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ジェダイト編
2、黒き獣
翌日、藍良との会話に感化されたのか、雪華はふと思い立って菩提寺のある丘に上ってみることにした。
空は明るいが、頬を撫でる風は冷たく張り詰めている。襟元をかき合わせながら、静かなその廃墟へと足を踏み入れた。
「……さすがに、ないか……」
視界が開けた瞬間に、かすかな寂しさが胸をよぎった。
何も考えていないつもりだったが――どうやら、彼がここにいるのではないかと期待していたらしい。
(そうそう運良く会えるわけがないよな……)
自嘲の息を吐き、二か月ぶりに訪れたその場所をゆっくりと歩く。陽連全体を見渡せる崖まで来ると、遠く陽帝宮を見つけて目を細めた。
――先日の、龍昇との会話。シルキアとの関係は、戦を避けられないほどにまで悪化してきたと言った。
(陽帝宮には、知人が二人もいるのに……)
戦いは、本当に避けられないものなのだろうか。陽光をはね返す赤瓦を見下ろし、そっと目を閉じたその刹那。
「!! ――ッ!?」
蛇のように滑らかに、羽のように音もなく。体に黒い腕が絡みついた。
胴体と首を強固に固定した二本の腕は、湿った感触のする布を雪華の鼻に押し付ける。
「な――、はな…せ……ッ! ぐっ……」
(いつの間に、後ろを――! くそっ、誰だ…!?)
即座に、肘鉄と足による反撃を試みた。だが両腕を絡め取られ、完璧に動きを封じられる。
押しつけられた布から、ツンと異臭が鼻を刺す。
――吸ってはいけない。そう思うが、口を完全に塞がれて否応なしにそれを吸い込んでしまった。大きく目が回り、雪華はたまらず目を閉じる。
(何者…!? 顔、を――)
大して強い力で拘束されているわけでもないのに、まったく隙が見えない。
姿の見えぬ襲撃者を、とにかく確認しなければ。だが振り仰いだその瞬間に、すでに薄れつつあった雪華の意識は完全に闇に覆い尽くされた。
(…く、そ………)
暗闇に落ちる瞬間、黒い袖が見えたような気がした。だがそれを確かめるすべもなく、崩れた雪華の体はしなやかな男の腕に抱き止められた。
『――ねぇ龍昇。龍昇は、本をいっぱい読んでいるんでしょう? 異国のお話、聞かせて?』
『またですか? この前もそう言ってましたよね。おれも、そんなに知ってるわけじゃないんですけど』
『わたしね、シルキアのお話が聞きたい! だっておとなりの国なのに、老師もあまり教えてくれないのよ。気になるじゃない』
『香紗姫がもう少し大きくなったら、きっと教えてくれますよ』
『わたしは今、知りたいの! ……あのね、ちょっとは自分でも調べたのよ? だけど言葉が分からなかったの』
『漢字が読めなかったんですか?』
『うん……。でもそれは老師に聞いたの。だけど、意味は教えてくれなかったの。……ねぇ龍昇。「どれい」って、なに?』
『……っ。それは――』
――それは多分、龍昇には答えづらい質問だと思う。
目を見開いた少年の顔が、脳裏によみがえる。だがそれは一瞬にして消え、頭を襲った鈍い痛みに雪華は顔をしかめた。
「……う……」
重く明滅する、ひどく不快な感覚。眉を寄せてそれに耐えると、雪華はゆっくりと目を開いた。だが視界は暗いままで、何も見えない。
「……っ。なに……」
軽い圧迫感が目にかかっている。どうやら、黒い目隠しのようだ。なぜそんなものを自分がしているのかを考え、唐突に覚醒した。
「…っ!?」
ここは――どこだ。
一瞬にして、雪華は『落ちる』寸前の状況を思い出した。誰かに襲われて、そしてどこかに連れ去られたようだ。
「なんで……」
本能的な恐怖に、思わず声が漏れる。はっとして周囲の気配を探るが、そばには何の動きも感じられない。
(無人……なのか?)
恐怖を抑え、まずは状況を確認してみる。
……頭が重い。だが妙な痺れなどはなく、嗅がされた薬の影響はあまり残っていなさそうだ。
今寝かされてるのは寝台だろうか。頬を擦りつけるとさらさらとした絹の感触がする。外の喧騒も聞こえないし、隙間風も感じられない。少なくとも粗末な小屋などではなさそうだ。
(いったい誰が……)
激しく困惑しながらも、今度は足を動かしてみる。
……大丈夫、動く。それから腕――
「…っ!」
ジャラリ…と重い音が、手首の動きに追従した。おそるおそる手で触れると、両手首に太く冷たい手枷がはめられている。そこから伸びた鎖が、横たわっている寝台に固く留められているようだった。
「なんだ、これ……」
焦りを感じて鎖を引っ張るが、手枷が食い込むばかりでまったく外れる気配がない。ガチャガチャと耳障りな音だけが部屋に響いた。
「無駄か……」
ひとしきり暴れたが、枷は外れそうにない。顔を振っても、目隠しも簡単には外れないようだ。
雪華は諦めて状況を整理することにした。とりあえず、室内には自分以外の人間はいないことが分かった。
(今は……いつなんだ。あれから何時間、何日……。状況がまったく分からない)
自分は拉致されたのだろうか。……けれど理由がない。今の雪華はただの平民であって、身代金を出すような家族もいない。
暁の鷹としても、懸賞金が出るほどの犯罪を行なった経歴はない。その他に雪華を捕らえる理由と言ったら、女であることを利用することぐらいか。
(だとしたら最悪だな……)
非常に考えたくはないが、性的搾取が目的で連れ去られたという可能性もある。
絹の褥に寝かせるぐらいだ。目を開いたら悪趣味な妓楼の一室、ということもあり得る。もしくは――
(奴隷として、シルキアに売り飛ばされる……とか)
先ほどまで見ていた夢が、現状に重くのしかかる。突飛なことだと思うが、思考はそれほどまでに切迫していた。
ともかく何にせよ、このままここにいたらロクでもない未来が待っていることだけは確かだ。犯されなぶられ、生きていられたとしてもさらなる絶望を味わわせられる可能性が高い。
そこまで考えて、ぞくりと肌が粟立った。……そんな未来はごめんだ。どうにかして、ここから脱出しなければ。
(くそっ…! 誰かいないか。航悠、飛路、誰か気付け……!)
ここで叫べば、誰か気付くだろうか。……いや、駄目だ。どう考えたって下手人が近くにいる可能性のほうが高い。
(落ち着け、落ち着いて考えろ。次に人が来たときに、なんとか期を窺って――)
「!」
思考を最大速度で巡らせていると、ふいに扉が開く音がして誰かが入ってきた。
足音は一つだ。おそらく男……だろうが、相手が一人ならまだ脱出しやすい。
侵入者はゆったりとした足取りで、雪華のいる寝台に近付いてくる。息を詰めてそれを待っていると、ギシリと音を立ててその輩が寝台に乗り上げた。
「……っ」
温かい手が頬に触れ、輪郭をたどるように撫でた。
無反応を決め込もうと思ったが、総毛立つ感触に息が漏れる。そんな雪華に侵入者――男は、吐息だけで笑った。
何をされるかと身構え、自由になる下肢に力を込める。
手を出されたら、すぐに反撃してやる。そう臨戦態勢を整えていると、衝撃が思いもかけぬ場所から与えられた。
「――ん、う…ッ!!」
顎を取られ――唇が、重ねられた。一瞬にしてねじ込まれた舌に驚愕し、抵抗がふいに緩む。その隙を見逃さず、男は雪華の腰に手をかけた。
「う、ん……っ! んん…ッ! やめ――、……ッ!!」
留め金を難なく外し、下着ごと下衣が引きずり下ろされた。
……抵抗する間もなかった。一瞬の出来事に呆然とする雪華の足の間に、男の体が入りこむ。
「……ッ、やめろ! 貴様、何者だ…!!」
反射的に膝を閉じようとしても、時すでに遅し。力んだ太腿をやんわりと素手で押さえつけられ、雪華は冷静さをかき捨てて叫んだ。だが当然のごとく、男の動きは止まらない。
そうこうするうちに上着の留め金までもが外される感触がして、胸の前の布が大きく開かれた。
「ッ……!」
素肌を撫でる外気の冷たさに、喉を鳴らす。――すべて、晒されている。
「ふざ……けるな! 触るな…!」
大声で罵り、手首を滅茶苦茶に振り回した。頭上でガチャガチャと鎖が鳴るが、どう足掻いても解けそうにはない。
あまりの屈辱に、閉ざされたはずの視界が赤く染まる。きっと耳まで赤くなっているだろうが、それは羞恥のためではない。これは怒りだ……!
男の手が、露わになった爪先から膝頭までをゆっくりとなぞっていく。その動きはあくまでも丁寧だが、ぞっとするほどに気色が悪い。
「私に触れるな!! ――ッ!」
もう一度叫んだ瞬間、膝を大きく開かれ、隠されていたそこが外気に晒される感触に雪華は鋭く息を詰めた。
「な……っ、ぅあ…っ!」
暴れる足を易々と押さえつけられ、秘所が静かに割り開かれる。
何かぬめった液体が、乾いたそこに擦りつけられた。そして触れる、熱く硬い――何か。
(まさか――)
「く――、……あああぁあ……ッッ!!」
――その、まさかだった。前戯も何もなく、男が雪華の体内に侵入してきた。
「ヒッ……、ああ…っ! やめ――、痛うっ!」
入り口こそ先ほどの液体でぬめりを帯びたとはいえ、まったく慣らされないそこへの侵入に体内が軋んだ。熱く硬い鉄の棒をねじ込まれたようだ。
肺から息が押し出される。苦痛に大きく喘ぐと、何か懐かしい香りが鼻を掠めた気がした。だがそれが何なのか――もう、分からない。
雪華は固く目をつぶり、男の動きが止まるのをひたすらに待った。
――痛い。閉じた目から、涙がこぼれ落ちる。
「あ……、あ……」
侵入が止まった。だが衝撃は収まらず、顔を背けて息をすることしかできない。
無理やり貫かれたそこが、乾いた痛みを発した。
「………、……ッ!」
――悔しい。悔しい、悔しい…!
物のように扱われ、怒りと憎しみで熱い嗚咽が込み上げた。目隠しが外れたのか外されたのか、視界はいつの間にか自由になっている。
叫び出したくなるのをこらえ、雪華は顔を振り上げた。この男の顔を見なければ、気が済まない……!
だが目に入った光景に、思わずかすれた声が漏れる。
「……え……」
月光に照らされた、銀の影。暗闇に浮かぶ、美しい碧の瞳。
神々しいまでの容姿をもつ、見知った人の顔が――雪華のすぐ上に、あった。
「……ジェダ、殿…?」
「……さすがに、処女ではなかったですね。でも男慣れもしていない。あなたの中は、とても狭い……」
「え……」
貫かれた痛みも忘れ、雪華は呆然と真上の人物を見上げた。ジェダイトの端正な顔が、今までにないぐらい近くにある。
いつものような穏やかな笑みではなく、触れれば切れるような冷ややかな表情を浮かべたその人は――酷薄に、嗤った。
「動きますよ」
「な――、…ッ!! うあっ! あ……!!」
歌うようにささやき、ジェダイトが雪華の足を大きく広げる。直後、ゆっくりと腰を穿たれ、焼けつく痛みが再燃して雪華は喉の奥で呻いた。
「やめ――、ああ…っ!」
体内を埋め尽くす、圧倒的な質量。乾いた秘所を引きずられる痛みと、穿たれる衝撃。そして雪華を組み敷く男から香る、妖しいまでの乳香の香り。
それらはすべて、無残なほどにこの現実を突きつけた。
自分は今――友人だと思っていた男に、犯されている。
「く……っ。っ……。ぐっ……!」
(なぜ……。どうして――?)
いくつもの疑問が頭に湧くが、揺すぶられる衝撃にそれは虚しく霧散する。それに代わり、急速に頭をもたげた怒りが雪華の心を支配した。
「……貴、様……!」
奥歯を噛みしめ、うなるように頭上の男を見上げた。目の端から涙が零れたとか、そんなことはもうどうでもいい。ただ憎しみと怒りを込め、男の顔を睨む。
ジェダイトは無言で続けていた抽挿をぴたりと止め、歪んだ笑みで雪華を見下ろした。
「……さすが、気丈でいらっしゃる。気位の高さは健在と見える。もっとも女性としては、泣き叫んでいた方が可愛げはある気がしますが」
「貴様……何が目的だ!」
「さあ。しいて言うなら、美しいあなたを組み伏せてみたくなった……というところでしょうか」
以前とまったく同じ口調、同じ声。それなのに、男が浮かべる表情はなんと違っていることだろう。
ジェダイトは冷笑を唇に刻むと、中途半端に脱がされていた雪華の上着を大きくくつろげた。
「やめろ…! 見るな!!」
「それは無理な相談ですね。……ああ、やはり綺麗だ。しなやかで……真白い」
「触れるな……!」
上着を肌蹴られ、両の白い乳房が露わになる。その先に限界まで押し広げられた白い太腿と楔を突き立てている褐色の肌が見え、雪華は強く顔を逸らした。
ジェダイトの手が、雪華の腹に触れる。薄く残る火傷の痕を愛おしげになぞり、腰骨を掴んだ。再び貫かれる予感に叫びが口を突く。
「抜け…!」
「命じることに、慣れていますね。……けれど、ここでやめる馬鹿がいたら見てみたいものです。それにあなただってもう、痛くはないでしょう?」
「!」
ジェダイトが腰を引いた瞬間、クチュリ…と粘着質な音が耳に響いた。信じられない思いで見下ろすと、男の黒い先端が濡れそぼっているのが見える。
「ほら……潤ってきた。分かるでしょう? 中も熱くなってきていますよ」
かすかに荒くなった息の下で、ジェダイトが嗤う。男が穿つたびに濡れた音が響き、雪華は目を見開いた。そこは滑らかに、男を受け入れ始めていた。
「貴様……何を塗った……っ」
「単なる潤滑油を、少々。媚薬などではありませんよ。……これは、あなたのだ」
「ぅあっ…!」
体の間に指を差し入れ、ジェダイトが雪華の芯を擦った。突如として与えられた刺激に体が魚のように跳ねる。
目前に褐色の指が二本差し出され、その間を粘着質な銀の糸が伝い落ちていった。
「!」
「肉体の防御反応というのは、悲しいものですね。こんな状況でも、男を受け入れれば濡れ始める。……そういうことに、しておきましょうか」
真っ先に頭に浮かんだ言い訳をわざわざ口にして、ジェダイトが粘液を舐め取る。
赤い舌がうごめくのを呆然と見上げていると、男は薄く笑って雪華の腰をかき抱いた。
「抗って下さいね。……雪華殿」
「……っ! く……、ッ……!」
こんな状況でなければうっとりするような声音で囁くやいなや、ジェダイトは強く雪華を揺さぶり始めた。寝台が軋む音に、鎖が揺れる音が重なる。
「や、め……、動くな……! ~~っ!!」
水音を伴って、熱い塊が出入りする。
もう痛みは感じない。それどころか、角度を変えて穿たれるそれが体内のある一点を突いたとき、腰が震えるような衝撃が走った。
「んっ…!!」
「ああ……ここですか。あなたが耐える様は美しいですが、体は思うようにはいかないものですね」
「黙れ…!」
――耐えろ。声を上げるな。これは快楽などではない。
そう思うのに、執拗にその場所を責められて雪華は大きく背をしならせた。
漏れそうになる声を、唇を噛みしめてこらえる。血の味が滲むが望まぬ感覚を感じてしまうよりは余程ましだった。
「く……っ」
濡れた声と荒い吐息が頬にかかり、固く目を閉ざした。
雪華のすぐ真上で、男はきっと見たこともないような表情を晒している。けれどそんなもの、見たくもない。現実を――直視したくない。
だがそんな思考など叩き壊すように、さらなる責め苦が雪華を襲う。
「かっ……! は――」
無防備にさらされた首に手がかかり、片手で喉を絞められた。
気道を塞ぐように力を込められ、息苦しさというよりは恐怖に目を見開く。……このまま殺されるかもしれない。
「目を開けてください。よく見ておくといい、誰に犯されているかを。……知っていますか? 首を絞めると中も連動して締まるんですよ。今、あなたの中も締まりました」
「そんっ――、ぐっ……!」
ジェダイトが再び手に力を込め、数秒呼吸が奪われる。その間にも腰を動かされ、恐怖と、そして認めたくないわずかな熱に雪華の混乱は極致に達した。
涙を流して抗うと、ジェダイトは手を離しいっそ憐れむような視線を向ける。
「これ以上やったらさすがにきつそうですね。死なれても困りますし……そろそろ終わりにしましょう」
「く……、あっ……!」
その言葉を期に、穿つ速度が段々と早くなってきた。
……もうすぐ終わる。それを予期して首を強く振る。耳障りな金属音をかき消すように雪華は叫んだ。
「抜け……!」
「……っ、は……。……嫌です」
「!? ――ッ!!」
ジェダイトが息を詰め、動きを止めた直後――熱い液体が、体の奥に放たれた。
「……っ……。ふ……」
「…………。……ぁ……」
(終わっ、た――)
強張った両の手から、ぐったりと力が抜けた。噛みしめすぎて血が滲む唇を緩め、知らず息をつく。
最奥に押し込むように数度腰を動かしたあと、雪華の上から荒い息のままジェダイトが去った。ごぽりと音がして熱が抜けていく。そのあとに続く、臀部をゆっくりと伝い落ちる不快な感触。
「……っ……」
男の動きに引きずられ、強制的に昂ぶらされた体が冷めていく。決定的な快楽に手が届く前にその行為が終わったことに、安堵すら感じた。
代わりに雪華を襲ったのは、怒りと――そして今の今まで忘れていた、絶望だった。
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