この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第三章 適材適所が成功のカギ

  リングの真相(3)

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 どのくらい時が過ぎたのだろう。意識が浮上して最初に聞こえたのは雨音だった。

「ユイ、目覚めてくれたか……。良かった」
 心から安堵する彼の顔が目に入るも、私は他愛もない事を口にした。
「新堂さん、雨降ってるね……」
「ああ。また降って来た」

 けれどそのお陰で、眠ってまだそんなに時間が経っていない事が分かった。

「心配しないで。またあの時みたいに、長い事眠ったりなんかしない。……神崎さんに撃たれてなければの話だけど?」状況を把握していないため、こんな事を言ってみる。
 今から約六年前だ。どういう理由か、新堂さんを殺そうとしていたキハラ。私は彼を守るために敬愛する師匠を撃った。
 そのショックによってなのか、長らく眠り込んでいた事がある。

 彼は優しく私の頭を撫でながら答えた。「……ああ。あの銃声は空砲だ。おまえが倒れた時はヒヤリとしたがね」

 そんな事だろうとは思っていた。「神崎さんが私を撃ってたら、どうした?」
 こんな質問には当然正論で返される。「どうもこうも、おまえが不用意に飛び出したんだ。神崎社長に非はない」
 分かっている。二人が争うところなど見たくはない。それではまさに、キハラと彼の対決の再現になってしまうではないか?

「ごめん……。神崎さんは私と違って、人を殺した事はないと思う」
 これは私の単なる願望だ。何しろすでに手を染めている自分には、そもそも止める権利などない。いっそ汚れ仕事は全て大垣に任せてほしい。
 あの男は私と同じニオイがする。これも私の願望だが。

「……ごめん。こんな話、あなたには関係ないよね」
 コメントに困っていると思っての発言だったのだが、彼は全くそんな素振りは見せていない。
「俺の言った通り、面倒な事になっただろ?……だが、あそこまでとはね!」
「私も驚いた」

「いつ思い出した?」
 神崎さんが左手で拳銃を構えた辺りからと伝えると、彼が何か考えている様子。
「新堂さん?」
「ああ……いや。本当に大丈夫なんだなと思って」
「ええ。兄の言う通り、私は乗り越えたわ」

「こんな事なら悩む必要もなかったな。思い出せない事の方が辛かっただろう?……済まない、俺の勝手な思い違いだった」
「謝らないで!新堂さんの気持ちはよく分かるから……」
「結果的に、余計に苦しめてしまった事になる」

 これまで彼は、私の質問を遮ったり気を逸らそうとしたりを繰り返していた。
 私が最愛の師匠をこの手で葬った事を思い出してしまうのが、彼は怖かったのだ。その悔しさや悲しみを思い出してしまう事が。
 けれど大垣の言った通り、私は新堂和矢を一番に想っている。だから後悔はない。

 俯いてしまった彼が見ていられず、こんな提案をした。
「なら、お詫びに何かして!」
「何かって?」顔を上げた新堂さんが目を瞬いている。
「あのリング、持ち主に返っちゃった事だし、代わりのが欲しいなぁ~」チラリと横目で様子を見ながら言ってみる。

 すると、しばし無表情で固まっていた彼の口の端が、キュッと上がった。

「よし!分かった。ようやく全て解決したんだ、奮発しようじゃないか?」
「待って待って!奮発なんてしなくていいからっ」
 不思議そうに首を傾げる彼に、私は真顔で言う。「高価すぎると日頃着けられないし、また狙われるよ?」
 この指摘に、またも動きが止まる彼。
「っていうのは冗談だけど!とにかくっ、ほら、動きやすくないと。……ね?」

 なまじ金持ちはこういう時に困る。どうか分かってくれ!何百万もするリングなど着けられるものか!

「そうだな。ユイに気に入ってもらえないと困る」
 彼がこう言ってくれた時は心底安堵した。
 贈り物は金額じゃなく、贈り主の気持ちが大事なのだから!


 翌日の夕方に神崎さんが来てくれた。もちろん秘書兼ボディーガード大垣も一緒だ。

「ユイ!良かった、元気そうで。だから言ったろう?」
「ね~。新堂先生って、こう見えて案外心配性なのよ」他人事のように兄に同調。
 リビングにて、いつもの調子で会話を楽しむ。

「調子に乗るなよ?」新堂さんが私を見て凄んだ。
 それを無視して「医者はみ~んな心配性で神経質で、もう大変!」とおどけた。
 だが、私のこんなコメントに反応したのは、意外にも大垣だった。
「それだけ先生は、あなたを大切にしているんです。むしろ感謝しなければ」
「そうだぞ、ユイ」なぜか神崎さんまでも大垣側に回っている。

「……っ。何でそうなるの?」誰か味方はいないのか!

「ところでユイ、これで記憶は完全に戻ったんだな?」
「うん。バッチリ。だけど神崎さんがキハラに重なるとはねぇ。すっかりそっちの人ね」
「何だ、そっちって?何にせよ、俺の言動で取り戻せたのなら、あの小芝居を披露した甲斐があったな!」

 ここで少し不安になる。神崎さんがどこまで知っているのか。私が師匠を殺した事も、知ってしまったのだろうか?それだけは知られたくない。

 だが、その不安は杞憂だった事が次の神崎さんの言葉で判明した。
「お前達の過去の詳しい事は分からないが、二人の絆はそう簡単には解けない。それが、これで証明されたじゃないか?」
「ええ、全くです。私は朝霧ユイを見くびっていたと認めますよ」

 この新堂さんの言い分に、凝り固まった(!)大垣の表情がピクリと反応したように見えた。
「ちょっと大垣さん?何か言いたそうね」思わず指摘する。
「別に何も」
「ウソっ!こら、言いなさい!」一瞬で懐に入って下から見上げてやる。
 意表を突かれた大垣は、後ずさって後ろの棚にぶつかった。

「ユイ!さっき言った事聞いてたか?調子に乗るなって言ったろう」当然のお叱りが降ってくる。
「まだ手は出してないでしょ?ねえ大垣さん。あなたが勝手にぶつかったのよね?」
「……間違いありません」
「はははっ!大垣もユイが相手じゃ形無しか。お前のそんな姿は初めて見たよ」
 愉快そうに神崎さんが私達を眺めて言うのだった。

 こんな一コマもありながら、楽しい面会は終了した。


 その夜、彼と憩いの時間を過ごしている時にこんな話題になる。

「あの秘書と随分仲がいいみたいだが、そんなに面識があったのか?」
「仲良くなんてないわよ。そうなろうと頑張った時期もあったけど……。付け入る隙、ないのよね~あの人!一度手合わせしたってだけで全然よ」
「手合わせ?」

「あの男の実力を確認したかったから。神崎さんに内緒で呼び出したの。もう昔の話だけどね」裏社会の一員となった兄を、この先守ってもらわねばならないと。
「あいつとおまえが?……ウソだろ!」体を仰け反らせて驚いている。
「誰しもそう思うでしょうね」
 小柄な自分とあの巨漢が向き合う姿を想像して笑う。

 彼が首を左右に振って言う。「間違いなく警察が来る!」
「勘弁して、そこいらのケンカじゃないんだから!」手合わせの意味分かってる?と目で訴える。
「むしろ犯罪に近いな」今度は頷きながら一人納得したように言う。
「大垣さんに失礼じゃない?それに、私が頼んだんだし」

「で、結果は?」こう切り出した時の彼の目は、好奇心に満ちていた。
 珍しい事だ。こんな事に興味を持つとは!
 嬉しくなってすぐに答えた。「表向きには私の勝ち。でもあの人、手加減してた」
「……そういう事か。それで、自分が唯一強いと認めた女とか言ってたのか」

 彼の言い分により、あの言葉が夢でないと分かってさらに嬉しくなる。

「あの会話の最中に、眠ってるおまえが大垣に礼を言った時はもっと驚いたが?」
「あの時私、しゃべってた?」心の声のはずだったのだが。
「この耳でしかと聞いた。もしや寝言だったのか?」
「違う!ちゃんと会話が聞こえてたんです!」
「ならば、なぜコメントするのがあそこなんだ?よりによって秘書の言葉に?訳が分からん!」

 それは、本当に嬉しかったから。強さを認められる事が、私はやっぱり一番嬉しい!
 腑に落ちない様子の新堂さんを横目に、一人大満足の私なのだった。


 数日後、突然新堂さんが私に聞いてきた。

「なあ。おまえ、赤と青どっちがいい?」
「は?赤と白の間違いじゃなくて?」ワインの話ではないのか?
「いや。レッドと、ブルー」
 首を傾げる私に、直感でいいから答えろと迫られる。
「……じゃあ、ブルーで」まさか私に車を買い与える話じゃないだろうと、青を選ぶ。
 私が乗る車なら間違いなく赤だから!

 新堂さんは私の答えを聞いて満足げに背を向けた。


 それから二週間ほどが経ち、パート先から自宅の最寄り駅に着くと、一般客の送迎用スペースにマセラティが停まっているのが見えた。
 私に気づいたのか、おもむろに窓が開いて新堂さんが手を上げた。

「また来た!来るなら連絡してよね……?」
 彼は連絡をマメにする方ではなくメールだって滅多にしてこない。思い付きで行動しているのだ。

 速足で車の方に向かう。

 左ハンドルのため、運転席は歩道側にある。近づくと、窓から顔を出している彼がすぐに見えたので、開口一番で文句をつけた。
「駅前混雑してるんだから、わざわざ来ないでいいってば!」
「驚かせたくてね。まあ乗れ。たまには外でディナーにしよう」
 外で見る彼はいつにも増してイイ男で(!)、一瞬ぼんやりしてしまう。
「何してる、早く乗れ」
「……ああ、うん」

 前後の安全を確認した後、車道に出て素早く助手席に乗り込む。

「突然で悪いな。予定が早まって、今日受け取りに行けたから……」
 言いながらハンドルを操作して車が動き出す。
「何を取りに行けたって?」話が見えず聞き返すも、彼は笑うばかりで答えず。
「まあ。それはディナーの時に」

 訳が分からないまま、彼に連れられて海沿いのレストランに到着する。
 時間帯がまだ早いせいか、混雑は見られない。
「予約の必要もなかったな」店内を見渡して彼が言う。

「突然の予定なのに、店の予約はしたんだ」素朴な疑問を口にした訳だが、「当然だろ?入れなかったら困る」と内容をはき違えて捉えられる。
 そういう意味ではないのだが。
「もしかして、まだ腹は空いてないか……」私を見下ろして残念そうに言うので、慌てて首を振って否定した。「そんな事ない、実はもうペコペコで!今すぐ食べられるわ」

 外食は何より久しぶりだ。サプライズ企画は嫌いじゃない。気を取り直して向かいの席に座る彼に笑顔を見せた。

「それで、何を取りに行ったの?」
「待ちきれないようだから、食事の前に渡すか」そう言って懐に手を差し伸べる。

 何が出て来るのかと目を見張っていると、紺色の小さな小箱が現れた。それはよく、指輪を収納する類の箱にみえる。
「えっ!もしかして?」思わず身を乗り出す。
 蓋がパカリと開けられ、中から顔を出したのはハート型をした小振りな青の宝石。

「俺は心臓のオペが得意なんだ」
「何よ、突然……。自慢話?」言っている事が良く分からない。
「ユイが赤と言わなくて良かったよ。この色なら、そう抵抗もないだろ?」
 ハート形の事を言っているらしい。確かにピンクや赤だとあからさまか。

「ええ。凄くステキ!それは、……サファイア?」
「ああ。ロイヤルブルーと言うそうだ」
「ロイヤル、ブルー……」真っ先に思い浮かんだのは相棒コルトだ。
 コルト・コンバット・パイソンの銃身色は、コルト・ロイヤルブルーと呼ばれている。
「美しい色だ。好きだよ、この色」
「私もっ!」

 この時、彼にコルトをも受け入れてもらえたような気分になった。だがそれはあり得ない。新堂さんは心から拳銃を嫌っているから。

「着けてみてもいい?」
 すでに着けていた仕事用のシンプルなリングを外して左手を差し出す。
「もちろん」
 彼はリングを箱から抜き取り、差し出す私の左手薬指に嵌めてくれた。

「これを着けている限り、人も壁も殴れないな」
「はあ?」
「いいな、ずっと着けてろ。大事にしてくれ」
「あっ、ちょっと!」
 満足気な彼を前にして、安易に反論できない。

 このままコルトを握れば確実に傷が付く。これが利き手に嵌まっている限り、下手
な事はできないという事か……。

「不満そうだな。気に入らないか?やっぱり宝石が少々小さすぎたよな」俺もそう思っていたと一人で納得し始める。
「大きさの問題じゃないから……」小さな声で呟くしかない。
「何だって?」
「だからっ!とっても気に入ったって言ったの!これくらいが私の小振りな手にちょうど良くない?」

 ここは何も考えないようにしよう。開き直ってリングを彼に見えるように掲げる。

「……まあ、そうかもな。気に入ってくれたならいい」
「ありがとう、新堂さん!」
 左手薬指で輝くロイヤルブルーの宝石を何度も見つめて微笑む。

 新堂さんも満足気に微笑んでいる。
「ブルーの宝石は、幸せを運んでくれるそうだ」
「運んでくれなくても、私はもう十分幸せよ」
 こんなコメントに彼が意外そうに言う。「いつも貪欲なユイが、随分と謙虚じゃないか?もっともっと、幸せを掴め」
 彼にしては珍しい言いっぷりに笑う。「欲張りね、新堂さんったら!」

「ねえ?私が赤を選んでたらどうしたの?」
「ルビーかサファイアかで悩んだんだ」
「……これって、エンゲージリングじゃ、ないよね?」
 彼が少しだけ申し訳なさそうに首を横に振る。
「あれの代わりのお守りが欲しいって言ったろ?そういうものの方が良かったか」

 いいえ!と勢いで思わず否定してしまったが、ここはイエスと言った方が良かったかもしれない?だが、という事は……。試しに右手に着け直してみる。

「……入った!見て、こっちにも入るよ」右手を掲げて見せる。
「って事は、少し大きかったか」意外な返答に目を瞬いてしまう。「ん?」
「ユイの指は右の方がサイズが大きかったはず。そっちに入ったという事は、左では緩い事になる」
「そうなの?知らなかった」そんな事を良くもご存じで!

「もしやおまえ、また痩せたか?」
「いいえ全く。むしろ体重増えてますから!」ここは断言する。

 しばし沈黙する彼。

「……ねえ」右にしてはダメ?と目だけで訴える。エンゲージリングでないのなら。
「おまえの言いたい事は分かってる。好きな方に着けろ」
「良かった!」
 どうやら諦めてくれたようだ。

 それにしてもハート型の宝石を選ぶとは、どういう心境か。
 自分の氷のハート(!)でも意味しているかと思ったが、最初の発言である心臓のオペが得意というのを考えるに、大した意味はないのだろう。
 ルビーが情熱ならば、その反対は……?

 赤を選んでおけば良かったと、次なる後悔が湧き上がるのだった。


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