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オープニングフェイズ
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「公爵令嬢アネルマ・レンピ・マキネン! いや、身分をはく奪され平民となったアネルマよ! 王太子である私の婚約者でありながら聖女であり、我が愛するアルヤ・ハーパライネンを殺害しようとしたその罪! 許しがたい! よってタサヴァルタ王国王太子であるエーディット・ユハニ・アハマヴァーラの名においてここに処刑を宣告するっ!」
ああ、なにがいけなかったのか。
嫉妬に狂い彼女を殺そうとしたから? そもそもあのお方を愛してしまったから?
私アネルマは、貴族令嬢ではあり得ないボロボロの貫頭衣を纏い、二人の男に処刑台へと引きずられるようにして引っ立てられた。
本来高位貴族が処刑されるなら毒杯を賜るのが普通なのですが彼、王太子殿下はそんな慈悲を与える気がないのでしょう。
私が捕まったその日にはお父様がすぐさま私の貴族籍を抜いたそうです。
今も処刑場の一角で汚らわしそうに私を見ています。
ああ、なにがいけなかったのでしょう?
親の愛情を求めた事? 殿下の愛情を求めた事? それとも……
未だに答えが出ないまま、斬首台に跪かせられそして王都の市民達による投石が私を襲う。
ああ、なにがいけなかったのか。
そしてようやく私の首に処刑人の斧が振り下ろされた。
「はっ!?」
私はベッドがら跳ね起き、小さくなった手で額の汗を拭う。
また1回目の夢か……
何度繰り返しても必ず一回目の夢を見て目覚めるのね。
もう…… 8回目? 9回目? いいえ、そうね今回で10回目かしら?
何度も何度も繰り返す、この巻き戻り現象。
いい加減終わりとしたい所だけれども。
そしてしばらくした所で、9回目の記憶が、”今”の記憶と融合し定着する。
そして私は歓喜する。
ああ! ああ! なんてこと、なんてこと!
やっとやっとこの地獄から抜け出せる手段が出来たのね!!
私はベッドの脇にあるサイドテーブルの上に置いてあるベルをチリリと鳴らし、侍女のエッリを呼ぶ。
さほど間をおかないうちに、寝室のドアが許可を出してもいないのに開きエッラが入ってくる。
「……お呼びでございますかお嬢様」
ふてぶてしい態度で、表情にも面倒くさいといった色を隠さないこの女が私の専属侍女であるエッラ・アロ。
アロ男爵家の3女だったかしら?
父の顔色を窺い、侍従長の目がない所ではサボり、そして私の私物を盗むこの女。
こちらを見下し蔑むエッラではあるが、今回も今日から私の忠実な僕となってくれるだろう。
「ああ、来てもらったのはね…… 『edetae=Lopettaa』」
私が停止を意味する魔術呪を唱え、魔術式を展開するとエッラの表情が驚愕に彩られる。
まあそうであろう。 齢10歳程度の少女がこんな魔術を使用するのだ。
それも虐げられ、ろくな学も学ばされなかった娘がだ。
逃げ出そうとしたのか、腰が引けたような恰好のまま固まるエッラを前にさらに魔術式を構築する。
『edetae=Orja』
隷属の呪を唱えると、トロンとした目を見せ、一切の抵抗がその心から消えるのを確認した。
さて…… それでは今回も彼女の頭をイジりましょうか。
私はウキウキしながら魔術式を展開し、慣れた手つきで彼女の脳をイジりだす。
もうこれで何回目かしら? エッラの前頭葉に干渉し、支配する術式を構築する。
10分も掛からぬうちに私の忠実な、私の命令に従い命すら捧げる侍女が出来上がった。
ああ、なにがいけなかったのか。
嫉妬に狂い彼女を殺そうとしたから? そもそもあのお方を愛してしまったから?
私アネルマは、貴族令嬢ではあり得ないボロボロの貫頭衣を纏い、二人の男に処刑台へと引きずられるようにして引っ立てられた。
本来高位貴族が処刑されるなら毒杯を賜るのが普通なのですが彼、王太子殿下はそんな慈悲を与える気がないのでしょう。
私が捕まったその日にはお父様がすぐさま私の貴族籍を抜いたそうです。
今も処刑場の一角で汚らわしそうに私を見ています。
ああ、なにがいけなかったのでしょう?
親の愛情を求めた事? 殿下の愛情を求めた事? それとも……
未だに答えが出ないまま、斬首台に跪かせられそして王都の市民達による投石が私を襲う。
ああ、なにがいけなかったのか。
そしてようやく私の首に処刑人の斧が振り下ろされた。
「はっ!?」
私はベッドがら跳ね起き、小さくなった手で額の汗を拭う。
また1回目の夢か……
何度繰り返しても必ず一回目の夢を見て目覚めるのね。
もう…… 8回目? 9回目? いいえ、そうね今回で10回目かしら?
何度も何度も繰り返す、この巻き戻り現象。
いい加減終わりとしたい所だけれども。
そしてしばらくした所で、9回目の記憶が、”今”の記憶と融合し定着する。
そして私は歓喜する。
ああ! ああ! なんてこと、なんてこと!
やっとやっとこの地獄から抜け出せる手段が出来たのね!!
私はベッドの脇にあるサイドテーブルの上に置いてあるベルをチリリと鳴らし、侍女のエッリを呼ぶ。
さほど間をおかないうちに、寝室のドアが許可を出してもいないのに開きエッラが入ってくる。
「……お呼びでございますかお嬢様」
ふてぶてしい態度で、表情にも面倒くさいといった色を隠さないこの女が私の専属侍女であるエッラ・アロ。
アロ男爵家の3女だったかしら?
父の顔色を窺い、侍従長の目がない所ではサボり、そして私の私物を盗むこの女。
こちらを見下し蔑むエッラではあるが、今回も今日から私の忠実な僕となってくれるだろう。
「ああ、来てもらったのはね…… 『edetae=Lopettaa』」
私が停止を意味する魔術呪を唱え、魔術式を展開するとエッラの表情が驚愕に彩られる。
まあそうであろう。 齢10歳程度の少女がこんな魔術を使用するのだ。
それも虐げられ、ろくな学も学ばされなかった娘がだ。
逃げ出そうとしたのか、腰が引けたような恰好のまま固まるエッラを前にさらに魔術式を構築する。
『edetae=Orja』
隷属の呪を唱えると、トロンとした目を見せ、一切の抵抗がその心から消えるのを確認した。
さて…… それでは今回も彼女の頭をイジりましょうか。
私はウキウキしながら魔術式を展開し、慣れた手つきで彼女の脳をイジりだす。
もうこれで何回目かしら? エッラの前頭葉に干渉し、支配する術式を構築する。
10分も掛からぬうちに私の忠実な、私の命令に従い命すら捧げる侍女が出来上がった。
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