26 / 69
【伍】第一ノ事件
③
しおりを挟む
竹子の遺体は、詳しい検死のため、村の診療所に運ばれる事となった。青梅から監察医が到着し、竹子は大八車でむしろを被せられ、静かに長屋門まで運ばれた。
長屋門の前で、警察車両の荷台に遺体が乗せられる場面に遭遇したのは、善浄寺の久芳正善住職だった。彼はその様子を見ると、肝を潰したように驚いた。
「な、何が起こったのですか?」
答えたのは、竹子を送り出すべく門の前までやって来た、来住野十四郎である。
「竹子が、死んだ」
「…………」
「祭りは中止だ。帰ってくれ」
「……な、なら、せめて、枕経だけでも……」
正善は、竹子がつづら折りに消えるまで、手を合わせて読経した。
その間にも、村人たちが祭りの準備に集まって来た。
――午前八時。見物客はまだ来ない。だが、昨夜の前夜祭の後、多摩荘に泊まっていた報道記者が数人、目ざとく駆け付けていた。
村人たちは本宅の広間に通され、事情を説明される事になった。
広間は玄関の裏、本宅の建物の大半を占める大きな部屋だ。八畳間が六つくっついている。客間として仕切って使えるよう、障子の桟が走っているが、今はガランと大きくしてある。
広い南向きの床の間の前に、一同は集まった。
彼らの前で、来住野十四郎は項垂れる。
「竹子が、殺された」
「…………」
一同は絶句し、顔を見合わせた。
「今日の祭りはできない。悪いが、帰ってくれ」
「……あ、折角お集まりくださった訳ですから、少し、お話を伺えたらと思います」
背後から声を掛けたのは、赤松だった。
ひとりずつ洋間に呼ばれ、簡単な事情聴取を受ける事になった。……未だ解放されない犬神零と、それに付き添う椎葉桜子も、必然的に同席する事になる。
最初に呼ばれたのは、久芳正善である。儀式用の七條袈裟をまとい、神妙にソファーに腰を据えた。
「……今日の本祭りは、天狗堂にお経を奉るのが主な儀式となります。儀式は午前十時から始まりますので、八時にこちらへ参り、打ち合わせをする手筈となっておりました」
喜田が時計を確認する。現在、午前八時半。竹子を運び出したのが八時過ぎだから、間違いはない。
赤松が続ける。
「という事は、昨夜の前夜祭には、和尚は参加していないと?」
「はい。前夜祭の役割はないため、寺におりました」
「夜、お出掛けには?」
「あの雨です。部屋で休んでおりました」
「それを証明できる人は?」
「家内の与志子です。娘もおりますが、春子は友達と出掛けていたようです。……あの、これは、犯人とお疑いなのでしょうか? 仮にも仏法に身命を捧げる立場、そのような事、決して……」
「ご心配なさらず。皆様に確認しているだけですので」
次は、若い衆頭の丸井新造だ。彼は桜子を見ると、ぎこちなく頭を下げた。
「八時集合って聞いてたから、来てみたら……」
新造は落ち着かない様子で首を掻きむしる。
「昨夜の前夜祭では、あなたはどういう役割を?」
「交通整理です。来賓やら見物客やらで、ハイヤーがごった返してたでしょ。道が狭いから、ほら、長屋門から少し左に行ったとこにある広場、あそこで転回してから戻ってくれって、案内を」
「それは証人が多そうだな。……しかし、祭りの最中は手が空いていたのではないかね?」
「子供神楽を見てました。妹のヨシコと、友達のサチコちゃんが出てたから。手を振ったら振り返したから、気付いてました」
「なるほど。……それからは?」
「帰りのハイヤーの案内をして、九時過ぎだったかな? 一段落したんで、村に帰りました。で、寄合と若い衆で多摩荘の広間に集まって、宴会を」
「宴会は、何時まで?」
「十一時くらいにはお開きになったんじゃないかなぁ。……お恥ずかしながら、俺は酔い潰れて、朝まで寝てました。起きたら七時半過ぎだったから、慌てて来たんです。同じような奴も、何人かいましたよ」
それからも次々と村人たちが呼ばれ、簡単な取り調べを受けたのだが、ほとんど丸井新造と同じ内容なので割愛する。
一通り聞き取りが終わると、赤松は広間に向かった。するとそこには、水川信一郎夫妻と、水川滝二郎父子の姿が増えていた。時刻は九時半。祭りに列席するため、昨夜と同じ正装をしている。
村人たちを帰した後、赤松は来住野十四郎、水川兄弟とその一族と向き合った。
「まずは、我々が警備態勢を敷いておきながら、このような事態を招いた事を、深くお詫び申し上げます」
赤松は頭を下げたが、十四郎は何も言わなかった。
「……さて、失礼ながら、関係者の皆様には、昨夜から今朝にかけての行動を、お伺いしております」
「アリバイという奴かね」
水川信一郎が、気忙しく貧乏ゆすりをしながら言った。
「私は、九時過ぎまでここで十四郎さんがたと喋っていた。それからハイヤーで自宅に戻った。運転手に確認してくれ」
「奥様もご一緒で?」
「はい。それからは出掛けておりません。屋敷のメイドにご確認ください」
「……では、水川滝二郎村長。あなたは?」
「私は、来賓の与党幹事長殿をお送りした後、すぐに帰った。秘書が証人になる」
「あなたは?」
赤松が話を向けたのは、息子の水川咲哉だ。彼はもやしのような血の気の薄い顔をさらに青白くして、まごまごと肩を揺すっている。赤松は繰り返した。
「あなたは、昨夜から今朝にかけて、どこで、何をしておられましたか?」
咲哉はビクッと顔を上げ、父に助けを求める素振りを見せたが、やがて諦めたように小声で答えた。
「……梅子ちゃんと、お近づきになりたくて、屋敷の影に隠れていました」
「何だと?」
「で、でも!」
咲哉は裏返った声を上げた。
「あ、雨が降ってきたから、これはたまらないと、歩いて帰りました」
「しかし、長屋門には警官がいたはずだ。どこを通って帰ったのかね?」
「裏門から……」
「裏門から、長屋門の前を通らず、どうやって帰ったのかね?」
咲哉は言い渋っていたが、やがてボソリと答えた。
「……裏門から道へ出る時、薮の中を通るでしょ? あそこに、僕しか知らない抜け道があるんです」
「…………」
「途中に、小さな道祖神があるんです。多分、普通に歩いてたら気付かないと思う。あれの裏が、獣道みたいになってて、そこを潜ってくと、つづら折れの途中に出るんです」
赤松が警官に目配せする。確認に行かせたのだ。
「それを証明できる人は?」
「つづら折れの出口で、まるいやの勝太に出くわしました。月原山道を善浄寺の方から歩いて来ました。あいつもびしょ濡れでした」
「その時間は?」
「家に着いたのが、十一時半くらいだったから、十一時頃かと」
「警部!」
戻ってきた警官が報告する。確かに、密集した薮笹の中に、トンネル状の抜け道はあった。だが、子供が身を屈めなければ通れないほどの狭さで、咲哉が腹ばいで匍匐前進してやっとだろうと。
「後ほど、まるいやの勝太君に確認する。――そして、十四郎さん」
十四郎は、脂ぎった顔に目を爛々と光らせ、赤松を睨んだ。
「昨晩は、どうされていましたか?」
「我が子を殺す親がどこにある。馬鹿馬鹿しい。あの探偵と名乗る不審者に決まっているだろう」
「お答え願えませんか?」
しかし、十四郎はムスッと目を逸らし、何も答えなかった。
その時、洋間から柱時計の音が響いてきた。――十時だ。本来なら、本祭りが開始される時間である。
それと同時に、広間の襖が開かれた。
――そこにいたのは、白装束に長い黒髪を垂らした少女だった。
赤松はギクッとした。赤松でなくとも、今朝、天狗堂を見た者なら全員、同じ反応をしたに違いない。その姿は、被害者である来住野竹子と、あまりによく似ていた。
彼女は言った。
「お祭りの支度が整いました」
「……おはようございます」
午前八時。異様な雰囲気の中、家政婦の初江は、不知火家となっている洋館の玄関を開けた。松子から話は通っていたのだろう、名乗ると門番の警官はすぐに彼女を通した。
不知火松子は起きていた。台所と繋がった居間でぼんやりと肘をついている。
「昨夜の奉納舞、素晴らしかったですわ。すっかり見惚れてしまいました。……それにしても、あの、何かあったのですか?」
初江はいつも、まるいやの丸井セツの作った洋服を着ている。着心地と丈夫さ、そして手頃な価格が、初江にはありがたかった。前掛けも当然、まるいやのものだ。その紐を結びながら、初江は心配そうに松子を見た。
松子は彼女に顔を向けず、虚空を眺めたまま答えた。
「……妹が、死んだの」
「えっ……!」
「殺人事件の疑いがあるから、家から出ないようにって、刑事さんに言われたわ」
「そんな……」
初江は目を見開き口を押さえた。
「今日は帰っていいわよ。こんな風だし」
「……いえ、でも、せっかくのお天気だし、お洗濯だけはしていきます」
初江は脱衣場に向かった。洗濯かごを抱え、裏の井戸に向かう。そして、ポンプでたらいに水を張ってから、洗濯物を一枚一枚、確認しながら入れていく。
その時。
「……あら?」
初江は気付いた。
男物の開襟シャツ。不知火清弥が好んで着る、派手な柄物だ。
――それが、水に浸したように、ぐっしょりと濡れていた。
長屋門の前で、警察車両の荷台に遺体が乗せられる場面に遭遇したのは、善浄寺の久芳正善住職だった。彼はその様子を見ると、肝を潰したように驚いた。
「な、何が起こったのですか?」
答えたのは、竹子を送り出すべく門の前までやって来た、来住野十四郎である。
「竹子が、死んだ」
「…………」
「祭りは中止だ。帰ってくれ」
「……な、なら、せめて、枕経だけでも……」
正善は、竹子がつづら折りに消えるまで、手を合わせて読経した。
その間にも、村人たちが祭りの準備に集まって来た。
――午前八時。見物客はまだ来ない。だが、昨夜の前夜祭の後、多摩荘に泊まっていた報道記者が数人、目ざとく駆け付けていた。
村人たちは本宅の広間に通され、事情を説明される事になった。
広間は玄関の裏、本宅の建物の大半を占める大きな部屋だ。八畳間が六つくっついている。客間として仕切って使えるよう、障子の桟が走っているが、今はガランと大きくしてある。
広い南向きの床の間の前に、一同は集まった。
彼らの前で、来住野十四郎は項垂れる。
「竹子が、殺された」
「…………」
一同は絶句し、顔を見合わせた。
「今日の祭りはできない。悪いが、帰ってくれ」
「……あ、折角お集まりくださった訳ですから、少し、お話を伺えたらと思います」
背後から声を掛けたのは、赤松だった。
ひとりずつ洋間に呼ばれ、簡単な事情聴取を受ける事になった。……未だ解放されない犬神零と、それに付き添う椎葉桜子も、必然的に同席する事になる。
最初に呼ばれたのは、久芳正善である。儀式用の七條袈裟をまとい、神妙にソファーに腰を据えた。
「……今日の本祭りは、天狗堂にお経を奉るのが主な儀式となります。儀式は午前十時から始まりますので、八時にこちらへ参り、打ち合わせをする手筈となっておりました」
喜田が時計を確認する。現在、午前八時半。竹子を運び出したのが八時過ぎだから、間違いはない。
赤松が続ける。
「という事は、昨夜の前夜祭には、和尚は参加していないと?」
「はい。前夜祭の役割はないため、寺におりました」
「夜、お出掛けには?」
「あの雨です。部屋で休んでおりました」
「それを証明できる人は?」
「家内の与志子です。娘もおりますが、春子は友達と出掛けていたようです。……あの、これは、犯人とお疑いなのでしょうか? 仮にも仏法に身命を捧げる立場、そのような事、決して……」
「ご心配なさらず。皆様に確認しているだけですので」
次は、若い衆頭の丸井新造だ。彼は桜子を見ると、ぎこちなく頭を下げた。
「八時集合って聞いてたから、来てみたら……」
新造は落ち着かない様子で首を掻きむしる。
「昨夜の前夜祭では、あなたはどういう役割を?」
「交通整理です。来賓やら見物客やらで、ハイヤーがごった返してたでしょ。道が狭いから、ほら、長屋門から少し左に行ったとこにある広場、あそこで転回してから戻ってくれって、案内を」
「それは証人が多そうだな。……しかし、祭りの最中は手が空いていたのではないかね?」
「子供神楽を見てました。妹のヨシコと、友達のサチコちゃんが出てたから。手を振ったら振り返したから、気付いてました」
「なるほど。……それからは?」
「帰りのハイヤーの案内をして、九時過ぎだったかな? 一段落したんで、村に帰りました。で、寄合と若い衆で多摩荘の広間に集まって、宴会を」
「宴会は、何時まで?」
「十一時くらいにはお開きになったんじゃないかなぁ。……お恥ずかしながら、俺は酔い潰れて、朝まで寝てました。起きたら七時半過ぎだったから、慌てて来たんです。同じような奴も、何人かいましたよ」
それからも次々と村人たちが呼ばれ、簡単な取り調べを受けたのだが、ほとんど丸井新造と同じ内容なので割愛する。
一通り聞き取りが終わると、赤松は広間に向かった。するとそこには、水川信一郎夫妻と、水川滝二郎父子の姿が増えていた。時刻は九時半。祭りに列席するため、昨夜と同じ正装をしている。
村人たちを帰した後、赤松は来住野十四郎、水川兄弟とその一族と向き合った。
「まずは、我々が警備態勢を敷いておきながら、このような事態を招いた事を、深くお詫び申し上げます」
赤松は頭を下げたが、十四郎は何も言わなかった。
「……さて、失礼ながら、関係者の皆様には、昨夜から今朝にかけての行動を、お伺いしております」
「アリバイという奴かね」
水川信一郎が、気忙しく貧乏ゆすりをしながら言った。
「私は、九時過ぎまでここで十四郎さんがたと喋っていた。それからハイヤーで自宅に戻った。運転手に確認してくれ」
「奥様もご一緒で?」
「はい。それからは出掛けておりません。屋敷のメイドにご確認ください」
「……では、水川滝二郎村長。あなたは?」
「私は、来賓の与党幹事長殿をお送りした後、すぐに帰った。秘書が証人になる」
「あなたは?」
赤松が話を向けたのは、息子の水川咲哉だ。彼はもやしのような血の気の薄い顔をさらに青白くして、まごまごと肩を揺すっている。赤松は繰り返した。
「あなたは、昨夜から今朝にかけて、どこで、何をしておられましたか?」
咲哉はビクッと顔を上げ、父に助けを求める素振りを見せたが、やがて諦めたように小声で答えた。
「……梅子ちゃんと、お近づきになりたくて、屋敷の影に隠れていました」
「何だと?」
「で、でも!」
咲哉は裏返った声を上げた。
「あ、雨が降ってきたから、これはたまらないと、歩いて帰りました」
「しかし、長屋門には警官がいたはずだ。どこを通って帰ったのかね?」
「裏門から……」
「裏門から、長屋門の前を通らず、どうやって帰ったのかね?」
咲哉は言い渋っていたが、やがてボソリと答えた。
「……裏門から道へ出る時、薮の中を通るでしょ? あそこに、僕しか知らない抜け道があるんです」
「…………」
「途中に、小さな道祖神があるんです。多分、普通に歩いてたら気付かないと思う。あれの裏が、獣道みたいになってて、そこを潜ってくと、つづら折れの途中に出るんです」
赤松が警官に目配せする。確認に行かせたのだ。
「それを証明できる人は?」
「つづら折れの出口で、まるいやの勝太に出くわしました。月原山道を善浄寺の方から歩いて来ました。あいつもびしょ濡れでした」
「その時間は?」
「家に着いたのが、十一時半くらいだったから、十一時頃かと」
「警部!」
戻ってきた警官が報告する。確かに、密集した薮笹の中に、トンネル状の抜け道はあった。だが、子供が身を屈めなければ通れないほどの狭さで、咲哉が腹ばいで匍匐前進してやっとだろうと。
「後ほど、まるいやの勝太君に確認する。――そして、十四郎さん」
十四郎は、脂ぎった顔に目を爛々と光らせ、赤松を睨んだ。
「昨晩は、どうされていましたか?」
「我が子を殺す親がどこにある。馬鹿馬鹿しい。あの探偵と名乗る不審者に決まっているだろう」
「お答え願えませんか?」
しかし、十四郎はムスッと目を逸らし、何も答えなかった。
その時、洋間から柱時計の音が響いてきた。――十時だ。本来なら、本祭りが開始される時間である。
それと同時に、広間の襖が開かれた。
――そこにいたのは、白装束に長い黒髪を垂らした少女だった。
赤松はギクッとした。赤松でなくとも、今朝、天狗堂を見た者なら全員、同じ反応をしたに違いない。その姿は、被害者である来住野竹子と、あまりによく似ていた。
彼女は言った。
「お祭りの支度が整いました」
「……おはようございます」
午前八時。異様な雰囲気の中、家政婦の初江は、不知火家となっている洋館の玄関を開けた。松子から話は通っていたのだろう、名乗ると門番の警官はすぐに彼女を通した。
不知火松子は起きていた。台所と繋がった居間でぼんやりと肘をついている。
「昨夜の奉納舞、素晴らしかったですわ。すっかり見惚れてしまいました。……それにしても、あの、何かあったのですか?」
初江はいつも、まるいやの丸井セツの作った洋服を着ている。着心地と丈夫さ、そして手頃な価格が、初江にはありがたかった。前掛けも当然、まるいやのものだ。その紐を結びながら、初江は心配そうに松子を見た。
松子は彼女に顔を向けず、虚空を眺めたまま答えた。
「……妹が、死んだの」
「えっ……!」
「殺人事件の疑いがあるから、家から出ないようにって、刑事さんに言われたわ」
「そんな……」
初江は目を見開き口を押さえた。
「今日は帰っていいわよ。こんな風だし」
「……いえ、でも、せっかくのお天気だし、お洗濯だけはしていきます」
初江は脱衣場に向かった。洗濯かごを抱え、裏の井戸に向かう。そして、ポンプでたらいに水を張ってから、洗濯物を一枚一枚、確認しながら入れていく。
その時。
「……あら?」
初江は気付いた。
男物の開襟シャツ。不知火清弥が好んで着る、派手な柄物だ。
――それが、水に浸したように、ぐっしょりと濡れていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる