平凡なヒロインはヒロインにざまあされる?!

宵丸

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学園編

第三十九話

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「それでさ、天使様。さっきのお話どうするの?」

さっきのお話…?ああ、書くものの話ね。

一緒に住むというのは期限とかあるのだろうか?

「その…一緒に住むというのはいつまででしょうか?」

「ずっと!」

ずっと?!

「それは難しいですわね…、私にも帰らなければならない家がありますので…」

「天使様にもお家があるの…?」

「もちろんですわ」

「そっか…それなら帰らないといけないよね、じゃあ、代わりにまた今度も来てくれる?」

「ええ、また来ますわ」

「ほんと!じゃあ待ってて、今持ってくるから!」

殿下は自室の机の上を漁っていた。

物わかりの良い子でよかった。しかも気遣いもできる。なんて素晴らしい子なのだろう。

「ピアちゃん、私が手紙を書くから、ビアンカの元へ運んでくれる?」

「ピッ」

小声で話すとピアちゃんは小さく返事をしてくれた。

「あったよ!これでもいい?」

そう言って、綺麗な羽のついたペンを手渡してくれた。

何やら羽の根元に小さな宝石のようなものがあつらえてあるのを私は見逃さなかった。

そして思った。これ絶対高いやつと。

「ギル様、このような高価なものを私は使えませんわ」

「え?そこまで大したものじゃないはず…。それに、天使様に使ってもらえるのならこのペンも大喜びだと思うよ!」

いやいや、私なんぞの人間に使われるなんてって思っているかと…。

かと言ってこれ以外ないと言われれば…。

「…、かしこまりました。それでは丁重に使わせて頂きますわ」

「ふふっ、天使様ったら片言みたいになってる。僕が普段から使ってるものだから多分インク出ると思うけど…」

そう言って殿下は私の手から一旦ペンを戻し、適当な紙に文字を書いていた。

「大丈夫そう!はい、天使様!」

「ありがとうございます」

さて、問題。紙はどうしようか…。2人の手紙の裏に書くという手もあるけれど、見づらいだろうし…。

「あの…度々で大変申し訳ないのですが、紙などはありますでしょうか?」

「あるよ!何枚必要?」

「2枚ほど頂ければ…」

「はいどうぞ!」

何の疑いもかけられずすんなりと渡してくれた。

「ありがとうございます!」

ありがたや~、これで2人に手紙を書ける。まずは謝罪文を書いて、それで現状書いて…。

あれこれ考えて唸っていた。

「天使様は誰にお手紙を書くの?」

「え、ああ。私のお友達に書きますの」

「天使様のお友達!どんな子なの?」

「えっと、とりあえず小動物のような可愛さを持っていて、何よりとても気遣いが出来る子ですわ。私にはもったいないくらいのお友達ですわ」

The美少女であるビアンカに対して私はThe平凡。月とすっぽんレベルですね。

「天使様のお友達、僕も会ってみたいな~」

「今度の社交界できっと会えると思いますわ。その時に私がぜひ紹介させて頂きますね」

「ほんと!やった!」

無邪気な笑顔で喜ぶ殿下。可愛らしいな。

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