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【高校編】分岐・黒田健
"野蛮"な男子校
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"事件"について調べるのは、とりあえず黒田くんに一任した。黒田くんが、私が直接事件の報道に触れるのを渋ったから。
「とりあえずな」
「うん」
「設楽のカウンセラーの先生に一度聞いてみろ」
「……うん」
敦子さんに報告が行かないかは気にかかるんだけど。心配かけたくないなぁ。
「それについては、俺が調べておくから」
「できる範囲でいいからね?」
睡眠不足とかになってほしくない。
「分ーってるよ」
黒田くんは笑って私の頭をぽん、と叩いた。
「お前こそ無理すんな」
「ん」
「なんかあったら連絡しろ、それこそ夜中でも構わねーから」
「ありがと」
素直に頷いた。黒田くんは、私が自分で抱えきれないことで頼らないことが嫌いだから、素直に甘えておく。
そんな話をした翌日。生徒会室で、私は鹿島先輩と話していた。
「……というわけで、反省してます、だそうです」
鹿島先輩はジト目で私を見た。そ、そんな目で見なくたって。
「反省」
ふん、と鹿島先輩は鼻で笑う。
「反省でどうにかなるものではないわ」
その冷たい表情に、私は心の中で水戸さんに「無理そうです~」と白旗を振った。
「それより、ご挨拶回りの班決めをしましょう!」
ぱんぱん、と先輩が手を叩く。めいめいの作業をしていた委員たち(総勢12名)がホワイトボードの前にワラワラと集まってきた。
体育祭は、どうしたって大騒ぎになる。音楽もうるさいし、人の声だって響く。なので、体育祭前にご近所に前もってご挨拶しておくそうだ。一応、今まで大きな苦情が出たことはないらしい。
鹿島先輩は、さくさくと班を決めてしまう。
「設楽さんと大村さんは寂しいかもだけど、別の班ね。それぞれ覚えて欲しいから。それから筑波さんの班は大変かもだけど、例のマンション頼みます」
「うわ、了解」
例のマンション? と首をかしげると、筑波先輩(三年生)は苦笑いして「総戸数1245あるの」と答えた。
「1245!?」
「オートロックだからね、二手に別れるの。一軒一軒エントランスで呼び鈴押して、ご挨拶する班と、管理人さんにお願いして、郵便ポストにひたすらご挨拶状とパンフレット入れていく班」
「うわぁ」
「まぁ呼び鈴は三箇所あるんだけど、それだけ人数いると割とひっきりなしに帰宅する人とかお客様とかいらしてね、なかなか進まないんだぁ」
「そのなかなかエグい班に、設楽さん、お願いします」
鹿島先輩の、少し申し訳なさそうな声。
「うっ、わ、わかりましたっ」
私は気合を入れて頷いた。
現地解散のため、カバンを持って歩く。道中で、筑波先輩とコイバナになった。
「えー、いいな、中学から付き合ってるの?」
「そうなんです」
うふふ、と私は照れて笑う。
「でも部活忙しそうで、あんまり会えなくて」
ちょっと寂しいです、と私が言うと、筑波先輩はよしよし、と私の頭を撫でた。
「会えない間に愛は育つ、って言うらしいからね!」
「あは、ありがとうございます」
「彼氏、部活なにしてる人なの?」
「あ、空手で」
「へぇ? 強いんだ」
「そなんです、えっと、」
私が黒田くんの校名を言うと、筑波先輩は「あちゃあ」って顔をした。
「それでヒトミ、設楽さんが傷つかないか心配だ心配だって朝からうるさかったのね」
「え、えっと」
「あのね」
筑波先輩は少し気が抜けたように笑った。
「ヒトミと水戸くんの件は、あれはヒトミにも原因があるから」
「え、そ、そうなんですか」
「そそそ。気にしないで……あ、ここ」
「……うわーい」
40階建タワーマンション。
「ちょっと遅くなるかも……」
筑波先輩が苦笑いしながら言って、私は頷いた。ちなみに三日間かけてやるらしい……。
(日が暮れる前に出られるといいけど)
私の病気(?)について言おうか迷ったけど、やめた。病気って、カミングアウトすっごい迷う。
(いざとなれば、先輩に手を繋いでもらって)
……黒田くんじゃなくても大丈夫かなぁ。圭くんとも繋ぐことあるけど、不思議なことに黒田くんほどの安心効果がない。謎だ。
そして営業マン顔負けのピンポン大作戦が始まった。すぐに出てくれる人、出てくれない人。出てくれない人の部屋番号はメモって、追加でご挨拶文のプリントを郵便受けに入れる。
「……こ、これ終わるんですか」
私は部屋番号を書いたメモを握りしめて言った。
「毎年ギリギリみたいよ……あ、すみません、わたくしサンジョの生徒会のものなのですが」
ご挨拶して、次の部屋番号を押そうとしたとき、先輩が私の手を止めた。
「ごめん、言ってなかった。危な。この部屋は飛ばす。明日から明後日、男の先生が挨拶してくれるから」
「え」
「毎年、部屋まで来い、挨拶に直接来い、って言うオジサンなんだけど……私のいくつか前の先輩が、素直に行っちゃって、部屋に閉じ込められそうになったらしいの」
「エッ」
怖っ! なにそれ。
「直接的になにもされてないし、オジサンは挨拶に来た子をもてなそうとしただけだ、とか言うし。その上、まぁこんなとこに住んでるだけあって弁護士出てきちゃってね。なぁなぁになっちゃったらしいの」
「なんですか、それー……」
怖かっただろうな、と思う。
「そう言うわけでね、」
次の部屋番号を押そうとした時、ガァっと自動ドアが開く音がした。中から出てきた、恰幅のいいオジサン。
「お、サンジョの生徒会か」
「あ、はい。ご迷惑をおかけします」
「いいよいいよ、……でもさぁ」
オジサンはにちゃり、と笑った。
「挨拶って、直接するものじゃない? 家まで来て」
私と筑波先輩は顔を見合わせそうになった。まさに、さっき言ってたオジサン!
「あ、あの、学校から玄関先まで行ってのご挨拶は禁止されてまして」
「その辺は臨機応変にするべきだと、オジサンは思うね」
うんうん、と頷くおじさん。
「そうだ、美味しいシュークリームあるよ」
「いえ、そんな、ご馳走になるわけには」
ぐう。
なぜ反応する、私のお腹!
「ほら、おいでおいで」
オジサンは私の手を掴む。
「変なことはしないから」
「変なことしない人はですね」
男の人の声がした。落ち着いたバリトン。
「変なことはしない、なんて言わないんですよ」
にこり、と笑う相良先生。
「さ、相良先生!」
筑波先輩か半分涙声で言った。
「うちの生徒がなにか」
「い、いやいや、その、お腹空いてそうだったからね」
「じゃあ僕も行こうかな、ご相伴に預かりに」
にこり、と笑う相良先生に、オジサンは「ま、まぁ挨拶頑張って」と呟いてさっさと外へ行ってしまった。
「あ、ありがとうございます」
「念のため来て良かったよ」
相良先生は心配気に眉をひそめて言った。
「終わるまでいるよ。車で来たから、乗って帰りな」
その言葉に、ほっと息をつく。
先生は私の病気知ってるから、気を回してくれたんだろうな、と心の中でそっとお礼を言った。
「とりあえずな」
「うん」
「設楽のカウンセラーの先生に一度聞いてみろ」
「……うん」
敦子さんに報告が行かないかは気にかかるんだけど。心配かけたくないなぁ。
「それについては、俺が調べておくから」
「できる範囲でいいからね?」
睡眠不足とかになってほしくない。
「分ーってるよ」
黒田くんは笑って私の頭をぽん、と叩いた。
「お前こそ無理すんな」
「ん」
「なんかあったら連絡しろ、それこそ夜中でも構わねーから」
「ありがと」
素直に頷いた。黒田くんは、私が自分で抱えきれないことで頼らないことが嫌いだから、素直に甘えておく。
そんな話をした翌日。生徒会室で、私は鹿島先輩と話していた。
「……というわけで、反省してます、だそうです」
鹿島先輩はジト目で私を見た。そ、そんな目で見なくたって。
「反省」
ふん、と鹿島先輩は鼻で笑う。
「反省でどうにかなるものではないわ」
その冷たい表情に、私は心の中で水戸さんに「無理そうです~」と白旗を振った。
「それより、ご挨拶回りの班決めをしましょう!」
ぱんぱん、と先輩が手を叩く。めいめいの作業をしていた委員たち(総勢12名)がホワイトボードの前にワラワラと集まってきた。
体育祭は、どうしたって大騒ぎになる。音楽もうるさいし、人の声だって響く。なので、体育祭前にご近所に前もってご挨拶しておくそうだ。一応、今まで大きな苦情が出たことはないらしい。
鹿島先輩は、さくさくと班を決めてしまう。
「設楽さんと大村さんは寂しいかもだけど、別の班ね。それぞれ覚えて欲しいから。それから筑波さんの班は大変かもだけど、例のマンション頼みます」
「うわ、了解」
例のマンション? と首をかしげると、筑波先輩(三年生)は苦笑いして「総戸数1245あるの」と答えた。
「1245!?」
「オートロックだからね、二手に別れるの。一軒一軒エントランスで呼び鈴押して、ご挨拶する班と、管理人さんにお願いして、郵便ポストにひたすらご挨拶状とパンフレット入れていく班」
「うわぁ」
「まぁ呼び鈴は三箇所あるんだけど、それだけ人数いると割とひっきりなしに帰宅する人とかお客様とかいらしてね、なかなか進まないんだぁ」
「そのなかなかエグい班に、設楽さん、お願いします」
鹿島先輩の、少し申し訳なさそうな声。
「うっ、わ、わかりましたっ」
私は気合を入れて頷いた。
現地解散のため、カバンを持って歩く。道中で、筑波先輩とコイバナになった。
「えー、いいな、中学から付き合ってるの?」
「そうなんです」
うふふ、と私は照れて笑う。
「でも部活忙しそうで、あんまり会えなくて」
ちょっと寂しいです、と私が言うと、筑波先輩はよしよし、と私の頭を撫でた。
「会えない間に愛は育つ、って言うらしいからね!」
「あは、ありがとうございます」
「彼氏、部活なにしてる人なの?」
「あ、空手で」
「へぇ? 強いんだ」
「そなんです、えっと、」
私が黒田くんの校名を言うと、筑波先輩は「あちゃあ」って顔をした。
「それでヒトミ、設楽さんが傷つかないか心配だ心配だって朝からうるさかったのね」
「え、えっと」
「あのね」
筑波先輩は少し気が抜けたように笑った。
「ヒトミと水戸くんの件は、あれはヒトミにも原因があるから」
「え、そ、そうなんですか」
「そそそ。気にしないで……あ、ここ」
「……うわーい」
40階建タワーマンション。
「ちょっと遅くなるかも……」
筑波先輩が苦笑いしながら言って、私は頷いた。ちなみに三日間かけてやるらしい……。
(日が暮れる前に出られるといいけど)
私の病気(?)について言おうか迷ったけど、やめた。病気って、カミングアウトすっごい迷う。
(いざとなれば、先輩に手を繋いでもらって)
……黒田くんじゃなくても大丈夫かなぁ。圭くんとも繋ぐことあるけど、不思議なことに黒田くんほどの安心効果がない。謎だ。
そして営業マン顔負けのピンポン大作戦が始まった。すぐに出てくれる人、出てくれない人。出てくれない人の部屋番号はメモって、追加でご挨拶文のプリントを郵便受けに入れる。
「……こ、これ終わるんですか」
私は部屋番号を書いたメモを握りしめて言った。
「毎年ギリギリみたいよ……あ、すみません、わたくしサンジョの生徒会のものなのですが」
ご挨拶して、次の部屋番号を押そうとしたとき、先輩が私の手を止めた。
「ごめん、言ってなかった。危な。この部屋は飛ばす。明日から明後日、男の先生が挨拶してくれるから」
「え」
「毎年、部屋まで来い、挨拶に直接来い、って言うオジサンなんだけど……私のいくつか前の先輩が、素直に行っちゃって、部屋に閉じ込められそうになったらしいの」
「エッ」
怖っ! なにそれ。
「直接的になにもされてないし、オジサンは挨拶に来た子をもてなそうとしただけだ、とか言うし。その上、まぁこんなとこに住んでるだけあって弁護士出てきちゃってね。なぁなぁになっちゃったらしいの」
「なんですか、それー……」
怖かっただろうな、と思う。
「そう言うわけでね、」
次の部屋番号を押そうとした時、ガァっと自動ドアが開く音がした。中から出てきた、恰幅のいいオジサン。
「お、サンジョの生徒会か」
「あ、はい。ご迷惑をおかけします」
「いいよいいよ、……でもさぁ」
オジサンはにちゃり、と笑った。
「挨拶って、直接するものじゃない? 家まで来て」
私と筑波先輩は顔を見合わせそうになった。まさに、さっき言ってたオジサン!
「あ、あの、学校から玄関先まで行ってのご挨拶は禁止されてまして」
「その辺は臨機応変にするべきだと、オジサンは思うね」
うんうん、と頷くおじさん。
「そうだ、美味しいシュークリームあるよ」
「いえ、そんな、ご馳走になるわけには」
ぐう。
なぜ反応する、私のお腹!
「ほら、おいでおいで」
オジサンは私の手を掴む。
「変なことはしないから」
「変なことしない人はですね」
男の人の声がした。落ち着いたバリトン。
「変なことはしない、なんて言わないんですよ」
にこり、と笑う相良先生。
「さ、相良先生!」
筑波先輩か半分涙声で言った。
「うちの生徒がなにか」
「い、いやいや、その、お腹空いてそうだったからね」
「じゃあ僕も行こうかな、ご相伴に預かりに」
にこり、と笑う相良先生に、オジサンは「ま、まぁ挨拶頑張って」と呟いてさっさと外へ行ってしまった。
「あ、ありがとうございます」
「念のため来て良かったよ」
相良先生は心配気に眉をひそめて言った。
「終わるまでいるよ。車で来たから、乗って帰りな」
その言葉に、ほっと息をつく。
先生は私の病気知ってるから、気を回してくれたんだろうな、と心の中でそっとお礼を言った。
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