15 / 73
第二章 竜馬
坂本龍馬のごとき俊田
しおりを挟む
それこそ俺にとっての‘人はわからない’の最たるもんだが、もっとも俺に欠けているものははたしてこれか?とも思う。プライド、プライベイト、アイデンティティと、やたら西洋個人主義の傾向が強い俺だがこれははたしてどこから来たのか。ひょっとしてこれこそが自分をして心の暗い穴倉に閉じ込めている壁か?とも思う。人を信用できないこととも合わせ以後追及すべきエレメントではあるだろう。とにかくこちらの優柔不断と意志薄弱ぶりを見抜いての‘竜馬’俊田の勧告だった。蓋し勝海舟を口説いた竜馬であるなら従わざるを得まい。いや、実際は単に押されただけなのだが、俺の口はいつの間にか「諾」を告げていた…。
【坂本龍馬のごとき俊田 from pinterest】
【坂本龍馬のごとき俊田 from pinterest】
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる