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甘い日々
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「で、うまくいったのか?」
「はい。ありがとうございました。もう一度付き合うことになりました。と言うか……プロポーズしてOKもらえました!」
「はー?早っ!」
「いやあ、里崎さんに早いとか言われたくないっす。どれだけ早かったんすか?紀子と付き合ってから結婚……妊娠まで」
里崎は頭をかいて、恥ずかしそうに笑う。
「俺はお前みたいに、相手が何を言おうとゴールを目指して突き進む。待ったりしないんだよ」
「信じていれば待てるでしょ?俺なんて、紗良以外考えたことなかったし。待たないって実は相手を信じてないからだったりして?」
「そうだな。信じるとか、宗教じゃあるまいし、心は環境で揺れ動く。所詮他人なんだから、支配はできない。でも、結婚は人生の約束だ。信じる必要がなくなる。だって、結婚したらもはや自分の半身になるんだ。ふたりでひとり。そこから半分ずつの遺伝子で子供が出来るんだ」
大和は尊敬の眼差しを里崎に注いだ。
「すげー、里崎さん。愛の教祖みたい。里崎教って感じ……」
後ろから紀子が子供を抱いて店に入ってきた。
「何馬鹿な話してるのよ、田村」
「あ、里崎教の信者が来た」
「は?」
「今、里崎教祖から愛とはなんぞや、結婚とはなんぞやという尊い教えを授けてもらっていたとこですよ、教祖の奥様」
紀子が呆れた顔をして、ふたりを見比べている。
「サトちゃん、また馬鹿な話を田村にしたんでしょ?馬鹿だからすぐ信じちゃうよ」
里崎は紀子から子供を受け取ると鼻先で話しかける。
「卓は、こんな馬鹿になるなよ~」
大和は笑う。
「そうなんだよ、俺すぐ信じちゃう。紗良が待ってくれるという言葉も信じてたから……まさか、別れたいなんて言われるとは思ってなかったし……」
「おい、大和、お、おまえ……」
トイレに寄ってから遅れて入ってきた紗良は、黙って大和が座るボックス席の真後ろに見える通路で歩みを止めた。
くるりと入り口の方へ回れ右をして、去っていく。
「あ、紗良!」
紀子が見つけて立ち上がる。
「え?!」
大和は後ろを振り向き、紗良の後ろ姿を見て、とっさに立ち上がると追いかけて行った。
「すんません、里崎さん!」
後ろを見ながら言う。
里崎はしっしっと手を振り、追い払うようにした。
「……田村……ホントに馬鹿……」
紀子は頭を抱えた。
「……なんて言うか、嬉しくて調子に乗って、やりすぎた馬鹿って感じ?もう、いい加減にしてほしいよ。卓もそう思うだろ?」
「あーうー!」
大和は店を出ると、紗良の姿を探した。
「え?どこ行った紗良……」
姿がすでに見えない。
店は通りに面していて、左右頭を振って探したが見当たらない。
「まさか、目の前からタクシーに乗ったとかないよな?」
急に後ろから首回りに抱きつかれた。
「は?」
振り返ると、紗良がぶら下がっている。
「ばーか。反省しろ」
「紗良。やめてくれよ」
大和は紗良を前に抱きしめ直すと顔をのぞき込んだ。
「ごめん。余計なこと言った。俺ってやっぱり馬鹿だな」
「ほんっと馬鹿。盛りの付いた猿なんだから反省して日光へ帰れ。見ざる言わざる聞かざるだー!」
「紗良。お前言葉遣い悪くなったなー。どうしたんだよ?」
「今日は話したいことがあったのに。大和が私の気持ちをぐちゃぐちゃにしたからだよ」
大和は紗良の手を握り、通りを歩き出した。
「どうする?どこで話す?」
「大和のおうちは少し片付いた?」
「お前。俺の日常を知りながらそんな意地悪言うのか?誰かさんが早く嫁へ来てくれれば俺も楽できるのになー」
「そんな理由で私を嫁に欲しいんでしょうか?まさかの家政婦?」
大和は立ち止まり、紗良の両手をつかんでじっと見た。
「おいおい。どうしたんだよ。悪かった。どこでも姫の行きたいところへお供致します」
大和は騎士の礼をしてふざけた。
「よろしい。では、汝の部屋へ案内せよ」
紗良がスカートをつかんで言う。
「かしこまりました」
大和はそう言うと、タクシーを呼んだ。
タクシーが止まると扉を開けて紗良を乗せた。
大和が鍵を開けたので入る。これは何?想像よりひどい。
「大和。ここで暮らす気あるの?」
「うん。一応。お前とどこで暮らすか話し合ってから荷を解く予定。同棲しようぜ」
何故そんなに軽く言うのよ?
手を洗って、台所を確認する。
コーヒーメーカーと豆とかはあるわけね。
ため息をつきつつ、準備をする。
コーヒーを入れて持って行くと、テーブルのうえを片付けて拭いている。
座るところが大和のところしかないじゃないの!
呆れて立ち尽くすと、大和は手招きしてる。
自分の足下を広げて私に座れと指図する。
しょうがないから、そのように座る。
コーヒーを飲んでいると、大和は私の頭の上で飲んでいる。
「で?転籍の件か?」
「……馬鹿じゃなかったね。そうです」
「好きにしていいぞ」
「え?」
「お前を俺の担当にすることはもうないだろう。俺が偉くなってお前のことをどうこうできるような身分になれば話は別だがな。これからはおそらく一緒に仕事をすることは難しくなる。今の課にしばらくいるだろうし。お前が移ってきたとしても、俺の担当にはしない」
「へー。あんなに他の奴の担当させないとか言ってた人がどういったことかしら?私に興味が無くなった?」
大和はコーヒーをおくと、紗良のコーヒーもテーブルに置かせた。
そして、手を紗良のお腹に回してぎゅっと抱きしめる。
「お前が大阪の俺についてこないで守ってきたものを大切にしろ。居場所を作りたいって言ってただろ。居場所できたのか?」
「……そうだね。居場所はあるかも。でもその居場所もマンネリ化してきたね。ステップアップしたいかな、大和みたいに」
「お前は昇格するだろうけど、仕事内容自体は変わらない。入ってくる奴らの指導をする立場になるだろう。商品企画をしたいんだろ?」
「うん」
「なら、やればいい。ただし、家に帰れば俺ひとりの女だぞ。だれにも貸さないからな。異動するなら忙しいだろうし、結婚するのが時期的にまだ難しいなら同棲しよう」
「……大和。かっこよくなったね」
「知らなかったのか。危なかったな。そのまま別れてたら大魚を逃していたぞ」
「私の所にいたときは稚魚だった」
「お前相変わらず言うなあ」
「ふふ。私が育てたんだもん。途中までだけど……最後は篠田さんに仕上げてもらったんでしょ?それで同期で一番早く出世してエリートになって戻ってきた」
大和は驚いて、紗良を自分のほうへ向けさせた。
「紗良。強くなったな。そうかもしれないな。俺を作った人は紗良がほとんどだ。少しだけ美紀さんだな」
「気を遣わなくていいよ。分かってるから」
大和は紗良のおでこに軽くキスを落とした。
「愛してるよ、紗良。信じてるから好きなことしてこい。あ、待てよ。課長のこと忘れてた。まずいな」
「やっぱり馬鹿じゃん」
「課長は一緒にそこへ行くのか、もしかして……」
「そうだね」
大和は立ち上がった。
「だめだー!それはやばいな。あの人はなんとなく危険なんだよ。お前のこと溺愛してる」
「あのね、聞いて。課長に話した。大和といずれ結婚しますって」
「……ほんとかよ?」
「そしてね。課長のこと振ってきた」
「!」
「きちんと振ってあげなさいって紀子に言われたの。私を本当に大切に思ってくれているから、中途半端は課長のためにならないと思って。万が一、もう一度何かあって大和と別れたとしてもないかもしれないって言ってきた」
「……それは……なかなかすごいな。可哀想に、課長。っていうか、なんだよその例え。もう一度別れる?例えでも許せん!」
大和は私をベッドへ運んで行った。
「え、何なのよ?」
「よくもそんな例えが思いついたもんだ。許さないぞ、紗良。今日はお仕置きだ」
「あ、だめ」
「何がダメだ。今日は観念しろ。俺の怒りに点火した」
「何言ってんのよ。悪いのは大和でしょ」
「じゃあ、優しくしてやるよ」
そう言うと口をキスで塞がれた。
もう、言葉はいらなかった。
彼の懐の中でひたすら声を上げるだけだった。
「はい。ありがとうございました。もう一度付き合うことになりました。と言うか……プロポーズしてOKもらえました!」
「はー?早っ!」
「いやあ、里崎さんに早いとか言われたくないっす。どれだけ早かったんすか?紀子と付き合ってから結婚……妊娠まで」
里崎は頭をかいて、恥ずかしそうに笑う。
「俺はお前みたいに、相手が何を言おうとゴールを目指して突き進む。待ったりしないんだよ」
「信じていれば待てるでしょ?俺なんて、紗良以外考えたことなかったし。待たないって実は相手を信じてないからだったりして?」
「そうだな。信じるとか、宗教じゃあるまいし、心は環境で揺れ動く。所詮他人なんだから、支配はできない。でも、結婚は人生の約束だ。信じる必要がなくなる。だって、結婚したらもはや自分の半身になるんだ。ふたりでひとり。そこから半分ずつの遺伝子で子供が出来るんだ」
大和は尊敬の眼差しを里崎に注いだ。
「すげー、里崎さん。愛の教祖みたい。里崎教って感じ……」
後ろから紀子が子供を抱いて店に入ってきた。
「何馬鹿な話してるのよ、田村」
「あ、里崎教の信者が来た」
「は?」
「今、里崎教祖から愛とはなんぞや、結婚とはなんぞやという尊い教えを授けてもらっていたとこですよ、教祖の奥様」
紀子が呆れた顔をして、ふたりを見比べている。
「サトちゃん、また馬鹿な話を田村にしたんでしょ?馬鹿だからすぐ信じちゃうよ」
里崎は紀子から子供を受け取ると鼻先で話しかける。
「卓は、こんな馬鹿になるなよ~」
大和は笑う。
「そうなんだよ、俺すぐ信じちゃう。紗良が待ってくれるという言葉も信じてたから……まさか、別れたいなんて言われるとは思ってなかったし……」
「おい、大和、お、おまえ……」
トイレに寄ってから遅れて入ってきた紗良は、黙って大和が座るボックス席の真後ろに見える通路で歩みを止めた。
くるりと入り口の方へ回れ右をして、去っていく。
「あ、紗良!」
紀子が見つけて立ち上がる。
「え?!」
大和は後ろを振り向き、紗良の後ろ姿を見て、とっさに立ち上がると追いかけて行った。
「すんません、里崎さん!」
後ろを見ながら言う。
里崎はしっしっと手を振り、追い払うようにした。
「……田村……ホントに馬鹿……」
紀子は頭を抱えた。
「……なんて言うか、嬉しくて調子に乗って、やりすぎた馬鹿って感じ?もう、いい加減にしてほしいよ。卓もそう思うだろ?」
「あーうー!」
大和は店を出ると、紗良の姿を探した。
「え?どこ行った紗良……」
姿がすでに見えない。
店は通りに面していて、左右頭を振って探したが見当たらない。
「まさか、目の前からタクシーに乗ったとかないよな?」
急に後ろから首回りに抱きつかれた。
「は?」
振り返ると、紗良がぶら下がっている。
「ばーか。反省しろ」
「紗良。やめてくれよ」
大和は紗良を前に抱きしめ直すと顔をのぞき込んだ。
「ごめん。余計なこと言った。俺ってやっぱり馬鹿だな」
「ほんっと馬鹿。盛りの付いた猿なんだから反省して日光へ帰れ。見ざる言わざる聞かざるだー!」
「紗良。お前言葉遣い悪くなったなー。どうしたんだよ?」
「今日は話したいことがあったのに。大和が私の気持ちをぐちゃぐちゃにしたからだよ」
大和は紗良の手を握り、通りを歩き出した。
「どうする?どこで話す?」
「大和のおうちは少し片付いた?」
「お前。俺の日常を知りながらそんな意地悪言うのか?誰かさんが早く嫁へ来てくれれば俺も楽できるのになー」
「そんな理由で私を嫁に欲しいんでしょうか?まさかの家政婦?」
大和は立ち止まり、紗良の両手をつかんでじっと見た。
「おいおい。どうしたんだよ。悪かった。どこでも姫の行きたいところへお供致します」
大和は騎士の礼をしてふざけた。
「よろしい。では、汝の部屋へ案内せよ」
紗良がスカートをつかんで言う。
「かしこまりました」
大和はそう言うと、タクシーを呼んだ。
タクシーが止まると扉を開けて紗良を乗せた。
大和が鍵を開けたので入る。これは何?想像よりひどい。
「大和。ここで暮らす気あるの?」
「うん。一応。お前とどこで暮らすか話し合ってから荷を解く予定。同棲しようぜ」
何故そんなに軽く言うのよ?
手を洗って、台所を確認する。
コーヒーメーカーと豆とかはあるわけね。
ため息をつきつつ、準備をする。
コーヒーを入れて持って行くと、テーブルのうえを片付けて拭いている。
座るところが大和のところしかないじゃないの!
呆れて立ち尽くすと、大和は手招きしてる。
自分の足下を広げて私に座れと指図する。
しょうがないから、そのように座る。
コーヒーを飲んでいると、大和は私の頭の上で飲んでいる。
「で?転籍の件か?」
「……馬鹿じゃなかったね。そうです」
「好きにしていいぞ」
「え?」
「お前を俺の担当にすることはもうないだろう。俺が偉くなってお前のことをどうこうできるような身分になれば話は別だがな。これからはおそらく一緒に仕事をすることは難しくなる。今の課にしばらくいるだろうし。お前が移ってきたとしても、俺の担当にはしない」
「へー。あんなに他の奴の担当させないとか言ってた人がどういったことかしら?私に興味が無くなった?」
大和はコーヒーをおくと、紗良のコーヒーもテーブルに置かせた。
そして、手を紗良のお腹に回してぎゅっと抱きしめる。
「お前が大阪の俺についてこないで守ってきたものを大切にしろ。居場所を作りたいって言ってただろ。居場所できたのか?」
「……そうだね。居場所はあるかも。でもその居場所もマンネリ化してきたね。ステップアップしたいかな、大和みたいに」
「お前は昇格するだろうけど、仕事内容自体は変わらない。入ってくる奴らの指導をする立場になるだろう。商品企画をしたいんだろ?」
「うん」
「なら、やればいい。ただし、家に帰れば俺ひとりの女だぞ。だれにも貸さないからな。異動するなら忙しいだろうし、結婚するのが時期的にまだ難しいなら同棲しよう」
「……大和。かっこよくなったね」
「知らなかったのか。危なかったな。そのまま別れてたら大魚を逃していたぞ」
「私の所にいたときは稚魚だった」
「お前相変わらず言うなあ」
「ふふ。私が育てたんだもん。途中までだけど……最後は篠田さんに仕上げてもらったんでしょ?それで同期で一番早く出世してエリートになって戻ってきた」
大和は驚いて、紗良を自分のほうへ向けさせた。
「紗良。強くなったな。そうかもしれないな。俺を作った人は紗良がほとんどだ。少しだけ美紀さんだな」
「気を遣わなくていいよ。分かってるから」
大和は紗良のおでこに軽くキスを落とした。
「愛してるよ、紗良。信じてるから好きなことしてこい。あ、待てよ。課長のこと忘れてた。まずいな」
「やっぱり馬鹿じゃん」
「課長は一緒にそこへ行くのか、もしかして……」
「そうだね」
大和は立ち上がった。
「だめだー!それはやばいな。あの人はなんとなく危険なんだよ。お前のこと溺愛してる」
「あのね、聞いて。課長に話した。大和といずれ結婚しますって」
「……ほんとかよ?」
「そしてね。課長のこと振ってきた」
「!」
「きちんと振ってあげなさいって紀子に言われたの。私を本当に大切に思ってくれているから、中途半端は課長のためにならないと思って。万が一、もう一度何かあって大和と別れたとしてもないかもしれないって言ってきた」
「……それは……なかなかすごいな。可哀想に、課長。っていうか、なんだよその例え。もう一度別れる?例えでも許せん!」
大和は私をベッドへ運んで行った。
「え、何なのよ?」
「よくもそんな例えが思いついたもんだ。許さないぞ、紗良。今日はお仕置きだ」
「あ、だめ」
「何がダメだ。今日は観念しろ。俺の怒りに点火した」
「何言ってんのよ。悪いのは大和でしょ」
「じゃあ、優しくしてやるよ」
そう言うと口をキスで塞がれた。
もう、言葉はいらなかった。
彼の懐の中でひたすら声を上げるだけだった。
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