この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第三章 適材適所が成功のカギ

30.ウィークポイント(1)

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 誕生日も過ぎた二月下旬、いつもの会社帰りの道すがら、不意に頭に抵抗を感じて振り返る。そこには根暗そうな青白い若者が立っていて、後ろから私の髪を掴んでいた。

「なっ!何してるんですか?離してください!」ギョッとして叫ぶ。
 長さのお陰で掴まれていても多少距離は取れるが、身動きができない。
 貧弱そうに見える男に警戒心を募らせる。気配を消して近づいて来たのは事実だ。こう見えて実は、やり手の殺し屋かもしれない。

「とても長くて……美しい髪ですね」男は薄笑いを浮かべて言った。
「その手を離してくださる?」
「カラーリングもしてませんよね、本当に綺麗だ……」
 そう言って、手の上に乗せた髪をサラリと下に流してから、再び掴み直した。
「離しなさいよ!」

 引っ張ってみたが、気味の悪い男は髪を自分の手に巻きつけ始めた。これでは容易には解放されそうにない。
 ひたすら眺めては陶酔したように呟くばかり。それ以上の行為に移る気配はない。
「もう……っ、何なの?気持ち悪い!」

 耐え切れずに、髪を掴む男の手首を取ったのだが……。
「おっと!動くなよ!」
 男は反対側の手にジャックナイフを持っていた。刃渡り約十センチ。こんな凶器の存在をこの数分見逃していたとは!
「そんなもの持ち歩いてると、銃刀法違反で捕まるわよ?」
「見つからなきゃ捕まらない」どこから来るのか、自信に満ちた言い様だ。

 集まり出した周囲のギャラリーに向かって叫ぶ。「誰か、警察呼んでください!」
 本当はこんなヤサ男など一瞬で仕留められるのだが。チラリと腰元のコルトに目を落とす。さすがに公共の場で抜く訳には行かない。

「おい!」男はさらに強く髪を引っ張る。
「きゃっ」こんな屈辱を味わうのはいつ以来だろう?
 やはりこういう場で、長髪はウィークポイントでしかないと改めて実感する。
「いい加減に、して!」

 ついに我慢の限界に達し、男の持つ凶器に手を伸ばした。見た目通りの貧弱さだ。あっさり刃物を奪う事に成功する。

「さあ、いい加減その手を離して。さもないと……」ナイフを向けて言い放つ。
「イヤだ!この髪を手に入れるんだ!」まるで駄々をこねる子供のような言い草。
「何言ってんの?ホントに刺すわよ」さらに刃先の距離を詰める。
 それでも男は引かない。「刺せばいいだろ。死んでも離すものか!」
「意味分かんない、何てキモいヤツ!」

 気づけばギャラリーはさらに増えている。時期に警察が来るだろうが、この状況では凶器を手にする私が不利か。
「もういいわ」面倒になってため息交じりに呟いた。

 私は自分の髪を男のジャックナイフで切り落とした。よほどの力で引っ張っていたのだろう、反動で男が尻餅を付いた。
 周囲からザワめきの声が上がる。

 そこへようやく警官が二名駆け付けた。
「警察です!どうしましたか!」
「……ああお巡りさん、こっちです」遅いわよ!と心の中で悪態をつきながらも、被害者女性に見えるよう弱々しく振る舞う。
「あの人変質者です!いきなり私の髪を掴んできて、離してくれなくて……っ」若い警官達に説明した。

 目を潤ませて訴える私に、警官二名はとても親身になって聞いてくれるが、男が逃げ出そうとしている事に気づいていない。
 自分が追い駆けたい衝動を抑えて声を出す。「あっ、逃げられちゃう!ほら早く!」
 指で示しながら警官を急き立て、自分は後ずさる。

「あ……っ、しまった、こら待て!観念しろぉ!」
 ようやく二人がかりでヤサ男の確保にかかり始めた。
「じゃ、後はよろしく」小声で囁く。ゴタゴタに巻き込まれる前に退散するとしよう。

 集まっていたギャラリーに視線を投げかけられる中、俯き加減で駅に向かう。

「それにしても。全く何てザマ?」自分に腹が立って仕方がない。
 切り落として失った髪を見下ろす。「切った髪、あそこに置いてきちゃった……」
 取りあえずここは、駅の喫煙所で一服でもして気を鎮める事にする。

 喫煙スペースには先客が数名おり、その中の中年女性が真っ先に私に目を向けた。不思議そうに左右ちぐはぐな私の髪を見つめている。
「あ~あ、美容院、行かなきゃなぁ~」わざと声を出して言ってみた。
 一服を終えて、すぐに戸田君の美容室に電話を入れる。
「あ、もしもし?戸田君……店長さんは、あ……はい朝霧です。では今から伺います」
 幸い予約なしで入れてくれるという事で、すぐに店に向かった。


 店先で戸田君が待っていてくれた。どうやら客はいないらしい。夕方は混雑するはずだが今日はラッキーだ。

「いらっしゃいませ!お待ちしておりました……って朝霧さん!どうしたの、それ!」
 私を見るなり派手に驚いている。
「ちょっと、色々あってね」詳しい事は言わずに「適当に整えてくれる?」と続ける。
「こっちに合わせると……かなり短くなっちゃいますよ?」
 横から眺めながら考え込む戸田君に、あっさり返した。「いいの。お願い」

 仕方ないじゃないか?あんなキモ男の掴んだ髪などいらない!
 戸田君はしばらく絶句していたが、不本意な形でこうなってしまった事を察したらしく、笑顔で私を見た。

「僕の所に来てくれて正解だ。心配しないで、新堂先生のお好みのスタイルにしてあげますから!」
「あら、彼の好みなんて知ってるの?」
「これでも僕、先生とは結構仲いいんですよ!たくさんお話ししましたから」
 私が不自由な体だった頃だ。二人がどんな会話をしていたのか興味がある。
「それってもしかして、彼の愚痴とか?」私に言えないそんな事を言っていたりして。

 けれど、口の上手いこの美容師がそんな事を暴露するはずもなく、「何ですか、グチって?ヤダなぁ、僕はお悩み相談係じゃないですって!」と返された。

「好みを知ってるなら安心ね。でも、あの人ロングが好きみたいだから……」
 何があっても私の髪を切らずにいてくれた。今回の行為は些か軽率だっただろうか。ここへ来て後悔の念がこみ上げる。
「大丈夫ですよ、切ったって十分ロングですから!それに朝霧さん、前にも何度も切ろうとしたって言ってたじゃないですか。きっと、いい機会だったんですよ」

 こんな言葉をかけてくれるカリスマ美容師には感謝しかない。
「そうね。こういうのって、なかなか踏ん切りがつかないから」

 そして戸田君は手際良くカットを進めて、十分も経たないうちに足元にはドッサリと切った髪の山が出来上がった。

「どうですか?だいぶ軽くなったでしょ」
「ホ~ント!軽い軽い!」楽しくなって頭を振っていたら眩暈を感じて焦った。
 クラクラしながら前を向き、しばし安静にする。
「シャンプー、どうします?」
 時間を気にして聞いてくれたようだ。時計を見ると、もう夕飯の時間が迫っていた。

「今日はいいわ。ありがと」
「じゃ、今度別の日にスパでもどうぞ~!」
「営業も上手くなったわね!」
「ヤダなぁ、営業だなんて?あははっ」
 私達は笑い合った。この人は本当に心地の良い時間を与えてくれる。

 戸田君にお礼を言って、ようやく家路に就いた。


「ただいま」
 玄関ドアを開けると、待ち構えていた様子で新堂さんが立っていた。
「お帰り。遅かったな」

「うん。ちょっと美容室に寄って来たの」靴を脱ぎながら伝える。
「そうなのか。朝は何も言ってなかったよな?」
 顔を上げて彼を見る。「成り行きでね」
「成り行き?」

 彼が私の後ろ姿を見て、髪の長さの変化に気づいた。「随分と切ったんだな」
「うん」言葉少なに答えて自室に向かう。
 後ろから「夕飯、もうすぐできるぞ」という彼の声が聞こえた。


 夕飯の時間となり、ダイニングの自分の席に着く。無意識に大きなため息が零れた。
 それを見て彼が聞いてくる。「なあ。何かあったのか?」
「少し疲れちゃったなって……思っただけ」
「今日の仕事、そんなに大変だったのか」食事を始めながらも質問は続く。
 首を振って否定しながら、箸を手に自分も食事を進める。

「ごめんね、今日は。作ってもらっちゃって」
「別にいいよ。家にいる人間が作る方が効率的だろ」
 少し笑って頷く。

 しばしの沈黙の後、今日の出来事を彼に教えた。

「……それで、ケガはないんだな?」
「ええ。毛が、なくなったけど?」
 こんな下らなすぎるジョークは案の定無視された。まあ、新堂先生はそれどころではない様子だが。
「何て事だ!俺がその場にいたら、そいつの腕を切り落としてやったのに?」

「あなたが言うと冗談に聞こえないってば……」
「ああ、俺は本気だ。ユイの大事な髪を!許さん」
「落ち着いてよ、新堂さん!いいのよ、別に。そろそろイメチェンしたかったところだし」
「しかし……」私のあっさりとした回答に戸惑っている。

 しばらく長さが半分程になった私の髪を眺めていたが、やがて言ってくれた。
「長さに関係なく、ユイの魅力は健在だ。似合ってるよ」
「うふふ!あなたに言われると格別嬉しい。ありがとっ」戸田君の見立ては間違っていなかった?
 ちょっぴり涙ぐんでしまった自分を隠すために、大袈裟に笑った。


 それから就寝まで、いつもと変わらない時間を過ごしていたつもりだったのだが、どうやら彼には落ち込んでいるように見えたらしい。

「ユイ、元気出せ」
「え?何の事?私は元気よ」

 彼が私を励ましてくれる度に、自分は落ち込んでなどいないと否定し続けた。
 ベッドに入ってからもなかなか眠れず、悶々と考え事に耽る。

「ユイ、もう寝たか?」
 まるで私が起きている事を知っていたように彼が現れた。
「ううん、まだ。眠れなくて」

 新堂さんは私のベッドの端に腰掛けた。

「なあ、俺の前では強がるな。素直になれよ」
「何の事?」分かっているのにシラを切る。
 ほんの少しの沈黙の後、「……全く、おまえは昔からそうだな」と彼がため息交じりに言った。
「人間、そうそう変われないわ」
「まあな」新堂さんが少しだけ笑った。

 こんな彼の笑顔に負けて、重い口を開いた。
「私、自分が不甲斐なくて……。ただ、それが気に入らないだけ」
「それだけじゃないだろ?」どうやら彼には分かっているようだ。

「……ごめんね、新堂さん」
「なぜ俺に謝る?」
「だって、ずっとあなたが大切に残してくれてた髪なのに、こんなふうに……」
「おまえの持ち物を、俺がどうこう言う立場にはないよ。まあ本音を言えば、ちょっと残念だけどな」
「やっぱり!」私はベッドから上体を起こした。

「でも、ユイは前から切りたいって言ってたろ」
「そうよ。長すぎる髪は弱点にしかならないもの」
「そしてそれを今日改めて実感した」これにはその通りよ、と即答する。彼が肩を竦める。「なら、納得してそうしたんだろ?」
「それは、まあそうだけど……」
「俺の事は気にするな。どんなユイでも、変わらずに好きだから安心しろ」

 愛する人からの告白は、何度聞いても嬉しい。
「……そう?なら、いっか!」また涙ぐんでしまったのを、慌てて誤魔化してすぐさま答えた。

「これで眠れるか?」
「一緒に寝てくれたら、もっと確実」
「なら寝るか」
「えっホント?やった!」言ってみるものだ。

 就寝時間はいつも別々で、同じタイミングで床に就く事は滅多にない。彼はかなりのショートスリーパーで、私はロングスリーパーだから?
 新堂さんは私を慰めてくれている。こんな些細な事で落ち込む私を。本当に優しい人だ。


 翌日、定刻に会社から帰宅する。

「ただいま~」
「ああ、お帰り。今日は何事もなかったようだな」
「当たり前でしょ!そうそう起こられて堪るもんですか」

 ドサリとソファに腰を下ろす。

「何だか不機嫌だな」
「だってね、聞いてよ!私が髪を切った事、誰一人気づいてくれなかったのよ。信じられる?こんなに切ったのに!」
 昨日あんなに意気消沈したというのに?実際、他人にとってはどうでもいい事なのだ。

「まあ、仕方ないさ。それだけ長さがあると、多少短くなっても気づかない」
「新堂さんは気づいてくれたじゃない?」
 俺は隈なく観察しているから、と自信たっぷりに返された。
「そうでした!」

 彼が私の隣りに座って続きを促す。「それで?まだ他にもありそうだな」
 その通り。ここのところ頻繁にミスを指摘される。目を付けられている感じだ。

「どうも最近、仕事が上手く行かなくてね」
「珍しいな。スランプってヤツか?」
「こんなデスクワークにスランプもあるもんですか!」
 足を組んで首を傾げている彼に続ける。「射撃でさえ、スランプになんか陥らないわ」
「それって……。体調、悪いのか」険しい顔で聞いてくる。

「多少悪かったとしても、何の問題もないわ」悪くはなかったが、あえて否定せずに投げやりに答えた。
 判断し兼ねたのか、悩まし気な表情の我が主治医。そこで自信たっぷりに続ける。
「きっと皆、私に嫉妬してるのよ」
「何かされたのか」さらに心配そうに聞かれ、肩を竦める。

「揚げ足を取られてる感じ?新堂さんみたいな素敵な男に愛されてる私に、嫉妬してるんだわ、間違いない!」そんな訳はない。誰も彼の事を知らないのだから?
 だから当然こう来る。「何だそりゃ?」
「女の世界ってそういうとこあるのよ。ああ不毛だ!もう辞めよっかなぁ」
「辞めろ辞めろ。むしろこんなに長く続くとは思ってなかった」

 ここぞとばかりに言ってみる。「体調もいい事だし、そろそろ闇稼業の方を再開してもいい?」
 彼が黙り込んだ。無表情で何を考えているのか分からない。当然、イエスではないだろうが。
 結論に至ったのか彼が言った。「俺が会社の連中に直接言ってやるよ」

 つまり仕事を続ける方向で考えろという事か。「何て?」
「朝霧ユイを怒らせると、取り返しのつかない事になりますよって」
「何それ!」彼に肘鉄を食らわせて笑い飛ばす。

 わざとらしく体勢を崩して私を見上げる。「ほら、こうなるってな」
「新堂さん?怒るよ?」
「待て待て、取り返しのつかない事になるから、怒るな!」
 振り上げた私の手を掴んで訴える姿が、あまりに彼らしくなく新鮮だった。

「もう、あなたには負けるわ……」力なく呟いた。


 それから数日後、今度はきちんと予約の上で、再び戸田君の美容室に向かった。
 気づいてもらえなければイメチェンにならない!という事で、さらなる変化を求めて。

「それなら、パーマ掛けてみませんか?巻き上がると多少今より短く見えちゃいますが、実際の長さが変わる訳じゃないですし」
 こんな提案に悩む私。コシのあるこの髪は、なかなかパーマが掛かりずらいのだ。
「大丈夫です!僕が手懐けてみせます、朝霧さんの髪を!」
「本当に~?大丈夫かしら」

 面倒くさがりの私は手入れが大変だからと断りかけたが、何と進化系のパーマがある事を教えてくれた。
「デジタルパーマって言うんです。お手入れも楽ですよ!やってみませんか?」

 こんなお誘いを受けて、やってみる事にしたのだった。


 そして次の出勤日。ようやく私の髪型の変化に気づいた同僚達は早速盛り上がる。
 ここまで変えないと気づかないなんて?

「だけどホント、よく思い切ったわね~。朝霧さん、あんなに髪大事にしてたのに?」
 この場で大事にしているとは一言も言っていないのだが。
「ねえ!失恋したの?朝霧さん!」
「はぁ?」思わずおかしな声が出てしまった。
「バカね~、んな訳ないでしょ!あんな文句の付けようのないイケメンを前に?ああ、羨ましいわ!」
 こんな事を言ってきたのは、新堂さんを知るはずもない人。

「って、どうして知ってるんですか、彼の事!」私は大いに驚く。
「だ~って朝霧さん、帰りに迎えに来てもらう事あるでしょ?見ちゃったのよ、私!」
 まさか……恐れていた事が!そんなに頻度はないはずだが?
「ねえ、朝霧さんってば!」失恋したのかと聞いてきた同僚が答えを促してくる。
「皆さん、仕事始まりますよ?ほら、ボスに叱られますって!」
「ヤバ……っ」

 私の一言にようやく静かになる面々。ボスの一言は、ここでは絶大な力を持つのだ。
 その昔はかなりやり手の営業スタッフだったらしい。とても熱血タイプで迫力満天だ。だから当然、怒らせると誰より怖い!そして、ここの誰よりもイイ男に弱い。

「大事にしてた、か……」
 ふと、先ほどの一人が口にした言葉を繰り返してみる。そういうふうに見られていた事を初めて知った。
「それは私じゃなくて、新堂さんがね」

 再びため息が知らずのうちに漏れたのだった。


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