋をしたベートーヴェンが、その恋の相手に贈った曲なの。身分違いの恋。通称、月光ソナタ」
「へえ」
私は千晶ちゃんの言葉に頷いた後、楽譜を覗き込む。
「わ、すごっ、ひよりちゃんこんなの弾けるの!?」
両手で足りるの……? って、ピアノどころか楽器をしたことがないから、何も分からないんだけど。
「これね、上手く弾けたら青百合の音楽科の推薦もらえるかもなの」
「え、そうなの?」
私は驚いてひよりちゃんを見た。
(え、青百合行きたいの?)
しかも音楽科、とは。
千晶ちゃんを見ると頷いていたので、きっとゲームでもそうだったのだろうと思う。
「わたしの先生、青百合で講師もしてるから、上手く弾けたら来年推薦してあげるって。なのに全然! 切ない恋が足りてないって! してるのに、わたし、切ない恋!」
私と千晶ちゃんは、死んだ目になって顔を見合わせる。
「あ、あのね、ひよりちゃん」
おそるおそる、話しかける。
「それって、やっぱり、その、真さん……?」
「他に誰が誰いるのっ!?」
「や、他の人に恋してくれてないかなー、っていう希望的観測?」
「なんで2人とも応援してくれないの!?」
ぷうぷうと頬を膨らませるひよりちゃん。
「ひよりちゃん、前も言ったけど、あの人年下はキョーミないんだって」
千晶ちゃんも援護射撃してくれた。
(説得は難しそうだけど……)
ううん諦めたらダメ!
(あの真さん、あの真さんだよ!?)
私は結構本気で冷や汗をかく。
(少しでもひよりちゃんに興味を示す前になんとかしなくちや)
そうしなくては、いじめどころではないトラウマになるのではないでしょうか……!?
「そうはいうけどね?」
可愛らしく首をかしげて、ひよりちゃんは続けた。レモンティーが置かれ、店員さんにひよりちゃんは会釈する。
「そりゃ、今はまだ中学生だけど、もう少し大きくなったらさ、振り向いてもらえるかもじゃない?」
「それに女癖悪いの」
千晶ちゃんの言葉にもひよりちゃんは怯まない。
「その頃には治ってるかも」
にっこり、と笑い、アイスレモンティーにストローをさした。
「おいし」
喉が渇いていたらしく、半分くらい一気に飲む。
(しかし、ポジティブ……)
半ば感心してしまう、が。
ちょうど、お水を淹れにきてくれた店員さんが、楽譜を見て「あら、月光ですか」と笑う。
「そうなんですー、ピアノの課題で」
「良ければお掛けしましょうか?」
今は店内は、それが何なのか分からないけど弦楽器(ヴァイオリン?)の聞いたことがあるような、ないような音楽だが、どうやら変えてくれるらしい。
店員さんの微笑みに、千晶ちゃんは「ぜひ!」と頷いた。
「次のレッスンまでに見返してやらなきゃなんですっ」
「ふふ、頑張ってください」
店員さんが奥へ引っ込んで行って、じきにBGMがピアノに切り替わる。
静かな旋律が、響いた。
0
あなたにおすすめの小説
傷物令嬢は魔法使いの力を借りて婚約者を幸せにしたい
棗
恋愛
ローゼライト=シーラデンの額には傷がある。幼い頃、幼馴染のラルスに負わされた傷で責任を取る為に婚約が結ばれた。
しかしローゼライトは知っている。ラルスには他に愛する人がいると。この婚約はローゼライトの額に傷を負わせてしまったが為の婚約で、ラルスの気持ちが自分にはないと。
そこで、子供の時から交流のある魔法使いダヴィデにラルスとの婚約解消をしたいと依頼をするのであった。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍発売中
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした
珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。
色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。
バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。
※全4話。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる