上 下
42 / 44

42話 「魔法都市の修行場」

しおりを挟む
…恵たちは魔法都市を歩いていた

ここは魔法都市ディス。学園都市とは深い関わりを持っていて学園からこの魔法都市へ行く人もいる

それゆえかここにいる宮殿の中には学園卒業をした人が来る場合もあったりする

もちろん、そのまま王国へ行く人もいると言えばいるが…王国で働くか魔法都市で働くかはその人次第だ

そして恵たちは魔法を極めるためにここにいた。本当ならあの人のクリーチャーの目的を探るのが一番だろうが…

勇者の行ったところはわかった。あとは後を追うのがいいだろう。その前に魔法都市を探ってみたい

「しかし色々とあるわね」

恵がぽつりと言う。不思議な紋章が書かれたこの手紙。きっと役に立つだろう

「えーと…最初は…炎の場所」

しばらく歩くと街の一角にそれっぽい場所を見つけた。なんだこれは?

見た目消防署であった。まるで火事が起きたら出動するような建物。豆腐ハウスと言っていい、角張った建物であった

「まあ…入ってみましょう」

消防署?の入口に入る恵たち。入ってすぐに受付があり、そこに尋ねる

「ごめんなさい。私たち、ここで炎の訓練をできるっていう場所を見つけたんだけど」

恵が言い、手紙を渡すと受付の人はすぐに言う

「おや。賢者様の手紙ですね。もしかして炎を極めるのに必要な人がいるんですか?」

「ええ、あたしよ」

杏は一歩前に出て言う。受付がすぐに出て、誰かを呼んだ

「みんな。後はあたしがやるから、次の場所へ行っていいわよ」

「ええ。気をつけてね」

そう言うと恵たちは離れた。まずは炎の場所

消防署?っぽいところから次は風の場所へ向かおうとした

「風の場所…ちょうど城壁にある場所なのね」

恵たちは歩きながらそこへ向かおうとする

風の場所へ到達した。ここは海が広がっていてそよ風がある、立派な場所だった

また受付がいたので訪ねてみる

「すいません。私たち風の場所の訓練できるって聞いたけどここ?」

「おや、賢者様の手紙。はい。そうですよ」

ここで一体何をするのだろう?そう思うとコルスとウェナが言う

「へへへ。アタシ、ここにいますよ」

「我が燕家は風を利用するためここで修行するのはとても良い。コルスと一緒にやるぞ」

そう言うと恵が言う

「わかったわ。じゃあ2人、気をつけてね」

恵が言うとコルスとウェナをここに置き、次へ向かった

次が…おや?雷というのがある。サンダースならここが良いだろう。そこに向かう

相変わらずここはきれいな街並みで中世風な建物が多い。そんな街並みを進んで行った

着いた。なんだか建物が大きい。ここで一体何をするのだ

入口に入りまた受付に言う

「すいません。ここで修行できるって聞いたけど」

「これは賢者様の手紙ですね?希望の人ですか?」

そう言われるとサンダースが一歩を進んで言う

「私だ。前にもやったけどまたやりたい」

「わかりました。ご案内させていただきます」

サンダースが受付に案内される

「じゃあ、私はここで一旦の別れだ」

「ええ。サンダース、気をつけて」

こうしてサンダースは修行の場所に行くことになった

次は光の場所か。ついでに波動…というか気の場所も行っておこう

てくてく歩くとついた。光というならやはり教会なのだろう。そんな場所に着いた

ドアをぎぃぃぃっと開ける。そこには前にヴァルキュリアで見た教会とあまり変わらない建物の内部が見える

「どうも。ここは教会であり光の場所です。何かご用ですか?」

入って早速シスターに話しかける。賢者の手紙を見せておいた

「まあ、手紙ですね。修行、ですよね?」

「はい。そうです。私は修行を希望です」

ロザリーが一歩前に出て言う

「ではご案内します」

「恵。ここは私がやります」

ロザリーは笑顔で恵に言う

「ええ」

ロザリーはシスターに連れられて、内部へと入った

さあ後は気?の修行だ。残った人たちでそこへ向かった

教会から近かったのかすぐにたどり着く。まるで弓道みたいな建物だった

何度目だろうか。入口に入り受付に言う

「すいません。ここで気の修行ができるってことなんだけど」

賢者の手紙を見せて言う。受付の人はすぐに反応する

「はい!もしかして修行希望ですね?」

リリアナが一歩前に出る

「私、ここで修行したことあるけど、もういっかいするわ」

「じゃあボクも!」

リリアナ、リミットが希望することになった

「2人とも。頑張ってね」

そう言うと気の修行の場から離れた



「…結局残ったの、私とカロフトね」

「そうだねえ。アタイ、そういう属性は持ってないから。賢者様には言われたけど」

2人で修行してる時間をどう暇つぶしするか悩んでいた

「じゃあ…きっとここに武器屋はあると思うから、そこ行ってみる?」

「お、なら矢でも探してみよう」

残った恵とカロフトは武器屋に行くことになる


それぞれの修行

何か得るものはあるのだろうか?


しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...