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【高校編】分岐・鍋島真
ペンギンの夢
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「寝るなッ! 寝たら死ぬぞッ!」
「な、南極……?」
ウトウトしていた私は、ハッとして首を振る。
真さんが私に長袖を着せて連れ込んだのは、明らかにオフロード用っていう感じの四輪駆動車だった。レンタカーかな?
そこの助手席で、私は深夜だし観光疲れもあって(あくまでそれだけです!)ついウトウトしてた。
「ていうか、寝たら死ぬって?」
そんな真さんの言葉に起こされた。
「言葉通り。言ってみたかったんだよねこのセリフ」
ふふ、と楽しげに真さんは笑う。
「寝たら死ぬぞー、か……他に言ってみたいセリフってあります?」
眠気覚ましにそんな質問をしてみた。真さんは少し首を傾げたあと、口を開く。
「運転手さん、前の車を追ってください!」
「あー、わかるー」
「ククク奴は四天王の中で最弱」
「全員倒されるやつ」
ていうか、何気にノリいいですね?
(機嫌がいいのかな~)
それにしてもなハイテンション。
(なんか、様子がちがう)
何かあったのかな?
そんなことを考えてても、やっぱり眠気は襲ってくる。
そしてペンギンの夢を見た。多分、真さんのセリフに引っ張られたんだと思う。
あたり一面、白い氷の大地。吹き荒ぶ雪の粒、目を閉じて耐えるペンギンたち。柔らかそうな短い羽毛に雪片は凍ってくっつく。
それからペンギンたちは、飛ぶみたいに泳ぐ。冷たく透明な海の中を。海の中から見る氷は、ひんやりとしたアイスブルー……。
「そう、ペンギンは飛べないんじゃない、水の中を飛ぶのです……」
「華、起きてマジでごめんって深夜に起こしてひゃんひゃん鳴かせて疲れさせたのは謝るから」
「ひゃんひゃんは言ってない!」
ぱちりと目が覚めた。なんだか変な濡れ衣着せられそうになってましたよ!?
「いや言ってた」
「言ってません」
「ていうか喘いでたのは認めるんだ」
「ですから、って……ていうか、いつの間に山道に」
話を逸らすべく、キョロキョロとあたりを見回す。街灯がない山道を(日本と比べるとクネクネしてなくてそこまで山道感はないけれど)登っていく四輪駆動車。
「危なかったね寝るとこだったね華」
「や、寝たいんですが」
「寝ちゃダメだよ~」
真さんは笑った。
「高山病になるよ?」
「私はどこへ行くのですか」
そこからは眠くならないためとかいう理由で、あんな話やこんな話をされて赤くなったり青くなったり「そんなことしてません!」「いやしてたね」みたいな話をしてるうちに、車が2、30台くらい停められるかな、くらいの少し広めの駐車場に到着する。
時計を見て驚愕した。
ウソでしょ、三時間近くあんな話してたの!?
「ていうか、セクハラだっ! セクハラですっそれはっ」
「僕は事実を告げてるんだけどね、関係ないけどハイこれ着て」
渡されたのはスキーウェアのようなあったかそうな上下。
「? 真夏」
「ここ三千メートルくらいあるから」
「へっ」
大人しくスキーウェアを着て、真さんに手を引かれるように、車から降りた。真さんも着込んでる。
「寒っ」
「おいで」
手を引かれて少し離れたところまで歩く。歩きながらも、私はついつい空を見上げてしまう。凄すぎる星空。
「きれい」
たっぷり時間を置いたあと、ほろりと口からそんな言葉が溢れた。
綺麗すぎて、語彙が追いつかない。
「あれ、いるか座」
真さんが指をさす。
「……どうやったらイルカなんですかねぇ」
千晶ちゃんと見た、太平洋の明るい海を泳ぐイルカたち。可愛かったなぁ!
「想像力」
「そんな身も蓋もない」
くすくす、と笑うと真さんは私を見て笑ってるように思う。暗くてよく分からないけれど、なんだか幸せそうで、私の胸がギュッと痛む。
「もう少し早ければ蠍座が見えたかな」
「蠍座?」
「マナイアカラニっていうんだってさ、こっちでは」
「まないあ?」
「マウイの魔法の釣り針、っていう意味。マウイはこっちの神様」
「へー」
ぽかん、と私は空を見上げた。世界共通ってわけじゃないんだ、星座。
「あれはペルセウス」
天の川を指差して真さんは言う。
「ところどころ暗いところは暗黒星雲」
「いまなんか怖い単語飛び出ませんでした?」
暗黒星雲!?
真さんは笑う。
「星の光が吸収されちゃってるんだ」
「ほえー」
吸収? なにに? とは思うものの。
ぽつりぽつり、としばらく真さんは星空講座をしてくれた。私も楽しくなって質問なんてしてしまう。
やがて「そろそろ行こうか」と手を引かれて車に戻る。
「冷えてない?」
「あ、はい。これあったかかったんで」
「良かった」
真さんはさらりと私の髪を撫でた。……何か言いたげなような、そんな瞳で私を見る。
「?」
さっきのハイテンションも、なんだか変だったし。いやこの人が変なのはいつも通りなんだけれど。
いつもなら「失礼なこと考えてるでしょ、華」っていうセリフが来るのに、それもなく車は走り出す。
「……だからオフロード車なんですね」
「そーなんだよね舗装されてないんだよね迷惑だよね~」
車はガタゴトと舗装されてない山道を上がっていく。
「夜の間は登れないんだ。車のライトが星の観測の邪魔になるから」
「観測の、……あ」
今更ながらに気がつく。ここ、真さんが星空観測(的な勉強だか研究だか)してた山か!
空が明るくなり始める。山の端が、朱色に色づいていく。
「朝日」
「ごらいこーう。拝んどいたら?」
「いやいいですけど、……うわぁ」
日本で見る朝日の色とは、またなんだか違う気がした。
車はやがて、白くて丸いドーム型のような建物の近くに停まる。たぶん、真さんが昨日までいた天文観測所だと思う。
私たちは車を降りて、手を繋いでじっと朝日が登っていくのを見つめていた。
「あのさ、華」
「なんですか?」
「もし、……」
真さんがそう言いかけたとき「あれ鍋島」と声をかけられた。別の車から降りてきたのは、少し年上っぽい男の人。
「え、なに、彼女きてたの?」
私は慌てて会釈した。真さんが「彼女じゃないですよ」と笑う。
「僕の妻です」
「え!? 結婚してたの? 学生結婚!?」
「新婚です」
なぜか自慢気。
「え、あー、そうなの~」
その人は近づいてきて「どうも~、千葉です」と笑ってくれた。
「あの、ええと、主人がいつもお世話になっております」
うわ、こんな台詞言う日が来るとは……。戸惑いながらぺこりと頭を下げた。
「いやいやほんとに優秀で」
「お世辞はやめてください」
むっとした顔で真さんは言う。
「実力不足なのは自覚してます」
「そんなことはないと思うけどね~……え、じゃ、どうするの鍋島?」
千葉さんは首を傾げた。
「留学の話。しばらく遠距離なわけ?」
私は思わず真さんの手を強く握った。
(これか)
真さんが、ちょっと変だった理由。
この話をしようとしてたんだ……。
「な、南極……?」
ウトウトしていた私は、ハッとして首を振る。
真さんが私に長袖を着せて連れ込んだのは、明らかにオフロード用っていう感じの四輪駆動車だった。レンタカーかな?
そこの助手席で、私は深夜だし観光疲れもあって(あくまでそれだけです!)ついウトウトしてた。
「ていうか、寝たら死ぬって?」
そんな真さんの言葉に起こされた。
「言葉通り。言ってみたかったんだよねこのセリフ」
ふふ、と楽しげに真さんは笑う。
「寝たら死ぬぞー、か……他に言ってみたいセリフってあります?」
眠気覚ましにそんな質問をしてみた。真さんは少し首を傾げたあと、口を開く。
「運転手さん、前の車を追ってください!」
「あー、わかるー」
「ククク奴は四天王の中で最弱」
「全員倒されるやつ」
ていうか、何気にノリいいですね?
(機嫌がいいのかな~)
それにしてもなハイテンション。
(なんか、様子がちがう)
何かあったのかな?
そんなことを考えてても、やっぱり眠気は襲ってくる。
そしてペンギンの夢を見た。多分、真さんのセリフに引っ張られたんだと思う。
あたり一面、白い氷の大地。吹き荒ぶ雪の粒、目を閉じて耐えるペンギンたち。柔らかそうな短い羽毛に雪片は凍ってくっつく。
それからペンギンたちは、飛ぶみたいに泳ぐ。冷たく透明な海の中を。海の中から見る氷は、ひんやりとしたアイスブルー……。
「そう、ペンギンは飛べないんじゃない、水の中を飛ぶのです……」
「華、起きてマジでごめんって深夜に起こしてひゃんひゃん鳴かせて疲れさせたのは謝るから」
「ひゃんひゃんは言ってない!」
ぱちりと目が覚めた。なんだか変な濡れ衣着せられそうになってましたよ!?
「いや言ってた」
「言ってません」
「ていうか喘いでたのは認めるんだ」
「ですから、って……ていうか、いつの間に山道に」
話を逸らすべく、キョロキョロとあたりを見回す。街灯がない山道を(日本と比べるとクネクネしてなくてそこまで山道感はないけれど)登っていく四輪駆動車。
「危なかったね寝るとこだったね華」
「や、寝たいんですが」
「寝ちゃダメだよ~」
真さんは笑った。
「高山病になるよ?」
「私はどこへ行くのですか」
そこからは眠くならないためとかいう理由で、あんな話やこんな話をされて赤くなったり青くなったり「そんなことしてません!」「いやしてたね」みたいな話をしてるうちに、車が2、30台くらい停められるかな、くらいの少し広めの駐車場に到着する。
時計を見て驚愕した。
ウソでしょ、三時間近くあんな話してたの!?
「ていうか、セクハラだっ! セクハラですっそれはっ」
「僕は事実を告げてるんだけどね、関係ないけどハイこれ着て」
渡されたのはスキーウェアのようなあったかそうな上下。
「? 真夏」
「ここ三千メートルくらいあるから」
「へっ」
大人しくスキーウェアを着て、真さんに手を引かれるように、車から降りた。真さんも着込んでる。
「寒っ」
「おいで」
手を引かれて少し離れたところまで歩く。歩きながらも、私はついつい空を見上げてしまう。凄すぎる星空。
「きれい」
たっぷり時間を置いたあと、ほろりと口からそんな言葉が溢れた。
綺麗すぎて、語彙が追いつかない。
「あれ、いるか座」
真さんが指をさす。
「……どうやったらイルカなんですかねぇ」
千晶ちゃんと見た、太平洋の明るい海を泳ぐイルカたち。可愛かったなぁ!
「想像力」
「そんな身も蓋もない」
くすくす、と笑うと真さんは私を見て笑ってるように思う。暗くてよく分からないけれど、なんだか幸せそうで、私の胸がギュッと痛む。
「もう少し早ければ蠍座が見えたかな」
「蠍座?」
「マナイアカラニっていうんだってさ、こっちでは」
「まないあ?」
「マウイの魔法の釣り針、っていう意味。マウイはこっちの神様」
「へー」
ぽかん、と私は空を見上げた。世界共通ってわけじゃないんだ、星座。
「あれはペルセウス」
天の川を指差して真さんは言う。
「ところどころ暗いところは暗黒星雲」
「いまなんか怖い単語飛び出ませんでした?」
暗黒星雲!?
真さんは笑う。
「星の光が吸収されちゃってるんだ」
「ほえー」
吸収? なにに? とは思うものの。
ぽつりぽつり、としばらく真さんは星空講座をしてくれた。私も楽しくなって質問なんてしてしまう。
やがて「そろそろ行こうか」と手を引かれて車に戻る。
「冷えてない?」
「あ、はい。これあったかかったんで」
「良かった」
真さんはさらりと私の髪を撫でた。……何か言いたげなような、そんな瞳で私を見る。
「?」
さっきのハイテンションも、なんだか変だったし。いやこの人が変なのはいつも通りなんだけれど。
いつもなら「失礼なこと考えてるでしょ、華」っていうセリフが来るのに、それもなく車は走り出す。
「……だからオフロード車なんですね」
「そーなんだよね舗装されてないんだよね迷惑だよね~」
車はガタゴトと舗装されてない山道を上がっていく。
「夜の間は登れないんだ。車のライトが星の観測の邪魔になるから」
「観測の、……あ」
今更ながらに気がつく。ここ、真さんが星空観測(的な勉強だか研究だか)してた山か!
空が明るくなり始める。山の端が、朱色に色づいていく。
「朝日」
「ごらいこーう。拝んどいたら?」
「いやいいですけど、……うわぁ」
日本で見る朝日の色とは、またなんだか違う気がした。
車はやがて、白くて丸いドーム型のような建物の近くに停まる。たぶん、真さんが昨日までいた天文観測所だと思う。
私たちは車を降りて、手を繋いでじっと朝日が登っていくのを見つめていた。
「あのさ、華」
「なんですか?」
「もし、……」
真さんがそう言いかけたとき「あれ鍋島」と声をかけられた。別の車から降りてきたのは、少し年上っぽい男の人。
「え、なに、彼女きてたの?」
私は慌てて会釈した。真さんが「彼女じゃないですよ」と笑う。
「僕の妻です」
「え!? 結婚してたの? 学生結婚!?」
「新婚です」
なぜか自慢気。
「え、あー、そうなの~」
その人は近づいてきて「どうも~、千葉です」と笑ってくれた。
「あの、ええと、主人がいつもお世話になっております」
うわ、こんな台詞言う日が来るとは……。戸惑いながらぺこりと頭を下げた。
「いやいやほんとに優秀で」
「お世辞はやめてください」
むっとした顔で真さんは言う。
「実力不足なのは自覚してます」
「そんなことはないと思うけどね~……え、じゃ、どうするの鍋島?」
千葉さんは首を傾げた。
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(これか)
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この話をしようとしてたんだ……。
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