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第二章 わたしの名前はミキ
再びの誘惑
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その際の指標は㈠誰が㈡何を㈢いつ㈣何のために㈤どうやって、そして㈥当該人物の利益と欲望の有り処、なのだが、野暮なものでこの習い性がここでも出てしまう。当然ながら㈣と㈥が追及すべき点だ。㈡と㈥に高邁な目的と己が利を顧みないケースを置くことなど滅多にない。それがあってしかるべき俺が身を置くこの介護業界にあってもそれは同様だ。何事につけ「利益・損得」がすべてを律し、仕切る世の中だと俺は認識している。擦れたブン屋根性と云われればそれまでだがしかし実際のところ社会万象ことごとくそれで動いているのではないだろうか。事の真相や人物像を追及する上での公理だとさえ俺は思う。で、ここでも思わず知らずその性癖が出てしまい俺は苦笑しながら「ハハハ、そうか、そうか。俺の目つきが剣呑になってしまっていたか。ごめん、ごめん。でさ、ちょっと聞いてよければだけど、君が今云ったその言葉遣いだけれど…そのう、何て云うか、CTボイス風にしてみたり、流暢にしてみたり、うまいもんだなあと思うんだけどさ…それって何か意趣があってのこと?つまり、客への奇抜な接待術みたいな?」と聞いてしまう。ついでに云えばこの中には俺得意のインスピレーションからの探りと前述の㈣と㈥が既に入っている分けだ。しかしママは「ア、タムラサン、カミノケヨジレテルヨ」と云いざまカウンターから身を乗り出していきなり俺の髪をまさぐり出した。何?髪の毛が?…そんなことどうでもいいと思いながらもママの手に任すのだが、俺のいけない目と手が勝手に反応してしまう。眼前に迫ったママの胸が網膜いっぱいに広がり、ドレスの上から乳房を上に下にと揉んでしまう、両手でだ。
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