始破、その冒険

たなぼたさん

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護衛任務・光・瞬・2

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「ご・・はぁ・・」
何が起きたかわからなかった。
今までの攻撃は何とか目でおえていた。だが今の攻撃は、何も見えなかった。
敵がいつ攻撃をはじめ、いつ終わったかも。
「ぐ・・・」
勝てない。・・・そう思ってしまうほどの実力差を思い知らされた。
「く・・そっ・・」
ダメだ。いくら勝てないからと言ってここであきらめては。こいつは俺を殺し次第、すぐ作さんとアリスちゃんを追うだろう。
そうなれば確実にやられる。作さんはアリスちゃんは強いと言っていたがこれほどの手練れの前では無理だろう。
「もう終わりか。・・久しぶりに私についてこられる奴を見つけたが・・・。経験が足りんな。」
女は俺の前にゆっくりと歩き、刃を握る。
「まぁ・・久しぶりに少し本気が出せた・・。礼として楽に死なせてやる」
ああ・・やっぱり無理だ・・。
「ふっ!」
女が刃を振り上げた。
「はぁ・・まったく、お前はぁ!!」
ドッ!!と女の体が床にたたきつけられる。
「これは・・重軽か・・?」
「そうだ!・・・まったくお前は・・油断しやがって!」
「いや・・まったくしたつもりはないんですが・・」
「ああ!?そんなことは関係ない!なんで負けてるんだ!」
「いやそれは敵のほうが強かったから・・」
「・・・フン・・。誰だ?」
「「!」」
女が立ち上がった。
「マジか・・。あれを喰らって立てるなんて・・」
「まぁ、お前をここまで追い詰めるくらいだからな・・。それなりに耐久もあるってわけか・・」
「貴様の能力・・。なかなかのダメージだった・・。まぁ、もう喰らわんが・・」
「ああ、お前めちゃくちゃ速いんだってなぁ・・。でもさ」
「!!」
ガクン!と女の膝が落ちた。
「さっきの攻撃足に重点的に重さ加えたから・・。足はほかの部分よりダメージ喰らってるはずだぜ」
「・・・・」
「これで自慢の高速移動はできなくなったわけだ・・」
「・・ちっ」
完全に形勢が逆転した。人一人が加わるだけでここまで変わるのか・・。
「いやぁ~やられてるねェ」
「!貴様」
床から男が現れた。銀髪の男だ。
「誰だ貴様!」
「おっとぉ・・名前は言えないけどぉ・・この子の仲間だよぉ」
と男は女を指さして言った。
「さぁて・・君も結構ダメージを喰らったみたいだしぃ・・。今回は退却しようかぁ・・」
「私はまだ戦えるが?・・貴様のほうがピンチなのではないか?」
「いやぁ・・。確かに戦ってた真面目そうな子、強かったけどさぁ・・。それよりも大事なことがあってねェ・・」
「・・なんだ?」
「いやぁ、ここの事務所の所長さんは本当に未来が見えるんだねぇ・・。今ここにいる人間はすべてダミーだよぉ・・。本当にこのフロアにいる所長クラスの人間はそこの女の人一人・・。その人に僕が連れてきた兵隊みんな倒されちゃったみたいだしぃ・・」
「つまり・・私たちの今回の行動は・・」
「アリスちゃんがこの部屋を出た時点で無意味ってことになってたんだねェ」
「・・・くそっ」
「まぁそうイライラせずにさぁ・・。一回退却しようかぁ」
「・・くっ・・致し方ないか」
「逃がしはせんぞ!」
重軽が言う。
「うーん・・。確かにあなたは強いけどなぁ・・。止めるのは無理かなぁ・・」
そういうと、二人は床・・・にある影に吸い込まれていく。
すると、女がこちらを見た。
「・・貴様、次会う時までに腕を上げておけ・・・。貴様は非常に良い・・」
「・・・」
そういうと、完全に影に飲み込まれ、二人の姿は見えたくなった。
「くそっ!逃がしたか!」
重軽が壁をたたいた。
「まぁ、アリスちゃんの護衛もちゃんとできましたし、いいじゃないですか」
「確かにそうだが、奴らは「黒砂」の幹部クラスだ。・・できれば捕まえて情報を吐かせたかったのだが・・」
「幹部クラス・・」
黒砂の幹部は何人いるかわからないが、全員さっきの女の力と同等の力を持っているのだろうか。
「俺は・・弱かったのか・・」
そんな考えが、俺の頭をよぎった。
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