秘密を忘れぬ ~僕はもう一度歩き出す~

青空 蒼空

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Prologue

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 子どもの頃 今いる 河川敷 
 この場所で 小学校が終わると いつも過ごしていた

 大人になった今でも 人生に行き詰った時は この場所に来て あの頃を懐かしく思い出す 

 空高く晴れ渡り 緑が映え 小さな花が所々に咲いていた
 穏やかな川の流れの音を聞き 暖かい風が僕の体を包んだ あの日

 あの日が 僕の生まれた日 

 もちろん 本当に生まれた日ではない
 正しくは 生まれ変われた日・・・かな?

 そこには あの人がいた

 「おばちゃま・・・」
 僕は そっと呟く

 優しい笑顔で 僕の背中を そっと押してくれた あの人

 『わたしは もう80歳になる おばちゃまよ』

 大人になった 僕は 今でも鮮明に覚えている
 あれは 夢では なかったはずだ・・・

 「さすがに もう 生きてないよな・・・」

 少し小太りで 背の高い おばちゃま

 小洒落た帽子から見える髪は真っ白 花柄のワンピースを着て 薄いピンクの口紅に お星さまの小さなイヤリングを付けていた

 お星さまの小さなイヤリングは 太陽の光を浴びてキラキラ光り 小学生だった僕は 空から降ってきた 本当のお星さまで作ったイヤリング だと思った

 あの頃の僕は 学校も家も 大嫌いだった・・・

♢♢♢♢♢♢
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