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蝕の章 第二幕
鋭き牙はパラダイム/素早き脚はパラノイア ─後編─
しおりを挟むエルゼが《パラダイム》達の奇襲に遭っていた同時刻。
取り逃してしまった、《トップスピーダー》傀魔の変身者をミユリは発見していた。しかし、その前に立ちはだかったのは前回乱入してきた傀魔。
「《モノクローム》……」
「もう少しで《トップスピーダー》は、ラストランスを迎える。邪魔はさせないぞデビライバー」
「……くっ」
ミユリが身構えて、ゼヌニムドライバーを呼び出して変身する。
その最中に見える青年は、もう松葉杖を使わずに自分の足だけで立てるようになっていた。それだけ、人から速力に対する《感情》を奪ってきたことを意味していた。
このままラストランスまでいけば、傀魔として一段と強くなってしまう。デビライバークロウリーでも、戦って勝てるかなんて試したこともないため、不安が募っている。
まずは目の前に立ち塞がった、ゼナァークの刺客をどうにかするのみ。クロウリーへ変身して武器を構え、果敢に立ち向かう。
専用武器【クリフォトリッキー】をロッドに変え、相手のステッキと鍔迫り合いに持ち込む。
見たところ、バックラーらしきものは見当たらない。つまりは、ゼナァークの幹部ではない。だが、幹部とともい行動していることから、ラストランスを克服しているとクロウリーは読んだ。
「あなた達ゼナァークの目的は何?」
「決まっている、人類の進化だ」
「人類の進化?その為に傀魔となって、人の姿を捨てるなんて間違ってる!!」
「熱苦しい。何もかも、一色に染まればいい。人間も、文明も、歴史も!!」
ステッキに力が加わる。クロウリーは徐々に押され始める。
ロッドを持ち上げ弾かれ、腹部にステッキを刺されくの字になったところを拳が叩き込まれ、地面に倒れるクロウリー。起き上がる前にみぞおちを蹴られ、コンクリートの大地を転がる。
起き上がり様にロッドから、両手銃に変形させて《モノクローム》傀魔に銃撃を浴びせる。ステッキで空に描いたバリアで凌ぎ後退する。ステッキを身体の周りで振り回しながら、魔弾を発生させて差し向ける。
斜め向きな体勢で走り避け、カウンターショットを放つ。だが、それもバリアに遮られ届くことはない。遠近両方で、クロウリーを圧倒している。こんなところで、時間を取られている訳にはいかない。
──《トップスピーダー》ッ!!
「見つけましたか、最後の獲物を──」
「っ!?まずい」
(このままでは、あの人は傀魔クリスタルに引き込まれてしまう)
「させませんよ」
「ぐあっ!!」
変身し、走り去ろうとする傀魔を追いかけようと身を乗り出したクロウリーの背後に、《モノクローム》傀魔が放った複数の魔弾が直撃する。
猛烈なダメージの前に変身解除し、その場に倒れてしまうミユリ。《モノクローム》傀魔を目の前に、ミユリの意識が暗闇に沈んでいく──。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
ミユリには、記憶がありません。
目を覚ますと、エメラルド色と黄色いラインが入った綺麗な髪の毛をした美少女に、肩を譲られながら呼びかけられていました。
『───名前も分からないってんなら、ミユリってのはどうだ?』
『───お嬢……それはちょっとネーミングセンスに欠けるかもぉ……』
そう。名前はミユリ。
偶然にもそれは当たっていた。でもそれ以外、思い出すことはなかった。
どうやら、ミユリは傀魔界という世界に迷い込んでしまったらしい。そして、倒れているところを救ってくれた映叡部 エルゼ様が、人間界へ行く用事があるからとミユリを同行させてくれました。
そこでミユリは見ました。エルゼ様が傀魔であることを知らされました。そして、傀魔が宿ったクリスタル。そのクリスタルに秘められた《感情》と結びついた人間が、人ではない怪物へと変貌を遂げていく様子を。
『───最終的には、あんなふうに傀魔になっちまうってワケだ。救う方法?まぁ、無くはねぇぜ。オレ様がクリスタルを喰っちまうことだ』
それは決して英雄的行為ではないのかもしれない。
いや、断じて英雄などとは程遠かっただろう。それでも傀魔クリスタルに取り憑かれた人々を、救うヒーローのようにミユリには見えていた。
誰かの為とかじゃない。人類の進化に傀魔クリスタルは必要だなんて、一部の人間は肯定派の者もいたけれど、こんなの間違ってる。人の姿を捨ててまで得たものが、進化であっていいはずがない。記憶を失ってはいるけれど、傀魔クリスタルに魅入られた人々を救いたいという気持ちだけは、今ある本心だと思った。
『───だったら、お前にこれやるよ。もとはオレの子分が宿っていたはずなんだが、純正化って言うのか?持ち主を定めたクリスタルに見える、中身が澄んだ状態ってのになってから反応がねぇんだ。お前ならコイツを使って、やりたいこと───』
────出来るんじゃねぇか?
そう言われて、エルゼ様から貰った《エイシェット》クリスタルは、ミユリに応えてくれた。
人の身でも傀魔クリスタルの力を、最大限に引き出すことの出来る装置ゼヌニムドライバーを開発して、沢山のクリスタルを使えるようになった。
ミユリの人々を守りたいって夢が、叶った瞬間だった──。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
デモニックフィールドが展開され、倒れているミユリをこの空間に幽閉しようと企む《モノクローム》傀魔。
これで邪魔者は消えたと、立ち去ろうとしたその時ズザッと何かが動いた物音が、背後から聞こえてくる。
「まだ……終わりでは、ありませんっ!!」
「───しぶといですね。でも、そんな身体で何が出来るというの?」
ヨロヨロと立ち上がるミユリ。
バッと突き出した手からは、クリスタルの輝きが一際大きく照らし出された。倒れても起き上がる精神力。いや、その根性は何処から?と首を傾げる傀魔。
どの道、展開したデモニックフィールドを抜け出すには、《モノクローム》傀魔を倒すしか致命傷を負わせなければ、不可能であるとステッキを振り回して言い聞かせる。
「それでもっ!!あなたを突破して、あの傀魔を……いいえ、傀魔クリスタルからあの人を救ってみせます!!ミユリにしか出来ないこと───、エルゼ様が認めてくれたこの力でやって見せるんデスノッ!!」
──《エイシェット》ッ!ゼヌニムドライバー……ON♪
脚を肩幅以上に開き、腰を落として深く呼吸をする。
瞳をカッと開いて、気合いを入れてドライバーのスロットに傀魔クリスタルを挿し込んだ。
「────変身ッ!!」
『エイシェット・ゼヌニム──、デビライブアップ──、【クロウリー】──♪』
「この生き様、乗り切るぜっっ!!」
再びクロウリーへと変身を果たした。
クリスタルを直ぐに《アグリット》へ挿し替え、タイプチェンジした飛行能力を活かして空中戦を仕掛ける。
飛翔しあらゆる角度から銃撃を試みるが、さっきの戦局同様にステッキが発生させるバリアに防がれ、決め手にはならない。魔弾の反撃を避けつつ、弾幕戦はしばらく続いた。
「無駄です。その程度の攻撃では、このバリアを突破するなど──。ましてや、このデモニックフィールドから抜け出すことも出来はしない」
「それはどうかな?」
そう言うと、クロウリーは《モノクローム》に蹴りかかった。
咄嗟のことではあるが、ステッキでキックを防ぎ魔弾を放って撃退する。魔弾とクリフォトリッキーの銃弾で発生した煙幕を、抜け切る前に《コメット》クリスタルを装填したチャージ・クラッシャーを放つ。
バリアは突破されず、続けて放った《サテライト》クリスタルのチャージ・クラッシャーも弾かれてしまう。三本目のクリスタルを取り出しつつ、クロウリーはバックパックを一つ切り離して傀魔目掛けて蹴り飛ばした。
ステッキで軽くいなし、地面にバックパックを叩き伏せると傀魔も大技で迎え討つ。白一色で集約される特大魔弾だ。逃げも隠れもせずに、射線上で姿勢制御を保つクロウリー。遂に覚悟を決めたかと、傀魔も発射の時を迎える。
──《プラネット》ッ♪チャージ・クラッシャー♪
「砕け散りなさい、デビライバー」
傀魔の魔弾と激突する。
拮抗するかに見えた両者の大技だったが、クロウリーの方が勝っていた。しかし、肝心かなめのバリアに遮られ直撃に至ることがない。
このままでは、撃ち続けたエネルギーも無駄に浪費しただけに終わってしまう。やはり、クロウリーでは《モノクローム》傀魔を倒すことが出来ないのだろうか。
──《プラネット》ッ♪チャージ・クォデシャー♪
その時、クリフォトリッキーからもう一度技を繰り出す音声が再生された。それもクラッシャーではない。更に一段階上のクォデシャーだ。
「今よ、《コンパクトクラブ》ちゃん!!」
「───何だとッ!!??」
クロウリーの呼びかけに、《モノクローム》傀魔が叩き伏せたバックパックが応える。
それはアシストメカの一体である、カニ型ロボットの《コンパクトクラブ》だった。《コンパクトクラブ》は胴体部を開口して、コンパクトミラーの部分を傀魔の方へ向ける。
二度目に放ったクロウリーの一撃は、《コンパクトクラブ》に向かって放たれていたのだ。それをコンパクトミラーで対角反射することによって、一体何が起こるだろうか。
「がはぁあぁぁっっっ!?!?!?」
「いっけぇぇえぇぇ────ッッ!!!!」
見事、《モノクローム》傀魔の背後を突いた一撃が直撃する。
ステッキを向けた方向にだけ展開されるバリアも崩れ、挟み撃ちを受けて爆発する傀魔。
今のクロウリーに出来る最大限の攻撃を受けた傀魔は、地面に数回身体を打ち付けてデモニックフィールドの壁を突き破って、現実世界へと転がり飛んだ。その全身からは、大ダメージを受けたことにより電磁波が発生していた。
「うぅ……く、ぬぅぅ…………」
「今はあなたを倒している場合ではありません。あの傀魔を倒しに行かないと!!」
トドメは刺さずに、その場を走り去るクロウリー。
かくして、大敗を喫した《モノクローム》はしばらくの間、その場を動くことは出来ないのであった。
□■□■□■□■□
最後の獲物を追いかけている傀魔を探すクロウリーは、アシストメカの《チェイスワン》を呼び出し飛行能力に更に加速を乗せた。
上空から敵を確認するには、鳥の眼が必要だからでもある。必死に意識を集中させて、《トップスピーダー》を探し出す。デモニックフィールドが発生すると、見える蜃気楼のようなモヤが目印になる。
「───居た!!」
クロウリーの眼が《トップスピーダー》を捕らえ、クリスタルをクリフォトリッキーに装填する。
四度目のチャージ攻撃。これを打てば、間違いなくオーバヒートを起こして変身が強制解除される。つまり、外すことは許されていない。深呼吸しながら、トリガーを込める。
──《ミーティア》ッ♪チャージ・クォデシャー♪
固定した銃身。照準に神経を注いで放った、必殺の一撃。
最後の獲物であるエフワンレーサーを追いかけている、《トップスピーダー》傀魔の中心を寸分の狂いもなく撃ち抜く。
その場に転倒して爆散する傀魔、空間の歪みも消えたことで戦いが無事勝利に終わったことを確信する時には、ミユリの姿に戻っていた。後はクリスタルを回収するだけ───、
「───って!?地上に着陸する方法、考えてなかったぁぁあぁぁ!!??え、えっとぉ《チェイスワン》ちゃん、頑張ってぇぇ!!!!」
その日、ゴーゴルマップに【空飛ぶ女の子】が映ったとかなんとか。閲覧も数ヶ月間は可能だったらしい。
□■□■□■□■□
何とか着地することに成功したミユリは、傀魔の変身者が居る場所へ急いだ。
そこには先にエルゼが到着していた。お互いにボロボロの状態だと、手を振って走り寄るミユリ。傀魔クリスタルを回収するよう、エヴァン達に伝えたエルゼは神妙な面持ちになる。
目線の先には、今回の傀魔クリスタル《トップスピーダー》に取り憑かれた青年の姿があった。クロウリーに撃ち抜かれて、体内から放出された傀魔クリスタルに手を伸ばしながら、地べたを這いずっている。
「俺は……、選手として……もう、一度…………。あの脚を……取り戻したい」
パキリンッと、そんな青年の前で砕け散る《トップスピーダー》クリスタルは、まるで人間の夢が儚く砕かれたようにも見えた。
「だけどな、テメェの夢ひとつのために他を巻き込んでもいいってワケじゃねぇんだ。だからコイツは頂いておくぜ!」
「ちく、しょう───」
青年はその場で意識を失ってしまった。
クリスタルの影響で回復していた脚は、また元通りに松葉杖が必要な状態に戻ってしまっていた。
エルゼもクリスタルを食べたものの、何とも後味の悪いものだと感想を言い残してその場を去っていくのであった。その隣を着いて行くミユリも、この選択が正しかったのだと言い聞かせて前を向くのであった。
━━━映叡部 エルゼの蝕_14/25。残り 11。
━━━映叡部 エルゼの食_14/25。残り 11。
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