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学園編
第八十一話
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ガシャンッ
鈍い音をたてて私の足についていた鎖は外れた。意外と重みがあったから、足につけたまま走ったりでもしたら筋トレになるのでは?と思ってしまった。
「ありがとうございます、やっと自由になりました」
「あんた走れるわね?」
「え?」
「は・し・れ・る・わ・よ・ね?」
いや、聞こえなかったのではなく、何故急に走れる走れないの話になったのか理解できないだけなので…。
「ええ…少しくらいなら…」
「はぁぁぁ…これだからお嬢様は嫌よ。軟弱なんだから」
あなたもご令嬢でしょう?
そう突っ込みたい。
「いいわね?私が前を走るから死ぬ気で追いかけてきなさい!」
そう言ってピンクちゃんは急に走り出した。
バタンッ
「ギャッ!」
が、すぐに倒れた。
「天使様、拐うのは許さない!」
先程まで開いていたはずの扉が閉められており、それに気づかずピンクちゃんは扉に顔面衝突した。
あれは…痛い…鼻潰れてないといいけど…。
そして、テオくんが扉の前で仁王立ちしていた。
「痛いわよ、この馬鹿ッ!ちょっと、そこの鳥!私のこの可愛すぎる顔に傷でも出来たらどうすんのよ!焼き鳥にするわよッ!」
今にもテオくんに飛びかかりそうなピンクちゃんに少しばかりはらはらする。
あ、顔は平気そう。少し鼻が赤くなってるけど。
「ギルに天使様守れ、言われた!連れ出す者敵!」
「さっきから天使様、天使様って…もしかして、私のこと?!あらぁ、天使級に可愛いってこと?わかってるじゃない。いいわ、焼き鳥じゃなくて蒸し鳥に昇格させてあげる」
「お前じゃない!ロゼリア様のこと!お前より全然可愛い!魂が綺麗!」
焼き鳥と蒸し鳥の階級の違いがよくわからない。あと、ピンクちゃん、壊れたブリキのおもちゃみたいに振り返らないで。ホラーよ、ホラー。
「あんなど平凡のどこが天使なのよ!やっぱりあんたは焼き鳥よ!」
あ、飛びかかった。
「天使様可愛い!お前テオより弱い!」
1人と1匹は取っ組み合いを始めてしまった。なんだろう、とても時間を無駄に使ってる気がしてきた。
「アイリス様、テオくん。室内での乱闘はお控えください。物が壊れた時が大変です。アイリス様、私たちは早くここから出なければ殿下が帰ってきてしまいます。早くここから立ち去りましょう。
テオくん、私は拐われるのではなく救い出されるの。元々殿下に拐われたのよ、私は」
「ふん!そういうことならしょーがないわね、引き分けにしておいてあげるわ」
「ギルに拐われた…?ギルに助けられたんじゃないの…?ギルと天使様は運命でしょう?」
んー?テオくんは完全に騙されているわね。これはちょっと厄介だわ。
鈍い音をたてて私の足についていた鎖は外れた。意外と重みがあったから、足につけたまま走ったりでもしたら筋トレになるのでは?と思ってしまった。
「ありがとうございます、やっと自由になりました」
「あんた走れるわね?」
「え?」
「は・し・れ・る・わ・よ・ね?」
いや、聞こえなかったのではなく、何故急に走れる走れないの話になったのか理解できないだけなので…。
「ええ…少しくらいなら…」
「はぁぁぁ…これだからお嬢様は嫌よ。軟弱なんだから」
あなたもご令嬢でしょう?
そう突っ込みたい。
「いいわね?私が前を走るから死ぬ気で追いかけてきなさい!」
そう言ってピンクちゃんは急に走り出した。
バタンッ
「ギャッ!」
が、すぐに倒れた。
「天使様、拐うのは許さない!」
先程まで開いていたはずの扉が閉められており、それに気づかずピンクちゃんは扉に顔面衝突した。
あれは…痛い…鼻潰れてないといいけど…。
そして、テオくんが扉の前で仁王立ちしていた。
「痛いわよ、この馬鹿ッ!ちょっと、そこの鳥!私のこの可愛すぎる顔に傷でも出来たらどうすんのよ!焼き鳥にするわよッ!」
今にもテオくんに飛びかかりそうなピンクちゃんに少しばかりはらはらする。
あ、顔は平気そう。少し鼻が赤くなってるけど。
「ギルに天使様守れ、言われた!連れ出す者敵!」
「さっきから天使様、天使様って…もしかして、私のこと?!あらぁ、天使級に可愛いってこと?わかってるじゃない。いいわ、焼き鳥じゃなくて蒸し鳥に昇格させてあげる」
「お前じゃない!ロゼリア様のこと!お前より全然可愛い!魂が綺麗!」
焼き鳥と蒸し鳥の階級の違いがよくわからない。あと、ピンクちゃん、壊れたブリキのおもちゃみたいに振り返らないで。ホラーよ、ホラー。
「あんなど平凡のどこが天使なのよ!やっぱりあんたは焼き鳥よ!」
あ、飛びかかった。
「天使様可愛い!お前テオより弱い!」
1人と1匹は取っ組み合いを始めてしまった。なんだろう、とても時間を無駄に使ってる気がしてきた。
「アイリス様、テオくん。室内での乱闘はお控えください。物が壊れた時が大変です。アイリス様、私たちは早くここから出なければ殿下が帰ってきてしまいます。早くここから立ち去りましょう。
テオくん、私は拐われるのではなく救い出されるの。元々殿下に拐われたのよ、私は」
「ふん!そういうことならしょーがないわね、引き分けにしておいてあげるわ」
「ギルに拐われた…?ギルに助けられたんじゃないの…?ギルと天使様は運命でしょう?」
んー?テオくんは完全に騙されているわね。これはちょっと厄介だわ。
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