満月に魔力が満ちる夜 ~黒薔薇と黒蝶~

伊織愁

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28話 『浄化の魔法』

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 女子寮の最上階は、防犯上、王族、またはそれに準ずる身分の者が使う事になっている。 王女が2人と、王子の婚約者が2人、4人で最上階の部屋を使用しており、公爵家の令嬢もいないので、最上階は1年生だけになっていた。

 女子寮に戻って来たヴィーは、部屋に入るなり、石の様に固まった。 何故なら、ヴィーの視線の先には、女子寮に居てはならない人が居たからだ。 バルディーア王国の王太子候補、第一王子のネロだ。

 ネロは、ヴィーの部屋の居間のソファーで、メイドに紅茶を淹れてもらい寛いでいた。 優雅に紅茶を飲むネロの所作は、いつ見ても綺麗だった。 ヴィーほうっと見惚れてしまっていた。

 (はっ! 見惚れてる場合じゃないっ!)
 「ネロ様、どうしてここに?! 申請がないと男性は入れないはずなんですがっ?! 見つかったら大変な事になります!!」
慌てふためくヴィーを他所に、ネロはどこ吹く風だ。 平然としている。
 「ファラと夕食を共にしたくてね。 迎えに来たんだ」
にっこりと無駄に良い笑顔のネロに、ヴィーは頬を染めた。
 「それと、ファラに紹介したい人がいるんだ。 ノワール」

 ノワールと呼ばれたメイドが前に進み出て挨拶をした。 ノワールは学園の赤いメイド服を着ていた。 学園は王国が運営しており、現国王の象徴花が赤い薔薇という事で、王国が運営する施設のメイド服は赤なのだ。 ネロが王位に就くと、黒い薔薇が象徴花なので、メイド服は黒に一新される事になる。

 「黒蝶姫、お初にお目にかかります。 私は、殿下の『影』に所属しております、ノワールと申します。 本日より黒蝶姫の護衛を仰せつかまりました。 以後、お側に控えさせていただきます。 不承不承ではございますが、精一杯務めさせて頂きますので、よろしくお願いいたします」

ノワールは綺麗に、90度の角度でお辞儀をした。
 (こ、黒蝶姫ってっ! だから、なんでそんな恥ずかしい呼び方するの?!)
 「ヴィ、ヴィオレッタです。 こちらこそよろしくお願いします。 あの、普通に名前で呼んでくださいっ! ネロ様、護衛って? 学生寮はメイドも侍従も駄目なのでは?」
 「うん、だからこっそりね。 普段は姿を見せないよ。 ただ、状況によれば姿を見せる事もあるから、紹介をしておこうと思ってね」
 「殿下、私は任務に戻ります」
 「ああ、よろしく頼む」
ノワールは、音もなく早や着替えすると、姿を消した。
 (なんで、メイド服着てたんだろう?)
 「あの、ネロ様。 影の人たちはなんで私の事を『黒蝶姫』って呼ぶんですか?」
 (出来れば止めて欲しい。 切実にっ!)
 「ん?」

 ネロは、一瞬何のことを言われているのか分からず、暫く考えると『ああ』と思い出したのか、懐かしそうに頷いた。

 「確か、黒蝶博士が昔、私たちにファラの話をする時、ファラをそう呼んでいて、私たちにもそう呼ぶようにと言っていたね。 随分昔の事だから、すっかり忘れていたよ」

 (おじいさま~っ!! 何してんですかっ?! 何処の何様ですかっ?!)

 ヴィーは、飛び上がらん勢いで恐れ戦いた。 よもや、自身の祖父が発信者とはと、頭を抱えて項垂れた。 そう言えば、祖父はヴィーをとても可愛がってくれていた事を思い出した。

 「それはもう、忘れて下さい。 既に祖父は亡くなってますし、影の皆様にも名前で呼んでくださいとお伝えください」
 「分かったよ」

 ネロはヴィーが恥ずかしくて仕方がないと、真っ赤になっている様子を面白そうに眺めた。
 
 「あとね、どうやら学園で『魅惑の実』が出回ってるみたいなんだ。 ファラは、『わらびの実』を食べているから、大丈夫だと思うんだけど。 配ってるのは、フォルナ―ラ嬢だし、ファラに渡すかどうかは分からないけど。 反対にファラを操る為に、渡してくるかもしれない。 その時は知らせて欲しい。 黒蝶たちは繋がってるから、伝書に使ってね」
 「『魅惑の実』をフォルナ―ラ様がっ?!」

 (それって『ゲーム』と何か関係あるのかしら? もしかして、ネロ様たちを操って、攻略しやすいようにしようって考えなの? そうだわ『ゲーム』関連なら、ソフィア様なら何か知ってるかも。 主さまは教えてくれるかどうか分からないしっ)

 ヴィーは、主さまの所にあった淡いピンクの小花柄のポプリの小袋を思い出した。 小袋からは、怪しい気配が漂っていた。 青い顔をしたヴィーを見て、ネロが心配気に顔を覗き込んで来た。

 (もしかして、あの小袋に『魅惑の実』がっ? う~ん、主さまの事だから大丈夫だとは思うけどっ)

 「ファラ、大丈夫?」

 ネロの綺麗な顔が近づいてきて、ヴィーの心臓が跳ねる。 距離感の近いネロに、あたふたと慌てふためく。

 「大丈夫ですっ!」
 (ネロ様っ! パーソナルスペース、近すぎますっ!)

ネロはまだ心配そうだったが、追及してこなかった。

 「そう? 何か心配事があったら言ってね。 じゃ、そろそろ夕食に行こうか。 私は、寮のエントランスで待ってるよ。 ファラは準備があるだろう?」

 (あ、そうだ、制服のままだったわ。 着替えないと)

 「急いで着替えますっ!」
 「ゆっくりでいいよ」

 『じゃ、エントランスで』と、ネロが微笑む。 自身に煙幕を漂わせ、床に転送魔法陣を煙幕で描き出す。 ネロは瞬きの間に転送されていった。 ネロがどうやってヴィーの部屋に入ったか、今分かった。 これは、いつでもどこからでも、ネロは入って来るかもと少しだけ、嫌な予感が過ぎった。

 (ネロ様、転送魔法まで使えるのねっ。 私の煙幕魔法とはえらい違いだわ。 種類としては、同じなのにっ。 ちょっと悔しい)



――夕食時、春休暇に最初に結界石を設置する場所が決まった事が知らされた。
 学園の食堂は、一つしかない。 校舎と寮に挟まれた広大な中庭に建てられている。 食堂の最上階が、王族と公爵家が使用する階となっていた。 王族の毒殺を避ける為に、生徒は平等と謳っているが、一般生徒とは別になっていた。 王族専用の食堂は豪華なインテリアに、中央に長いテーブルが置かれている。

 ネロと連れ立って食堂に入ると、2人の弟王子は夕食の席についていて、食事を始めていた。 ルカのパートナーも一緒に夕食の席についていた。 侯爵家の次男だが、ルカの伴侶として、特別に許可が出たらしい。

 エラは、妹王女たちと座っていて、ヴィーもそちらに行こうとしたが、ネロに止められた。 ソフィアがヴィーの様子を見て、同情するような表情を浮かべている。

 「ファラはこっちだよ。 春休暇での結界石の設置についての話があるからね。 エルヴェーラ嬢には、アルバが話してあるし、アルバたちとは別の場所に向かうから」
 「ああ、そうでした」

 ネロはアルバの前の席を選んで座り、ヴィーはネロの隣に座った。 席につくと、給仕が直ぐにやってきて、食事のセッティングをし、飲み物のオーダーだけ取って行った。

 今日の晩餐のメニューは、前菜から始まり、スープが出され、メインはステーキと魚の2種類、最後はデザートも2種類出て来た。 学生寮なのに、給仕がついてフルコースで提供されていた。

 食後の紅茶を片手にネロがにこやかに微笑むと、春休暇で結界石を設置する為に回る場所の説明を始めた。 休日に王宮に行き、主だった重鎮らと話し合いが持たれ、早急に設置する場所と、政治的背景などを考慮して、慎重に行く場所を決めた。 最終決定は、相手の都合もあるので返事待ちをしていたのだ。

 「ファラ、春休暇で行く場所なんだけど。 私の母の実家のバルドヴィネッティ家が領地しているエヴァンドロ領と、私が統治しているロマーリア領だよ。 それと、同盟国で石の開花がなされなかった小国があるから、そちらにも行く事になったよ。 結界の力の弱まりが顕著らしくてね。 詳しい日程は書面で知らせるよ」

アルバは短い春休暇にあっちこっちと移動する事にげんなりした顔をした。

 「俺らは、母の領地と俺の領地と、支持地盤の領で、自国だけだから、まだ楽だな。 ネロが行く同盟国って、お年頃の美人な姫君がいたな。 面倒な事にならなければいいな」

 アルバは、ヴィーとネロの反応を楽しそうに見ている。 ネロはしょうがない奴と表情に出しながら、アルバに向かって、はっきりと抗議の声を上げた。

 「アルバ。 その件なら、もう書面で断ってる。 ファラの不安を煽るな」

 まるでヴィーが嫉妬しているかの様な言い方だ。 しかし、成人の儀式の舞踏会での事を思えば、ネロの想像は当たらずとも遠からずだ。 フォルナ―ラがネロに近づくだけで、ヴィーは不安に駆られるのだ。 エレノアがネロの隣で並び立つ事を考えただけで、胸が痛んだ時もあった。

 (でも、ネロ様の立場なら、色々な良家のお姫さまから縁談が来てもおかしくないわね。 成り行きというか、自分のやらかした事で婚約者になってしまったけど、今更だけど、私でいいんだろうか? しかもネロ様は、妃は私だけでいいって宣言してしまっているし、いつの間にか相思相愛の様に見られてるけどっ)

 チラリとネロを伺いみると、ヴィーの視線に気づいたネロが目を細めて、満面の笑みを浮かべた。 ヴィーの心臓は痛いほど高鳴り、頬を染める。 そんなヴィーを周りは生暖かい目で見つめている事に、ヴィーは気づいていなかった。



――ネロたちは、生徒会長から次の仕事を任せれていた。
 生徒会は今、新入生歓迎パーティーの準備で大忙しだった。 楽団の手配、ケータリングや給仕、メイドの手配に、警護の配置など、やらないといけない事が沢山あった。 ネロたちは、新入生歓迎会の準備に追われている2・3年生とは別に、春休暇前に行われる行事である音楽会の準備を、生徒会長から頼まれていた。

 猫の手も借りたい忙しい所へ、ネロからの注意喚起を促す調書を受け、生徒会室は暗雲が立ち込めていた。

 「ネロ。 今、言った事は本当なのか?」

 生徒会長であるエドガルド・アルベルティは、深い溜め息を吐いた。 口調が従弟に対する者に戻っている。

 「ええ、本当です。 従兄殿。 面倒かもしれませんけど、対策をしないと駄目です。 使用しているのが、一般生徒ですので、こちらで対策しないと。 学園で起こる事案は生徒会で、と父上からも言われてます。 ただ、とぼけられる可能性もありますので、ちゃんと証拠を掴みたいんですよね。 もしかしたら、第二夫人が関わっているかもしれませんし」

 ネロがにっこりと黒い笑顔を浮かべる。 ネロたちは、エレノアの事件で消失した大量の『わらびの実』の行方を追っている。 フォルナ―ラの裏に何かあるのではないかと思っているのだ。 エドは眉間に皺を寄せて嘆息した。

 「分かったよ。 一緒に学園長の所に行こうか。 しかし、どうやって対策をする? 『わらびの実』はこちらには少量しかないだろう?」
エドは『フォルナ―ラ嬢にも困ったものだ』とブツブツと呟いていた。
 「ええ、あの事件の後、捜索隊を結成して、各地でわらびの木を探してるんですけどね。 中々、上手く行きませんね。 ただ、調べた結果、ばら撒かれている量だと、予備催眠くらいの能力しかないとか」
アルバは半眼で自身が思っていた事をボソッと呟いた。
 「フォルナ―ラ嬢には、いい男を侍らしたいって思いしかないと思うけどね。 いつもどこかの令息を数人引き連れてるし、あれはチヤホヤされるのが好きなだけだろう」

 アルバがボソッと言った呟きは、思いの外大きかったようで、静かな生徒会室に隅々まで響いた。 分かった風な口振りに、エドが『ほう』と感心したようにアルバを見た。

 「ふ~ん、やっぱりあれか? 女好きは、男好きの気持ちが分かるのか? エルヴェーラ嬢が気の毒だな」
 「おいっ! エド、失礼な事を言うな。 俺は、何人も侍らしたい訳じゃないし、女好きでもない。 普通だ! それに、エラは納得済みだ」

 アルバは半眼で生徒会室に居る面々を見た。 こめかみには、冷汗が流れている。 アルバの女遊びは、学園のみならず、いつでも社交界を賑わせている。 当然の如くアルバが『普通だ!』と宣う事に、生徒会の全員が普通じゃないと表情に出していた。 そして、全員がエドの意見に納得し、エラに同情していた。

 ((((((あれを普通と言うのか? 舞踏会ごとに数人の令嬢を侍らせて、数人の令嬢をお持ち帰りしてるのに?! 普通はそんなに成功率が高くないっ! エルヴェーラ嬢が可愛そうだっ!))))))

 一先ず、アルバの事は放置して、新入生歓迎会が迫っている忙しい中だが、対策を講じる為に、生徒会の面々は話し合いを始めた。 ただ、後にフォルナ―ラは偶然に『わらびの実』を知っただけで、裏には何もなかった事が判明した。 フォルナ―ラの本来の能力を失念していた事に、ネロたちは後悔する事になる。



――翌朝、ヴィーの元に主さまから指示書が届いていた。
 朝、目覚めると、ベッド脇にあるチェストの上に、丸まった羊皮紙が置いてあった。 ヴィーは、主さまの指示書を読むと、苦笑を零した。 女子寮の部屋は、王都の屋敷の部屋と広さが違うだけで、ほぼ変わらない。 ヴィーは、寝間着のまま居間に移動し、ソファーで羊皮紙を拡げた。

 (最近は、毎日主さまと会ってるのに。 口頭でも良かったんじゃないかしら?)

主さまの指示書には、こう書かれていた。

 『やぁ、元気かい? 毎日会っているから、何か新鮮味がないね。 早速だけど、今日から毎日、1日、朝に一回、この呪文を詠唱してもらうよ。 これは中々、難しいんだよね。 でも、ヴィーなら出来るって信じているよ。 じゃ、今日の放課後も医務室で待っているよ』

 一番最後の文面に、古代語の詠唱文字が10文字ほど書かれていた。 殆どの魔法は、無詠唱で心の中でイメージを浮かべれば、発動する。 ごく一部だけ、古代語が必要な魔法や、司祭などが使用する説法がある為、教会の信徒や司祭志望の生徒たちが、古代語を選択している。

 ヴィーも結界石の事や、主さまの指示書の事もあり、古代語の選択授業を取っていた。 詠唱文字は、今までの成果か、すんなりと解読出来た。 古代語の詠唱に、魔力を乗せて言葉にする。 すると、ヴィーの魔力がごっそりと抜かれ、魂の奥にある何かに触れ、身体が震えた。 詠唱が終わっても何も起きず、ヴィーは首を傾げた。

 (え~と、これは失敗かしら? 何も起こらないわね? 魔力もごっそり抜かれた割には、枯渇しなかった。 一日、朝に一回か。 なんか薬みたい)

 釈然としないまま、ヴィーは朝の支度を終わらせ、朝食を取る為に食堂に向かった。


 ヴィーは、気づかなかったが、先程の魔法で部屋の空気が浄化されていた。 ヴィーの部屋だけでなく、学生寮全体が浄化されていた。 ヴィーの部屋から離れた医務室で、主さまは浄化の力を感じ取っていた。

 「流石だね、ヴィー。 初めてにしては、素晴らしいよ。 いや、アメリアの力が素晴らしいと言った方がいいのかな。 これも、もう使い物にならないね」

 主さまは、淡いピンクの小花柄の小袋を手にすると、朝日に透かし『ふふ』と笑みを零した。
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