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機動兵士 3
どうやら四条夏生と会話しているみたいです。
しおりを挟む「俺はマゾなのかも知れない。そして、マゾな人というのはどこかに破滅願望を抱えているものだ」「そうなの」「いや、マゾは二手に分かれるのかも知れない。つまり、子宮回帰と破滅衝動。これは恒星が、超新星爆発するか、白色矮星になって消滅するか、その二択と同じだ」「セックルと恒星を一緒にしないで」「一緒だよ。この二つは、コレスポンダンス(照応)しているんだ。決して、繋がっていない話ではない」「ホンマかいな」「しかし、心理は全く違う二つを結びつけもする。今、私が思うのは子宮回帰と破滅願望を両方抱えているかも知れない、という危惧だ。メビウスの輪のようにね」「話がややこしくなってきたわね。要するに何なの」
「俺も段々わからなくなってきたが……私は、心のどこかで、ミルク少女が見たシーちゃんさんの寝室の遺影をこの目にはっきりと見えるように思い浮かべることができるんだ。シーちゃんさんの身体を通して、彼らは性のフロンティアへと特攻していった特攻兵なんだよ。彼らの頭の中には「須磨」という言葉が閃光のように輝いていたことだろう」「須磨って、何」「知らないのかい?俺は、高校生の頃、志賀直哉の「暗夜行路」を読んでいたんだ。これは、小さな声で付け加えさせていただくとね。若き男の子たちの性のバイブルみたいなものだった。私も懇意にしている妊婦を電車からホームに突き落とすような、そんな男になってみたい気持ちもあった。その小説の中に、「須磨」という言葉が出てきて、注があるから、読んでみると、江戸時代より伝わる究極の性技と記されてあったんだ」「なるほど」
「そして、そこから俺の妄想は、SMAPに行く。あれは、「須磨ップ」なわけだ。究極の性技を習得した男たちだ。恐らく、Jさんがうら若き男たちを調教したことだろう。K野M穂は、そのメンバーの一人と結婚して、余りの性技に初めは感動していたが辟易して離婚して、K藤S香は、L字型の閃光のような、会社のロゴマークのようなあんな形で、喜びを表現しているんだよ」「でも、K藤は離婚しないのかい」「しないね。多分、相性が良かったんだろう」「あんたね。一体、何の話をしているんだよ」「段々、俺もわからなくなってきた」「簡潔に頼みますよ。この小説を読んでいる人、知能指数低いんだから」「いや、こんなややこしいことを言っている俺の方が低いと思うな。まあ、それはよしとしよう。須磨の話だ」
「そう」「須磨源氏、という言葉もある。それは、源氏物語を読もう、読もうとしている人が、毎回、須磨の巻あたりで挫折するということであるが、これは寓意が凄いね」「どういうこと?」「須磨が人生への深い道のりを阻んでいるということだよ。つまり、あまりに快楽なセックルは人生の奥深さを味わうことができないのだ。それでいて、光源氏はありとあらゆる性の奥義を極めており、それは宇宙論とも直結するものであった」「藤原道長説ってのがあるわね」「望月の欠けたることもか……ふっ」「何」「この場合の望月とは、円なんだ。円明の境地。まさに、宮本武蔵と同じものを極めようと道長は、性の回廊を歩んでいたんだよ」「ますます、何のことやらわからない」「何、とぼけてんだよ。わかっているだろ。この話の結論がっ。そのことを大衆にわかりやすく翻訳したのが、あの光GENJIだろっ!」「はぐわっ!!!」
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