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『普通にはもう飽きた。』瀬戸宮雛菜乃と不思議な猫<神獣>編 ~ 3 ~
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雛菜乃「何っ?!なんなの!」
眠っていたら突然尻尾を何かに触られた、飛び起きて力いっぱいジャンプすると数メートル飛んで着地に失敗した。
雛菜乃「にゃん!」
痛いっ!でも逃げなきゃという意識が強くて一目散に逃げ出した。
雛菜乃「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」
全力で逃げる、捕まったらヤバい気がする。
しかし周りには草木が沢山生えていて見通しが悪い。
草木に引っかからないよう、そして蔓に足を取られないように走っていく。
雛菜乃「にゃっ!にゃあ?」
後ろを確認してみると誰も追いかけては来ていない、というか人間がいる。
びっくりしたが少し冷静になって立ち止まって様子を見る。筋骨隆々の男たちがずらりと並んでいて怖い。
良くない人間に見つかった気がする。
雛菜乃「にゃぅ……?」
私が身をかがめて草の陰から見ていると一番先頭の男が大声で叫ぶと、男たちは走って行ってしまった。
雛菜乃「にゃむぅ………。」
私は人間を探していたけどあんなに至近距離で、しかも大人数なのは聞いてない。しかも全員男でマッチョまん。
私は大きい木の根本まで戻り周囲の様子を見渡す、男たちはやはり先程の匂いの先から来たようだ。
むう。考えるが、結論は少し様子を見ようと思う。怖かったけど別に暴力を振るわれたわけではない。私も街猫を触ろうとして逃げられたことは何回もある。
また違う人間も来るかもしれないので暫くこの木を縄張りにするという結論になった。
木の上の、太い枝の上で寝ることにした。
雛菜乃「にゃーん。」
この木は不思議な匂いがするが嫌いではない。
この木の下だけ雪がない、温度が高いわけではないと思うのだが、全て木の葉っぱに積もっているというわけでもない。
草も木に下だけ生えていて少しでも離れると何もない。
不思議木だ。そんなことを考えながら眠りについた。
それから男たちは夕方になると大勢連れてここに来ることが分かった。
私は猫らしくごろごろしながら様子を観察する。
雛菜乃「あっ鳥さんだ」
こんな寒い所でも優雅に羽ばたいている、私は身を伏せてそっと近づく。私は白いので草の中に伏せても目立つ気もするが隠密を心がける。
鳥さんが後ろを向いて油断した瞬間に
雛菜乃「ダッシュ!」一気に近づいて、その胴体に噛みつく!
鳥「ぴぃいい!!」
悲鳴を上げるが気にしない、そのまま口を離さずに待機する。
鳥「ぴぃ。」
大人しくなったところでリリースしてやる。
パタパタと飛び去る鳥さんに私の勝ちだぜとドヤ顔で見送る。
狩りが上手くなってきた。別に食べないのだが動いてるものを見ると捕まえたくなるのだ。
気分的には釣りかな。
雛菜乃「あ」
また筋肉男団体がきた、やはり夕暮れだ。
??「遅れをとるな!脱落は許さんぞ!」
毎回大声を出しながら最後尾から一人の男が団体さんを率いているようだ。
その筋肉を見ると学校時代の男子の筋肉とは違い、ナチュラルで盛り上がった腹筋と広背筋がセクシーだ。
ある意味暴力のための筋肉、といった印象を受ける。
軍人さんとかなんだろうか?
雛菜乃「ふにゃ~。」
そんな光景も毎日のことなのであくびが出る。今日は暖かい(-2℃)から眠くて仕方が無い。
もうすぐ陽が沈む。少し姿を見せて人間は手出ししてこないことがわかった。虐めてこないなら少し行動に出てみようかな。
そう思いながらも一日の半分を優雅に寝て過ごす私であった。
~~~
新人団員「団長、あの猫またいましたね。」
ゲオルグ「そうだな。」
ゲオルグは新人達を連れてメルーの神木まで走る。
猫を見かけたのは数日前だ。ピンク色のなにかがふらふら揺れていて見に行ったら純白の毛並みが美しい猫だった。なぜか尻尾の先だけがピンク色で目立っている。
初日は逃げられたがその後は神木を住処にしているようで探すと草の陰にピンク色が揺れているのをすぐ見つけられる。
猫は自分では隠れているつもりなんだろうけど尻尾が目立ちすぎて見渡すだけで何処に居るかわかってしまうのが微笑ましい。
新人団員「地元の人達も見かけているようで『神獣』なんじゃないかって噂してましたよ。」
ゲオルグ「神獣?」
我がノーブルホワイト騎士団の砦の近くには民家もあり、騎士団員の家族や、元々この地域に住む人々で賑わっている。
メルーの神木は大切にされていてお供え物なども運ばれているそうだ。
実際木の幹の下には小さめの祭壇のようなものがあり、そこには果物や酒があるのだ。
猫がその近くに居るのを見たことはあるが果物は口にしないらしい。荒らしたりもないので呑気…、温厚な性格の猫なんだろう。
新人「はい、メルー神が遣わした聖獣だとか言われています。」
ゲオルグ「なるほどな。」
メルーの神木は不思議な匂いがする、普通の動物はそれを嫌がって近づかないようだがあの猫はまた別らしい。
ある意味神木にあの猫だけが近づくのを許されていると解釈すれば神獣なのかもしれない。
雪国では白い動物は多いので毛並みが純白なのは珍しくないが特徴的なピンクの尻尾が神秘性を増しているようだ。
新人「毛並みも手入れされているように綺麗で、美猫ですね」
ゲオルグ「ハハッ」
新人の猫への美猫という表現で笑ってしまった、たしかに美猫だなと再認識する。
ゲオルグ「休憩終了!各自整列して出発するぞ!」
五分が経過し猫に別れを告げて出発する、ノロノロ立ち上がる新人を蹴飛ばし、息切れした者には発破をかける。
ゲオルグ「ペースが落ちているぞ!もっと動け!」
日が落ちる前に砦に戻りたい、そう思いながら走り続ける。
新人の疲れ具合にもよるが完全に日が落ちるほど遅くなるわけには行かない。深夜になれば何も見えなくなる。無論迷ったりすることはないが気温も下がり、明日へ響くのだ。
砦の入り口まで付くと新人団員はバタバタと倒れる
ゲオルグ「よし!今日の訓練はここまでとする!しっかり休め!解散!」
新人達はヘトヘトになりながら食堂を目指している。
俺も飯だ。
ギィと蝶番が弱った扉を開くとそこは食の戦場だ。
ワイワイとした楽しげな雑談の声が聞こえ、調理場では女達が料理を作り、俺も俺も!と飯を求める男衆に食事を配っている。
一緒に到着した新人共を先に飯を取りに行かせ、自分は座って一息つく。
??「はい、ゲオルグ団長。」
横から差し出された皿には山盛りの飯と魚、丼のような大きさの汁物が置かれた。
ゲオルグ「ルル。別に世話を焼かなくてもいいんだぞ」
彼女はれっきとした騎士団員でルルという。年齢はまだ20歳で17の時にこの騎士団に志願したので3年目になる。
見た目は少し小柄で童顔、茶色の髪を肩くらいまでの長さに切りそろえており、エメラルドのような瞳が優しく見える。
この団は入団は希望さえすれば中央軍のような経歴で区別された騎士団とは違い入ることが出来るようにしている。
ルルはその中でも珍しい女性であるが、根性はその辺の男を歯牙にもかけないほどで、100km行軍でバタバタ脱落者が出る中、ボロボロだったがしっかりした目つきでついてきていて関心したものだ。
ルル「いえ、団長は団長ですから。新人が先に食べるなど許されません。」
そう言うと俺を置いてさっさと飯場に行った新人たちがバツが悪そうな顔をするが構わん、と手で追いやる。
ゲオルグ「まあ、頂くとしよう。ありがとう。」
礼を言うと「とんでもない」と笑顔で返される。
ルルの頭をポンと叩いてから食事に取り掛かる。ルルはいつも俺の横にいて世話を焼いてくれる。ただ口についた飯を毎回ナプキンで拭こうとするのは止めてほしい。子供か俺は。
ゲオルグ「そう言えば、また居たぞあの猫」
ガツガツと炊き込みご飯のような根野菜たっぷりの飯と汁を胃の中に流し込む。
ルル「え!?またですか?今度はどこで見たんです?」
ゲオルグ「メルーの神木の下で寝ていたぞ」
ルル「はぁ、あんなところで……。寒くて死んじゃいますよ……」
ゲオルグ「そうだな。」
まあ、野生の動物なら野外でも問題ないだろうが今後寒さは厳しくなるばかりだ、餌を取れなくなると死んでしまうかもな。
野生の猫なのにそんなにすぐ見つかるんですか?とルルが聞いてくるので
ゲオルグ「ああ。すぐ見つかるぞ、真っ白だが尻尾の先だけピンクなんだ。隠れててもいつも尻尾がピロピロ見える。」
ルル「うわ~。可愛い…見に行きたい、かも。」
ゲオルグ「はは。ルルの新人教育は去年終わったからな」
新人は2年間、団員がついて騎士としての基礎を叩き込まれているので、2年間を終えたルルにもう教えることはない。
1年前までは一緒に神木まで走っていたものだが今ルルは別の仕事についている。
ルル「いいなー。私も明日ついて神木まで行っちゃおうかな…。」
ゲオルグ「ハハ。地元の人間には神獣とか言われてるらしいぞ」
ゲオルグは食べ終わり、ご馳走様と手を合わせると席を立ち、食器を下げて洗い場に持って行くと、丁度食事場に沢山の女性が入ってきた。
地元の女性や仕事の女性もいるが砦の夜の時間が始まるのだ。
雛菜乃「何っ?!なんなの!」
眠っていたら突然尻尾を何かに触られた、飛び起きて力いっぱいジャンプすると数メートル飛んで着地に失敗した。
雛菜乃「にゃん!」
痛いっ!でも逃げなきゃという意識が強くて一目散に逃げ出した。
雛菜乃「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」
全力で逃げる、捕まったらヤバい気がする。
しかし周りには草木が沢山生えていて見通しが悪い。
草木に引っかからないよう、そして蔓に足を取られないように走っていく。
雛菜乃「にゃっ!にゃあ?」
後ろを確認してみると誰も追いかけては来ていない、というか人間がいる。
びっくりしたが少し冷静になって立ち止まって様子を見る。筋骨隆々の男たちがずらりと並んでいて怖い。
良くない人間に見つかった気がする。
雛菜乃「にゃぅ……?」
私が身をかがめて草の陰から見ていると一番先頭の男が大声で叫ぶと、男たちは走って行ってしまった。
雛菜乃「にゃむぅ………。」
私は人間を探していたけどあんなに至近距離で、しかも大人数なのは聞いてない。しかも全員男でマッチョまん。
私は大きい木の根本まで戻り周囲の様子を見渡す、男たちはやはり先程の匂いの先から来たようだ。
むう。考えるが、結論は少し様子を見ようと思う。怖かったけど別に暴力を振るわれたわけではない。私も街猫を触ろうとして逃げられたことは何回もある。
また違う人間も来るかもしれないので暫くこの木を縄張りにするという結論になった。
木の上の、太い枝の上で寝ることにした。
雛菜乃「にゃーん。」
この木は不思議な匂いがするが嫌いではない。
この木の下だけ雪がない、温度が高いわけではないと思うのだが、全て木の葉っぱに積もっているというわけでもない。
草も木に下だけ生えていて少しでも離れると何もない。
不思議木だ。そんなことを考えながら眠りについた。
それから男たちは夕方になると大勢連れてここに来ることが分かった。
私は猫らしくごろごろしながら様子を観察する。
雛菜乃「あっ鳥さんだ」
こんな寒い所でも優雅に羽ばたいている、私は身を伏せてそっと近づく。私は白いので草の中に伏せても目立つ気もするが隠密を心がける。
鳥さんが後ろを向いて油断した瞬間に
雛菜乃「ダッシュ!」一気に近づいて、その胴体に噛みつく!
鳥「ぴぃいい!!」
悲鳴を上げるが気にしない、そのまま口を離さずに待機する。
鳥「ぴぃ。」
大人しくなったところでリリースしてやる。
パタパタと飛び去る鳥さんに私の勝ちだぜとドヤ顔で見送る。
狩りが上手くなってきた。別に食べないのだが動いてるものを見ると捕まえたくなるのだ。
気分的には釣りかな。
雛菜乃「あ」
また筋肉男団体がきた、やはり夕暮れだ。
??「遅れをとるな!脱落は許さんぞ!」
毎回大声を出しながら最後尾から一人の男が団体さんを率いているようだ。
その筋肉を見ると学校時代の男子の筋肉とは違い、ナチュラルで盛り上がった腹筋と広背筋がセクシーだ。
ある意味暴力のための筋肉、といった印象を受ける。
軍人さんとかなんだろうか?
雛菜乃「ふにゃ~。」
そんな光景も毎日のことなのであくびが出る。今日は暖かい(-2℃)から眠くて仕方が無い。
もうすぐ陽が沈む。少し姿を見せて人間は手出ししてこないことがわかった。虐めてこないなら少し行動に出てみようかな。
そう思いながらも一日の半分を優雅に寝て過ごす私であった。
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新人団員「団長、あの猫またいましたね。」
ゲオルグ「そうだな。」
ゲオルグは新人達を連れてメルーの神木まで走る。
猫を見かけたのは数日前だ。ピンク色のなにかがふらふら揺れていて見に行ったら純白の毛並みが美しい猫だった。なぜか尻尾の先だけがピンク色で目立っている。
初日は逃げられたがその後は神木を住処にしているようで探すと草の陰にピンク色が揺れているのをすぐ見つけられる。
猫は自分では隠れているつもりなんだろうけど尻尾が目立ちすぎて見渡すだけで何処に居るかわかってしまうのが微笑ましい。
新人団員「地元の人達も見かけているようで『神獣』なんじゃないかって噂してましたよ。」
ゲオルグ「神獣?」
我がノーブルホワイト騎士団の砦の近くには民家もあり、騎士団員の家族や、元々この地域に住む人々で賑わっている。
メルーの神木は大切にされていてお供え物なども運ばれているそうだ。
実際木の幹の下には小さめの祭壇のようなものがあり、そこには果物や酒があるのだ。
猫がその近くに居るのを見たことはあるが果物は口にしないらしい。荒らしたりもないので呑気…、温厚な性格の猫なんだろう。
新人「はい、メルー神が遣わした聖獣だとか言われています。」
ゲオルグ「なるほどな。」
メルーの神木は不思議な匂いがする、普通の動物はそれを嫌がって近づかないようだがあの猫はまた別らしい。
ある意味神木にあの猫だけが近づくのを許されていると解釈すれば神獣なのかもしれない。
雪国では白い動物は多いので毛並みが純白なのは珍しくないが特徴的なピンクの尻尾が神秘性を増しているようだ。
新人「毛並みも手入れされているように綺麗で、美猫ですね」
ゲオルグ「ハハッ」
新人の猫への美猫という表現で笑ってしまった、たしかに美猫だなと再認識する。
ゲオルグ「休憩終了!各自整列して出発するぞ!」
五分が経過し猫に別れを告げて出発する、ノロノロ立ち上がる新人を蹴飛ばし、息切れした者には発破をかける。
ゲオルグ「ペースが落ちているぞ!もっと動け!」
日が落ちる前に砦に戻りたい、そう思いながら走り続ける。
新人の疲れ具合にもよるが完全に日が落ちるほど遅くなるわけには行かない。深夜になれば何も見えなくなる。無論迷ったりすることはないが気温も下がり、明日へ響くのだ。
砦の入り口まで付くと新人団員はバタバタと倒れる
ゲオルグ「よし!今日の訓練はここまでとする!しっかり休め!解散!」
新人達はヘトヘトになりながら食堂を目指している。
俺も飯だ。
ギィと蝶番が弱った扉を開くとそこは食の戦場だ。
ワイワイとした楽しげな雑談の声が聞こえ、調理場では女達が料理を作り、俺も俺も!と飯を求める男衆に食事を配っている。
一緒に到着した新人共を先に飯を取りに行かせ、自分は座って一息つく。
??「はい、ゲオルグ団長。」
横から差し出された皿には山盛りの飯と魚、丼のような大きさの汁物が置かれた。
ゲオルグ「ルル。別に世話を焼かなくてもいいんだぞ」
彼女はれっきとした騎士団員でルルという。年齢はまだ20歳で17の時にこの騎士団に志願したので3年目になる。
見た目は少し小柄で童顔、茶色の髪を肩くらいまでの長さに切りそろえており、エメラルドのような瞳が優しく見える。
この団は入団は希望さえすれば中央軍のような経歴で区別された騎士団とは違い入ることが出来るようにしている。
ルルはその中でも珍しい女性であるが、根性はその辺の男を歯牙にもかけないほどで、100km行軍でバタバタ脱落者が出る中、ボロボロだったがしっかりした目つきでついてきていて関心したものだ。
ルル「いえ、団長は団長ですから。新人が先に食べるなど許されません。」
そう言うと俺を置いてさっさと飯場に行った新人たちがバツが悪そうな顔をするが構わん、と手で追いやる。
ゲオルグ「まあ、頂くとしよう。ありがとう。」
礼を言うと「とんでもない」と笑顔で返される。
ルルの頭をポンと叩いてから食事に取り掛かる。ルルはいつも俺の横にいて世話を焼いてくれる。ただ口についた飯を毎回ナプキンで拭こうとするのは止めてほしい。子供か俺は。
ゲオルグ「そう言えば、また居たぞあの猫」
ガツガツと炊き込みご飯のような根野菜たっぷりの飯と汁を胃の中に流し込む。
ルル「え!?またですか?今度はどこで見たんです?」
ゲオルグ「メルーの神木の下で寝ていたぞ」
ルル「はぁ、あんなところで……。寒くて死んじゃいますよ……」
ゲオルグ「そうだな。」
まあ、野生の動物なら野外でも問題ないだろうが今後寒さは厳しくなるばかりだ、餌を取れなくなると死んでしまうかもな。
野生の猫なのにそんなにすぐ見つかるんですか?とルルが聞いてくるので
ゲオルグ「ああ。すぐ見つかるぞ、真っ白だが尻尾の先だけピンクなんだ。隠れててもいつも尻尾がピロピロ見える。」
ルル「うわ~。可愛い…見に行きたい、かも。」
ゲオルグ「はは。ルルの新人教育は去年終わったからな」
新人は2年間、団員がついて騎士としての基礎を叩き込まれているので、2年間を終えたルルにもう教えることはない。
1年前までは一緒に神木まで走っていたものだが今ルルは別の仕事についている。
ルル「いいなー。私も明日ついて神木まで行っちゃおうかな…。」
ゲオルグ「ハハ。地元の人間には神獣とか言われてるらしいぞ」
ゲオルグは食べ終わり、ご馳走様と手を合わせると席を立ち、食器を下げて洗い場に持って行くと、丁度食事場に沢山の女性が入ってきた。
地元の女性や仕事の女性もいるが砦の夜の時間が始まるのだ。
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