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【高校編】分岐・鹿王院樹
ほんとめんどくせえなこいつらって思った話(side岡村)
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「いやしかしキスなんかしたらそのまま押し倒す自信があったんだ俺は」
「いやでもさー、それ華さん待ってるんじゃないの」
同じクラスになってもうすぐ1年の鹿王院樹が許婚と温泉旅行に行った、なんて話をするからてっきりまぁ、なにかしら進展があったのかと思いきや何もなくて俺はビックリした。
「キスくらいしたら? なんか不安にさせてそうじゃない?」
「……そうだろうか」
少し考え込む。
「違う?」
「しかし、プロポーズの予定があるとは伝えてある」
「一足飛びだなぁ、ってまぁ許婚だからアリなのか」
「どうせ結婚するにしても、その辺はきっちりしたいからな」
少し嬉しそうに鹿王院は言って、俺は「はいはい」と肩をすくめた。
「しかし、いまどき許嫁なんか時代遅れだと思っていたけど、お前らはラブラブで大変結構ですね」
そういうと鹿王院は少し難しい顔をした。一年くらい友達やって、慣れてきたけどこれはこいつの照れた顔。
「華さんに他に好きな人とかできてたらどうするつもりだったの」
「その時は」
鹿王院は少し悲しい顔をする。いや、想像でそんなへこむなよ。
「潔く身を引くつもりで」
「え、できんの」
「うむ」
鹿王院は眉をよせた。だから、if話だって!
「昔、先輩とそういう話しになったことがある」
「へえ」
少し興味がわいて、「なんて答えたの」と聞いてみた。
「その時は地獄だ、と。他に思う人がいる華の横にいるのは」
「地獄ねえ。まあわからんでもないけど」
やっぱりこいつ重症だわ。
「せいぜい捨てられないようにしろよ」
「うむ、気を付ける」
鹿王院は真剣にうなずいた。だからさ、冗談だって!
まぁ、そんな話をしてて、キスとかなくてもお前らがそれでいいならいいよなんて思ってたけど、なんていうかやっぱりこまめに感情って言葉にすべきだと思う。自戒を込めて。
俺は彼女に振られちゃったから。何考えてるかわかんない、そう言われて。
それから数日後のことだった。
その日は日曜日で、俺は午後練だったからグラウンド横をのんびり歩きながら登校していた。
ふと目線をあげると、華さんものんびり歩いてくる。冬の日差しの中、相変わらず綺麗なひとだなと思う。
ふと目線があって、俺は軽く頭を下げた。華さんは一瞬首を傾げてから「ああ」と笑った。
「岡村くん」
「あ、覚えててくれた?」
「うん」
にこりと微笑まれる。
「今から部活?」
「うん。華さんは」
「樹くんの練習試合観に来たの」
うふふ、と笑う華さん。
「相変わらずラブラブだね」
俺の一言に、華さんは困ったように笑った。
「あは、そんなことないよ。私たち、形だけだし」
俺は一瞬フリーズした。え?
「形だけ?」
「え、うん」
不思議そうな華さん。
「いや、だって鹿王院、あんなに君のこと好きじゃん」
「でもそれって友達的なというか、家族的な感情だと思うよ?」
華さんは首をかしげる。さらり、と綺麗な黒髪が揺れた。
「いやそれはない」
「そうだって」
華さんは少しムキになって言う。
「だってキスもしたことないんだよ、私たち」
「ほら言ったじゃん!」
鹿王院! ほら!
俺の言葉に、華さんは不思議そうな顔をしたけれど、そのまま続ける。
「好きだったら、キスくらいすると思わない?」
「いや思います、思いますけれど、それには理由があって」
「なに」
少し拗ねたような顔で見上げてくるから、友達の彼女にうっかり惚れそうになる。危ない危ない。
「え、言っていいのかな」
「?」
まあいいや、俺はそう思う。なんか、華さんが誤解したままってのもかわいそうだしな。
「あのさ」
「うん」
「キスすると、押し倒しそうになるからだってよ」
「は?」
結構素の「は?」だった。おもしろい顔している。
「それって単純に、えーと、なんていうか誰でもいいっていうか、ほら、思春期だし。男子高校生だし」
自分だって女子高校生なのに、どこ目線なんだ。
「違うよ。鹿王院そんな奴じゃないの、知ってるでしょ」
「う、ん」
「言っとくけど、毎日のろけられてるんだからね、俺」
「え」
「華はかわいい華はかわいいって」
「ペットとか妹的な」
「全然違う」
何をそんなにかたくなに。
「だって、地獄だって」
「なにが?」
最近そんな話したな。なんだっけ。
「好きな人できたら、許嫁続けるの、地獄だって。樹くん本人が言ってたんだよ」
「あ、うん、それは俺も聞いたけど」
「ね?」
華さんは、傷ついた瞳で続ける。
「そんな発言が出るってことは、私のことどうとも思ってない証拠じゃないの」
「ん?」
俺は一瞬フリーズ。あれなんかこんがらがってないか、これ。
「あのさ、それ、曲解してない?」
「曲解も誤解もないよ。私は本人から」
「や、そうじゃなくて」
俺は噛んで含めるように言った。
「俺が聞いたのは、華さんに、だよ」
「え?」
「華さんがほかの人を好きになったら、鹿王院は許嫁として横にいるのが地獄だって、そういってたんだ」
華さんはぽかんとした。何度も瞬きをして、俺を見つめる。綺麗な目だな。
「普通に、あいつは華さんを一人の女の子として大好きだから、そこは自信持っていいと思うよ」
「え、ええ、で、でも」
真っ赤になりながら困惑している華さんと、しばらく無言で向き合っていると、「どうしたんだ」と背後から鹿王院の声がした。
ユニフォームの上にベンチコートを羽織っている。
「い、樹くん」
華さんは半オクターブ高い声で戸惑ったように言った後、体を反転させ、ものすごい勢いで走り去ってしまった。
「おい、華?」
「あのさあ鹿王院さあ」
驚いてその方向を見つめる鹿王院に、俺はあきれ声で声をかけた。
「なんだ」
「お前さ、ちゃんと好きとか言葉にしてる?」
「いや」
少し戸惑った声で鹿王院は言う。
「その、なかなか気恥ずかしくて」
「なんで俺らにはのろけられんのに本人にはできないんだよ」
「うむ」
いぶかしげな鹿王院に、俺は言った。
「華ちゃんな、自分はお前の恋愛対象じゃないと思い込んでんぞ」
「は?」
こっちからも「は?」いただきました。
「や、だから、キスもしてくれないなんて的な」
大雑把にまとめると、鹿王院の血の気が引いた。
「違う」
「俺に弁明してどうすんだよ、本人とこ行けよ」
「すまん」
鹿王院は走り出す。俺はその背中を見送った。
少しは誤解が解けるといいなと思う。友達が俺の二の舞を踏むのは、なんかイヤだし。
その日の夜に、鹿王院からアプリにメッセージが届いた。俺はおもわず読み上げる。
「あやうく父親になるところだった、ってあいつ何してんだ」
これは文面通り受け取っていいのか?
それともあいつのことだから、まさかキスで妊娠するとか思ってないよな?
俺の送った「なにそれ」はいつまでも既読にならなくて、寝ようとして目を閉じてもなんだか華さんの綺麗な瞳とか浮かんできちゃって、なんだかうまく寝つけなかった。
「いやでもさー、それ華さん待ってるんじゃないの」
同じクラスになってもうすぐ1年の鹿王院樹が許婚と温泉旅行に行った、なんて話をするからてっきりまぁ、なにかしら進展があったのかと思いきや何もなくて俺はビックリした。
「キスくらいしたら? なんか不安にさせてそうじゃない?」
「……そうだろうか」
少し考え込む。
「違う?」
「しかし、プロポーズの予定があるとは伝えてある」
「一足飛びだなぁ、ってまぁ許婚だからアリなのか」
「どうせ結婚するにしても、その辺はきっちりしたいからな」
少し嬉しそうに鹿王院は言って、俺は「はいはい」と肩をすくめた。
「しかし、いまどき許嫁なんか時代遅れだと思っていたけど、お前らはラブラブで大変結構ですね」
そういうと鹿王院は少し難しい顔をした。一年くらい友達やって、慣れてきたけどこれはこいつの照れた顔。
「華さんに他に好きな人とかできてたらどうするつもりだったの」
「その時は」
鹿王院は少し悲しい顔をする。いや、想像でそんなへこむなよ。
「潔く身を引くつもりで」
「え、できんの」
「うむ」
鹿王院は眉をよせた。だから、if話だって!
「昔、先輩とそういう話しになったことがある」
「へえ」
少し興味がわいて、「なんて答えたの」と聞いてみた。
「その時は地獄だ、と。他に思う人がいる華の横にいるのは」
「地獄ねえ。まあわからんでもないけど」
やっぱりこいつ重症だわ。
「せいぜい捨てられないようにしろよ」
「うむ、気を付ける」
鹿王院は真剣にうなずいた。だからさ、冗談だって!
まぁ、そんな話をしてて、キスとかなくてもお前らがそれでいいならいいよなんて思ってたけど、なんていうかやっぱりこまめに感情って言葉にすべきだと思う。自戒を込めて。
俺は彼女に振られちゃったから。何考えてるかわかんない、そう言われて。
それから数日後のことだった。
その日は日曜日で、俺は午後練だったからグラウンド横をのんびり歩きながら登校していた。
ふと目線をあげると、華さんものんびり歩いてくる。冬の日差しの中、相変わらず綺麗なひとだなと思う。
ふと目線があって、俺は軽く頭を下げた。華さんは一瞬首を傾げてから「ああ」と笑った。
「岡村くん」
「あ、覚えててくれた?」
「うん」
にこりと微笑まれる。
「今から部活?」
「うん。華さんは」
「樹くんの練習試合観に来たの」
うふふ、と笑う華さん。
「相変わらずラブラブだね」
俺の一言に、華さんは困ったように笑った。
「あは、そんなことないよ。私たち、形だけだし」
俺は一瞬フリーズした。え?
「形だけ?」
「え、うん」
不思議そうな華さん。
「いや、だって鹿王院、あんなに君のこと好きじゃん」
「でもそれって友達的なというか、家族的な感情だと思うよ?」
華さんは首をかしげる。さらり、と綺麗な黒髪が揺れた。
「いやそれはない」
「そうだって」
華さんは少しムキになって言う。
「だってキスもしたことないんだよ、私たち」
「ほら言ったじゃん!」
鹿王院! ほら!
俺の言葉に、華さんは不思議そうな顔をしたけれど、そのまま続ける。
「好きだったら、キスくらいすると思わない?」
「いや思います、思いますけれど、それには理由があって」
「なに」
少し拗ねたような顔で見上げてくるから、友達の彼女にうっかり惚れそうになる。危ない危ない。
「え、言っていいのかな」
「?」
まあいいや、俺はそう思う。なんか、華さんが誤解したままってのもかわいそうだしな。
「あのさ」
「うん」
「キスすると、押し倒しそうになるからだってよ」
「は?」
結構素の「は?」だった。おもしろい顔している。
「それって単純に、えーと、なんていうか誰でもいいっていうか、ほら、思春期だし。男子高校生だし」
自分だって女子高校生なのに、どこ目線なんだ。
「違うよ。鹿王院そんな奴じゃないの、知ってるでしょ」
「う、ん」
「言っとくけど、毎日のろけられてるんだからね、俺」
「え」
「華はかわいい華はかわいいって」
「ペットとか妹的な」
「全然違う」
何をそんなにかたくなに。
「だって、地獄だって」
「なにが?」
最近そんな話したな。なんだっけ。
「好きな人できたら、許嫁続けるの、地獄だって。樹くん本人が言ってたんだよ」
「あ、うん、それは俺も聞いたけど」
「ね?」
華さんは、傷ついた瞳で続ける。
「そんな発言が出るってことは、私のことどうとも思ってない証拠じゃないの」
「ん?」
俺は一瞬フリーズ。あれなんかこんがらがってないか、これ。
「あのさ、それ、曲解してない?」
「曲解も誤解もないよ。私は本人から」
「や、そうじゃなくて」
俺は噛んで含めるように言った。
「俺が聞いたのは、華さんに、だよ」
「え?」
「華さんがほかの人を好きになったら、鹿王院は許嫁として横にいるのが地獄だって、そういってたんだ」
華さんはぽかんとした。何度も瞬きをして、俺を見つめる。綺麗な目だな。
「普通に、あいつは華さんを一人の女の子として大好きだから、そこは自信持っていいと思うよ」
「え、ええ、で、でも」
真っ赤になりながら困惑している華さんと、しばらく無言で向き合っていると、「どうしたんだ」と背後から鹿王院の声がした。
ユニフォームの上にベンチコートを羽織っている。
「い、樹くん」
華さんは半オクターブ高い声で戸惑ったように言った後、体を反転させ、ものすごい勢いで走り去ってしまった。
「おい、華?」
「あのさあ鹿王院さあ」
驚いてその方向を見つめる鹿王院に、俺はあきれ声で声をかけた。
「なんだ」
「お前さ、ちゃんと好きとか言葉にしてる?」
「いや」
少し戸惑った声で鹿王院は言う。
「その、なかなか気恥ずかしくて」
「なんで俺らにはのろけられんのに本人にはできないんだよ」
「うむ」
いぶかしげな鹿王院に、俺は言った。
「華ちゃんな、自分はお前の恋愛対象じゃないと思い込んでんぞ」
「は?」
こっちからも「は?」いただきました。
「や、だから、キスもしてくれないなんて的な」
大雑把にまとめると、鹿王院の血の気が引いた。
「違う」
「俺に弁明してどうすんだよ、本人とこ行けよ」
「すまん」
鹿王院は走り出す。俺はその背中を見送った。
少しは誤解が解けるといいなと思う。友達が俺の二の舞を踏むのは、なんかイヤだし。
その日の夜に、鹿王院からアプリにメッセージが届いた。俺はおもわず読み上げる。
「あやうく父親になるところだった、ってあいつ何してんだ」
これは文面通り受け取っていいのか?
それともあいつのことだから、まさかキスで妊娠するとか思ってないよな?
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