47 / 118
マドンナ、大伴朗子(おおともあきこ)
ついに大伴さんと…
しおりを挟む
やがて軽快なフォークダンス曲が中庭に響き渡って最初はぎこちなかったが不倫ダンスが、い、いや、三年女子と一年男子の踊りが始まった。で、というか…ところで、実は先に記した通りこういうダンスなどという代物には俺は至って門外漢なもので、本当はその時のダンスが何だったのかよく覚えていないのだ。こうして往時をふり返って記すとなると、その時のダンスがどういうものだったのかを思い出し、且つそれを調べる必要がある。と云うのも実は先にオクラホマミキサーと記したのだが、そしてそれはそれに違いないのだが、どうもダンスは2種目だったらしく、始めはコロブチカという踊りだったらしいことがあとでダンスの解説書を調べるうちにわかって来た。コロブチカというのは始め男女が対面して手を取り合いながらステップを左右前後に踏み、そのあと離れて両手を横に広げて回転をし拍手を一つ打つ…というもので、この一連の動作が大伴さんにあっては実にセンスがよく、華麗で、目に焼き付いていたので思い出したことだったのだ。しかしながら、さらに俺の脳裡に焼き付いて離れないのは、俺が彼女を脇に抱えるようにして踊ったということで、そしてそれならばこれはコロブチカではあり得ない。従って云えるのは途中で曲がオクラホマミキサーに変わったということなのだが…。うーん…それで当時をよくよく思い出してみると…。うーん…。そうだ!そうだ、そうだ、確かにそうだ。思い出した。確かに曲がコロブチカからオクラホマミキサーに変わったのだった。それも絶妙のタイミングで。なぜそうなったのかその経緯を記すと…などと説明するよりは、思い出した以上、往時を実況中継風に記す方がよかろう。では往時にもどる…。
そのコロブチカを華麗に舞う大伴さんがパートナーを換えながらどんどんこちらへと、すなわち俺のもとへと近づいて来る。あと幾許もなく彼女と対面して手を取り合うことが出来る思うと、いま対面している相手の女子生徒など目に入らない。ついにすぐ右隣まで来、手を取り合っていた(俺以外の)いまいましい奴と手を離し、離れて柏手を一つ鳴らして、やっと俺の前に来たところでしかし朝礼台から「待て」がかかった。いきなり曲が止んでしまった。
そのコロブチカを華麗に舞う大伴さんがパートナーを換えながらどんどんこちらへと、すなわち俺のもとへと近づいて来る。あと幾許もなく彼女と対面して手を取り合うことが出来る思うと、いま対面している相手の女子生徒など目に入らない。ついにすぐ右隣まで来、手を取り合っていた(俺以外の)いまいましい奴と手を離し、離れて柏手を一つ鳴らして、やっと俺の前に来たところでしかし朝礼台から「待て」がかかった。いきなり曲が止んでしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる