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【伍】第一ノ事件
⑥
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犬神零が再び天狗堂に入ると、そこには、事件のあった形跡だけが残されていた。
祭りのため、華やかに飾られた御堂に、生々しくぶら下がる、凶器の注連縄。
零はそれを括った丸太の梁を見上げた。
「犯人はどうやって、竹子さんをここに吊るしたんでしょうか。それも、生きたまま」
「警部補の話だと、注連縄を梁に引っ掛けて、反対側から引っ張り上げたと」
見張りと言いつつ、小木曽も中を覗き込む。
「そうですか……」
零は腕組みして梁を見上げていたが、そのうちギロリと小木曽を見た。
「梁の上が、見たいんですけどねぇ」
「見ればいいだろ」
「届かないんですよね、背が」
「…………」
「踏み台が欲しいですねぇ」
「お、俺は、ここから離れられないし、踏み台など、どこにあるかも知らんぞ」
「そうですか、残念です……」
すると、小木曽は大きく舌打ちをした。
「早く済ませろよ!」
そう言って、 小木曽は梁の下に四つん這いになった。
「おやおや、恐縮です」
言いながら、零は遠慮なく小木曽の背中に乗る。
――何この漫才。桜子は天狗堂の外から眺めていた。
その時だった。足元を何かが横切った気がした。確認はしなかった。したら負けだと思った。
しかしそれは、天狗堂の横、石造りの土台の脇を、桜子に見せつけるように、蛇行しながらするすると滑っていく。――蛇だ!
大きく息を吸う。それが叫び声になる寸前、桜子は両手で口を押さえた。……今大声を上げたら、警備の警官が集まってくるだろう。そうしたら、実況見分どころか、また手錠生活に逆戻りだ。
本当に嫌いなものからは、目が離せないものである。桜子は硬直したまま、大きく見開いた目でそれを追っていたのだが、不意に硬直を解いた。――何かしら、これは。
それは、ぬかるんだ土の上に、点々と続いていた。――細長い長方形の跡。天狗堂の裏の石垣の方へ、横向きに連なるように幾つも付いている。そして、石垣のところで消えていた。
桜子は、天狗堂の中を覗き込んだ。
「ねぇ、これって調べたの? 小木曽チャン」
顔を真っ赤にして零を支えていた小木曽は、それを聞いて顔を上げた。
「……小木曽、チャン……」
途端に力が抜け、零もろとも床に潰れた。
「……痛いですよ」
「小木曽、チャン……」
零は苦笑しつつ、天狗堂から這い出た。そして、その跡を見て表情を変えた。
「……下駄の跡ですね」
「下駄?」
「はい。一本歯の下駄です。――天狗が履くような」
小木曽が機嫌を損ねたため、二人は天狗堂を追い出された。
「……梁の上には、何かあったの?」
「はい、ありませんでした」
「なーんだ……」
「埃が」
「……え?」
「埃がありませんでした。――一部分だけ」
二人はその足で、裏山に向かっていた。零が是非とも見たいと言い出したからだ。
初江に聞いた裏山へ向かう階段は、百合園の東側、水車小屋の裏の薮に隠れるようにして存在した。
石垣の斜面に張り付くように造られている。かつては、天守への行き来に使われていたのだろう。現在は、石垣の隙間から顔を出す笹竹の根がはみ出し、注意をしなければ踏み外しそうだ。
「よくそんな下駄で上れるわね」
「慣れてますから」
零に手を借りながら、何とか上り切った桜子だったが、その先の景色は桜子を満足させるものではなかった。
「……ただの竹薮じゃない」
「ですね……」
筍は沢山採れそうですが、と、零は構わず入っていく。桜子も仕方なく、ヤブ蚊と戦いながらついて行ったのだが……。
「…………」
山頂をぐるりと囲む石垣の、ほぼ中央に当たると思われる場所に、「水川城跡」という石碑が立っていただけだった。
そして、階段に戻ろうとしたのだが、周囲は竹薮の同じ景色しかなく、ぐるぐると迷う羽目になった。
「あーもう嫌。来るんじゃなかったわ」
「そう言わないでくださいよ。……ほら」
突如、竹薮を抜けた場所は、石垣の真上だった。桜子は絶句した。
――そこは、城跡を北東に突き抜けた場所だった。蛇行して流れる月原川がどこまでも続き、その先々まで続く山々は、どこまでも青かった。
時の城主は、この景色を眺めて、広大な世界へ思いを馳せていたのかもしれない。
「……素晴らしい景色ね……」
しばらく並んでそれを眺めていたのだが、ふと零が呟いた。
「あれ、何でしょう?」
それは、もう少し奥、石垣の角になった場所に、崖にせり出すように置かれていた。赤茶けた板のようなものだ。鉄板に見える。明らかに、近代のものだ。
しかし、桜子の好奇心はそこが限界だった。ふと目に入った石垣の下方で、高さを認識したのだ。
「……もう無理。帰ろう」
桜子は、零に縋り付くように城跡を出た。
「……痒いわ」
散々蚊に刺された手足を煩わしく思いながら、二人は百合園をぐるりと一周するようにして、裏門の近くにやって来た。
昨夜の失態を反省してだろう、狭い裏門付近には二人の警官がいる。
そこで零は、とんでもない事を言い出した。
「ちょっと、外に出てみたいんですが」
「……はあ? さすがに無理でしょ?」
ニヤニヤしながら零は、桜子に耳打ちをした。
仕方なく、桜子は裏門に向かった。そして……。
「キャッ!」
何の予兆もなく、突然転んだ。その様子を見て、二人の警官は唖然とした。
「あーッ! 足を挫いたわ! 痛くて歩けないーッ!」
桜子は痛がるフリをしながら、チラチラと警官を見る。
「あーッ! 痛いわ! 早く冷たい濡れ布巾で冷やさないとッ!」
それでも動かない警官たちに、痺れを切らした桜子は声を上げた。
「あんたたち、それでも市民の安全を守る公僕なの? ここでか弱い乙女が困ってるじゃないの、助けなさいよッ!」
警官たちは顔を見合わせた。そして、片方が桜子の方に来た。
「……何だ、仕方がないな。肩を貸してやる」
桜子は彼の肩に手を掛け、立ち上がろうとするが、
「あーッ! 両足とも挫いてるーッ! 歩けないわーッ!」
と、もう一人を手招きした。
「あなた、体格いいから肩ね。で、そっちの小柄なあなたが足。さ、運んで」
「……どこに?」
「本宅に決まってるでしょ!」
再び警官は顔を見合わせる。
「どうする?」
「赤松警部補は絶対ここを離れるなと言っていたぞ」
「五分くらいで終わるわよ。そのくらいいいじゃないのよ」
桜子があまりにしつこいので、警官たちは仕方なく、彼女を運んで行ったのだが……。
それを見送った零は、生垣の影から姿を現した。
――五分だけ、時間を作って欲しい。
彼は桜子に、こう頼んだ。
あまりに見え透いた芝居ではあるが、若い女性の頼みは、融通してでも聞くだろうと、彼は目論んでいた。
……だが二人の警官は、桜子を広間に運べば、すぐさま戻って来るに違いない。それまでに再び、門の中へ戻らなければならないのだ。ぐずぐずしてはいられない。
念の為、周囲に目を配った後、零は裏門の向こうへ消えた。
広間に人の姿はなかった。不知火清弥が容疑者として拘束された事で、水川兄弟とその一族は放免になったのだ。来住野十四郎と梅子も、自室へ戻ったのだろう。
二人の警官は、桜子を畳に寝かせると、すぐに戻ろうとしたのだが、
「あ痛いたた。悪いけど、布巾を濡らして来て」
「畳に直接寝たら腰が痛いわ。座布団、座布団持ってきてよ」
と、限界まで粘ってみる。
――犬神零が何をしようとしているのかは、桜子は知らなかった。しかし、あんな適当な事を言いつつも、彼が最も早口く犯人に辿り着くのではと、桜子は予感したのだ。……勘であるが。
――と、廊下の方が騒がしくなった。何事かしら?
そう思った瞬間。
襖がガラッと開き、一人の男が入ってきた。
歳は三十前くらい。零と背格好はそんなに変わらない。長身で痩せ型で、だが零と違い、引き締まった逞しさがある。その体を、ピタリと体に合った三つ揃いで包んだ姿は、都会的で洗練されている。中折帽で顔は見えない。
彼は広間を見渡すと、顎に手を当てた。
「おや、来住野十四郎氏がここで待っていると聞いたのだが」
そして、情けない姿で見上げる桜子に気付くと、「おやおや」と帽子を外した。
「お休みでしたか。これは失礼いたしました」
その仕草には気品があり、柔らかく微笑んだ表情も含めて、この上なく上品だ。
――そして、整った顔。涼やかな目鼻立ちに、手入れされた口髭を蓄えている。犬神零の浮世離れした美貌を見慣れてはいるが、こちらはより男性的である。女なら、ときめかずにいられない。そんな人種だ。
桜子は何とか気分を落ち着かせて、絞り出すように言った。
「……誰?」
すると彼は、帽子を胸に当て一礼した。
「自己紹介が遅れました。――私、百々目と申します。……警視庁で警部をしております」
祭りのため、華やかに飾られた御堂に、生々しくぶら下がる、凶器の注連縄。
零はそれを括った丸太の梁を見上げた。
「犯人はどうやって、竹子さんをここに吊るしたんでしょうか。それも、生きたまま」
「警部補の話だと、注連縄を梁に引っ掛けて、反対側から引っ張り上げたと」
見張りと言いつつ、小木曽も中を覗き込む。
「そうですか……」
零は腕組みして梁を見上げていたが、そのうちギロリと小木曽を見た。
「梁の上が、見たいんですけどねぇ」
「見ればいいだろ」
「届かないんですよね、背が」
「…………」
「踏み台が欲しいですねぇ」
「お、俺は、ここから離れられないし、踏み台など、どこにあるかも知らんぞ」
「そうですか、残念です……」
すると、小木曽は大きく舌打ちをした。
「早く済ませろよ!」
そう言って、 小木曽は梁の下に四つん這いになった。
「おやおや、恐縮です」
言いながら、零は遠慮なく小木曽の背中に乗る。
――何この漫才。桜子は天狗堂の外から眺めていた。
その時だった。足元を何かが横切った気がした。確認はしなかった。したら負けだと思った。
しかしそれは、天狗堂の横、石造りの土台の脇を、桜子に見せつけるように、蛇行しながらするすると滑っていく。――蛇だ!
大きく息を吸う。それが叫び声になる寸前、桜子は両手で口を押さえた。……今大声を上げたら、警備の警官が集まってくるだろう。そうしたら、実況見分どころか、また手錠生活に逆戻りだ。
本当に嫌いなものからは、目が離せないものである。桜子は硬直したまま、大きく見開いた目でそれを追っていたのだが、不意に硬直を解いた。――何かしら、これは。
それは、ぬかるんだ土の上に、点々と続いていた。――細長い長方形の跡。天狗堂の裏の石垣の方へ、横向きに連なるように幾つも付いている。そして、石垣のところで消えていた。
桜子は、天狗堂の中を覗き込んだ。
「ねぇ、これって調べたの? 小木曽チャン」
顔を真っ赤にして零を支えていた小木曽は、それを聞いて顔を上げた。
「……小木曽、チャン……」
途端に力が抜け、零もろとも床に潰れた。
「……痛いですよ」
「小木曽、チャン……」
零は苦笑しつつ、天狗堂から這い出た。そして、その跡を見て表情を変えた。
「……下駄の跡ですね」
「下駄?」
「はい。一本歯の下駄です。――天狗が履くような」
小木曽が機嫌を損ねたため、二人は天狗堂を追い出された。
「……梁の上には、何かあったの?」
「はい、ありませんでした」
「なーんだ……」
「埃が」
「……え?」
「埃がありませんでした。――一部分だけ」
二人はその足で、裏山に向かっていた。零が是非とも見たいと言い出したからだ。
初江に聞いた裏山へ向かう階段は、百合園の東側、水車小屋の裏の薮に隠れるようにして存在した。
石垣の斜面に張り付くように造られている。かつては、天守への行き来に使われていたのだろう。現在は、石垣の隙間から顔を出す笹竹の根がはみ出し、注意をしなければ踏み外しそうだ。
「よくそんな下駄で上れるわね」
「慣れてますから」
零に手を借りながら、何とか上り切った桜子だったが、その先の景色は桜子を満足させるものではなかった。
「……ただの竹薮じゃない」
「ですね……」
筍は沢山採れそうですが、と、零は構わず入っていく。桜子も仕方なく、ヤブ蚊と戦いながらついて行ったのだが……。
「…………」
山頂をぐるりと囲む石垣の、ほぼ中央に当たると思われる場所に、「水川城跡」という石碑が立っていただけだった。
そして、階段に戻ろうとしたのだが、周囲は竹薮の同じ景色しかなく、ぐるぐると迷う羽目になった。
「あーもう嫌。来るんじゃなかったわ」
「そう言わないでくださいよ。……ほら」
突如、竹薮を抜けた場所は、石垣の真上だった。桜子は絶句した。
――そこは、城跡を北東に突き抜けた場所だった。蛇行して流れる月原川がどこまでも続き、その先々まで続く山々は、どこまでも青かった。
時の城主は、この景色を眺めて、広大な世界へ思いを馳せていたのかもしれない。
「……素晴らしい景色ね……」
しばらく並んでそれを眺めていたのだが、ふと零が呟いた。
「あれ、何でしょう?」
それは、もう少し奥、石垣の角になった場所に、崖にせり出すように置かれていた。赤茶けた板のようなものだ。鉄板に見える。明らかに、近代のものだ。
しかし、桜子の好奇心はそこが限界だった。ふと目に入った石垣の下方で、高さを認識したのだ。
「……もう無理。帰ろう」
桜子は、零に縋り付くように城跡を出た。
「……痒いわ」
散々蚊に刺された手足を煩わしく思いながら、二人は百合園をぐるりと一周するようにして、裏門の近くにやって来た。
昨夜の失態を反省してだろう、狭い裏門付近には二人の警官がいる。
そこで零は、とんでもない事を言い出した。
「ちょっと、外に出てみたいんですが」
「……はあ? さすがに無理でしょ?」
ニヤニヤしながら零は、桜子に耳打ちをした。
仕方なく、桜子は裏門に向かった。そして……。
「キャッ!」
何の予兆もなく、突然転んだ。その様子を見て、二人の警官は唖然とした。
「あーッ! 足を挫いたわ! 痛くて歩けないーッ!」
桜子は痛がるフリをしながら、チラチラと警官を見る。
「あーッ! 痛いわ! 早く冷たい濡れ布巾で冷やさないとッ!」
それでも動かない警官たちに、痺れを切らした桜子は声を上げた。
「あんたたち、それでも市民の安全を守る公僕なの? ここでか弱い乙女が困ってるじゃないの、助けなさいよッ!」
警官たちは顔を見合わせた。そして、片方が桜子の方に来た。
「……何だ、仕方がないな。肩を貸してやる」
桜子は彼の肩に手を掛け、立ち上がろうとするが、
「あーッ! 両足とも挫いてるーッ! 歩けないわーッ!」
と、もう一人を手招きした。
「あなた、体格いいから肩ね。で、そっちの小柄なあなたが足。さ、運んで」
「……どこに?」
「本宅に決まってるでしょ!」
再び警官は顔を見合わせる。
「どうする?」
「赤松警部補は絶対ここを離れるなと言っていたぞ」
「五分くらいで終わるわよ。そのくらいいいじゃないのよ」
桜子があまりにしつこいので、警官たちは仕方なく、彼女を運んで行ったのだが……。
それを見送った零は、生垣の影から姿を現した。
――五分だけ、時間を作って欲しい。
彼は桜子に、こう頼んだ。
あまりに見え透いた芝居ではあるが、若い女性の頼みは、融通してでも聞くだろうと、彼は目論んでいた。
……だが二人の警官は、桜子を広間に運べば、すぐさま戻って来るに違いない。それまでに再び、門の中へ戻らなければならないのだ。ぐずぐずしてはいられない。
念の為、周囲に目を配った後、零は裏門の向こうへ消えた。
広間に人の姿はなかった。不知火清弥が容疑者として拘束された事で、水川兄弟とその一族は放免になったのだ。来住野十四郎と梅子も、自室へ戻ったのだろう。
二人の警官は、桜子を畳に寝かせると、すぐに戻ろうとしたのだが、
「あ痛いたた。悪いけど、布巾を濡らして来て」
「畳に直接寝たら腰が痛いわ。座布団、座布団持ってきてよ」
と、限界まで粘ってみる。
――犬神零が何をしようとしているのかは、桜子は知らなかった。しかし、あんな適当な事を言いつつも、彼が最も早口く犯人に辿り着くのではと、桜子は予感したのだ。……勘であるが。
――と、廊下の方が騒がしくなった。何事かしら?
そう思った瞬間。
襖がガラッと開き、一人の男が入ってきた。
歳は三十前くらい。零と背格好はそんなに変わらない。長身で痩せ型で、だが零と違い、引き締まった逞しさがある。その体を、ピタリと体に合った三つ揃いで包んだ姿は、都会的で洗練されている。中折帽で顔は見えない。
彼は広間を見渡すと、顎に手を当てた。
「おや、来住野十四郎氏がここで待っていると聞いたのだが」
そして、情けない姿で見上げる桜子に気付くと、「おやおや」と帽子を外した。
「お休みでしたか。これは失礼いたしました」
その仕草には気品があり、柔らかく微笑んだ表情も含めて、この上なく上品だ。
――そして、整った顔。涼やかな目鼻立ちに、手入れされた口髭を蓄えている。犬神零の浮世離れした美貌を見慣れてはいるが、こちらはより男性的である。女なら、ときめかずにいられない。そんな人種だ。
桜子は何とか気分を落ち着かせて、絞り出すように言った。
「……誰?」
すると彼は、帽子を胸に当て一礼した。
「自己紹介が遅れました。――私、百々目と申します。……警視庁で警部をしております」
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