113 / 151
<シーディス>ルート
2
しおりを挟む
「座ってくれ。本当に大丈夫か? やっぱりギーニアスを……」
「本当に、大丈夫です。ぶつかったときだけで、もう痛みもありません」
顔を覗き込んでくるシーディスさんが、過剰なくらいに気遣ってくれる。ここまでされると、鼻でも曲がってるのかと不安になるが触ってもいつも通りの低い鼻に変化はない。
止めないと本当に、先生を呼びかねない。力を込めて問題ないと言ってみたが、伝わっているだろうか。
―― 無理か
言葉に力を込めてみたが、表情筋は相変わらず役目を放棄している。これで本気度を、推し測れなんて無理にもほどがあるだろう。
「ならいいが、痛みが出たら言ってくれ」
「ありがとうございます。あの突然お邪魔して、すいません。こちらは、どなたの……」
いきなりお邪魔したのだから、家主に挨拶をした方がいいだろう。そう思ったのだが、扉がしまっても誰もでてこない。シーディスさんも、声をかける気配がないから言葉にして伝える。
失礼にならない程度に、部屋の中に視線を向ける。俺と同じ庶民、いわゆるモブ達が、住んでいる住宅街の一角にある。家の外観も、内装もシンプルな作りをしていた。
「ん? ああ、俺の家だ」
―― 俺の家?
言われた言葉をそのままに、繰り返しそうになる。
確かシーディスさんの家は、見るからに金持ちだって分かる家だった。イベントで家というか、屋敷に行くものがあったから間違いない。敷地も建物も広いし照明とか飾りとか、全部が見るからにお金がかかっていますって庶民が見ても分かる。
―― 間違いはない
腐男子である俺が、萌えイベントを間違って記憶するなんてありえない。
―― いくつも、あるのかもしれないな
たぶんロイを連れていったのは、本宅というやつなのかもしれない。ここはなんだろう。忙しくて家に帰れない時のために用意した休憩所だろうか。
―― 広い休憩所だな
確実に俺の家より面積が広い。比べてもしょうがないけれど、なんとも言えない気分になる。
「どうした?」
「いえ少し驚いただけです」
「狭いからか? ここはちょっとした時による作業場みたいなものだ。悪いな。たいしたもてなしも出来ない」
狭いどころか、俺の家より広いって思っていたなんて言えない。確かに扉を開けて直ぐに、居間があるし簡易の台所があるのも見える。けどだからといって、狭いなんて口が裂けても言えない。これが狭いなら、俺の家はどうなってしまうのか。
「いえそれはお構いなく」
着替えてくると言ったシーディスさんを、大人しく座って待つ。その間に自分で作った氷で、鼻を冷やしていく。ついでに低いせいで一緒にぶつけたらしく痛みを、訴えてきた額も一緒に冷やした。こういうとき水の適性が、あるとすごく便利だ。
「悪い待たせたな」
「いえ……」
―― うわっ
思わず口から出そうになった感嘆を、頑張って飲み込み。
現れたシーディスさんは、いつもとがらりと印象が違った。さっきまで身につけていたいつもの派手な服も装飾品もない。着ているのはモノトーンのシンプルな服だ。けど逆にそれが、とても似合っていてかっこいい。
―― 羨ましい
シンプルと地味は、似てるようで違う。俺が同じ服を着たら、シンプルではなく地味に成り果てる。
顔が怖いから忘れがちになるけど、シーディスさんは顔がいい。なんというかオリエンタルちっくで、堀が深くてかっこ良いんだよな。
それにしてもいつもと雰囲気が、違いすぎ別人みたいで戸惑うな。
「どうし……ああ、地味で、驚いたか?」
「地味ではなくて、おしゃれだと思いました。意外だとは、思いましたけど」
なんでこういうときに、正直に言うんだ。後悔しているとシーディスさんが、苦笑したのが見えた。
「普段の悪趣味なあれはな、俺は金持ってる。だから信用してもいいぞって、示すためにやってるんだ。俺みたいな生まれの奴を、信用させるにはどれだけ金持ってるかって分かりやすく示す必要があるんだよ。商売に信用は、必須だからな」
「そうだったんですね。すいません。ああいう服装が、好みだと思ってました」
「そんなこと、謝らなくて良い。気にするな」
また馬鹿正直に口に出すと、シーディスさんは口を開けて笑った。怒ってないようで、ほっとしたけど唐突に正直に開く口をどうにかしたい。
「生まれ良いなら家の名を、使えるし信用にもなるが俺にはそれがないからな。一番これが手っ取り早いんだ。誰にでも、分かるだろ」
「あの俺は、そっちの方がすごいと思います」
どこか自分を卑下する響きに、思わず口を挟んでいた。
―― あの時と、同じだ
ドラゴンに遭遇したとき、自分を奴隷だったと言ったときそのときと同じ感じがした。
―― なんかムカつくんだ
何も悪くないのに努力して、必死にやってきてその結果が今のシーディスさんを形作っているのにそれでも自分をおとしめるような感じがして腹が立ってくる。
凄いんだぞって、自慢したっていい。それだけ大変だっただろうから。自分を誇ってもいい。なのにシーディスさんは、何処か自分を下に置く。
「うん?」
「生まれた家が良いって、別にその人が凄いわけじゃないと思うんです。けどシーディスさんがいまお金を持ってるのは、貴方自身が努力して得たものだから……最初から持ってる人より、ずっと凄いと思います」
長く話して密かに頑張ったなと思っていたら、シーディスさんは目を見開いて固まった。
―― どういう顔だろう
もしかしてお前に何が分かるって、思われているのか。それとも俺が長文話したから、驚いているのか。
「そうか……そうだな。ありがとう」
一度目を閉じてゆっくり開いた目は、凄く穏やかで噛み締めるように礼を言われた。
「いえ、あの……ふぁ」
―― 盛大に空気を、読んでほしい
また襲ってきた眠気を抑えきれずに、でてしまった欠伸を堪えきれず間抜けな顔をさらしてしまった。
謝ろうと思ったらその前に手が伸びて、目元の部分を指がなぞる。ゴミでも付いていただろうか。
「ちゃんと寝ているか?」
「えっ?」
何の問題もないですと、答えようとして言葉に詰まる。最近、借金返済の為に、氷の置物を多く作るようになった。
術の研究に、剣の稽古の時間は削りたくなくて―― 必然的に、睡眠時間を削っている。ちゃんと寝てますなんて、欠伸が出た時点で説得力の欠片もない。
「隈が、できてるぞ」
「少し夜更かしは、しました」
バレバレの嘘をつくのも、気が引けて少し控えめに寝てないと告げてみる。嘘は言ってない。どのくらいから夜更かしになるかなんて、当人の主観だからな。
「なあ金はいつでもいいんだ。無理だけは、してくれるなよ」
「はい、ご心配をおかけして申し訳ありません」
言っていないのに、なぜか借金返済のためってバレてしまったらしい。なんでだろうか。俺の表情筋は、碌に動かないから表情から読み取るなんて出来ないと思うのだが。
それはそれとして、心配掛けたのは申し訳ないから謝罪を伝えておく。
「俺が勝手に心配しているだけだ。謝る必要はない」
目元にあった指が、頬を触る。
今度はどうしたのだろうか。あれか睡眠不足がたたって、頬がこけたりしているのだろうか。そこまでいくと、さすがに不味いな。今日は、早めに寝た方がいかもしれない。
「シーディスさん?」
「……っ、悪い」
「いえ」
お気になさらずにと返そうとして、眠気が酷すぎて落ちてきた瞼を必死に上げる。よっぽど酷い状態なのか、ソファしかないけど寝て行けと言ってくれたシーディスさんに船を漕ぎながらうなずきそのまま瞼を降ろした。
「本当に、大丈夫です。ぶつかったときだけで、もう痛みもありません」
顔を覗き込んでくるシーディスさんが、過剰なくらいに気遣ってくれる。ここまでされると、鼻でも曲がってるのかと不安になるが触ってもいつも通りの低い鼻に変化はない。
止めないと本当に、先生を呼びかねない。力を込めて問題ないと言ってみたが、伝わっているだろうか。
―― 無理か
言葉に力を込めてみたが、表情筋は相変わらず役目を放棄している。これで本気度を、推し測れなんて無理にもほどがあるだろう。
「ならいいが、痛みが出たら言ってくれ」
「ありがとうございます。あの突然お邪魔して、すいません。こちらは、どなたの……」
いきなりお邪魔したのだから、家主に挨拶をした方がいいだろう。そう思ったのだが、扉がしまっても誰もでてこない。シーディスさんも、声をかける気配がないから言葉にして伝える。
失礼にならない程度に、部屋の中に視線を向ける。俺と同じ庶民、いわゆるモブ達が、住んでいる住宅街の一角にある。家の外観も、内装もシンプルな作りをしていた。
「ん? ああ、俺の家だ」
―― 俺の家?
言われた言葉をそのままに、繰り返しそうになる。
確かシーディスさんの家は、見るからに金持ちだって分かる家だった。イベントで家というか、屋敷に行くものがあったから間違いない。敷地も建物も広いし照明とか飾りとか、全部が見るからにお金がかかっていますって庶民が見ても分かる。
―― 間違いはない
腐男子である俺が、萌えイベントを間違って記憶するなんてありえない。
―― いくつも、あるのかもしれないな
たぶんロイを連れていったのは、本宅というやつなのかもしれない。ここはなんだろう。忙しくて家に帰れない時のために用意した休憩所だろうか。
―― 広い休憩所だな
確実に俺の家より面積が広い。比べてもしょうがないけれど、なんとも言えない気分になる。
「どうした?」
「いえ少し驚いただけです」
「狭いからか? ここはちょっとした時による作業場みたいなものだ。悪いな。たいしたもてなしも出来ない」
狭いどころか、俺の家より広いって思っていたなんて言えない。確かに扉を開けて直ぐに、居間があるし簡易の台所があるのも見える。けどだからといって、狭いなんて口が裂けても言えない。これが狭いなら、俺の家はどうなってしまうのか。
「いえそれはお構いなく」
着替えてくると言ったシーディスさんを、大人しく座って待つ。その間に自分で作った氷で、鼻を冷やしていく。ついでに低いせいで一緒にぶつけたらしく痛みを、訴えてきた額も一緒に冷やした。こういうとき水の適性が、あるとすごく便利だ。
「悪い待たせたな」
「いえ……」
―― うわっ
思わず口から出そうになった感嘆を、頑張って飲み込み。
現れたシーディスさんは、いつもとがらりと印象が違った。さっきまで身につけていたいつもの派手な服も装飾品もない。着ているのはモノトーンのシンプルな服だ。けど逆にそれが、とても似合っていてかっこいい。
―― 羨ましい
シンプルと地味は、似てるようで違う。俺が同じ服を着たら、シンプルではなく地味に成り果てる。
顔が怖いから忘れがちになるけど、シーディスさんは顔がいい。なんというかオリエンタルちっくで、堀が深くてかっこ良いんだよな。
それにしてもいつもと雰囲気が、違いすぎ別人みたいで戸惑うな。
「どうし……ああ、地味で、驚いたか?」
「地味ではなくて、おしゃれだと思いました。意外だとは、思いましたけど」
なんでこういうときに、正直に言うんだ。後悔しているとシーディスさんが、苦笑したのが見えた。
「普段の悪趣味なあれはな、俺は金持ってる。だから信用してもいいぞって、示すためにやってるんだ。俺みたいな生まれの奴を、信用させるにはどれだけ金持ってるかって分かりやすく示す必要があるんだよ。商売に信用は、必須だからな」
「そうだったんですね。すいません。ああいう服装が、好みだと思ってました」
「そんなこと、謝らなくて良い。気にするな」
また馬鹿正直に口に出すと、シーディスさんは口を開けて笑った。怒ってないようで、ほっとしたけど唐突に正直に開く口をどうにかしたい。
「生まれ良いなら家の名を、使えるし信用にもなるが俺にはそれがないからな。一番これが手っ取り早いんだ。誰にでも、分かるだろ」
「あの俺は、そっちの方がすごいと思います」
どこか自分を卑下する響きに、思わず口を挟んでいた。
―― あの時と、同じだ
ドラゴンに遭遇したとき、自分を奴隷だったと言ったときそのときと同じ感じがした。
―― なんかムカつくんだ
何も悪くないのに努力して、必死にやってきてその結果が今のシーディスさんを形作っているのにそれでも自分をおとしめるような感じがして腹が立ってくる。
凄いんだぞって、自慢したっていい。それだけ大変だっただろうから。自分を誇ってもいい。なのにシーディスさんは、何処か自分を下に置く。
「うん?」
「生まれた家が良いって、別にその人が凄いわけじゃないと思うんです。けどシーディスさんがいまお金を持ってるのは、貴方自身が努力して得たものだから……最初から持ってる人より、ずっと凄いと思います」
長く話して密かに頑張ったなと思っていたら、シーディスさんは目を見開いて固まった。
―― どういう顔だろう
もしかしてお前に何が分かるって、思われているのか。それとも俺が長文話したから、驚いているのか。
「そうか……そうだな。ありがとう」
一度目を閉じてゆっくり開いた目は、凄く穏やかで噛み締めるように礼を言われた。
「いえ、あの……ふぁ」
―― 盛大に空気を、読んでほしい
また襲ってきた眠気を抑えきれずに、でてしまった欠伸を堪えきれず間抜けな顔をさらしてしまった。
謝ろうと思ったらその前に手が伸びて、目元の部分を指がなぞる。ゴミでも付いていただろうか。
「ちゃんと寝ているか?」
「えっ?」
何の問題もないですと、答えようとして言葉に詰まる。最近、借金返済の為に、氷の置物を多く作るようになった。
術の研究に、剣の稽古の時間は削りたくなくて―― 必然的に、睡眠時間を削っている。ちゃんと寝てますなんて、欠伸が出た時点で説得力の欠片もない。
「隈が、できてるぞ」
「少し夜更かしは、しました」
バレバレの嘘をつくのも、気が引けて少し控えめに寝てないと告げてみる。嘘は言ってない。どのくらいから夜更かしになるかなんて、当人の主観だからな。
「なあ金はいつでもいいんだ。無理だけは、してくれるなよ」
「はい、ご心配をおかけして申し訳ありません」
言っていないのに、なぜか借金返済のためってバレてしまったらしい。なんでだろうか。俺の表情筋は、碌に動かないから表情から読み取るなんて出来ないと思うのだが。
それはそれとして、心配掛けたのは申し訳ないから謝罪を伝えておく。
「俺が勝手に心配しているだけだ。謝る必要はない」
目元にあった指が、頬を触る。
今度はどうしたのだろうか。あれか睡眠不足がたたって、頬がこけたりしているのだろうか。そこまでいくと、さすがに不味いな。今日は、早めに寝た方がいかもしれない。
「シーディスさん?」
「……っ、悪い」
「いえ」
お気になさらずにと返そうとして、眠気が酷すぎて落ちてきた瞼を必死に上げる。よっぽど酷い状態なのか、ソファしかないけど寝て行けと言ってくれたシーディスさんに船を漕ぎながらうなずきそのまま瞼を降ろした。
146
あなたにおすすめの小説
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆4月19日18時から、この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」を1話ずつ公開予定です。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
転生したが壁になりたい。
むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。
ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。
しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。
今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった!
目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!?
俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!?
「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼2025年9月17日(水)より投稿再開
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね
ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」
オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。
しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。
その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。
「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」
卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。
見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……?
追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様
悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる