バー・アンバー 第一巻

多谷昇太

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第七章 社会福祉施設の実態

社会資本の私物化は多岐にわたる

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「医療界の医療保険でも、あるいは1950年代に成立した精神衛生法による措置入院制度で、しこたま儲けた精神病院の経営者や病院長らにも云えるし、さらにまた同じ1950年代に制定された特殊学級振興策を利用して特殊学級に勤めていた教師や関係者らが、社会福祉法人を起こして障害者施設をつくり、自らが施設長や理事長に収まるなどなど、実に多岐にわたる」と、こちらも介護ネットサポート誌上でそのように糾弾されている。考えてもみて欲しい。これらはすべて我々が自分の老後や生活の為に延々と払い続けた介護保険料や健康保険料、そして税金を利用しての悪事、私物化なのである。このような連中が我々がいつか老人ホーム、あるいは障害者施設に入居して、そこで享受すべき永続的な安心や居やすさを追求し保障する分けがないではないか。昨今の老人ホームや障害者施設におけるイジメや虐待の背景にはこのような素地があることを俺は皆さんに知って欲しいのだ。人というものは他人に迷惑をかけずに「安心して死んで行ける」環境が保障されているなら、今を、この天から享受された人生を精一杯生き切ることができる。頑張れる。本来そのようなことの為の介護保険や社会保険制度ではなかったのか?であるのにも拘らず、その人としての最後の拠りどころさえも奪う、私物化してしまう…このような私利私欲の権化どもを糾弾することが、介護ジャーナリストの使命のひとつと俺はそう心得ているのだ。ところでこれらはすべて政治家や当該役人らを利権(賄賂や天下り)を餌にして、これとコネを結んでする悪事だが、この観点からすれば例の高橋まつりさん過労(イジメ!)自殺事件で、また先のオリンピック広告独占で悪評を買った電通など、民間企業にもこれは云えることだ。政界始め各界に、そこに縁故のある自社の社員を出向せしめ、また大手メディアの主要な広告枠を予め買い占めて、広告業界寡占状態をつくり出した電通の在り様(これこそコネとカネの権化!)とその弊害はつとに指摘されるべきだし、またミキへの約束で、必ずやると誓ったこと(ミキを地獄から救い出す!)…そこに至るべき方途のひとつとして、✕✕電力が持つ電通同様の、経産省資源エネルギー庁を始めとする政府との強力なコネの威力、また総括原価方式という電気事業法で保証された、まるで打ち出の小槌のように使えるカネの威力、これらを以って✕✕電力は大大独占企業を現出せしめた分けだが、この巨竜への詮索と糾弾をすることが肝要であると俺は心得ていた。
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