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終黎 創愛 side

アリス・ドール

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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎───蘇鉄は...どう?

『あん?どうって言われたって、そらぁ今を生きてられんのはあんさんのお陰やろ?』

    その問いに首を縦には振ってくれなかった。思えばあの時に気づいておくべきだった。来幸の能力が未来予知出来る能力ではなかったと。しかし、それは同時に彼女からのメッセージでもあったのかもしれない。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──創愛は...本当は弱い子...

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎───だから、蘇鉄が...

「なんやってこないに重たい役割、ワシに託したかねぇ……。来幸はん、あんさんはワシがこれまで会った職場の同僚の中で、ぶち抜けで面倒事残してくれはった同僚やわ」

    一人コイントスをしながら、空に向かって先立った仲間に向けてそうボヤいている蘇鉄のところへ噂零課の調査員がやってきた。
    そして、蘇鉄は両手を上げて抵抗の意思がないことを態度でしめして創愛と代伊伽が居る場所を伝えて手錠をかけられた。

□■□■□■□■□

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎───大丈夫...代伊伽は、強いよ...

『はっ!言うじゃねぇか?んでも、今の【蠱毒】って怪異との戦いはお前が居なかったらやばかったぜ』

        ──代伊伽は...比べない

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎───その方が、強い...

『さっすが預言者だな。あたいが創愛あいつに勝ったことないって、劣等感を持っている事もお見通しな訳か?』

    その問いかけを笑顔で誤魔化すこともなく、大人しく瞳を潤したまま見つめてきていた。それが、今までにないへと歩み始めたことに対する涙を堪えていたのかと思うと胸が締め付けられる。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎───違う...代伊伽、創愛には必要...

    脳裏に流れる回想から目を覚ますように眼を開き、目の前に立つ創愛に向かってロッドを構えて走り出す。創愛もラグナロッカーをソードモードにして振り回して切っ先をネコジャラシのようにしならせて、激突する直前に地面にラグナロッカーを突き刺して高跳びで代伊伽を跳び越えてステゴロで拳を繰り出した。
    拳は見事に背中を叩き、振り返ってロッドで反撃して来たのをしゃがみ避けして懐を潜り再び背後に周りラグナロッカーを引き抜いて斬りつけた。しかし、そんな手口は組手で何度も見て来た代伊伽も負けじとラグナロッカーを背面に差し込んだロッドで受け止めて脚を引いて踵で胸部を蹴りつけて振り向いた。

「へっ!随分とアレンジ効かせるじゃんかよ?何かあったのか?」
「まぁなっ♪おめぇにはあたいが必要って、来幸あいつがよく言ってたんだ。その意味なんか、正直────分かんなかったし、今だって分かんねぇ!!あたい、おめぇに嫉妬してたんだ。いつまでもどこまでも、まるで漫画の主人公みたいに強くて頭も良くて……おまけに初心で不器用なハートの持ち主と来た」

    打ち出す手を一切緩めずに思いの丈を言葉にも出してぶつけた。その代伊伽の本音に打ち負ける創愛であったが、言葉を言い終えたタイミングでラグナロッカーで受け止めた攻撃を弾いて攻勢に出て口を開いた。

「そっか。あたしは別に強くなんかない……」
「────ッ!?」

     創愛の予想外の一言に防御の手が緩んでしまい、ラグナロッカーを受け流し切れずにロッドが自身に弾かれて当たってしまう。代伊伽はそれでもとロッド槍刺しの持ち方で追撃をかけて来る創愛の進行を阻止しようとするも、ラグナロッカーをブラスターモードへと変形させて放った弾丸でロッドとラグナロッカーが両者の手元から弾き飛ばされた。
    そして、お互いに格闘で戦闘を続行した。姿勢を立て直す前に創愛は顔を交互に繰り出す連続パンチをお見舞いし、寄ろけているところへ腹部にストレートパンチを当てながら続けて言った。

「あたしはだけさ。強くありたいとか、最強じゃなきゃいけないなんて思ってもいない。ただ、総司きゅんとヒマワリちゃんを助けたいから、怪異にも誰にも負けたくないって……そう思ってるだけ。だけど、今は……」

    代伊伽は来幸の言っていたことが理解出来た。創愛は己の弱さなんて知っていた。それでも、幼馴染みが怪異討伐してでないと生きられない必死であった。ただそれだけの事だった。
    同時にそれは、条件は同じで訳も分からずに怪異使いにさせられてを拘りに持っていた自分自身がどれだけ視野の狭い世界で生きていたのかを思い知らさせるものでもあった。

「今は、代伊伽も!蘇鉄も!その他の出逢った仲間もっっ!みんな、護りたいって思ってる。そのために、あたしがこの闘いを終わらせるっっっ!!!!」
「────。スゥ────ッ……」
「んなっ!?」

    創愛の繰り出した連撃を一つも避けずにすべてその身で受けきっていた代伊伽は頭部や腕部に内出血や出血をしていた。そして、勢い込めた創愛の拳を受け止めて創愛を見詰めている目に生気がない。なのに拳を受け止めた掌からは伝わる純粋にこの闘いを楽しんでいる代伊伽の心に戸惑う隙に、これまでに受けた格闘戦で受けたダメージをそのまま返す程の重い拳が創愛の腹部に飛んで来た。
    受けた衝撃を耐えようと着けた両脚で地面を引きずりながら、後退りして行き急ブレーキをかけたように鞭打ちになって吐血しながら何とか耐えきった。

「そうか……分かったぜ────来幸……」
「はぁ、はぁ、はぁ……来いっ!ラグナロッカ───ッ!!!!」

    叫ぶ創愛のもとへ独りでに向かうラグナロッカー。ソードモードに変えて携えて走る創愛は切っ先に全力を込めて大業を繰り出す。
    一度も受け切れた事すらない創愛の大業。それが、手加減一切無しの全身全霊で放つ。最早、お互いが戦友であることすらも忘れ生命のやり取りへと発展していた。
    対して、代伊伽は胸に手を当てて祈るように眼を閉じていた。唸り声を上げながら飛び込み斬りを繰り出した時に、眼をカッと開いた。すると、前に出した代伊伽の両手に吸われるようにロッドが手元に来て全身から水色のオーラが溢れ出した。創愛の一撃を受け止めるロッドから放たれる覇気は次第に形を変えていった。

「何────、鎌?」
「これが来幸あいつがあたいに遺したってやつか。へっ♪悪くねぇな……気分もデザインもッッ♪」
「ぐわぁぁ!!??」

    遂に創愛を押し返した代伊伽の覇気は鎌の刃となって、首筋まで伸びていた。

    こうして、初めて代伊伽は創愛に勝利する形で対決は幕を引いた。座り込んでいる創愛に手を差し伸べて掴み起こした。

「いてて……、お前……めっちゃ強いじゃんかよ……」
「あたいだって驚きだよ。でも、おかげで色々吹っ切れたぜ♪悪かったな、付き合わせちまって」

     そう言って創愛と代伊伽がハイタッチをしたその時、蘇鉄を拘束した噂零課の調査員が二人を包囲した。すると、蘇鉄は怒り心頭という表情で叫んで二人に激怒した。

「アホかいなっ!!神木原の妹さんの命がかかっとるっちゅうのに、マジの喧嘩してどないすんねんっ!!」

    その一言に『あ……』と間の抜けた声を漏らす二人。それに拍車をかけるように調査員は距離を詰めて来た。ボロボロになっている二人に書類を突き出して一人が口を開いた。

凡浦ぼんうら 須羽侶すばろ隊長が臨時で局長を務める今、お前達は待機命令が出ている。あちらの湯内君より聞き出した話によれば、何でも先刻の列車防衛作戦で撃退した【毒酒の女帝】とそれに続いた怪異の居場所へ独断で向かおうとしているらしいな?」
「あいつそこまで丁寧に言いやがったのかよ……」
「どっちの味方なんだよ……。んで?これ以上身勝手起こせば、あたしらは零課を外されるとかって話か?」
「分かってるのなら、直ぐに待機行動に戻れ」

    偉そうに胸を張って言う調査員は葉巻に火を付け始めた。そして一服し始めたその時、周囲の局員がざわつき始めた。騒々しいと目を向けるが、どうやら後方に何かいるのか自分の後ろに視線を向けていると思い振り返る。

「ミツケタ……、ラグナロッカー……」
「ひっ!?きょ、局……長……ッ!?」

    両眼が機械音をウィンウィンと鳴らしてデタラメに動く紅い眼光。体は背中を地面に向けて海老反りの状態となって腰から蜘蛛の腹部のような機構が二つ備わっていた。逆さになっている顔を上にある人の胸部は蜘蛛の複眼となり、傀儡のパーツで多脚を得ての姿があった。
    悲鳴をあげて部下達の方へと向かった調査員を串刺しにして絶命させると、ゴミ箱にゴミを投げるかのように投げ捨てた。怯えて発砲する局員達の混乱に乗じて武器を手に“アリス”だったものから距離を置く創愛達。

「ほいっと♪皆さん、逃げるんは勝手やけど。それ……置いてきな?」
「こ、これはレッドポーションだ……。局長代理である凡浦隊長に届けるよう言われて持ってきたんだ。こんなところで手放せるか」
「って、ワシもう持っとるけど?」

    阿鼻叫喚な状況で錯乱している局員は、自分の手に持っていたはずのアタッシュケースが蘇鉄の手元にあるのを見て、自分の手元を見ると手錠がされていた。なんと、蘇鉄は自身の怪異の力でを与えて手錠とアタッシュケースが逆に見えている状態を作っていたのだ。
    つまり、蘇鉄視点では手を上げるよう言ってきた人間がアタッシュケースを渡して自分の手に手錠を掛けていたということになる。上官を失い、今も銃撃の音が止み始めていることで恐怖がピークに達した局員は狂乱して逃走した。

   銃で抵抗していた最後の一人も呆気なく殺され、静寂が訪れた更地に創愛達の足音が響き“アリス”も向かってくる足音の方を向いて、またしても機械的な言葉で話し始めた。

「ハジメ……ハッケン。ラグナ、ロッカー……キボウ、キボウ────」
「ありゃあ要するに、アリスのヤロウも怪異だったってことだな?」
「そういう事やねぇ。ほら、おふたりさん。連中が何やら大事そうに持っておったレッドポーションやと?5つあるから、今試しに1本ずつ飲んでみぃ」

    そう言って手渡された赤いトマトジュースのような液体を手に取る。創愛は抵抗なく封を開けてグビグビ飲み干した。代伊伽は恐る恐る口に含むと、飲み終えた瞬間に傷が塞がったことに驚いた。
    創愛も驚きのあまり飛び跳ねて、身体が回復したかを確かめるとズキンッと代伊伽に殴られた腹部の内側から激痛が走り、目をパチクリさせながら動きを鈍らせて言った。

「これ……、外傷しか───、治ってない……っぽい」

    お腹を抱えて崩れ込む創愛を見て、代伊伽も肩を回すと内筋に蓄積している痛みを感じていた。
    そんな二人を心配はするも、敵は待ってくれない“アリス”は多脚を規則正しく動かし獲物を狩る蜘蛛のように襲いかかってきた。

    次の瞬間、散開して突進を避ける三人。後退った蘇鉄が腰に下げていた袋から大量のビー玉を転がして靴底を火打ちにマッチに火をつけて投げ入れた。
    連鎖的にビー玉が爆破していき、辺りに爆発の煙が立ち込めた。咄嗟のことでケホケホと咳き込みながら、創愛が蘇鉄に向かって怒鳴った。

「お前、いきなり何してんだよっ!!」
「何って機雷に火点けただけやで?にしても、アリスはんはアリス・ドールとでも命名したりましょうかね?」
「んな呑気なこと言ってる場合かよっ!!これって、あいつが使ってた人形と合体してこうなってんだろ?なら、あたいが脚を叩くからその援護してくれ」
「注文が多いこって♪まぁ、あんさんら怪我人やし、しゃあなしやけどね♪」

     煙が晴れる前にアリス・ドールは創愛の方を目掛けて、進行を再開していた。そこへ、蘇鉄がコインを投げ付けて注意を引くと逆さになっている複眼部の“アリス”がぐるりと向きシャアーっと口を開いて攻撃対象を変えた。
    前脚四本を順番に打ち出して蘇鉄を串刺しにしようとするが、蘇鉄はすばしっこく動き回って避け続けていた。その隙に後脚を代伊伽がロッドで叩き折っていく。

「創愛。決め手はお前に譲ってやっから、ラグナロッカーを溜めて待ってなっ!!」
「せやね。精々怪我の悪化招かんように準備しとれ」

    体勢を崩すアリス・ドールの前脚を回し蹴りで踊るようにすべて蹴り飛ばして、片手で全身を支える体勢で蘇鉄は複眼目掛けて引き金を引いた。

「アリスはん。あんたは……、体のスタイル以外に褒められるとこなかったで」
「ワタシ、ノ……ソンザイ、イギハ……終焉ノ、災具ヲ…サガ、ス……コト」

    元はそういう役割を持って造られたアンドロイドであると言いたげに蘇鉄へと人である部分の両手を伸ばして迫った。どうして、それが怪異となったかなんてこの場のいる三人には分かりもしないしことであった。
    蘇鉄は伸ばしてきた手を蹴り除け、距離を取って多脚の関節部を目掛けて発砲し手に持っていた銃をジャグリングして腰を通して“アリス”に見せつけた。
    それはグルーガンだった。それを視認した途端に多脚に重さを感じてキョロキョロと自身の脚を見渡した。すると、関節部にトリモチが固まってつまり動かすことが出来なくなっていた。蘇鉄の怪異【異端曲芸師】ジャグラーの能力によって幻覚を見させられたと気づいた時には、創愛の方の準備も終わっていた。

━━ こいつで終焉ピリオドっ!!ラグナ・ブラスタァァァ───ッ!!!!

    声のする方を向こうとするも、激しい光線の波動をくらい既に身体が崩壊を始めていた。しかし、アリスに託された使命。入力されたその絶対命令オーダーを全うせんとして、光線の放たれた方向へと前身して行く。

「流石に、バケモン過ぎるだろっ!?ん、ぬぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「あかん、代伊伽はんっ!!」
「あいよっ!クッションになれってんだろ?」

    出力を全開にしてブラスターを放つ創愛の身体が地面に踏ん張れなくなっているなか、ようやくその進行を止めたアリス・ドールは多脚がすべて消し飛んだ。動けなくなりながらも、逆さの“アリス”の上半身で這ってまだ向かってくるしぶとさにブラスターを打ち尽くして吹き飛んだ先で受け止めた代伊伽とともに、恐怖を感じつつも眺めていることしか出来なった。

「ワタシの名は……、アリス・ルード。怪異に戯れ二…、敢えテ……応ジテ、終焉ノ光を探す……。そして、見つけタ終リ 創メ……」

    その言葉を捻り紡いで動きを停めた。バッテリーが切れたように眼の赤い光も消灯したことにより、アリス・ドールは完全に沈黙したのだった。
    お互いに支えながら立ち上がる創愛と代伊伽の隣に蘇鉄が駆け寄って、全員無事であることを確認して言った。

「結局、アリスのやろうがやりたかったことって何だったんだ?」
「恐らくは、《Mrs.POISON》。【毒酒の女帝】って怪異の力を使って逆転を狙っとったんやろな。ワシらの中に探し求めていた怪異を宿しているやつが居ることを信じて。……せやけど、そんなアリスはんの考えすらで利用されとったってことやろ?」
「あたしがそのお目当ての怪異、【終焉の秒針】ラグナロッカーを持っていたけど、探すように指示した人間がもう居ないってことか?」
「と言うよりかは、んやないかとワシは思うけど……。そんなことよりも時間がない。行きますよあんさんら?」

    そう言って蘇鉄が向けたスマホ画面には地図にマーカーが光っていた。そこにセミラミスとそのご一行がおりますと言って車へと急いだ。
    車に乗る直前に逃げ逃れた調査員の一人が怯えながらも、命令された行動だけは取ると蘇鉄を呼び止めた。それに対して「くどいで?クビでええよ」と二つ返事だけ返してアクセルを踏んで、病院の駐車場を後にした。

    セミラミス達のいる場所へと向かいながら、スマホに登録されている連絡先に電話をかけ始めた。応答した人間の名前を呼んで楽しげに通話相手に話しかけた。

「ええ、間違いないです。このレッドポーションっての。あの八尾谷やおやってお嬢はんのもんでしょうな。連中、怪異使いを都合のええように使い潰す気のようです。せな訳で、そっちは頼んましたで?みのりはんにとおるはん」

    そう言って切話して、運転に戻る蘇鉄。すると、その首に背後から手が伸びて軽く締め付けて来た。そして、その首絞めの主が声を荒らげて車内に爆音を轟かせて激怒した。

「はぁぁ!!??お前どういう事だよ?さっき飲んだアレ……あのクネクネ変態女の血ってマジかよ!?」
「ん?言っとらんかったか?」
「聞いてねぇよそんな話ッ!?あ……、あたし具合悪くなってきた……」
「そんな気を落としなさんな?どうせこっから先の闘い用に全員1つずつ常備すんねんで?幸い3つ残っ取るしなぁ。───って、わぁ!?創愛はん?代伊伽はんの顔色ヤバいで?」
「んあ?ぬわあぁぁ!?頼むッ!!吐くなよ代伊伽ッッ!!??」

    両手で口を押さえて紫色の血色で必死に嘔吐だけはしないように耐えるも、他人の血液を飲まされたことにショックで吐きそうになっていた。
    創愛と代伊伽のグロッキーはしばらく続くのであった。
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