33 / 47
32.はじまりの場所
しおりを挟む
ケイがカルム養老院に復職して、半月が過ぎた。その間ヴォルクの来訪はなく、あの黄昏時の出来事は都合のいい夢だったのかと疑いはじめた頃。
寮に、ケイ宛の手紙が届けられた。表面に綺麗な字で自分の名。裏面には差出人はなく、代わりに侯爵家の紋の入った封蝋が。その封筒を返す返す見て、ケイは自室で口を押さえた。
(ほ、本当に来た……。中身、読めるかな? 駄目だったらラスタに代読――はさせられないな、さすがに)
震える手で封を開くと、おおらかそうな読みやすい字で短い文面が踊っていた。ケイは幼児のように、それを一文字ずつ音読する。
「げ、ん、き、か。こん…ど、ココと共に、出かけよう。前日、に、是か非かを、送ってくれ……。……!?」
「ママー。どうしたの? おかお、まっか」
「そっ! そうかな!? ……あのねココ。ヴォルクさんが、今度一緒に遊ぼうって言ってきてるんだけど……」
「えー! おじちゃんが!? いく! ねえ、どこいくの? いついくの!?」
「いやそれはまだ分からないけど……」
短い手紙には、うっすら期待していたような甘い言葉は何もなく、ただ外出の誘いが記されていた。だがケイにも分かるようにとやさしく書かれた文面はたしかにヴォルクの字で、彼と初めて文字でのやり取りができてケイは胸がじんわりとした。
(デート……か? いやいや、ココも一緒にって書いてあるし。ちょっと外に連れ出してくれる感じかな……?)
なんにせよ、つながりを持ち続けようとしてくれたことが嬉しい。ココのことを気にかけてくれるのも嬉しい。
(いや、でもこないだの返事がまだ……。……ていうか、キス…されたんだよねぇええ。忙しくて考える暇もなかったけど、いや待って。拒まなかったってことはOKって見なされてるのでは――。待って待って、まだ心の準備が……!)
難しい顔で赤くなったり青くなったりするケイをココがじっと見上げる。敏い我が子は、とどめのような一言をケイに放った。
「ママ、おくちがニマニマしてるね! うれしそう!」
「うう……おじちゃん……」
「あー……。これは明日、駄目だね……」
ところが翌週、約束の日の前日。
ココが熱を出した。ザ・遠足が楽しみすぎて発熱する子供の図だ。
ケイはココの頭を撫でてため息をつくと、たどたどしい字で侯爵邸に延期をお願いする手紙を送った。するとその日のうちに、返信と可愛らしい花束が届けられた。
――大事にしてくれ。また来週に。
優しく香る淡い色の花々と、その中に一輪だけ添えられた赤い薔薇のかぐわしい香りにケイは無言で微笑んだ。
そして翌週。天気は晴れ。体調の回復したココと共に、ケイはヴォルクが指定した待ち合わせ場所に急いで向かっていた。
どこへ行くとも何をするとも聞いてないのでいつもの普段着だが、というか普段着しか持っていないのだが、綺麗めの格好が必要だったらどうしよう。出発した今になってそんなことが心配になりそわそわしたが、前方に立つ二人の男性の姿にココの手を引いて駆け出した。
「すみません、遅くなって……!」
「おじちゃーん! うまじい!」
「うまじい!?」
寮から少し離れた通りで待っていたのは、ヴォルクとグラースだった。二頭の馬の手綱を持ったグラースがココに手を振る。
おうまのおじちゃん→ココから見ればもはやおじいちゃん?が転じて「うまじい」になったようだ。ケイは反応にハラハラしたが、グラースは孫を可愛がる祖父のように顔をくしゃくしゃにしてココを迎える。
「ごめんなさい、お待たせしましたね」
「ココ、うんちしてた!」
「ちょっ――。そういうの、言わなくていいから……!」
堂々と宣言したココにヴォルクが噴き出し、グラースは声を上げて笑った。ケイが慌ててココの口を押さえると、ヴォルクは目を細めてココの頭を撫でる。
「元気になったようで何よりだ。ココ、また馬に乗るが大丈夫か?」
「おうまさん、またのれるの!? やったぁ!」
ヴォルクとグラースがそれぞれ一頭ずつ手綱を引いた。馬を使うだろうとは思っていたが、てっきり馬車で来ると思っていた。
荷物をくくりつけられた馬たちは、ブルル…と出立を待っている。
「どこに行くんですか?」
「郊外の湖だ。子供用の鞍を用意させた。ベルトを着ければ手を離しても安定して乗っていられる」
「あっ、すごい。助かります……。良かったね、ココ」
「うん!」
グラースが先に騎乗し、その前方にココを座らせた。自転車のチャイルドシートのように持ち手とベルトが付いていて、これなら見ていて安心だ。
(……ん? ということは――)
「では我々も乗ろう。ケイ、あとから乗ってくれ」
当然のようにペアにさせられ、先に乗ったヴォルクが前のスペースを空ける。ケイが足をかけてなんとか体を持ち上げようとすると、馬上から手が伸びてきて腰をすくい上げられた。
二人乗り用の鞍の前側に着座すると、背後から落ち着いた声が響く。
「少なくとも、一人で騎乗はできるようになったほうがいいと思うぞ」
「はい……。練習します……」
(予想はしてたけど、タンデムか~! こないだの今日で、気まずいな……。返事も保留してるし)
先日の出来事を思い出し、背中が緊張に強張る。
手綱を握るヴォルクの手にふと視線を落とすと、今度はフィアルカ危篤の際に、背後から抱きすくめるように支えてくれたその腕の力強さがよみがえってケイの耳が赤く染まった。そんなケイを見てヴォルクがつぶやく。
「……緊張するな。先日の件ならいったん保留で良い。今日はそなたとココをある場所に連れていくのが目的だ」
「はっ、はい。……すみません」
ヴォルクに緊張を見抜かれてケイの首がうなだれる。ヴォルクは背後で笑うと、先に行ってしまったココとグラースを追うべく馬の腹を蹴った。
ゆっくりと馬を走らせること30分ほど。ケイたち4人は、王都のはずれにある湖のほとりに着いた。
草原の先に静かな湖面が広がり、穏やかな風が吹き抜ける。ケイは馬を降りると、陽光を映してキラキラ輝く水面に感嘆の声を上げた。
「綺麗なところですね。ここが目的地ですか?」
「……まったく覚えていないか?」
「え?」
「ここは、そなたとココが最初に倒れていた場所だ。あの水際あたりで、そなたがココを抱きかかえていて――」
「えっ!?」
ヴォルクの発言にケイはぎょっとその指で示されたあたりを眺めたが、どれだけ記憶を探っても何も出てこなかった。ヴォルクが当時の状況を説明してくれても、他人事のようでピンとこない。
「いや……ヴォルクさんたちが、たまたま来てくれてて良かったですね。水際で気を失ってたとか、下手すりゃそのまま溺れて死んでますよ……。あっ、実際死にかけてたんでしたっけ」
「そうだな。だからそなたに――」
「……あ」
今になって、思い出した。そういえばそのとき、ヴォルクは自分に人工呼吸をしてくれたのだった。
ケイにはまったく記憶はないが、ヴォルクに口付けられたのは先日が初めてではなかったのだった。ヴォルクと視線が合うと、二人は互いにあさっての方向を向く。
「あの、本当にありがとうございました……。生きてて良かったです。助けてくれたのがヴォルクさんで、本当に良かった。ここがはじまりの場所だったんですね」
「……そうだな。私も、そなたを一番に見つけられて良かった」
二人の間に、温かいがどこかむずがゆい空気が流れた。それを突き破るようにココの高い声が響く。
「ママー! おじちゃーん! こっちきてー!!」
「あっ、はいはい。今行くね!」
「旦那様~。イチャついてねえで手伝ってくんろー」
「してない!」
二頭の馬には、軽い荷物が積まれていた。湖のほとりで敷物を広げ、持参されたバスケットを開くと中にはサンドイッチや果物が入っている。覗き込んだココが目を輝かせた。
「うわぁ~。ピクニックだぁ!」
「わ、すごい。わざわざありがとうございます」
ココが風邪を引いたときに「いつかピクニックに行こう」と約束していたのが、思わぬ形で叶ってしまった。
ケイはバスケットから料理と皿を出して並べると、少し離れた場所に座ろうとしているグラースを手招く。
「グラースさんも一緒に食べましょうよ。ヴォルクさん、いいですよね?」
「もちろんだ」
「うまじい、ココのおとなりきて! はいこれ、うまじいのとんもころし」
気安い関係だが一応は使用人のグラースが一歩引こうとするのを引き留めると、ヴォルクとココが後に続いた。
グラースは嬉しそうに寄ってくると、ココからとうもろこしもどきを受け取った。ココと一緒にかぶりつき、顔を見合わせて笑う。それはまるで、本当の祖父と孫娘のようだった。
ヴォルクとケイもパンを手に取ると、青空の下で遠慮なくかぶりついた。
寮に、ケイ宛の手紙が届けられた。表面に綺麗な字で自分の名。裏面には差出人はなく、代わりに侯爵家の紋の入った封蝋が。その封筒を返す返す見て、ケイは自室で口を押さえた。
(ほ、本当に来た……。中身、読めるかな? 駄目だったらラスタに代読――はさせられないな、さすがに)
震える手で封を開くと、おおらかそうな読みやすい字で短い文面が踊っていた。ケイは幼児のように、それを一文字ずつ音読する。
「げ、ん、き、か。こん…ど、ココと共に、出かけよう。前日、に、是か非かを、送ってくれ……。……!?」
「ママー。どうしたの? おかお、まっか」
「そっ! そうかな!? ……あのねココ。ヴォルクさんが、今度一緒に遊ぼうって言ってきてるんだけど……」
「えー! おじちゃんが!? いく! ねえ、どこいくの? いついくの!?」
「いやそれはまだ分からないけど……」
短い手紙には、うっすら期待していたような甘い言葉は何もなく、ただ外出の誘いが記されていた。だがケイにも分かるようにとやさしく書かれた文面はたしかにヴォルクの字で、彼と初めて文字でのやり取りができてケイは胸がじんわりとした。
(デート……か? いやいや、ココも一緒にって書いてあるし。ちょっと外に連れ出してくれる感じかな……?)
なんにせよ、つながりを持ち続けようとしてくれたことが嬉しい。ココのことを気にかけてくれるのも嬉しい。
(いや、でもこないだの返事がまだ……。……ていうか、キス…されたんだよねぇええ。忙しくて考える暇もなかったけど、いや待って。拒まなかったってことはOKって見なされてるのでは――。待って待って、まだ心の準備が……!)
難しい顔で赤くなったり青くなったりするケイをココがじっと見上げる。敏い我が子は、とどめのような一言をケイに放った。
「ママ、おくちがニマニマしてるね! うれしそう!」
「うう……おじちゃん……」
「あー……。これは明日、駄目だね……」
ところが翌週、約束の日の前日。
ココが熱を出した。ザ・遠足が楽しみすぎて発熱する子供の図だ。
ケイはココの頭を撫でてため息をつくと、たどたどしい字で侯爵邸に延期をお願いする手紙を送った。するとその日のうちに、返信と可愛らしい花束が届けられた。
――大事にしてくれ。また来週に。
優しく香る淡い色の花々と、その中に一輪だけ添えられた赤い薔薇のかぐわしい香りにケイは無言で微笑んだ。
そして翌週。天気は晴れ。体調の回復したココと共に、ケイはヴォルクが指定した待ち合わせ場所に急いで向かっていた。
どこへ行くとも何をするとも聞いてないのでいつもの普段着だが、というか普段着しか持っていないのだが、綺麗めの格好が必要だったらどうしよう。出発した今になってそんなことが心配になりそわそわしたが、前方に立つ二人の男性の姿にココの手を引いて駆け出した。
「すみません、遅くなって……!」
「おじちゃーん! うまじい!」
「うまじい!?」
寮から少し離れた通りで待っていたのは、ヴォルクとグラースだった。二頭の馬の手綱を持ったグラースがココに手を振る。
おうまのおじちゃん→ココから見ればもはやおじいちゃん?が転じて「うまじい」になったようだ。ケイは反応にハラハラしたが、グラースは孫を可愛がる祖父のように顔をくしゃくしゃにしてココを迎える。
「ごめんなさい、お待たせしましたね」
「ココ、うんちしてた!」
「ちょっ――。そういうの、言わなくていいから……!」
堂々と宣言したココにヴォルクが噴き出し、グラースは声を上げて笑った。ケイが慌ててココの口を押さえると、ヴォルクは目を細めてココの頭を撫でる。
「元気になったようで何よりだ。ココ、また馬に乗るが大丈夫か?」
「おうまさん、またのれるの!? やったぁ!」
ヴォルクとグラースがそれぞれ一頭ずつ手綱を引いた。馬を使うだろうとは思っていたが、てっきり馬車で来ると思っていた。
荷物をくくりつけられた馬たちは、ブルル…と出立を待っている。
「どこに行くんですか?」
「郊外の湖だ。子供用の鞍を用意させた。ベルトを着ければ手を離しても安定して乗っていられる」
「あっ、すごい。助かります……。良かったね、ココ」
「うん!」
グラースが先に騎乗し、その前方にココを座らせた。自転車のチャイルドシートのように持ち手とベルトが付いていて、これなら見ていて安心だ。
(……ん? ということは――)
「では我々も乗ろう。ケイ、あとから乗ってくれ」
当然のようにペアにさせられ、先に乗ったヴォルクが前のスペースを空ける。ケイが足をかけてなんとか体を持ち上げようとすると、馬上から手が伸びてきて腰をすくい上げられた。
二人乗り用の鞍の前側に着座すると、背後から落ち着いた声が響く。
「少なくとも、一人で騎乗はできるようになったほうがいいと思うぞ」
「はい……。練習します……」
(予想はしてたけど、タンデムか~! こないだの今日で、気まずいな……。返事も保留してるし)
先日の出来事を思い出し、背中が緊張に強張る。
手綱を握るヴォルクの手にふと視線を落とすと、今度はフィアルカ危篤の際に、背後から抱きすくめるように支えてくれたその腕の力強さがよみがえってケイの耳が赤く染まった。そんなケイを見てヴォルクがつぶやく。
「……緊張するな。先日の件ならいったん保留で良い。今日はそなたとココをある場所に連れていくのが目的だ」
「はっ、はい。……すみません」
ヴォルクに緊張を見抜かれてケイの首がうなだれる。ヴォルクは背後で笑うと、先に行ってしまったココとグラースを追うべく馬の腹を蹴った。
ゆっくりと馬を走らせること30分ほど。ケイたち4人は、王都のはずれにある湖のほとりに着いた。
草原の先に静かな湖面が広がり、穏やかな風が吹き抜ける。ケイは馬を降りると、陽光を映してキラキラ輝く水面に感嘆の声を上げた。
「綺麗なところですね。ここが目的地ですか?」
「……まったく覚えていないか?」
「え?」
「ここは、そなたとココが最初に倒れていた場所だ。あの水際あたりで、そなたがココを抱きかかえていて――」
「えっ!?」
ヴォルクの発言にケイはぎょっとその指で示されたあたりを眺めたが、どれだけ記憶を探っても何も出てこなかった。ヴォルクが当時の状況を説明してくれても、他人事のようでピンとこない。
「いや……ヴォルクさんたちが、たまたま来てくれてて良かったですね。水際で気を失ってたとか、下手すりゃそのまま溺れて死んでますよ……。あっ、実際死にかけてたんでしたっけ」
「そうだな。だからそなたに――」
「……あ」
今になって、思い出した。そういえばそのとき、ヴォルクは自分に人工呼吸をしてくれたのだった。
ケイにはまったく記憶はないが、ヴォルクに口付けられたのは先日が初めてではなかったのだった。ヴォルクと視線が合うと、二人は互いにあさっての方向を向く。
「あの、本当にありがとうございました……。生きてて良かったです。助けてくれたのがヴォルクさんで、本当に良かった。ここがはじまりの場所だったんですね」
「……そうだな。私も、そなたを一番に見つけられて良かった」
二人の間に、温かいがどこかむずがゆい空気が流れた。それを突き破るようにココの高い声が響く。
「ママー! おじちゃーん! こっちきてー!!」
「あっ、はいはい。今行くね!」
「旦那様~。イチャついてねえで手伝ってくんろー」
「してない!」
二頭の馬には、軽い荷物が積まれていた。湖のほとりで敷物を広げ、持参されたバスケットを開くと中にはサンドイッチや果物が入っている。覗き込んだココが目を輝かせた。
「うわぁ~。ピクニックだぁ!」
「わ、すごい。わざわざありがとうございます」
ココが風邪を引いたときに「いつかピクニックに行こう」と約束していたのが、思わぬ形で叶ってしまった。
ケイはバスケットから料理と皿を出して並べると、少し離れた場所に座ろうとしているグラースを手招く。
「グラースさんも一緒に食べましょうよ。ヴォルクさん、いいですよね?」
「もちろんだ」
「うまじい、ココのおとなりきて! はいこれ、うまじいのとんもころし」
気安い関係だが一応は使用人のグラースが一歩引こうとするのを引き留めると、ヴォルクとココが後に続いた。
グラースは嬉しそうに寄ってくると、ココからとうもろこしもどきを受け取った。ココと一緒にかぶりつき、顔を見合わせて笑う。それはまるで、本当の祖父と孫娘のようだった。
ヴォルクとケイもパンを手に取ると、青空の下で遠慮なくかぶりついた。
111
あなたにおすすめの小説
【R18】熱い夜の相手は王太子!? ~婚約者だと告げられましたが、記憶がございません~
世界のボボブラ汁(エロル)
恋愛
激しい夜を過ごしたあと、私は気づいてしまった。
──え……この方、誰?
相手は王太子で、しかも私の婚約者だという。
けれど私は、自分の名前すら思い出せない。
訳も分からず散った純潔、家族や自分の姿への違和感──混乱する私に追い打ちをかけるように、親友(?)が告げた。
「あなた、わたくしのお兄様と恋人同士だったのよ」
……え、私、恋人がいたのに王太子とベッドを共に!?
しかも王太子も恋人も、社交界を騒がすモテ男子。
もしかして、そのせいで私は命を狙われている?
公爵令嬢ベアトリス(?)が記憶を取り戻した先に待つのは── 愛か、陰謀か、それとも破滅か。
全米がハラハラする宮廷恋愛ストーリー……になっていてほしいですね!
※本作品はR18表現があります、ご注意ください。
【番外編完結】聖女のお仕事は竜神様のお手当てです。
豆丸
恋愛
竜神都市アーガストに三人の聖女が召喚されました。バツイチ社会人が竜神のお手当てをしてさっくり日本に帰るつもりだったのに、竜の神官二人に溺愛されて帰れなくなっちゃう話。
買われた平民娘は公爵様の甘い檻に囚われる
りつ
恋愛
セシリアの父親は貴族で母親はメイドだった。二人は駆け落ちしてセシリアを田舎で育てていたが、セシリアが幼い頃に流行り病で亡くなってしまう。
その後、叔母家族のもとでセシリアは暮らしていたが、ある日父の兄だという男性――伯爵が現れる。彼は攫うようにセシリアを王都へ連れて行き、自分の娘の代わりにハーフォード公爵家のクライヴと結婚するよう命じる。
逆らうことができずクライヴと結婚したセシリアだが、貴族であるクライヴは何を考えている全くわからず、徐々に孤独に苛まれていく。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
女嫌いの騎士は呪われた伯爵令嬢を手放さない
魚谷
恋愛
実母を亡くし、父と再婚した義母とその連れ子の義妹に虐げられていた伯爵令嬢アリッサ・テュール・ヴェラは、許嫁であるリンカルネ王国の国王ヨアヒム・グラントロ・リンカルネの結婚式の最中、その身に突如として謎の刻印をきざまれてしまう。
人々はそれを悪魔とつがった証と糾弾し、アリッサは火あぶりにされることに。
しかしそんなアリッサを救ったのは、魔術師で構成される銀竜騎士団の副団長、シュヴァルツだった。
アリッサの体に刻まれた刻印は、色欲の呪紋と呼ばれるもので、これを解呪するには、その刻印を刻んだ魔術師よりも強い魔力を持つ人物の体液が必要だと言われる。
そしてアリッサの解呪に協力してくれるのは、命の恩人であるシュヴァルツなのだが、彼は女嫌いと言われていて――
※R18シーンには★をつけます
※ムーンライトノベルズで連載中です
騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる