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【捌】第二ノ事件
①
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――七月二十二日。
竹子の葬儀は、通夜に比べ閑散としていた。
帝国議会関係の来賓は一切姿を消し、水川滝二郎の顔もなかった。来住野鶴代は、まさかとは思ったが、いつもの習慣に従い、新宿の実家に帰省したらしい。実の娘の葬儀にである。不知火清弥を朝から一度も見ないのは、昨夜の騒動のせいもあるだろうが、妻の松子がいないのはどういう訳か?
犬神零は、重い頭に顔をしかめつつ、広間の後方、襖の前にポツンと座っていた。
不審な事はそれだけではない。
裏門の番をしていた小木曽巡査の姿が、朝、消えていたのだ。
確かに昨夜、零と桜子が多摩荘から帰った時、彼はいなかった。用を足しにでも行ったのだろうと、その時は気にしなかったのだが、今思えば、その時から彼はいなかったのである。
赤松警部補を中心に捜索が行われ、長屋門に異常はなかった事から、もしやと、水川咲哉のあの抜け道を調べた。果たして小木曽巡査は、意識を昏倒され、手足を縛られて、その中へ押し込まれていたのである。――つまり昨夜、犬神零がこの抜け道を通れば、昨夜のうちに彼は発見されていたのだ。
赤松の付き添いで、村の診療所に運び込まれた小木曽は、菊岡医師の治療を受け目を覚ました。
「……面目次第もございません……」
ショボンとする小木曽を叱咤しながら、赤松が聞き出したところによると、事情はこうだ。
――夜九時頃。
一通り通夜は終わり、弔問客は全員帰っていた。これは、長屋門の警備に当たる警官が名簿を取っていた事から、間違いはない。
小木曽は裏門に立ち、最後のハイヤーが出ていく音を聞きながら、薮を通る小道を眺めていた。……とそこに、奇妙な物音がした。
――チャリン。
不審に思った小木曽は、小道の方へ様子を見に行った。するとそこには、手毬が落ちていた。中に鈴を仕込んだ、幼女が遊ぶような手毬が。小木曽はそれを拾おうと屈んだ。その瞬間――。
「……ガツンと、後ろから……」
頭を包帯で巻かれた小木曽は、寝台で身を起こして肩を竦めた。
確かに、小木曽が押し込まれていた抜け道の奥に、手毬が投げ込まれていた。そして、勝手口の外に置かれた、通夜に供された酒の空瓶の一本から、後ほど、ルミノール反応が出たのだ。特定できるような指紋は残されていなかった。
つまり、小木曽を手毬で誘い出し、一升瓶で殴り、抜け道に隠したのだ。
「しかし、屈んだところを殴られたとなると、犯人の身長は分からんな。……何か気付いた事はあるかね?」
「はぁ。手毬を注視していたため、全く……」
赤松は溜息を吐いた。
――犬神零は、小木曽捜索の騒動で目を覚ましたのだが、妙に頭が重かった。
もしや……と、昨夜の事を思い返す。
昨夜、多摩荘を出たのが八時半頃。ゆっくりと歩いて来たため、裏門に着いたのは九時半頃と思われる。
あわよくば、多摩荘でそのまま夕食も、と思ったのだが、急な団体客――つまり捜査陣一行――が入ったため忙しいと断られ、通夜の余りにでもありつこうと、その足で炊事場を見に行った。
亀乃は、通夜から家事に復帰していた。といっても、食事は多摩荘の仕出しである。お茶汲みと茶菓子の用意程度だったし、村のご婦人がたの手伝いもあり、常の家事より楽だと、彼女は笑っていた。……以前には決して見る事のなかった笑顔だった。
もしかしたらと残しておいたと、亀乃は助六の折詰を二人に渡した。それを離れに持ち帰り、食べたのだ……。
その弁当箱は、離れの六畳に置いてある。念の為、返さずに置いておこう。
そうして、裏門付近を捜索していた赤松に事情を聞き、一緒に小木曽を探したのだが、抜け道から彼が発見されたと聞いた時は、頭から血の気が引いた。――既に、何かが起きている。そう思った。
しかし、十時の葬儀開始まで、特に何事もなく、零は広間の隅に座っているのである。
桜子は「この格好じゃあ……」と遠慮して、亀乃や村のご婦人がたの手伝いをしている。
来住野十四郎は、喪主の立場であるから、その場にいなければならない。しかし、深く項垂れた彼の後ろ姿は、一晩で何十歳も置いたように見える。昨夜までのような、気鋭で精悍な様子は微塵もなく、魂の抜けたように、ただそこにいるだけの有り様だ。
来住野梅子は昨夜と同様、黒のドレスに黒のヴェール姿で、人形のように前を向いている。
水川信一郎と夢子夫妻は、遠慮がちに少し離れて座っていた。
そして、村の寄合の面々。又吉朝夫とまるいやの若主人、丸井新造と勝太の兄弟もいた。
導師はやはり、久芳正善住職である。
……そして今日は、同じく広間の後方、零と反対の位置に百々目が座っていた。彼も異変を感じているようで、厳しい表情で、じっと広間を観察している。
――と、その時。
零のすぐ後ろの襖が細く開き、桜子が顔を出した。
「あの、ちょっと……」
広間を出ると、配膳室まで腕を引かれた。――そして、そこにいたのは、不知火松子である。
彼女は動揺を隠せない様子でこう言った。
「……主人がいないんです」
「それはいつからですか?」
後ろから声がした。目敏く百々目もついて来ていたのだ。
「お葬式が始まっても来ないので、呼びに行ったら、どこにもいなくて……」
「なぜこの時間に呼びに行ったのですか?」
「昨夜、父と喧嘩したでしょう? 夜中まで飲んでいたようで。
……私、梅子と通夜の番をしていたんですけど、九時過ぎにお風呂に行ったら、居間で飲んでました。それから今朝、七時頃だったかしら、身支度を整えに行くと、居間のテーブルにお酒の瓶が並んでいて。夜中まで飲んだのだろうと、そっとしておいたんです。そして先程、お経が始まるのにいないのはさすがに……と起こしに行ったら、寝室にもいなくて。家中探したんですけど」
鋭い光を目に宿した百々目は、素早く指示を出した。
「私が長屋門に行って、彼が出掛けた記録はあるか、調べましょう。あなたがたは、百合園の方を調べてください。――念の為、二人組で行動するように」
松子と桜子は裏門から離れ付近、零は庭仕事をしていた貞吉を捕まえ、石垣近くの東屋から天狗堂の方面を調べる事にした。……貞吉も鶴代同様、常と違う事をするのが苦手なようだ。こんな時に庭仕事とは。零は思った。
しかし今は貴重な人手である。しかも、この百合園内に関しては、彼以上に詳しい人物はいない。スタスタと百合園を進んでいく彼を、零は追い掛ける。
まず、東屋から石垣の下を覗き込む。特に異常はない。
一旦戻り、池端の舞台から裏山の方へ向かうと、小川に飛び石の橋があり、その向こうが水車小屋になっている。そこには、鶏が放たれているだけで、他に何もない。その隣の物置も見てみたが、樽やら大きな手桶やら壊れた井戸の滑車やらのガラクタが、雑然と詰め込まれているだけだった。
そして、天狗堂へ向かう径に足を向けた時……。
「……あれ?」
貞吉が急に足を止めた。
「ここ、百合が踏まれてるでねえか」
確かに、何者かが踏み込んだ形跡がある。無残に百合が根元から踏み潰された痕跡が、百合園の奥、石垣の方へと続いている。それは、時々ふらつきながらも、一本の線を描いていた。
それを目で追う貞吉の顔色が変わった。
「……ま、まさか!」
そう言うと彼は、百合が折れるのをものともせずに、足跡に沿って走り出した。零もそれに続く。
そして貞吉は、石垣のすぐ下に辿り付くと足を止めた。――そこは、少し窪んで径からは見えなくなっており、踏み固められた土に短い草が生えている。そこに、古い木戸のような板が二枚置いてあった。綺麗に並べられてはおらず、少しずれている。
「…………」
貞吉はゆっくりと板に手を掛け、それを外した。
そして、
「ぅわあああっ!」
と声を上げ、百合の中に尻餅をついた。
「どうしましたか!」
――彼を追った零は、それを見た。
二枚の板の下は、枯れた古井戸だった。石の囲いも崩れ、地面と平坦にぽっかりと穴が開いている。既に土砂で埋まりつつあり、深さは二間(約三.六メートル)ほどか。南からの明るい日差しが、その底までもを明るく照らした。
――そこにあったのは、かつて人であったモノだった。
血に塗れ、見る影もない肉片が被るボロ布の模様から、それが不知火清弥であると推測できた。
そして、その周囲で蠢くのは、毛皮を真っ赤に染めた山犬が、二匹……。
零は声も出せずに後退った。
常人よりは死体を見慣れているとは前に書いたが、これだけのおぞましさには耐性がなかった。引き千切られた内臓の発する凄まじい臭気と、蠢く野獣が肉を踏む音……。
耐え切れず、零はその場にうずくまり、腹の中のものを吐き出した。
そこに、貞吉の悲鳴を聞きつけた松子がやって来た。
「どうかなさいましたか?」
「来てはいけない!」
警告したくても、嘔吐きが止まらず声が出せない。
……そして、松子は見た。
「――キィヤアアアアア!!」
凄まじい悲鳴が百合園を切り裂く。
そして松子は、その場に崩れ落ちた。
竹子の葬儀は、通夜に比べ閑散としていた。
帝国議会関係の来賓は一切姿を消し、水川滝二郎の顔もなかった。来住野鶴代は、まさかとは思ったが、いつもの習慣に従い、新宿の実家に帰省したらしい。実の娘の葬儀にである。不知火清弥を朝から一度も見ないのは、昨夜の騒動のせいもあるだろうが、妻の松子がいないのはどういう訳か?
犬神零は、重い頭に顔をしかめつつ、広間の後方、襖の前にポツンと座っていた。
不審な事はそれだけではない。
裏門の番をしていた小木曽巡査の姿が、朝、消えていたのだ。
確かに昨夜、零と桜子が多摩荘から帰った時、彼はいなかった。用を足しにでも行ったのだろうと、その時は気にしなかったのだが、今思えば、その時から彼はいなかったのである。
赤松警部補を中心に捜索が行われ、長屋門に異常はなかった事から、もしやと、水川咲哉のあの抜け道を調べた。果たして小木曽巡査は、意識を昏倒され、手足を縛られて、その中へ押し込まれていたのである。――つまり昨夜、犬神零がこの抜け道を通れば、昨夜のうちに彼は発見されていたのだ。
赤松の付き添いで、村の診療所に運び込まれた小木曽は、菊岡医師の治療を受け目を覚ました。
「……面目次第もございません……」
ショボンとする小木曽を叱咤しながら、赤松が聞き出したところによると、事情はこうだ。
――夜九時頃。
一通り通夜は終わり、弔問客は全員帰っていた。これは、長屋門の警備に当たる警官が名簿を取っていた事から、間違いはない。
小木曽は裏門に立ち、最後のハイヤーが出ていく音を聞きながら、薮を通る小道を眺めていた。……とそこに、奇妙な物音がした。
――チャリン。
不審に思った小木曽は、小道の方へ様子を見に行った。するとそこには、手毬が落ちていた。中に鈴を仕込んだ、幼女が遊ぶような手毬が。小木曽はそれを拾おうと屈んだ。その瞬間――。
「……ガツンと、後ろから……」
頭を包帯で巻かれた小木曽は、寝台で身を起こして肩を竦めた。
確かに、小木曽が押し込まれていた抜け道の奥に、手毬が投げ込まれていた。そして、勝手口の外に置かれた、通夜に供された酒の空瓶の一本から、後ほど、ルミノール反応が出たのだ。特定できるような指紋は残されていなかった。
つまり、小木曽を手毬で誘い出し、一升瓶で殴り、抜け道に隠したのだ。
「しかし、屈んだところを殴られたとなると、犯人の身長は分からんな。……何か気付いた事はあるかね?」
「はぁ。手毬を注視していたため、全く……」
赤松は溜息を吐いた。
――犬神零は、小木曽捜索の騒動で目を覚ましたのだが、妙に頭が重かった。
もしや……と、昨夜の事を思い返す。
昨夜、多摩荘を出たのが八時半頃。ゆっくりと歩いて来たため、裏門に着いたのは九時半頃と思われる。
あわよくば、多摩荘でそのまま夕食も、と思ったのだが、急な団体客――つまり捜査陣一行――が入ったため忙しいと断られ、通夜の余りにでもありつこうと、その足で炊事場を見に行った。
亀乃は、通夜から家事に復帰していた。といっても、食事は多摩荘の仕出しである。お茶汲みと茶菓子の用意程度だったし、村のご婦人がたの手伝いもあり、常の家事より楽だと、彼女は笑っていた。……以前には決して見る事のなかった笑顔だった。
もしかしたらと残しておいたと、亀乃は助六の折詰を二人に渡した。それを離れに持ち帰り、食べたのだ……。
その弁当箱は、離れの六畳に置いてある。念の為、返さずに置いておこう。
そうして、裏門付近を捜索していた赤松に事情を聞き、一緒に小木曽を探したのだが、抜け道から彼が発見されたと聞いた時は、頭から血の気が引いた。――既に、何かが起きている。そう思った。
しかし、十時の葬儀開始まで、特に何事もなく、零は広間の隅に座っているのである。
桜子は「この格好じゃあ……」と遠慮して、亀乃や村のご婦人がたの手伝いをしている。
来住野十四郎は、喪主の立場であるから、その場にいなければならない。しかし、深く項垂れた彼の後ろ姿は、一晩で何十歳も置いたように見える。昨夜までのような、気鋭で精悍な様子は微塵もなく、魂の抜けたように、ただそこにいるだけの有り様だ。
来住野梅子は昨夜と同様、黒のドレスに黒のヴェール姿で、人形のように前を向いている。
水川信一郎と夢子夫妻は、遠慮がちに少し離れて座っていた。
そして、村の寄合の面々。又吉朝夫とまるいやの若主人、丸井新造と勝太の兄弟もいた。
導師はやはり、久芳正善住職である。
……そして今日は、同じく広間の後方、零と反対の位置に百々目が座っていた。彼も異変を感じているようで、厳しい表情で、じっと広間を観察している。
――と、その時。
零のすぐ後ろの襖が細く開き、桜子が顔を出した。
「あの、ちょっと……」
広間を出ると、配膳室まで腕を引かれた。――そして、そこにいたのは、不知火松子である。
彼女は動揺を隠せない様子でこう言った。
「……主人がいないんです」
「それはいつからですか?」
後ろから声がした。目敏く百々目もついて来ていたのだ。
「お葬式が始まっても来ないので、呼びに行ったら、どこにもいなくて……」
「なぜこの時間に呼びに行ったのですか?」
「昨夜、父と喧嘩したでしょう? 夜中まで飲んでいたようで。
……私、梅子と通夜の番をしていたんですけど、九時過ぎにお風呂に行ったら、居間で飲んでました。それから今朝、七時頃だったかしら、身支度を整えに行くと、居間のテーブルにお酒の瓶が並んでいて。夜中まで飲んだのだろうと、そっとしておいたんです。そして先程、お経が始まるのにいないのはさすがに……と起こしに行ったら、寝室にもいなくて。家中探したんですけど」
鋭い光を目に宿した百々目は、素早く指示を出した。
「私が長屋門に行って、彼が出掛けた記録はあるか、調べましょう。あなたがたは、百合園の方を調べてください。――念の為、二人組で行動するように」
松子と桜子は裏門から離れ付近、零は庭仕事をしていた貞吉を捕まえ、石垣近くの東屋から天狗堂の方面を調べる事にした。……貞吉も鶴代同様、常と違う事をするのが苦手なようだ。こんな時に庭仕事とは。零は思った。
しかし今は貴重な人手である。しかも、この百合園内に関しては、彼以上に詳しい人物はいない。スタスタと百合園を進んでいく彼を、零は追い掛ける。
まず、東屋から石垣の下を覗き込む。特に異常はない。
一旦戻り、池端の舞台から裏山の方へ向かうと、小川に飛び石の橋があり、その向こうが水車小屋になっている。そこには、鶏が放たれているだけで、他に何もない。その隣の物置も見てみたが、樽やら大きな手桶やら壊れた井戸の滑車やらのガラクタが、雑然と詰め込まれているだけだった。
そして、天狗堂へ向かう径に足を向けた時……。
「……あれ?」
貞吉が急に足を止めた。
「ここ、百合が踏まれてるでねえか」
確かに、何者かが踏み込んだ形跡がある。無残に百合が根元から踏み潰された痕跡が、百合園の奥、石垣の方へと続いている。それは、時々ふらつきながらも、一本の線を描いていた。
それを目で追う貞吉の顔色が変わった。
「……ま、まさか!」
そう言うと彼は、百合が折れるのをものともせずに、足跡に沿って走り出した。零もそれに続く。
そして貞吉は、石垣のすぐ下に辿り付くと足を止めた。――そこは、少し窪んで径からは見えなくなっており、踏み固められた土に短い草が生えている。そこに、古い木戸のような板が二枚置いてあった。綺麗に並べられてはおらず、少しずれている。
「…………」
貞吉はゆっくりと板に手を掛け、それを外した。
そして、
「ぅわあああっ!」
と声を上げ、百合の中に尻餅をついた。
「どうしましたか!」
――彼を追った零は、それを見た。
二枚の板の下は、枯れた古井戸だった。石の囲いも崩れ、地面と平坦にぽっかりと穴が開いている。既に土砂で埋まりつつあり、深さは二間(約三.六メートル)ほどか。南からの明るい日差しが、その底までもを明るく照らした。
――そこにあったのは、かつて人であったモノだった。
血に塗れ、見る影もない肉片が被るボロ布の模様から、それが不知火清弥であると推測できた。
そして、その周囲で蠢くのは、毛皮を真っ赤に染めた山犬が、二匹……。
零は声も出せずに後退った。
常人よりは死体を見慣れているとは前に書いたが、これだけのおぞましさには耐性がなかった。引き千切られた内臓の発する凄まじい臭気と、蠢く野獣が肉を踏む音……。
耐え切れず、零はその場にうずくまり、腹の中のものを吐き出した。
そこに、貞吉の悲鳴を聞きつけた松子がやって来た。
「どうかなさいましたか?」
「来てはいけない!」
警告したくても、嘔吐きが止まらず声が出せない。
……そして、松子は見た。
「――キィヤアアアアア!!」
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