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機動兵士 3
憂愁のゴルダン
しおりを挟む仲間たちが死んでゆくのを横目で見てゴルダンは、もともと筋骨隆々な割には弱虫であったから、逃げ帰りたくなっていた。しかし、目の前のグムが攻撃してくるから、かわなさいといけなかった。できるだけ距離をとって、前回二回とも落とされたのだから、今回こそはちゃんとしようと神経を隅から隅まで張り巡らせていたのであるが、その緊張の糸が千切れそうになる。
というのも、天才少年オムロンの乗っているガルダンがこっちに向かっていることが確定したからである。二機を同時に倒さないといけないなんてほとんど自分の手に余ることであり、彼の頭に死がよぎった。けれでも奇跡は起きるかもしれない。援護射撃やら、戦闘機やらの支援が来るかもしれない。それまでに、巧く二機を引きつければ良いんだと、ジグザグに後退していたのであるが、とうとう、怒れるオムロンに捕まってしまう。
「そこかあ」
と信じられないスピードで近づいてくる。ゴルダンは目を閉じて出鱈目にビームライフルを発射した。どうせ狙ってもかわされる。それなら、近いところを考える前に撃つ。
「ドオオオオン」
信じられないことにそれが、グムに当たって撃墜してしまったのである。快哉を叫びたくなったが、オムロンの姿が見えない。あれ、どうしたんだろうと思ったら、地面に大きな影ができており、上だということがわかった。もちろん、次の瞬間には
「ズサッ」
っと真っ二つであり、ゴルダンの身体ごと両断されていた。彼は恐怖も悲しみも感じることがないままに即死してしまったのだ。
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