38 / 38
エピローグ、緑色の目をした怪物
しおりを挟む
「綺麗な翠の目だね」
僕の家庭教師、相良先生は初めて会ったとき、この話をした。僕の目を見ながら。僕の緑色の目。
「ケルト神話以降、緑の目は悪魔の象徴だった」
僕は黙ってその話を聞く。
「嫉妬の象徴でもあるーーシェイクスピアいわく」
相良先生は続けた。
「It is the green-eyed monster which doth mock、The meat it feeds on……こいつは緑色の目をした怪物です、 自分の餌を弄ぶ」
僕が何か言う前に、先生は次の言葉を続けた。
「緑色の目の悪魔の話を知ってるかい」
「いえ」
「その悪魔は」
先生は微笑む。
「真実の目を持っていた。全ての嘘を見抜く瞳を」
先生は少し寂しそうに話す。
「その悪魔は、嘘をついた人を騙して嬲って殺して、そうやって日々を過ごしていた。それが悪魔としての彼の宿命だったから。けれどある日、彼はひとりの少女に恋をする。悪魔は神に誓った。もう二度と人を傷つけないから、自分を人間にしてください、とーー」
僕は相変わらず黙っている。
「けれど、ある日少女は嘘をついた。他愛もない嘘を、けれど取り返しのつかない嘘を。悪魔は少女を殺して、悪魔に戻ったーー君は」
先生は僕を見る。
「君のその目は、色んなものを見透かすかもしれないね。それはきっと辛いことだ」
ひとりで真実を背負って生きていかなきゃいけないーー先生はそう言って僕を見る。
「結論をお願いします」
僕が言うと、先生は即答した。
「いいな翠の目! めっちゃ邪眼じゃーん」
中二だった。中二病だった。このひと大学院生じゃなかったっけ……。ものすごく羨ましがられた。なんだこのひと。
そんな相良先生だけど、勉強はわかりやすかった。弟さんが華と同じ年らしくて、話もしやすい。
「……先生、なにしてるんですか」
「おや、圭くん。両手に花ってかんじでしょ、うらやましい?」
あの島から帰ってきてしばらくした、夏休み終盤(といっても、学校へ通っていない僕にはあんまり関係ないけれど)僕がリビングに向かうと、相良先生は華とヒカルと話していた。
華はわかる。なんでヒカルまで。
「びっくりしたー?」
華は嬉しそうに言う。
「二学期から、東京の女子高に通うんだって。寮があるとこ。野球また始めるんだってさ」
ヒカルは控えめに笑った。
「そうなんだ。……ミチルは?」
「母さんと来月からアメリカ」
ヒカルは笑う。そうか、……そりゃそうだ。ヒカルまでついていくことはない。
「あの後、警察きたー?」
「うん、何回もーー。でもまぁ、通り一遍のことってかんじやった」
華の質問にヒカルは気軽なかんじで答える。本当に疑われてないのか、単に泳がされてるだけなのかは分からないけれど。
「そっかー。良かったね」
笑う華。
「ありがとね、華、圭」
笑うヒカル。
(ああ、)
僕はバカだ。なにが嘘を見抜く瞳だ。僕はすっかり、ーーそうか。
「……すっかり仲良くなったね、華とヒカル」
「えへへ、そうでしょ」
華はヒカルの腕に抱きつく。ヒカルは笑って、華を見る。見つめ合うふたりの瞳にあるのは、共犯の親しみ。
(いつだろう)
目の前で絵を雑餉隈さんに壊された時? それとも、実はもっと前から?
(華はヒカルと一緒に雑餉隈さんの死体の第一発見者だ)
そして、その直前。防犯カメラに映ったヒカルが、地下へ行って戻ってくるまで約10分。
殺して凶器を外に出して、換気扇を付け直して、鍵をかけてーー10分では、短すぎないか?
たとえば、換気扇を付ける作業は、華とふたり、地下室へ向かった後でやった、とか……。
朝はフラフラで、包丁さえ持たせられないはずの華が、朝に自分から動いたことも良く考えれば不自然だ……あの時、華は薬なんか飲んでいなかったのかもしれない。
「ヒカルは」
僕は聞く。
「夜、良く眠れてる?」
「? うん」
不思議そうに答えるヒカル。
(じゃあ、使われたのは華の導入剤か)
鹿王院さんが指摘していた。華とヒカルは、もともと知り合いじゃなかったのか、って。
(最初から?)
華を見る。華はにこりと微笑んだ。幼い笑い方のその表情は、思わずぞくりとするような艶さえ含まれていた。
「さて圭くんは僕とお勉強かな」
「、……ですね」
返事をして、相良先生と連れ立って、自室へ向かう。
しばらく真面目に授業したあと、先生はふと言った。
「そういえば、結構話題の噂があって」
「はい」
「前、俺が言ってた廃墟覚えてる? 危ないから行くなって言ってたとこ」
「あー、ダムの近くの元病院」
「そうそこ! そこにさぁ、けっこー前の話なんだけど、うちの弟が肝試しに行くっていうからさ」
「はぁ」
「友達とさあ、結構デカイいたずらを敢行しちゃったんだよね」
相良先生はえへへ、と笑う。
「天気も悪かったし、うまいこと騙されてくれてさー」
「……はぁ」
「セロファンで作った金魚の影絵とか、低い音スマホで聞かせたりとか。ちょっと壊れてる懐中電灯持たせてさ」
「あんたか!」
「え、なに?」
「いえ」
僕はため息をつく。
「続き、どうぞ」
「いいの? でさ、それでそのこと弟がベラベラ喋ったせいで、あそこ"本当に出る"って余計話題になっちゃってさ」
なるほどなぁ。
なんでも、フタをあけてみれば「なあんだ」ってことの連続だ。
「ところでさ」
「はい」
「君は悪魔になるのかな」
相良先生は言う。好きな女の子に嘘をつかれた悪魔は、女の子を殺して悪魔に戻る。
「なりませんよ」
「おやーー残念」
「僕は最初から人間ですから」
嘘をつこうと、嘘をつかれようと、ヒトはヒトのままだ。ヒトの心が分からない、人でなしの僕だって、悪魔になんかならない。人を殺したヒカルでも、それを手伝った華も。
ふと窓の外を見る。華が家の外までヒカルを送っていた。手を大きく振って別れるふたり。
(健が知ったらどう思うかな)
思考の片隅で、そう思う。
僕は謎を解かない。嘘をつく。
世界は嘘と欺瞞で満ちていて、僕らはその中でなんとか生きている。華は世界の終わりを願っていて、僕は華の世界が続くことをただ、願っている。
僕の家庭教師、相良先生は初めて会ったとき、この話をした。僕の目を見ながら。僕の緑色の目。
「ケルト神話以降、緑の目は悪魔の象徴だった」
僕は黙ってその話を聞く。
「嫉妬の象徴でもあるーーシェイクスピアいわく」
相良先生は続けた。
「It is the green-eyed monster which doth mock、The meat it feeds on……こいつは緑色の目をした怪物です、 自分の餌を弄ぶ」
僕が何か言う前に、先生は次の言葉を続けた。
「緑色の目の悪魔の話を知ってるかい」
「いえ」
「その悪魔は」
先生は微笑む。
「真実の目を持っていた。全ての嘘を見抜く瞳を」
先生は少し寂しそうに話す。
「その悪魔は、嘘をついた人を騙して嬲って殺して、そうやって日々を過ごしていた。それが悪魔としての彼の宿命だったから。けれどある日、彼はひとりの少女に恋をする。悪魔は神に誓った。もう二度と人を傷つけないから、自分を人間にしてください、とーー」
僕は相変わらず黙っている。
「けれど、ある日少女は嘘をついた。他愛もない嘘を、けれど取り返しのつかない嘘を。悪魔は少女を殺して、悪魔に戻ったーー君は」
先生は僕を見る。
「君のその目は、色んなものを見透かすかもしれないね。それはきっと辛いことだ」
ひとりで真実を背負って生きていかなきゃいけないーー先生はそう言って僕を見る。
「結論をお願いします」
僕が言うと、先生は即答した。
「いいな翠の目! めっちゃ邪眼じゃーん」
中二だった。中二病だった。このひと大学院生じゃなかったっけ……。ものすごく羨ましがられた。なんだこのひと。
そんな相良先生だけど、勉強はわかりやすかった。弟さんが華と同じ年らしくて、話もしやすい。
「……先生、なにしてるんですか」
「おや、圭くん。両手に花ってかんじでしょ、うらやましい?」
あの島から帰ってきてしばらくした、夏休み終盤(といっても、学校へ通っていない僕にはあんまり関係ないけれど)僕がリビングに向かうと、相良先生は華とヒカルと話していた。
華はわかる。なんでヒカルまで。
「びっくりしたー?」
華は嬉しそうに言う。
「二学期から、東京の女子高に通うんだって。寮があるとこ。野球また始めるんだってさ」
ヒカルは控えめに笑った。
「そうなんだ。……ミチルは?」
「母さんと来月からアメリカ」
ヒカルは笑う。そうか、……そりゃそうだ。ヒカルまでついていくことはない。
「あの後、警察きたー?」
「うん、何回もーー。でもまぁ、通り一遍のことってかんじやった」
華の質問にヒカルは気軽なかんじで答える。本当に疑われてないのか、単に泳がされてるだけなのかは分からないけれど。
「そっかー。良かったね」
笑う華。
「ありがとね、華、圭」
笑うヒカル。
(ああ、)
僕はバカだ。なにが嘘を見抜く瞳だ。僕はすっかり、ーーそうか。
「……すっかり仲良くなったね、華とヒカル」
「えへへ、そうでしょ」
華はヒカルの腕に抱きつく。ヒカルは笑って、華を見る。見つめ合うふたりの瞳にあるのは、共犯の親しみ。
(いつだろう)
目の前で絵を雑餉隈さんに壊された時? それとも、実はもっと前から?
(華はヒカルと一緒に雑餉隈さんの死体の第一発見者だ)
そして、その直前。防犯カメラに映ったヒカルが、地下へ行って戻ってくるまで約10分。
殺して凶器を外に出して、換気扇を付け直して、鍵をかけてーー10分では、短すぎないか?
たとえば、換気扇を付ける作業は、華とふたり、地下室へ向かった後でやった、とか……。
朝はフラフラで、包丁さえ持たせられないはずの華が、朝に自分から動いたことも良く考えれば不自然だ……あの時、華は薬なんか飲んでいなかったのかもしれない。
「ヒカルは」
僕は聞く。
「夜、良く眠れてる?」
「? うん」
不思議そうに答えるヒカル。
(じゃあ、使われたのは華の導入剤か)
鹿王院さんが指摘していた。華とヒカルは、もともと知り合いじゃなかったのか、って。
(最初から?)
華を見る。華はにこりと微笑んだ。幼い笑い方のその表情は、思わずぞくりとするような艶さえ含まれていた。
「さて圭くんは僕とお勉強かな」
「、……ですね」
返事をして、相良先生と連れ立って、自室へ向かう。
しばらく真面目に授業したあと、先生はふと言った。
「そういえば、結構話題の噂があって」
「はい」
「前、俺が言ってた廃墟覚えてる? 危ないから行くなって言ってたとこ」
「あー、ダムの近くの元病院」
「そうそこ! そこにさぁ、けっこー前の話なんだけど、うちの弟が肝試しに行くっていうからさ」
「はぁ」
「友達とさあ、結構デカイいたずらを敢行しちゃったんだよね」
相良先生はえへへ、と笑う。
「天気も悪かったし、うまいこと騙されてくれてさー」
「……はぁ」
「セロファンで作った金魚の影絵とか、低い音スマホで聞かせたりとか。ちょっと壊れてる懐中電灯持たせてさ」
「あんたか!」
「え、なに?」
「いえ」
僕はため息をつく。
「続き、どうぞ」
「いいの? でさ、それでそのこと弟がベラベラ喋ったせいで、あそこ"本当に出る"って余計話題になっちゃってさ」
なるほどなぁ。
なんでも、フタをあけてみれば「なあんだ」ってことの連続だ。
「ところでさ」
「はい」
「君は悪魔になるのかな」
相良先生は言う。好きな女の子に嘘をつかれた悪魔は、女の子を殺して悪魔に戻る。
「なりませんよ」
「おやーー残念」
「僕は最初から人間ですから」
嘘をつこうと、嘘をつかれようと、ヒトはヒトのままだ。ヒトの心が分からない、人でなしの僕だって、悪魔になんかならない。人を殺したヒカルでも、それを手伝った華も。
ふと窓の外を見る。華が家の外までヒカルを送っていた。手を大きく振って別れるふたり。
(健が知ったらどう思うかな)
思考の片隅で、そう思う。
僕は謎を解かない。嘘をつく。
世界は嘘と欺瞞で満ちていて、僕らはその中でなんとか生きている。華は世界の終わりを願っていて、僕は華の世界が続くことをただ、願っている。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる